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【三章】技術大国プラセリア
42.圧倒的な力
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俺はサイクロプスを駆り、遠くに見える巨人の元へと向かっていた。
巨人の周囲では魔力と思われる光がいくつも瞬いている。
「あれは……もう交戦しているのか?」
しばらくして俺が巨人の元へと到着したとき、予想通り数機の魔動人形が既に交戦状態だった。といっても巨人の方は攻撃を受けているにも関わらず、意にも介さぬ様子でその歩みを止めることはなかった。
「あの質量だ……生半可な攻撃はほとんど意味がないみたいだな」
ライフルによる射撃は確かに命中している。だがそれは水面に石を投げ込んだ時のように、泥の表面にわずかな波紋を残すだけだった。
おそらくだが一定以下の出力の攻撃は有効打になり得ないのだろう。
「多分、『限界突破』を使えばダメージを与えられるぐらいの出力は出せるだろうけど……あれは時間制限がある。初っぱなから使うべきかどうか……」
切り札を早々に切るべきか迷っていると、後方から巨大な砲台のようなものが出現した。それは複数の魔動人形で支えられており、ケーブルのようなものが各機に接続されている。
既にチャージが完了していたのだろう。砲台が姿を現わすやいなや、その砲門より激しい閃光が迸った。
おそらくは先日戦ったピーコックキマイラの全集中ビーム砲に匹敵するその砲撃は、巨人の左肩部へ直撃し、着弾点に大きな穴を開けている。
「おお……すげぇ! あれなら――って、ええ!?」
有効打を与えられたと思ったのも束の間、泥がウネウネとうごめき、あっという間に穴が開いた部分を塞いでしまったのだ。
「くそっ、あんな高出力の砲撃でもまったく効いていないのか……!?」
いや、効いていないわけではないようだ。それまで悠々と歩き続けていた巨人が砲台へと振り返った。
それは、無視できる攻撃ではなかったことの証明にほかならない。どの程度の損傷かは計りかねるが、まったくの無傷とまではいかなかったようだ。
「邪魔をするな……愚民共が!」
苛立ちの混ざった低い声が巨人から発せられた。
これが実質的なプラセリアの支配者であるガオウの声か。その姿が見えないにも関わらず、その声を聞いただけで畏縮してしまうほどの威圧感だ。
正面から見た巨人の異様さも相まって、緊張感が高まっていく。
そして、砲台へと振り返った巨人はおもむろに両腕を前へと突き出した。
その両手の指先からは、ポタポタと大きな雫のようなものがこぼれ落ちている。
「なんだ……!? なにをしている?」
数秒もしないうちにその奇妙な行動の理由が明らかになった。滴る雫が地に落ちると、犬のようなシルエットの獣の形を取り、砲台へ向けて走り出したのだ。
「泥の一部を切り離して分体を作り出したのか!? それもこんな数を……!」
一体ごとの大きさはおおよそ三メートル程度と、魔動人形乗っている身からしては決して大きくはないが、問題はその数だ。
両手の指が合わせて十本。それぞれから数秒おきに雫が落ちる。結果、ものの一分足らずで百を超える泥の獣が生成されたのだ。
獣の群れは真っ直ぐに砲台へと走る。操作している様子が無いことから、おそらくは自立しての行動が可能なのだろう。
砲台以外には目もくれないことから、単一の命令しか与えられないのだと予測できる。
「まずいな、砲台を守らなきゃ……!」
命令がシンプルなぶん、その行動は迅速だ。ぼーっと見ている猶予はない。
あの火力を失うのはまずい。砲台の持ち主が誰だかは知らないが、破壊される前に犬っころの討伐に加勢させてもらおう。
俺はサイクロプスを操作し、ライフルを乱射しながら獣の群れの横っ腹に突撃する。
「へへっ、標的が多いと当て放題だなぁ!」
あの獣相手なら一般的な武装でも通用するようだった。適当にぶっぱなした射撃が直撃した数匹の獣は、霧のように消滅していく。
それを見ていた他の魔動人形も、俺に続き獣の群れに向かって攻撃を始めていた。あの砲台を防衛することが重要なのだと、誰もが認識したためだ。
いくら数が多かろうとも、これだけの魔動人形が揃えば殲滅は容易い。ひとまずは砲台の防衛は問題ないと思ったその時だった。
「ぐわぁぁぁっ!」
「ぎゃぁぁぁっ!」
あちこちから叫び声が上がる。
慌てて周囲を見回すと、砲台の防衛に参加していた魔動人形うち数機が、どこからとなく現れた黒い槍に貫かれていた。
「な、なんだ!? この槍はどこから……?」
よくよく見れば、槍はかなり長い。元を辿るように視線を巡らせると、その槍は巨人から伸びたものだった。
俺は獣の群れに意識を割いていたので、巨人から直接的な攻撃があるなど想定していなかった。
