ガルシア戦記

千山一

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第5章 王位交代No.4

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ーーー御前
御前とは、主に他の使者及び貴族などを招いて話し合いをする場である。
しかし、サシル共和国は海は魔物、外は砂漠と、とても過酷な状況にあるため殆ど使われていなかった。
その数年ぶりに“ダマスア王国の使者”が来ると連絡が入り、前日まで急ピッチで進められた。(上のメンバーは楽しみで仕方ない感じだが…ほんと勘弁して欲しい)

ガルシア目先
俺、ガルシアは“ダマスア王国の使者”が来る前から、笑顔になりっぱなしである。
一度は“キリッ”と真顔になるのだが、数秒には“ニコニコ”笑顔になってしまうから、他の騎士からはドン引きである。

「ちょっと…ガルシア大丈夫か?」

アゼルは“こいつは大丈夫か?”と思って、たまらず質問をした。

「大丈夫!大丈夫!本番になったら、顔面を引き締めるから!」

ガルシアは周りを見渡す。
“よく見たら、全員がドン引きした顔をしているようだ”
改めて、気を引き締める。
ここ御前は約100人ぐらいが入れて、王の代理であるアゼルも階段が10段ぐらいの高さにある。よって、通常トーンが普通だと聞こえにくく、大きくしなければならなかった。

トントントン

とその時である、秘書が“ダマスア王国の使者”が来たことを伝えきた。そして、王の代理である、アゼルは頷き了解を得た。


ーーー10分後

御前のホールに“ガチャッ”とドアを開ける音が鳴り響く。先頭に立っていた秘書がお辞儀をし“ダマスア王国の使者”が歩みよる。そして“ダマスア王国の使者”はお辞儀をし、ゆっくりと歩みより、ちょっど良い距離間が来ると片足をしゃがんでお辞儀をした。
“ダマスア王国の使者”の一行は、5人で何処となく鎧の傷が入っていた。

「よくぞ参られた、ダマスア王国の使者よ。こんな厳しい環境になるにも関わらず、大変でしたね。歓迎する。
…話は変わるのだが、ところでクーデターでバタバタしている所で何しにきたのだ?オルールに来たと言うことは何か大事なことありそうだが…」

アゼルは“チラチラ”とこちらの方を向きながら口にした。

「いえ、ダマスア王国とサシル共和国の友好関係を作りたいだけです」

ダマスア王国の使者は“チラチラ”とこちらの方に向きながら口にした。

「ほう、サシル共和国と結びたいとな…ちょっと待て…」

アゼルはそう言い終えると立ち上がり黙って歩き出し、ガルシアの正面に立った。そしてガルシアの頭を“ゴンッ”叩きこう言った。

「お前、ええ加減せーよ!!誰が睨みつけろと言った!“ニコニコ”している方が何倍もマシじゃ!」

ガルシアは無意識に胸ぐらを掴み睨み返した。そして、それも同様にアゼルも睨み返す。

「オマエがヘラヘラするなって言ったから、真面目に話をしたのに…舐めてんのか!コラ!」

ガルシアも頭に血が上がったらしく、お互いが険悪なムードが漂い始めた。そして、周りにいた人々が“オロオロ”とし始めた。
と、その時である!

「ハッハッハ!」

突然、御前のホールが笑い声で響き渡った。
“なにごとか?”感じた、ガルシアとアゼル一行は不意にダマスア王国の使者の方へ首を傾けた。

「いや~すまん!すまん!笑ったことは謝る。本当に申し訳ない」

ダマスア王国の使者は“スクッ”と立ち上がった。

「俺の名は“ガストン”、“ガストン・マッツァーリ”。今は友好関係があるとはいえ、昔からの犬猿の仲。いや~本当に行く前から胃がキリキリしていたよ」

ガストンはこちらの方から歩みより、両手を掴んで笑顔を見せた。

「ここに来て本当に良かった!是非とも、友好関係を築いて欲しい!」

ガストンは目を輝かせてアピールしてきた。それに引き換え、アゼルは“いや、ちょっと…”という顔をした。
それもそうである形式的な友好関係だが、少しでも亀裂が入るとすぐに戦争状態になってしまうからである。

「そりゃ、もちろんじゃ!サシル共和国は、いつでも歓迎するぞよ」

その奥に声を出したのが、片隅で隠れていた“チャンドラ”だ!チャンドラは奥に隠れて見守っていた。

「女王様!お久しぶりでございます!」

ガストンは“ビシッ”背中を正し、お辞儀をする。

「おお、ガストンか!?久しぶりじゃのう!もちろん、歓迎するぞよ!…しかし、友好関係が結べたと言っても誰かが行かないといけんのう…」

チャンドラはサシル軍兵士を見渡たした…“絶対、嫌だ!”とアピールで目を逸らす…ガルシア以外は。

「仕方がない…ほれ、ガルシアよ!其方がサシル共和国の大使じゃ!」

ガルシアは両手を上げて、ガッツポーズをした!

「よっしゃ!ダマスア王国に行けるぞ!」
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