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努力の結果
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お母様は、騎士団の家族の方たちを見つけたようで、すぐに挨拶に行った。
私はルドと一緒に、パーティーの始まりを待っていると、
「お嬢!」
と、耳慣れた声がした。
あ、ロイスだ!
フロアの奥から、私たちを見つけて近づいてくる。
私と同じ真新しい騎士服を着ているロイス。
ロイスは、この2年、驚くほどの努力を重ねた。
そして、お父様の見込みどおり、めきめきと強くなったロイス。
お父様の太鼓判をもらって、今年、私と一緒に辺境騎士団の入団試験を受け、見事、合格した!
しかも、なんと、首席で合格したんだよね!
お父様もお母様もアール兄様も、その結果を聞いて、泣いていた。
はっきり言って、私の合格よりも喜んだように思う。
もちろん、私も自分の合格通知を見て号泣し、ロイスの合格を知って再度、号泣した。
だって、ロイスの血のにじむような努力を間近で見ていたから……。
首席で合格したロイスは、今日、新人騎士代表として挨拶をする。
その打ち合わせのために、先にお城へ来ていた。
「ロイス、打ち合わせは終わった?」
私が聞くと、ロイスはうなずいた。
「ああ、終わった。…が、緊張してきた。早く終わってほしい…」
珍しく気弱な発言をするロイス。
ロイスは、出会った時も背が高かったけれど、この2年の間に更に背が伸び、今ではアール兄様よりも高い。
そのうえ、鍛え上げた体は、筋肉だらけ。
辺境騎士団のシンプルな騎士服が、めちゃめちゃ似合っている。うらやましい。
今日は、まっすぐな黒髪をなでつけ、いつも以上に大人びた雰囲気のロイス。
ふと、出会った頃を思い出す。
あの荒れた雰囲気が嘘のようだよね…。
荒れた感じがとれた今、鋭い顔立ちは整っていて、精悍な見た目に成長したロイス。
もはや、別人みたい。
私から見ても、ロイスは絶対、素晴らしい騎士になると思う。
つらい経験をしてきたから、困っている人には本当に親切だ。
きっと、過去のロイスのような子どもたちを助けられる、強くて優しい騎士になるのは間違いない。
「ロイスなら、大丈夫だよ。今日は、ロイスの挨拶を記録するための魔石を持ってきた」
ルドが不安げなロイスに微笑みかけた。
ロイスが、ぶるぶるっと首を横にふる。
「いや、俺のことは撮らなくていい。というより、撮らないでくれ! 緊張しすぎて、挨拶で噛んだりしそうだし……。とにかく、俺のことはいい。それより、ルドはお嬢を撮ることに全力を注げ」
「マチルダ様は、もうとっくに撮ってるよ。今日の晴れ姿は、あますことなく記録しておきたいし」
と、ルド。
「え? もう、撮ってる? それって、どういうこと……?」
私が聞くと、ルドが自分のジャケットの胸ポケットを指で示した。
キラキラとした石が輝く、きれいなペンがささっている。
「このペンの飾りの石、魔石なんです。で、この魔石は、マチルダ様の姿を常に追跡して、映像と音声を記録するように設定してあります。もちろん、今ももう記録しています!」
と、自慢げに言うルド。
「え? そんな魔石があるの!?」
「記録用の魔石を、マチルダ様の姿と声だけを認識して記録するよう、ぼくが改良しました。5メートルくらいまでなら、小さな声であってもひろえるはずです。だから、ぼくは、5メートル以上離れずに、このペンをマチルダ様のほうに向けているだけで、全て記録できます!」
と、嬉しそうに言うルド。
「いつもながら、本当にすごいよね、ルドは。……あ、でも、そんなにずっと録画してくれても、自分の映像は、私、見ないけど……」
「ぼくが見ます! そして、見返します! 永久保存版として、コピーもしておきます! もちろん、ロイスもいるよね?」
ルドの勢いに押されたようにロイスが答えた。
「あ、ああ……。でも、あいかわらず、ルドは、お嬢のこととなると色々怖いよな……」
「そうよねえ。ほんと、怖いわよね」
と、あいづちをうったのは、いつのまにか、戻ってきていたお母様だ。
ふたりともルドの何が怖いんだろう?
いつも一生懸命なだけで、怖いところなんかひとつもない。
むしろ、がんばってる小動物みたいで、かわいいのにね。
その時、ふと、まわりが騒がしいことに気が付いた。
見ると、パーティーの開始時間が近づいてきて、お城の大広間には、どんどん招待客が入ってきている。
でも、なんだか、去年までと何かが違う気がする。
私は、招待客を見ながら首をかしげた。
私はルドと一緒に、パーティーの始まりを待っていると、
「お嬢!」
と、耳慣れた声がした。
あ、ロイスだ!
