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媚薬と玩具と触手
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この日マリーに思いがけないピンチが訪れていた。
(部屋に入れてしまった自分も軽率だったけど、まさかこんな展開になるなんて…!)
マリーは職場の仲間と珍しく食事をしていた。お酒も飲みつつ、話に花が咲く。和やかに会が終わった後一緒に飲んでいた馴染みの騎士が、自分の部屋に行きたいと言った。
断ったのだが意外に押しが強く、部屋に入れてしまったのだ。彼が普段人畜無害そうに見えていたのも油断を誘った。
そして今マリーはベッドに押し倒されている。相手からは酒の臭いが仄かにしていた。
「やーっ」
抵抗するも男の力は強くびくともしない。手を縫い止められる。簡単にブラウスのボタンを外されていき、ピンクの下着が見えてしまう。
「マリーさんっおれっ」
足をばたばたとさせ、精一杯抵抗する。相手に止める気はないようだった。男は切羽詰まったように自分の名前を呼ぶ。
首筋に口付けられ下着をずらされる。赤く色づいた先端が騎士の前に晒される。
彼が胸の飾りを口に含み舌で転がす。自分を見つめる瞳はぎらぎらとしていた。
「他のやつに奪われるくらいなら俺がっ!」
騎士が何か言っていたがマリーは聞いていなかった。頭に思い浮かんだのは一人の顔。にやりと悪そうに笑う悪魔。
マリーは彼に向かって言った。
「たすけてっ!」と。
待ち構えていたように彼は現れた。
「お楽しみ中か?」
悪魔は意地悪そうに彼女を見つめる。騎士に彼の姿は見えていないようだった。
マリーは助かったと安堵した。
しかし悪魔はただ見ているだけだ。もしやこのまま見て楽しもうというのか?冗談ではない。彼女は憤慨した。
騎士は何も気づかない。マリーの胸を弄りつつ下腹部にまで手を伸ばす。濡れていると嬉しそうにしながら。
このままではと思ったところで、騎士の手が敏感な豆に当たる。悪魔に開発されたそこは敏感だった。
「ぁん」
思わず声が出る。気をよくしたのか騎士がそこをぐりぐりと攻め始める。そして秘所に指を入れようとしたところで…。
黙って見ていた悪魔が突然指を鳴らした。
眠りにつく騎士。呆然としもっと早くにそうしてと怒るマリー。悪魔はしかし自身の手を見つめて訝しげにしていた。
─何で止めさせたんだ。
自分の気持ちが分からない。しばし悩んでいたが、結局深く考えるのを止めてマリーと向き直った。
「邪魔して悪いな。」
「この悪魔!」
「くく悪魔だがな。」
マリーが怒るも気にした様子を見せず、眠る騎士を見ながら男は言う。
「こいつ恋人じゃないのか?」
「そう見えるならあなたの目は節穴ね。ただの職場仲間よ。」
悪魔はふーんと言いつつ、彼女に恋人ができたらつまらないと考えている。その理由には気づかぬまま。
「喜べ今夜はすごいやつを持ってきた!」
そして楽しげに言うのだ。恐ろしいことを。
「からだ…なん…だかあつ…いっ」
悪魔に無理やり変な液体を飲まされ、咳き込みながらも飲み込んでしまったマリーは自身の身体の変化を感じとっていた。
身体が熱くてたまらない。そりゃ媚薬だからなと笑い、悪魔がつんつんと身体に触る。
軽く指で触れられただけだというのに、身体が跳ね、下腹部を中心に熱が高まっていく。思わず腰が揺れる。はあはあと物欲しげに足を擦り合わせるマリーを見て悪魔は楽しそうだ。
自分がおかしくなってしまったと感じるもとにかくこの熱を解放したくてたまらない。それ以外何も考えられない。
「大洪水だな。この薬効きすぎたか。」
一回イけば楽になると悪魔は言う。しかし触れようとはしない。マリーは焦れったくてたまらなくなった。
