27 / 31
第27章 深淵の瞳
しおりを挟むつまり、あの果てしない白は飾りじゃないってことだ。
森に元々いた以上に、もっと多くの怪物を育てているんだ。
その考えは、肥沃な土に落ちた種のように私の心に落ちた。感じていたのは恐怖ではなかった。それは論理的な結論だった。私の小さな体を取り巻く空気と同じくらい冷たい結論。雪はすべてを覆い、獲物の通常の通り道を消し去り、動物たちがいつも水を飲んでいた小川を凍らせていた。そして捕食者は…捕食者は常に生き残る方法を見つけるものだ。
狩るウサギがいなければ、待ち伏せる鹿がいなければ、彼らは他の選択肢を探す。
私たちのような選択肢を。
でも、よく考えてみると――人差し指と親指をこすり合わせながら、手を顎に当てて繰り返した――記憶にある限り、雪が降っている時に怪物と対峙したことは一度もなかった。
自分自身の経験不足の自覚が、氷水の中の空気の泡のように私の中に浮かんだ。警戒すべきことではなかった。それは単なるデータだった。戦いの方程式の中の、もう一つの変数。
私は真昼の灼熱の太陽の下で戦ったことがある。その時はマナが熱く速く静脈を流れた。夕暮れ時に戦ったこともある。その時は影が長く伸び、怪物たちはより大胆になった。夜の暗闇で戦ったこともある。その時は自分の呪文の輝きと、暗闇を切り裂く祖父の声だけが頼りだった。
しかし雪の中で戦ったことは一度もない。
冷気が手足を刺す中で、足元の地面が変わる中で、凍えるような風が自分の風の渦と競い合う中で、戦ったことはない。
違うだろうな 私は思った。知らないことがあるはずだ。その場で学ばなければならないことが。
ふん。
「それは楽しそうだ」と私は呟いた。
そしてなぜかわからないけど…
私の存在の最も深いところから、心の奥底から、火花を感じた。
雷鳴ではなかった。爆発でもなかった。限界まで訓練した時に時々体中を駆け巡るあのマナの波でもなかった。もっと柔らかいものだった。もっと親密なもの。まるで土の静寂の中で、殻を破って光を求める時が来たと決心する小さな種のように。
その火花は広がった。ゆっくりと。暴力的ではなく。しかし、暴力的である必要がないほど絶対的な確信を持って。
それは今まで感じたことのない感覚だった。いや、感じたことはあったかもしれないが、これほど明確に気づいたことはなかった。まるで私の中の何か――ずっとそこにあったもの――が、この瞬間がその時だと決心したかのようだった。
成長する時。
花開く時。
そして私は微笑んだ。
それは幸せの微笑みではなかった。満足の微笑みでもなかった。それは自分自身について何かを発見し、その何かを気に入った者の微笑みだった。
とても気に入った。
---
酒場で。現在。
「ハハ」
笑いが彼の唇から招かれずに漏れた。それは幸せの笑いではなかった。狂人に出会ったが、殴るわけにもいかず、ただ笑って気を紛らわせるしかない者の笑いだった。
「つまりだ」エド氏は両肘をテーブルに付けて言った。「お前の祖父さんは、雪の中に足跡があるのに気づいた」
彼は言葉を呟きながらグラスをそっと動かし、中身を回転させた。まるでその小さな渦の中に答えを探しているかのように。
「そうだ」私は答え、一切れのパンを口に運んだ。パンは少し硬かったが、役割は果たしていた。考える時間を与え、言葉を選ぶ時間を与えてくれた。
「そしてお前の祖父さんは、それが待ち伏せしている狼の群れだと気づいた」エド・トナー氏は言った。
彼の声は疑問ではなかった。断言だった。まるで自分の目でその光景を見てきたかのように、まるで木々の間に隠れてすべてが展開するのを見ていたかのように。
私はうなずいた。何も言わなかった。水の入ったグラスはすでに唇にあり、水はすでにゆっくりと喉を下っていった。酒場の熱とは対照的な冷たい液体だ。
「そして彼は、奴らは縄張りを間違えたと言って微笑んだ」彼は言った。まばたきさえせずにじっと私を見つめながら。
彼の目は、まるで私が本で、彼がそのページを読むことを学んでいるかのように、私に釘付けになっていた。彼の視線に脅威は微塵もなかった。ただ、ほとんど痛いほどの強烈な好奇心だけがあった。
私は再びうなずいた。彼の言ったことを確認しながら。
「そしてお前も…」彼は間を置いた。彼の顎がわずかに緊張した。まるで次に言おうとしている言葉が、前のものより重いかのように。
私は待った。