フロアの奥から、私たちを見つけて近づいてくる。
私と同じ真新しい騎士服を着ているロイス。
ロイスは、この2年、驚くほどの努力を重ねた。
そして、お父様の見込みどおり、めきめきと強くなったロイス。
お父様の太鼓判をもらって、今年、私と一緒に辺境騎士団の入団試験を受け、見事、合格した!
しかも、なんと、首席で合格したんだよね!
お父様もお母様もアール兄様も、その結果を聞いて、泣いていた。
はっきり言って、私の合格よりも喜んだように思う。
もちろん、私も自分の合格通知を見て号泣し、ロイスの合格を知って再度、号泣した。
だって、ロイスの血のにじむような努力を間近で見ていたから……。
首席で合格したロイスは、今日、新人騎士代表として挨拶をする。
その打ち合わせのために、先にお城へ来ていた。
「ロイス、打ち合わせは終わった?」
私が聞くと、ロイスはうなずいた。
「ああ、終わった。…が、緊張してきた。早く終わってほしい…」
珍しく気弱な発言をするロイス。
ロイスは、出会った時も背が高かったけれど、この2年の間に更に背が伸び、今ではアール兄様よりも高い。
そのうえ、鍛え上げた体は、筋肉だらけ。
辺境騎士団のシンプルな騎士服が、めちゃめちゃ似合っている。うらやましい。
今日は、まっすぐな黒髪をなでつけ、いつも以上に大人びた雰囲気のロイス。
ふと、出会った頃を思い出す。
あの荒れた雰囲気が嘘のようだよね…。
荒れた感じがとれた今、鋭い顔立ちは整っていて、精悍な見た目に成長したロイス。
もはや、別人みたい。
私から見ても、ロイスは絶対、素晴らしい騎士になると思う。
つらい経験をしてきたから、困っている人には本当に親切だ。
きっと、過去のロイスのような子どもたちを助けられる、強くて優しい騎士になるのは間違いない。
「ロイスなら、大丈夫だよ。今日は、ロイスの挨拶を記録するための魔石を持ってきた」
ルドが不安げなロイスに微笑みかけた。
ロイスが、ぶるぶるっと首を横にふる。
「いや、俺のことは撮らなくていい。というより、撮らないでくれ! 緊張しすぎて、挨拶で噛んだりしそうだし……。とにかく、俺のことはいい。それより、ルドはお嬢を撮ることに全力を注げ」
「マチルダ様は、もうとっくに撮ってるよ。今日の晴れ姿は、あますことなく記録しておきたいし」
と、ルド。
「え? もう、撮ってる? それって、どういうこと……?」
私が聞くと、ルドが自分のジャケットの胸ポケットを指で示した。
キラキラとした石が輝く、きれいなペンがささっている。
「このペンの飾りの石、魔石なんです。で、この魔石は、マチルダ様の姿を常に追跡して、映像と音声を記録するように設定してあります。もちろん、今ももう記録しています!」
と、自慢げに言うルド。
「え? そんな魔石があるの!?」
「記録用の魔石を、マチルダ様の姿と声だけを認識して記録するよう、ぼくが改良しました。5メートルくらいまでなら、小さな声であってもひろえるはずです。だから、ぼくは、5メートル以上離れずに、このペンをマチルダ様のほうに向けているだけで、全て記録できます!」
と、嬉しそうに言うルド。
「いつもながら、本当にすごいよね、ルドは。……あ、でも、そんなにずっと録画してくれても、自分の映像は、私、見ないけど……」
「ぼくが見ます! そして、見返します! 永久保存版として、コピーもしておきます! もちろん、ロイスもいるよね?」
ルドの勢いに押されたようにロイスが答えた。
「あ、ああ……。でも、あいかわらず、ルドは、お嬢のこととなると色々怖いよな……」
「そうよねえ。ほんと、怖いわよね」
と、あいづちをうったのは、いつのまにか、戻ってきていたお母様だ。
ふたりともルドの何が怖いんだろう?
いつも一生懸命なだけで、怖いところなんかひとつもない。
むしろ、がんばってる小動物みたいで、かわいいのにね。
その時、ふと、まわりが騒がしいことに気が付いた。
見ると、パーティーの開始時間が近づいてきて、お城の大広間には、どんどん招待客が入ってきている。
でも、なんだか、去年までと何かが違う気がする。
私は、招待客を見ながら首をかしげた。
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