どんでん返し超短編小説

萌乃ポトス

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うまそうなもの

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「あれっ?机の上にあった私の紙袋、知らない?」

 取引先回りを終え21時に帰社。

 私は隣席の同期に尋ねる。

「ああ、さっき酔って帰社した部長が食ってたよ。うまそうなものがあるから、開けて食っちゃえって」

「えっ、部長食べちゃったの?」

 私は目を見開く。

「あれ、キャットフードなんだけど……」
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