「その同じ瞬間に、お前は胸の中に小さな火花を感じて微笑んだ」彼はついに言った。
「聞いた通りだ」私は答えた。
「そしてお前は、狼たちと戦うこと以外、何も考えなかった」彼は言った。彼の口調は平坦だったが、その下に何かがあった。私には特定できない何か。
「いや、少しは考えた」私は答えた。
姿勢を正した。テーブルの上でリラックスしていた前腕が、よりしっかりと支えられた。指はゆっくりと絡み合った。何か重要なことを言おうとする時、無意識にする仕草だった。
私の顔は、元々無表情だったが、さらに真剣になった。無理に作った真剣さではなかった。深い場所から来る言葉を話そうとする時に現れる、ただの表情だった。
少し顔を上げ、エド・トナー氏を直接見つめた。
そして感じ取った。
彼の呼吸が変わったのを感じた。前のようではなかった。そこには…乱れがあった、と言おうか。リズムの乱れ。彼の呼吸は浅く、速くなった。予期せぬ打撃を受けた者のように。
そして彼の目にそれを見た。
恐怖だった。
そして私は、そうではないと思う――いや、百パーセント確信している――彼の恐怖は、私が言おうとしていることのせいではなかった。
私の言葉への恐怖ではなかった。
それは私への恐怖だった。
---
なぜ俺はこんな風になっているんだ? エドは思った。
なぜこんな気持ちになるんだ?わからない。
彼の思考は、渦の中の葉のように彼の頭の中で渦巻いていた。論理的な説明、胸の高鳴りを静める理由を見つけようと必死だった。
そして彼がこれから言うことのせいでもない 彼は続けた。彼が狂人だったことはもう分かっている、でも…
彼の顎は緊張した。彼の首の筋肉が皮膚の下に浮き出た。
あの目…あの暗い目は大きな深淵だ。
そのイメージは啓示の力で彼を打った。彼は人生で多くの視線を見てきた。酔っ払いの視線、恋する者の視線、絶望した者の視線、殺人者の視線。しかしこんな視線はなかった。
待ちきれない 彼は思った。彼の物語のさらに深くまで行き、彼がどうしてこうなったのかを知るのが。
その疑問が内側から彼を焼いていた。雪の中で笑い、デザートに興奮していた三歳の子供が、どうしてこんな風になってしまったのか?どうして夜そのものを含んでいるかのような目をした十五歳の若者に?
あの明るい三歳の子供のように…
幼いサマエルのイメージが彼の心に浮かんだ。雪の中に飛び込んだ子。窓の湯気に円を描いた子。熱いお茶を噛み砕きたがった子。
あの幸せを伝える明るい目が、今や…
一瞥するだけでお前を引きずり込むことのできる深淵になってしまった。
彼の心臓は強く鼓動していた。強く、はっきりと。
待ちきれない 彼はついに心の中で言った。
そしてその思考の中で、逆説的ではあったが、彼は奇妙な平安を見つけた。
---
「私が考えたことは…」私は言った。私の言葉はナイフのように沈黙を切り裂いた。「奴らを終わらせることだ。ただ立ち向かうだけじゃなく、奴らを灰になるまで消し去ることだ」
「もう分かった」
エド・トナー氏はゆっくりとうなずいた。彼の表情は変わらなかったが、目の奥の何かが変わった。まるですでに持っていた疑念を確認したかのように。
「もうお前がそう言うだろうとは想像していた」彼は言った。
なぜ彼はそんな風に話すんだ? 私は自問した。どもっているわけでは全くなかったが、彼の声に変化があった。新しいニュアンス。以前はそこになかった何か。
そして私はそれを感じ取った。
あまりに怖がらせてしまったのだろうか?
その疑問は答えのないまま、私の心に浮かんだ。
---
十二年前。サマエルの記憶の中で。
その後、祖父は自分の日課に戻った。
そして薪割りを続けた。
斧が木を打つ音が、その催眠的なリズムで冷たい空気を満たした。トン。トン。トン。毎回の打撃は前回と全く同じだった。同じ力。同じ正確さ。同じ努力の欠如。
そして私は森の向こうを見続けていた。
私の目は木々の線、幹の間で長く伸びる影、風が揺さぶると枝から落ちる小さな雪の雲をなぞっていた。
何かを探していた。
それが何かはわからなかった。しかし探していた。
数分が過ぎた頃、祖父はすべての薪を割り終えた。彼の隣の山はかなり大きくなっていた。彼の疲れを知らない力の静かな証。
「よし、小僧」祖父は言った。彼の声はいつものように沈黙を破った。権威と共に、しかし温かさも共に。
彼は斧を台座として使っていた丸太に打ち込んだ。
そして聞こえた…
トンッ!
