face to retoro

佳田 青空

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まっくろな

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今日はどっちの君が起きるのだろう
パタン
寝室のドアが閉まる音が聞こえた
ガチャ
私の部屋に行った
今日はゆうの方だ

数分するとリビングにやってきた
「おはよう 柚鈴」
私の高校のジャージを着ていて
ちょっとぶかぶかで可愛い

「パンにするパンケーキにする?」

「パンケーキがいい」
「OK!」

2人、席について朝ごはんを食べる
「「いただきます」」
焼き立てのパンケーキから湯気がのぼる
バターが少し溶けていて
その上から蜂蜜をかける

バニラエッセンスの甘い香りが
リビングに広がる
ゆうは
美味しそうに食べていて
可愛い

「柚鈴 口開けてー」

「うん?あーー」

ゆうは1番バターと蜂蜜のかかった
美味しいところをくれた

「ゆうが食べたらいいのに」

「だって柚鈴ずっとこっちばかり見て
 全然たべてないから」

「そんなことはないよ」
2人でゆったりとした朝の時間を過ごす

ゆうの日は仕事内容をメールで送り
倒れたり、パニックになった時に
すぐ対処できるように
仕事を休みにして1日家にいる

ご飯を食べ終えると
「ちょっと
 近くの公園まで出かけてくる」
そういうとマスクをつけて出かけた
心配だけど…
あまり過保護になってはいけないと
気を紛らわすために
掃除する

帰ってくると
自分の部屋に
絵具と紙を持って
こもってしまった

お昼も食べずに部屋にこもり
夕方夕食の支度ができると呼びに行った

コンコン
「ご飯できたよ。食べる?」

「…」
反応がない

「ゆう?開けるよ?」
ドアノブに手をかけると
不安に襲われる
倒れているんじゃないかって

片手に筆を持ちながら
寝てしまっていた

胸を撫で下ろし
ベットに連れて行く
タオルで顔や手についた絵具を落とし
寝巻きに着替えさせる

「今日は何を描いたのかなぁ…」

机には空の絵が描かれていた
夕日の赤と夜の青の境目で
紫色のかすれ雲がかかった空

今日の絵はどこかわからない

部屋の白い箱に絵具と絵をしまう

本棚の上から2段目
右側から2番目の本の中から
ノートをとり
今日のことを書く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9月 10日
午前中は、突然家を出て行き
どこへいったかは分からず。
午後はほとんど
部屋から出ることはなく
ずっと絵を描いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読み返すと
よくここまで落ち着けたと思う
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7月19日
祐希がおかしくなった
久々に祐希の泣く姿を見た
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(あの日はびっくりしたなぁ…)
夜中、向かいの部屋から叫び声なのか泣き声なのかわからない声と物がぶつかる音が聞こえて目が覚めた。
祐希の部屋にいき
ドアを開けると
部屋はめちゃくちゃになっていた
髪も服も乱れ
まるで昔の自分を見ているようで怖くなった
とりあえず祐希の元へ行き
後ろから押さえ込み
落ち着かせる
数時間がたち
朝日が登りはじめたときに
やっと落ち着いた
「祐希大丈夫…」

「柚鈴…死んだりしないよね?」
いつも自信に満ちた声とは真逆に
弱々しく消えそうな声で聞いてきた

「大丈夫だよ。」

いきなりそんなことを聞いて
どうしたのかと思う
最近忙しすぎたのか?
まだ私の管理があまかったせいで
祐希に負担をかけすぎたのか
と頭の中で考えながら
どうしたらいいのかと戸惑っていたら

いつのまにか祐希は私の腕の中で
眠っていた
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