「自分で弄れよ。見ててやるから。」
そう言われて我慢できず手が動き出す。
彼に見られているというのに止められない。左手で胸を捏ね回し、右手で秘所を弄る。いとも簡単に絶頂へと近づいた。
「んん…ぅあ…あっやぁ…はあ、んぅ…あん」
「いい眺め。」
悪魔がうっそりと笑い、手にした丸い何かのボタンを押す。途端ブルブルとそれは振動する。機械音には気づいていたが、マリーは自身の身体に夢中で気づかない。その隙にそれを近づけた。
ブルブルブル。すごい勢いで震えるそれがまずマリーの首に当たり下へ下へと動かされていく。
常ならばただのマッサージとして気持ちのよいだけの動きも今のマリーにとっては全てが毒だ。
「ああああーーっ!!!」
一際大きい声を上げて絶頂した。
しかし、一回イって少し楽になったマリーの前には次なる試練が待ち構えていた。休む暇もない。
それは細長く、にゅるにゅるとしていて、多くの足を持っていた。一つ一つが別の生き物のように自在に動く。
「きゃーーー」
悪魔はそれを彼女目掛けて解き放った。彼女は疲れた身体を懸命に動かし逃げるが、ベッド際に追い詰められ逃げ道を塞がれる。
その触手は、まず彼女の身体の動きを止めさせるため自身の何本もある足の内数本を使ってベッドに縫い止める。
必然大の字になるマリー。残りの足が全て彼女に向く。ある足は彼女の口を犯し、ある足は胸をつつき吸盤で吸う。
秘所では多くの足が蠢き、中に入ろうと先を争う。
「んん…んぅ…んんんん!!…ぅう!」
口を覆われ、声にならない叫び声をあげ続ける彼女は着実に悪魔の手によって開発されつつあった。
逃げようとする身体だが触手からは逃げられない。また触手の魔の手は彼女の尻の穴にも向かっていたが、それを悪魔が止めるかどうか…。
未だマリーも悪魔も芽生え始めた感情に気づかない。
これからも悪魔は聖女と毎夜遊ぶのだ。愉しそうに口をにやりと歪めて。
(部屋に入れてしまった自分も軽率だったけど、まさかこんな展開になるなんて…!)
マリーは職場の仲間と珍しく食事をしていた。お酒も飲みつつ、話に花が咲く。和やかに会が終わった後一緒に飲んでいた馴染みの騎士が、自分の部屋に行きたいと言った。
断ったのだが意外に押しが強く、部屋に入れてしまったのだ。彼が普段人畜無害そうに見えていたのも油断を誘った。
そして今マリーはベッドに押し倒されている。相手からは酒の臭いが仄かにしていた。
「やーっ」
抵抗するも男の力は強くびくともしない。手を縫い止められる。簡単にブラウスのボタンを外されていき、ピンクの下着が見えてしまう。
「マリーさんっおれっ」
足をばたばたとさせ、精一杯抵抗する。相手に止める気はないようだった。男は切羽詰まったように自分の名前を呼ぶ。
首筋に口付けられ下着をずらされる。赤く色づいた先端が騎士の前に晒される。
彼が胸の飾りを口に含み舌で転がす。自分を見つめる瞳はぎらぎらとしていた。
「他のやつに奪われるくらいなら俺がっ!」
騎士が何か言っていたがマリーは聞いていなかった。頭に思い浮かんだのは一人の顔。にやりと悪そうに笑う悪魔。
マリーは彼に向かって言った。
「たすけてっ!」と。
待ち構えていたように彼は現れた。
「お楽しみ中か?」
悪魔は意地悪そうに彼女を見つめる。騎士に彼の姿は見えていないようだった。
マリーは助かったと安堵した。
しかし悪魔はただ見ているだけだ。もしやこのまま見て楽しもうというのか?冗談ではない。彼女は憤慨した。
騎士は何も気づかない。マリーの胸を弄りつつ下腹部にまで手を伸ばす。濡れていると嬉しそうにしながら。
このままではと思ったところで、騎士の手が敏感な豆に当たる。悪魔に開発されたそこは敏感だった。
「ぁん」
思わず声が出る。気をよくしたのか騎士がそこをぐりぐりと攻め始める。そして秘所に指を入れようとしたところで…。
黙って見ていた悪魔が突然指を鳴らした。
眠りにつく騎士。呆然としもっと早くにそうしてと怒るマリー。悪魔はしかし自身の手を見つめて訝しげにしていた。
─何で止めさせたんだ。
自分の気持ちが分からない。しばし悩んでいたが、結局深く考えるのを止めてマリーと向き直った。
「邪魔して悪いな。」
「この悪魔!」
「くく悪魔だがな。」
マリーが怒るも気にした様子を見せず、眠る騎士を見ながら男は言う。
「こいつ恋人じゃないのか?」
「そう見えるならあなたの目は節穴ね。ただの職場仲間よ。」
悪魔はふーんと言いつつ、彼女に恋人ができたらつまらないと考えている。その理由には気づかぬまま。
「喜べ今夜はすごいやつを持ってきた!」
そして楽しげに言うのだ。恐ろしいことを。
「からだ…なん…だかあつ…いっ」
悪魔に無理やり変な液体を飲まされ、咳き込みながらも飲み込んでしまったマリーは自身の身体の変化を感じとっていた。
身体が熱くてたまらない。そりゃ媚薬だからなと笑い、悪魔がつんつんと身体に触る。
軽く指で触れられただけだというのに、身体が跳ね、下腹部を中心に熱が高まっていく。思わず腰が揺れる。はあはあと物欲しげに足を擦り合わせるマリーを見て悪魔は楽しそうだ。
自分がおかしくなってしまったと感じるもとにかくこの熱を解放したくてたまらない。それ以外何も考えられない。
「大洪水だな。この薬効きすぎたか。」
一回イけば楽になると悪魔は言う。しかし触れようとはしない。マリーは焦れったくてたまらなくなった。
「自分で弄れよ。見ててやるから。」
そう言われて我慢できず手が動き出す。
彼に見られているというのに止められない。左手で胸を捏ね回し、右手で秘所を弄る。いとも簡単に絶頂へと近づいた。
「んん…ぅあ…あっやぁ…はあ、んぅ…あん」
「いい眺め。」
悪魔がうっそりと笑い、手にした丸い何かのボタンを押す。途端ブルブルとそれは振動する。機械音には気づいていたが、マリーは自身の身体に夢中で気づかない。その隙にそれを近づけた。
ブルブルブル。すごい勢いで震えるそれがまずマリーの首に当たり下へ下へと動かされていく。
常ならばただのマッサージとして気持ちのよいだけの動きも今のマリーにとっては全てが毒だ。
「ああああーーっ!!!」
一際大きい声を上げて絶頂した。
しかし、一回イって少し楽になったマリーの前には次なる試練が待ち構えていた。休む暇もない。
それは細長く、にゅるにゅるとしていて、多くの足を持っていた。一つ一つが別の生き物のように自在に動く。
「きゃーーー」
悪魔はそれを彼女目掛けて解き放った。彼女は疲れた身体を懸命に動かし逃げるが、ベッド際に追い詰められ逃げ道を塞がれる。
その触手は、まず彼女の身体の動きを止めさせるため自身の何本もある足の内数本を使ってベッドに縫い止める。
必然大の字になるマリー。残りの足が全て彼女に向く。ある足は彼女の口を犯し、ある足は胸をつつき吸盤で吸う。
秘所では多くの足が蠢き、中に入ろうと先を争う。
「んん…んぅ…んんんん!!…ぅう!」
口を覆われ、声にならない叫び声をあげ続ける彼女は着実に悪魔の手によって開発されつつあった。
逃げようとする身体だが触手からは逃げられない。また触手の魔の手は彼女の尻の穴にも向かっていたが、それを悪魔が止めるかどうか…。
未だマリーも悪魔も芽生え始めた感情に気づかない。
これからも悪魔は聖女と毎夜遊ぶのだ。愉しそうに口をにやりと歪めて。
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