しかし今回は半分に割れた薪はなかった。ただ金属が木に沈む音だけ。朝の仕事の終止符。
「もう村に行く時間だ」彼はついに言った。
彼は手をこすり合わせ、小さな雪の塊が手袋から落ち、地面に触れて消えた。
そしてすぐに、私はドアに向かって走った。
しかし私の速度は大幅に落ちていた。
雪が――あの忌々しい深い白い雪が――一歩ごとに私の足を捕らえた。私の小さな足は膝まで沈み、一歩ごとに慣れない努力を必要とした。それはまるで夢の中で走るようだった。足は動くのに体が進まない。
私はドアに着いた。中に入った。寝室に向かった。
そこ、ベッドのそばの小さなテーブルの上に、杖があった。
私の杖ではなかった。違っていた。より短く、より軽く。先端にはルビーの宝石が埋め込まれていて、部屋の薄暗がりでもかすかに輝いていた。
私は杖を選ばなかった。あまりに多くのマナを消費するからだ。そして雪が降っていたので、私の三歳の小さな体はマナで少し暖まる必要があった。杖はエネルギーの大食漢だ。一方、この杖は効率的だった。質素だった。実用的だった。
慎重にそれを手に取り、その重さを手で感じた。ほとんど何もなかった。羽を持っているかのようだった。
それをコートのポケットに入れた。深く、適切に配置されたポケットで、いつでも素早く取り出せる場所だった。その動きを何十回も練習していた。何百回も。反射になるまで。
ドアまで歩き、外に出た。
祖父が私を待っていた。無限の白を背景にした彼のシルエット、彼の後ろの丸太にはまだ斧が打ち込まれ、彼の肩には雪が優しく積もっていた。
彼は私の後ろでドアを閉めた。
錠前がはまる音が、小屋の最後の反響だった。私たちの避難所であった場所の最後の吐息。
私たちはこの小さな旅の準備ができていた。
「行くぞ」彼は言った。
そして私はうなずいた。
そしてこうして、私たちは小屋を後にし、次の目的地へ向かった。
---
「緊張しているか?興奮しているか?それとも両方か?」祖父が尋ねた。
彼の声は冷たい空気に浮かび、彼の吐息の湯気と混ざった。彼の言葉に急ぎはなかった。ただ好奇心だけがあった。彼の孫の頭の中で何が起こっているのかを知りたいという純粋な関心。
「両方だと思う」私は答えた。
歩きながら――というより、一歩ごとに雪と格闘しながら――少し考え、それが真実だと確認した。胃の中に結び目があった。それは恐怖ではなかったが、単なる興奮でもなかった。それは混ざり物だった。融合して新しい色になる二つの色のように。
「それは普通で、理解できることだ」彼は私に言った。
そしてその時、彼は声を潜めた。より親密にした。まるで秘密を共有するかのように。
「私も昔はそうだった」彼は私に言った。
そして文字通り、私の目は見開かれた。
驚きが警告なしに私を打った。私の三歳の脳は彼の言葉を処理し、その中に予期せぬ何かを見つけた。繋がり。彼の現在と私の過去の間に、存在すら知らなかった橋。
私の祖父。剣で私の攻撃を断ち切る男。決して恐怖を見せない男。常に、常に何をすべきかを知っている男。
彼もこれを感じたことがあるのか?
言おうとしていることを考えずに、私の口はひとりでに開いた。
「お爺ちゃんも森に住んでいたの?」私は尋ねた。
彼の顔を見ようと見上げた。その頃はとても小さく、とても低かったので、彼の顎を見るためだけに首を限界まで伸ばさなければならなかった。
「いや、昔は森に住んでいなかった」彼は答えた。
彼の声は辛抱強かった。いつものように。
「子供の頃は森に住んでいなかったんだ」
「じゃあ、なんで緊張したり興奮したりしたの?」私は好奇心旺盛に尋ねた。その質問は本物だった。森のせいじゃないなら、なぜ?
「うーん、そうだな…」彼は間を置いた。彼の目は一瞬、遠くを見失った。正確な言葉を探しながら。「新しいことのせいだ。知らなかったこと、存在を知ることになるすべてのもののせいだ」
「なるほど。じゃあお爺ちゃんは私と同じだったんだ」私は呟いた。
「そうだ」彼は言った。
「いや、私がお爺ちゃんと同じだったんだ」私は言った。でも少し混乱していた。
言葉が頭の中で絡まった。私が彼と同じなのか、彼が私と同じなのか?順番は重要か?
「ハハハ」彼は笑った。
からかうような笑い。残酷ではなく、傷つけるものでもない。しかしからかう笑いだった。
そしてそれが…
それが私の頬を膨らませた。
その頃はとても滑稽に見えたに違いない、と想像する。三歳の子供が、フードをかぶり、風船のように頬を膨らませ、腕を体から少し離して、あの普遍的な幼児の抗議のジェスチャーをしている。
幼い子供たちが愛する人の注意を引くためにすること。
祖父に彼の笑いが効いたことを知らせるために私がしたこと。でも心の奥底では、その笑いを聞くのが好きだったのに。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる