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【三章】技術大国プラセリア
21.実質無限
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「ただいまー! ケーくんあそぼー!」
リンのはつらつとした声に、虚ろだった意識が覚醒する。
「ん……やば、寝かけてたか」
横になってじっとしていたからか、半分寝てしまっていたようだ。声がしたということは、二人とも帰ってきたのだろう。
俺は慌てて上体を起こした。
「どーん!」
「ぐえっ!」
リンが勢いよく突撃してきたことで、せっかく起こした体がリンの下敷きにされ、再び倒れ込んでしまった。
元気なのは良いことだが、俺は普通の人間なので手加減して欲しい。リンはまだ大人ではないとはいえ、獣人の身体能力を遺憾なく発揮されると俺の身が持たない。
「お……おかえり、リン」
「あれ? なにこれー!?」
積まれたパテに興味感心を全部持っていかれたのだろう。リンはババッと素早く俺の上飛び退き、テーブルへと向かう。
その場から立ち上がり、リンの気紛れっぷりに苦笑いを浮かべていると、奥からカティアが現れた。
「おうケイタ、帰ったぞ。……さっそくだけど残念な知らせだ。今日は運悪く収穫はゼロなんだ。わりぃが今あるもんで間に合わせてくれ」
どうやら今日はランナーを回収できなかったようだ。しかし昨日までの俺なら肩を落としていたかもしれないが、今は違う。
テーブルに積まれたアレがあるからな。
「ふふふ……カティア、その問題なら解決できるかもしれないぞ」
「あぁん……?」
俺の自信満々な態度に、訝しげに首をかしげるカティア。
まあ俺は留守番してただけだし、急に俺の態度がでかくなってたらそうなるか。
「まあまあ、見てなって――って、リン!? それは食べ物じゃないぞ!?」
「んむぁ? ――ペッペッ! これおいしくないのだー!!」
カティアに説明しようとした矢先、あろうことかリンは置いていたパテをかじっていたのだった。違和感を覚え、すぐに口から出していたので問題はないだろうが、もし誤飲してしまっていたらと思うと気が気でない。
確かにパッと見お菓子のような見た目ではあるが、迷いなく口にするとは予想していなかった。
「こらリン! 変なもん食べたらダメじゃねぇか! 飯ならすぐ用意してやるから座って待ってろ!」
リンはカティアに叱られ、一瞬ビクッとした後に俺の背後に身を潜めながらチラリと様子をうかがっている。
責任の一端は俺にあるわけだし、ここはリンの盾になるとしよう。
「あー……その、カティア。俺が置きっぱなしにしてたのが悪いんだ、そんなにリンを叱らないでやってくれ」
「…………わかったわかった、もう怒らねぇよ。……んで、そもそもなんだよこれは? どっから持ってきたんだ?」
カティアはパテを一つつまみ、じっと観察している。
すると、リンが俺の側を離れカティアの元へと近づいたのだった。
「カーちゃん、ごめんなさい……」
「リン……オレこそ怒鳴って悪かった。でもお前に万が一のことがあったらオレは一生後悔しちまう。好奇心旺盛なのは良いことだがよ、あまり危険なことはしないでくれよ?」
「うん。ありがとねカーちゃん。大好きだよ」
「バッ……! こっぱずかしいこと言うなよ! ケイタだっているのによぉ……」
……何そのやりとり、てぇてぇかよ。
珍しく赤面するカティアと、いつもの無邪気な笑顔ではなく、心から嬉しそうな笑顔を見せるリン。あまりにもの尊さに自然と口角が上がってしまうじゃないか。
「ゴホンゲフン! あー……それでな、二人とも。それはパテって言って、魔動人形に使われてる素材と同じ性質を持つんだ」
「なっ……! オイオイ、マジで言ってんのかよ!? そんなもんどこから……!」
「ああ、俺のスキルでちょっとね。イマジナリークラフターの素材として使えるんじゃないかと思って大量に用意しておいたぞ」
あ、今更だけど一回試してから量産すればよかったな。これで使えなかったら無駄に魔力を消費しただけになるぞ。
「スキルだぁ!? あのGODSですら……いや、この世界の誰もが未だ生産には至っていないんだぞ!? それをお前……!」
「お、落ち着いてカティア。いや、ほら、まだ素材として使えると決まったわけじゃないし……!」
興奮しているのかぐいぐいと俺に詰め寄りながら、物理的にも精神的にも圧をかけてくるカティア。
しかし俺の言葉で即座に落ち着きを取り戻し、俺から離れ、テーブルに積まれたパテを凝視している。
「……オーケーオーケー、じゃあ試してみるか。リン、わりぃけど飯の前に頼まれてくれるか?」
「うん、いーよー!」
リンはカティアに言われるがまま、両手一杯にパテを抱え込み、パタパタと足音を立てながらイマジナリークラフターがある部屋へと走っていく。
さっそく実験を始めるつもりだろう。俺としてもすぐに確認したかったので、願ったり叶ったりだ。
「どばーっ!」
リンは持っていたパテを大きな漏斗状のパーツへと流し込む。
(待てよ……そういえば素材として使えないものを入れた場合どうなるんだ? まさか爆発するんじゃないだろうな)
最悪、異物混入で故障するのではと、ハラハラして見守っていたが、どうやら杞憂に終わったようだ。
イマジナリークラフターに別段変わった様子は見られない。これは素材として利用可能ってことなのだろうか。
「――どうだ? リン」
カティアが訪ねると、リンは耳をピコピコと揺らしながら
満面の笑みで答えた。
「うん! だいじょーぶっぽい!」
「マジかよ……」
どうやら問題ないらしい。これで廃棄山でゴミ拾いしなくても、いくらでもパーツを生産できるぞ。
俺の魔力量の問題で生成できる素材の上限はあるけど、今回出した分だけでも魔動人形を二、三体ぐらいは作れるんじゃなかろうか。
「やったなリン! これで遊び放題だぞ」
「うん! あそぶー!」
素材として利用可能なことがわかった俺は、これから先のことを考えると自然とテンションが上がってきた。
同じく、たくさん遊べることが嬉しいのか、上機嫌なリンと目が合い、にへらと笑い合う。
しかし、カティアは真剣な面持ちで何かを考え、素直に喜ぶ気にはなれていないようだった――
リンのはつらつとした声に、虚ろだった意識が覚醒する。
「ん……やば、寝かけてたか」
横になってじっとしていたからか、半分寝てしまっていたようだ。声がしたということは、二人とも帰ってきたのだろう。
俺は慌てて上体を起こした。
「どーん!」
「ぐえっ!」
リンが勢いよく突撃してきたことで、せっかく起こした体がリンの下敷きにされ、再び倒れ込んでしまった。
元気なのは良いことだが、俺は普通の人間なので手加減して欲しい。リンはまだ大人ではないとはいえ、獣人の身体能力を遺憾なく発揮されると俺の身が持たない。
「お……おかえり、リン」
「あれ? なにこれー!?」
積まれたパテに興味感心を全部持っていかれたのだろう。リンはババッと素早く俺の上飛び退き、テーブルへと向かう。
その場から立ち上がり、リンの気紛れっぷりに苦笑いを浮かべていると、奥からカティアが現れた。
「おうケイタ、帰ったぞ。……さっそくだけど残念な知らせだ。今日は運悪く収穫はゼロなんだ。わりぃが今あるもんで間に合わせてくれ」
どうやら今日はランナーを回収できなかったようだ。しかし昨日までの俺なら肩を落としていたかもしれないが、今は違う。
テーブルに積まれたアレがあるからな。
「ふふふ……カティア、その問題なら解決できるかもしれないぞ」
「あぁん……?」
俺の自信満々な態度に、訝しげに首をかしげるカティア。
まあ俺は留守番してただけだし、急に俺の態度がでかくなってたらそうなるか。
「まあまあ、見てなって――って、リン!? それは食べ物じゃないぞ!?」
「んむぁ? ――ペッペッ! これおいしくないのだー!!」
カティアに説明しようとした矢先、あろうことかリンは置いていたパテをかじっていたのだった。違和感を覚え、すぐに口から出していたので問題はないだろうが、もし誤飲してしまっていたらと思うと気が気でない。
確かにパッと見お菓子のような見た目ではあるが、迷いなく口にするとは予想していなかった。
「こらリン! 変なもん食べたらダメじゃねぇか! 飯ならすぐ用意してやるから座って待ってろ!」
リンはカティアに叱られ、一瞬ビクッとした後に俺の背後に身を潜めながらチラリと様子をうかがっている。
責任の一端は俺にあるわけだし、ここはリンの盾になるとしよう。
「あー……その、カティア。俺が置きっぱなしにしてたのが悪いんだ、そんなにリンを叱らないでやってくれ」
「…………わかったわかった、もう怒らねぇよ。……んで、そもそもなんだよこれは? どっから持ってきたんだ?」
カティアはパテを一つつまみ、じっと観察している。
すると、リンが俺の側を離れカティアの元へと近づいたのだった。
「カーちゃん、ごめんなさい……」
「リン……オレこそ怒鳴って悪かった。でもお前に万が一のことがあったらオレは一生後悔しちまう。好奇心旺盛なのは良いことだがよ、あまり危険なことはしないでくれよ?」
「うん。ありがとねカーちゃん。大好きだよ」
「バッ……! こっぱずかしいこと言うなよ! ケイタだっているのによぉ……」
……何そのやりとり、てぇてぇかよ。
珍しく赤面するカティアと、いつもの無邪気な笑顔ではなく、心から嬉しそうな笑顔を見せるリン。あまりにもの尊さに自然と口角が上がってしまうじゃないか。
「ゴホンゲフン! あー……それでな、二人とも。それはパテって言って、魔動人形に使われてる素材と同じ性質を持つんだ」
「なっ……! オイオイ、マジで言ってんのかよ!? そんなもんどこから……!」
「ああ、俺のスキルでちょっとね。イマジナリークラフターの素材として使えるんじゃないかと思って大量に用意しておいたぞ」
あ、今更だけど一回試してから量産すればよかったな。これで使えなかったら無駄に魔力を消費しただけになるぞ。
「スキルだぁ!? あのGODSですら……いや、この世界の誰もが未だ生産には至っていないんだぞ!? それをお前……!」
「お、落ち着いてカティア。いや、ほら、まだ素材として使えると決まったわけじゃないし……!」
興奮しているのかぐいぐいと俺に詰め寄りながら、物理的にも精神的にも圧をかけてくるカティア。
しかし俺の言葉で即座に落ち着きを取り戻し、俺から離れ、テーブルに積まれたパテを凝視している。
「……オーケーオーケー、じゃあ試してみるか。リン、わりぃけど飯の前に頼まれてくれるか?」
「うん、いーよー!」
リンはカティアに言われるがまま、両手一杯にパテを抱え込み、パタパタと足音を立てながらイマジナリークラフターがある部屋へと走っていく。
さっそく実験を始めるつもりだろう。俺としてもすぐに確認したかったので、願ったり叶ったりだ。
「どばーっ!」
リンは持っていたパテを大きな漏斗状のパーツへと流し込む。
(待てよ……そういえば素材として使えないものを入れた場合どうなるんだ? まさか爆発するんじゃないだろうな)
最悪、異物混入で故障するのではと、ハラハラして見守っていたが、どうやら杞憂に終わったようだ。
イマジナリークラフターに別段変わった様子は見られない。これは素材として利用可能ってことなのだろうか。
「――どうだ? リン」
カティアが訪ねると、リンは耳をピコピコと揺らしながら
満面の笑みで答えた。
「うん! だいじょーぶっぽい!」
「マジかよ……」
どうやら問題ないらしい。これで廃棄山でゴミ拾いしなくても、いくらでもパーツを生産できるぞ。
俺の魔力量の問題で生成できる素材の上限はあるけど、今回出した分だけでも魔動人形を二、三体ぐらいは作れるんじゃなかろうか。
「やったなリン! これで遊び放題だぞ」
「うん! あそぶー!」
素材として利用可能なことがわかった俺は、これから先のことを考えると自然とテンションが上がってきた。
同じく、たくさん遊べることが嬉しいのか、上機嫌なリンと目が合い、にへらと笑い合う。
しかし、カティアは真剣な面持ちで何かを考え、素直に喜ぶ気にはなれていないようだった――
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