ガルシア戦記

千山一

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第3巻 最強龍の帰還

第2章 新たな旅立ちNo.7

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ーー夜、マルク城

「そう簡単に作れるわけなかろう」

シルバードラゴンは大きくため息をついた。

「まぁ、何にせよ新しい国を作るなんぞ、どうでもいいことじゃが少し軌道に乗るまで居ないといけないしのぅ…」

シルバードラゴンは、ますます大きなため息をついた。
それはそうである。数100年、数億年もの生きてきたドラゴンにとって、たかだか人間の国が新しい国になっても“そうなんだ…”というぐらいで気にも留めていなかった。
しかし、このシルバードラゴンは責任感っていうか何なのか分からないが“本当に良いやつなんだなぁ”と俺は感じた。

「……お前、責任感があるんだよなぁ」

俺は心の底から感じてしまったので無意識に口にした。それを聞いたシルバードラゴンも顔を赤らめていた。

「別にこの国だけじゃないぞ……要は新しい国とはなんぞやと興味を持っただけじゃ!プンプン」

“おぉ!いわゆるツンデレ!?”
そう思った俺は、何となくイジってしまった。ここが地獄の始まりとはつゆも知らずに……。

「またまた、ツンデレしちゃって(^^)この国が好きじゃないの?」

俺はそう言った直後、ドラゴンの口から黄色、温かい…もとい熱い物体が噴出してきた。俺は咄嗟に避けて回避する。
“ブォーーー!!”
“何故、ヤバイと感じてしまったのだろうか?”その時は分からなかったが、次の瞬間自分が正解だったことを思い知る。

「あぶねーー!丸こげじゃねーか!?」
「ふん!お主が悪いんじゃ!」

よく見たら、俺の前髪がちょっとプスプスと嫌な匂いがしてきた。
ーーふん!こりゃ、偽善者だな…なぁ、シルバードラゴン殲◯にいっとく?
“おまえは黙っとれ!お前まで話すとややこしくなる!”とデーヤンの魂に訴えかけた。

「自業自得じゃ」

シルバードラゴンは“フン!”と右を向き、どっかに行ってしまった。俺も“大丈夫かな?”と心配になり、髪の先っちょを触れた。右手にはチリチリになった髪の毛があり、凄く後悔をしてしまった……。


ーー翌日、評議会にて
あいわらず“フランコ議員”と“ドミニク議員”の2人を筆頭に白熱した…いわゆる、世紀の潰し合いになってしまったのだ。

「だから、ここはこうなの!!」
「そりゃ、理不尽だわ!」

しまいには突っかかる始末……俺は“シラーーーッ”と白い目で見ていたのだが、突然、シルバードラゴンが降りてきて円卓の中心に歩いていた。
“ドンドンドン……”
まるでゴ◯ラのようだった……いや、ゴ◯ラはこんなに小さくないのだが。
シルバードラゴンはゆっくり円卓の中心を目指して歩き続ける。
もちろん、騒がしい音や歪み合いはシルバードラゴンが歩くことによって再び沈黙をしていた。シルバードラゴンはやがて“ピタッ”と立ち止まり、フランコ議員とドミニク議員の交互に睨みつけこう言った。

「やかましいんじゃ!ボケ!」

部屋中、全員が騒然としていた。もちろん、自分以外は誰も自我がないことを知らないのであろう。フランコ議員とドミニク議員は顔の目を“パクパク”しながら、呆然と立ち尽くす。

「何やっとる?まずはお辞儀じゃ」

シルバードラゴンは冷たい目で全員を睨みつける。人間達は慌ててお辞儀をした。そして、フランコ議員、ドミニク議員も同様である。

「よろしい。この国は人間のための国が作っているのは高評価を上げよう。しかし、何時経っても終わらない!どうしてじゃ?、フランコ議員」
「はい!……えっと…」

シルバードラゴンに突然、質問された、フランコ議員でしたが、まだ心の準備ができておらず、黙りこくってしまった。

「もう良い!ドミニク議員!そちはどうじゃ?」
「…議員として未熟ですか?」
「バカタレ!!!」

シルバードラゴンはそれを聞いて声高に叱かった。フランコ議員もドミニク議員も“シュン”となって縮まってしまった。

「要は己の欲負けたんじゃろうが!自分の欲は二の次!他の人を想って仕事してみい!そうすれば、ちょっとはマシになろう」

再びフランコ議員とドミニク議員の交互に睨みつけ、こう警告をした。

「もし、自分の欲に負けるようであれば両方とも◯すぞ?」
「わ、分かりました!全力で頑張ります!」

“いつから、自我が芽生えたのか”フランコ議員は一瞬頭をよぎったのだが“そんなことはどうでも良い!!”と思って全力で仕事に対して集中した。
こうして、止まっていたものがようやく動き出すように感じてしまった。
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