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2.お姉様とその婚約者と
⑰
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「マーガレット、今まで何とか君との関係を改善出来たらいいと思ってきたが、無駄だったみたいだ。結婚は考えさせてほしい」
「え……? ちょ、ちょっと待ってよ! どうしてそんな話になるの!」
「妹にそんなことをするような女性と身内になりたくないからだよ……。後日、婚約の解消について改めて話し合おう」
「な……! 婚約解消ってなに!? そこまですることないでしょう!? ちょっと待ってよ、エイデン様!!」
エイデン様は縋りつくお姉様に構うこともなく、私に一言だけ「騒いで悪かった」と告げると、すたすた歩いて行ってしまった。
お姉様はエイデン様を追いかけて部屋を出て行く。
廊下からはお姉様の怒鳴り声と、エイデン様の冷え切った声が延々と聞こえてきた。
私は部屋のソファにぽつんと残されたまま、戸惑いきってその声を聞いていた。
***
翌日、ラネル魔術院に着くと、レナード様がすぐさま駆け寄ってきた。
「メイベルさん! 昨日、エイデン様と君の姉君とで話し合いをしたんだって? 大丈夫だった?」
「は、はい……。大丈夫だったというか……なんというか……」
私は戸惑いながらも、レナード様に昨日のことを説明する。
バリアを壊したのはやはりお姉様らしいこと、それを知ったエイデン様がお姉様と婚約解消をするつもりらしいこと、その結果お姉様は昨日の夜からずっと荒れていること。
話を聞き終えたレナード様は顔を引きつらせていた。
「そ、そっか……。それは大変だったね……」
「はい。お姉様には私のせいだと文句を言われてしまいました」
「いや、メイベルさんは何一つ悪くないから気にしなくていいよ。むしろ被害者じゃないか」
レナード様は怒った顔で言う。
私は昨日のお姉様の荒れようを思い出して苦笑いした。
「メイベルさん、お姉様のことで大変なところ悪いんだけど、ずっと気になっていたことがあってさ」
「なんでしょう?」
「この前のフォスティ退治のとき、魔道具は全て壊れていたはずなのにバリアが発動していたよね」
レナード様は真剣な顔で言う。
それは私もずっと気になっていたことだ。
「はい。私も不思議に思っていました。あれは何だったのでしょう」
「あれってメイベルさん自身の魔力で無意識のうちに発動したバリアなんじゃないかな」
「え……」
私はその言葉に戸惑ってしまった。
確かにあの時、体の中で魔力が噴き出すような感覚があった。魔道具を使わずに自身の魔力でバリアを出せる魔導士の存在も知っている。でも……。
「え……? ちょ、ちょっと待ってよ! どうしてそんな話になるの!」
「妹にそんなことをするような女性と身内になりたくないからだよ……。後日、婚約の解消について改めて話し合おう」
「な……! 婚約解消ってなに!? そこまですることないでしょう!? ちょっと待ってよ、エイデン様!!」
エイデン様は縋りつくお姉様に構うこともなく、私に一言だけ「騒いで悪かった」と告げると、すたすた歩いて行ってしまった。
お姉様はエイデン様を追いかけて部屋を出て行く。
廊下からはお姉様の怒鳴り声と、エイデン様の冷え切った声が延々と聞こえてきた。
私は部屋のソファにぽつんと残されたまま、戸惑いきってその声を聞いていた。
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話を聞き終えたレナード様は顔を引きつらせていた。
「そ、そっか……。それは大変だったね……」
「はい。お姉様には私のせいだと文句を言われてしまいました」
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私は昨日のお姉様の荒れようを思い出して苦笑いした。
「メイベルさん、お姉様のことで大変なところ悪いんだけど、ずっと気になっていたことがあってさ」
「なんでしょう?」
「この前のフォスティ退治のとき、魔道具は全て壊れていたはずなのにバリアが発動していたよね」
レナード様は真剣な顔で言う。
それは私もずっと気になっていたことだ。
「はい。私も不思議に思っていました。あれは何だったのでしょう」
「あれってメイベルさん自身の魔力で無意識のうちに発動したバリアなんじゃないかな」
「え……」
私はその言葉に戸惑ってしまった。
確かにあの時、体の中で魔力が噴き出すような感覚があった。魔道具を使わずに自身の魔力でバリアを出せる魔導士の存在も知っている。でも……。
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※誤字脱字などの報告、本当にありがとうございます。いつも助かっています。
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