何も持たない私たち

ぽんちゃん

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両親を捨てれば…

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ジャンの言うことには考えさせられるところもあるけれど、その前にまず、やらなければならない事がある。
「ジャン、私そろそろ行くわね」

「行くってどこへ?」

「どこへって、さっき言ったと思うけれど私ホームレスなの。それに今は家出中だから別のすみかを探して、ついでに暖をとれる物と、食べ物を探さないと。夜はもうすぐそこまで来ているんだから!」

そう言って立ち上がった私をジャンは慌てて引き留めた。

「ちょ、ちょっと待って!僕も一緒に連れて行ってよ!」

その言葉に私はまたもや「は?!」と振り返った。

「一緒にって、あなたには帰る家があるでしょう?」

「ないよ、僕の帰りたい家なんか…。」
ジャンはボソッとつぶやく声で言った。

仕方がない。彼のことをほおっておけないし、時間は止まってくれないから。

「なら、行こう!その代わり、火起こし手伝って貰うからね!」

私が人差し指を立てて言うと、ジャンは満面の笑みを浮かべた。
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