ガルシア戦記

千山一

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第2巻 親友との誓い

第3章 他国の事務次官 No.13

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「やっぱりすぐには行かせてくれないんだぁ…」

ガストンは“フッ”とひと笑いをして剣を構えた。それを見た俺は両手を広げた。

「ちょっと待って!話し合おうよ!」

……焦っていたのだ。それを見たガストンは“ガクッ”と拍子抜けてしまった。

「何がしたいんだよ!」
「だから、話し合いをしに来たの!」

俺はガストンの暴走を阻止しようと頑張っていたのだが、ガストンの行動が早まりマルク城に説得して話し合いをしようといたのだ。

「話し合い?話し合いで済むだったら、苦労しない!……お前が王だったら良かったんだけどなぁ」

ガストンは寂しそうな顔をした。
“こりゃ、ガストンが説得しそうにないぞ…どうしたものか?”

「さすが悪魔王(デーモンキング)だなぁ。1週間ぐらいは回復しないと思ったが、すぐに回復しやがる」
「あぁ、おかげさんでな」

“そう、俺は化け物のようなものだ。いや、昔は化け物ではなく人間として生きていたのだが、それはバスティア城で魔族と戦っていた時、圧倒的にボコボコにされ窮地に立たされた。
俺は「どうにかしよう」と逃げ回る。魔族は面白ろ半分で追いかけ回す。ある部屋へ飛び込んでいた時、ボロい剣を発見した。
ボロい剣はいかにも古い剣で剣の先がボロボロになっていた。普段の俺ならボロい剣なら見向きをしなかったが、生きるか死ぬかの戦いの中でそんな余裕もなく、思わず握りめていた。


ーーピカッ
俺がバスティア城でロマーノ王の姿に真似た魔族と俺が対決しており、明らかな負けの劣勢に立たされていた。そこで俺は“何か逃げれるものはないかな?”と思い、一生懸命、逃げ回っていた時に見つけたのがこのボロい剣だった。俺は普段だったら、ボロい剣を掴むことはしなかったが、窮地に立たされた俺は無我夢中でボロい剣を掴んだ時に発した“ピカッ”という剣であった。
世間では数秒の時間が経っていたと思うが、俺には長い時間が経っていた。

ーよう。
俺は白い部屋の果てしなく広い空間で目が覚めるとそこには人でもない、魔族でもない恐ろしい物体が立っていた。

ーよう…って、言うてるやないかい!

その物体は思いっきりツッコミを入れた。

「……そこツッコミじゃないよ」
「やかましいわ!」

なんだか関西風のような感じて面白い。俺は見た目は恐ろしいけど“内面は案外面白いかな?”と思い、少しだけ試してみた。

「…俺の名は“悪魔王(デーモンキング)”。訳あって、こんなかっこであるが、かつては世の中を支配したものや」

だが“少し試してみようと思ったが、ぶっちゃけダメでしょう!”と思い黙ってみた。

「しかし、俺は不死であっても不老ではない……」

“……?”俺はある疑問が思い浮かべた。
“いや~まさかなぁ…でも、もしかしたら、もしかするかもしれんぞ”
俺は演説途中に手を挙げる。

「先生!質問です!」
「先生。質問途中に言われると怒っちゃうぞ。プンプン」

“おっノリツッコミがいけるのかぁ?”新たな武器が増えたぞ。

「申し訳ございません。不死を手に入れたが、不老ではないと言いますが、ひょっとして生き返るのですか?」
「正確!アンタ、勘ええなぁ。まさにその通りや。不老が近づく、もしくは殺されると結界に入って生まれる準備をする。そして誕生や」
「…あの、もしかしてだけど生まれる前に倒されたりしません?」

悪魔王は“カキンッ”とフリーズした。
“あぁ、やっぱり”

「で、でもね。悪魔教っているでしょう?そこが管理しているから……」
「いません!!」

俺がバッサリと即答していると悪魔王が反論をしていった。

「ほれ、闇に潜んでいるかもしれないやろ?」
「ここ100年、悪魔教は存在しません。表も裏もありません。だって現に悪魔、もくしは魔王なんて現れてないじゃないですか?あっ、バスティア城の魔族は稀ですよ。それでも数百年現れていない」

悪魔王は“グスン”と涙目になり、片手で悪魔王の顔を覆いかぶさってしまった。

「しゃないやろ!?気がついたら悪魔教は滅んでいるわ!端っこで生まれても、すぐに見つかって殺されるわ!…どうしたらええねん‼︎」
「……」

なんだか、この悪魔王には同情した。

「けど、ここがチャンスや。アンタは魔族に殺されんと生き延びる。俺は自由で旅できる。最高やないか!どうや?共同で合体してみんか?」

悪魔王は屈託のない不敵な笑みを浮かべた。

「…悪魔みたいな。顔をしていますよ」
「あかん!あかん!魔王の時のクセが残っているわ。ゴメンなぁ、すぐに治るから……どや?」
「……」

俺は少し考えた。
“もし、悪魔王の言う通りに従ったらこの体が乗っ取られるかもしれない。けど“ノー”と言ってしまえばそのままオジャンで、速攻殺されるかもしれない。前に進むのも地獄。後ろに戻るのも地獄…こりゃ詰んだな”

「分かったよ!騙されたと思って合体するよ。ただし、この主は俺だから俺の体に従ってもらうけどいい?」
「そりゃ、もちろんええで!ほな、行こうかぁ」
「ちょっと待って!」

俺は悪魔王が勢いで合体するのを両手で静止した。

「じゃ、正式に合体しました…ことになったらお互いなんて呼ぶの?」
「閣下や魔王様ならなんでもええよ。ほら、善は急げや。すぐしよう!」

悪魔王は急かすように早口で言い負かした。

「うーん…よし!決定しょう!デーモンだからデーちゃん!」
「いやいやいや、それはあかんやろ!」

悪魔王は思いっきりツッコミを入れて、その言葉を阻止した。

「じゃ。どうしたらいいんだ!うーん、じゃ、デーヤンはどう?」
「……なんでもええよ。俺はすぐにしたいねん」

観念したのか、悪魔王改めて“デーヤン”は渋々従った。

「よし!デーヤンで決定!デーヤン!宜しくな!」

俺は満面の笑みで微笑んでいた。
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