それは他の操縦者も同じだったようで、誰一人として回避ができておらず、刺し貫かれた魔動人形は力なくうなだれている。
「なっ!? これは……魔動人形を吸収しているのか……!?」
黒い槍は貫通して空いた穴から侵食し始めており、数秒後には魔動人形全身を覆う繭のように形を変えていた。
繭は勢いよく巨人の元へと引き戻され、そのまま溶け込むようにして巨人の一部として吸収されてしまったのだった。
ただでさえ厄介な相手だというのに、これ以上強化されてしまうといよいよ手が付けられなくなってしまう。
戦闘が長引くと不利になると判断した俺は、唯一対抗できるであろう切り札を切る決断をする。
正直、少しでも攻略の糸口を掴んでから使うべきではあるが、状況がそれを許してはくれない。
俺は覚悟を決めると同時に、巨人の姿を見据え、深く呼吸を整えた。
巨人の周囲では魔力と思われる光がいくつも瞬いている。
「あれは……もう交戦しているのか?」
しばらくして俺が巨人の元へと到着したとき、予想通り数機の魔動人形が既に交戦状態だった。といっても巨人の方は攻撃を受けているにも関わらず、意にも介さぬ様子でその歩みを止めることはなかった。
「あの質量だ……生半可な攻撃はほとんど意味がないみたいだな」
ライフルによる射撃は確かに命中している。だがそれは水面に石を投げ込んだ時のように、泥の表面にわずかな波紋を残すだけだった。
おそらくだが一定以下の出力の攻撃は有効打になり得ないのだろう。
「多分、『限界突破』を使えばダメージを与えられるぐらいの出力は出せるだろうけど……あれは時間制限がある。初っぱなから使うべきかどうか……」
切り札を早々に切るべきか迷っていると、後方から巨大な砲台のようなものが出現した。それは複数の魔動人形で支えられており、ケーブルのようなものが各機に接続されている。
既にチャージが完了していたのだろう。砲台が姿を現わすやいなや、その砲門より激しい閃光が迸った。
おそらくは先日戦ったピーコックキマイラの全集中ビーム砲に匹敵するその砲撃は、巨人の左肩部へ直撃し、着弾点に大きな穴を開けている。
「おお……すげぇ! あれなら――って、ええ!?」
有効打を与えられたと思ったのも束の間、泥がウネウネとうごめき、あっという間に穴が開いた部分を塞いでしまったのだ。
「くそっ、あんな高出力の砲撃でもまったく効いていないのか……!?」
いや、効いていないわけではないようだ。それまで悠々と歩き続けていた巨人が砲台へと振り返った。
それは、無視できる攻撃ではなかったことの証明にほかならない。どの程度の損傷かは計りかねるが、まったくの無傷とまではいかなかったようだ。
「邪魔をするな……愚民共が!」
苛立ちの混ざった低い声が巨人から発せられた。
これが実質的なプラセリアの支配者であるガオウの声か。その姿が見えないにも関わらず、その声を聞いただけで畏縮してしまうほどの威圧感だ。
正面から見た巨人の異様さも相まって、緊張感が高まっていく。
そして、砲台へと振り返った巨人はおもむろに両腕を前へと突き出した。
その両手の指先からは、ポタポタと大きな雫のようなものがこぼれ落ちている。
「なんだ……!? なにをしている?」
数秒もしないうちにその奇妙な行動の理由が明らかになった。滴る雫が地に落ちると、犬のようなシルエットの獣の形を取り、砲台へ向けて走り出したのだ。
「泥の一部を切り離して分体を作り出したのか!? それもこんな数を……!」
一体ごとの大きさはおおよそ三メートル程度と、魔動人形乗っている身からしては決して大きくはないが、問題はその数だ。
両手の指が合わせて十本。それぞれから数秒おきに雫が落ちる。結果、ものの一分足らずで百を超える泥の獣が生成されたのだ。
獣の群れは真っ直ぐに砲台へと走る。操作している様子が無いことから、おそらくは自立しての行動が可能なのだろう。
砲台以外には目もくれないことから、単一の命令しか与えられないのだと予測できる。
「まずいな、砲台を守らなきゃ……!」
命令がシンプルなぶん、その行動は迅速だ。ぼーっと見ている猶予はない。
あの火力を失うのはまずい。砲台の持ち主が誰だかは知らないが、破壊される前に犬っころの討伐に加勢させてもらおう。
俺はサイクロプスを操作し、ライフルを乱射しながら獣の群れの横っ腹に突撃する。
「へへっ、標的が多いと当て放題だなぁ!」
あの獣相手なら一般的な武装でも通用するようだった。適当にぶっぱなした射撃が直撃した数匹の獣は、霧のように消滅していく。
それを見ていた他の魔動人形も、俺に続き獣の群れに向かって攻撃を始めていた。あの砲台を防衛することが重要なのだと、誰もが認識したためだ。
いくら数が多かろうとも、これだけの魔動人形が揃えば殲滅は容易い。ひとまずは砲台の防衛は問題ないと思ったその時だった。
「ぐわぁぁぁっ!」
「ぎゃぁぁぁっ!」
あちこちから叫び声が上がる。
慌てて周囲を見回すと、砲台の防衛に参加していた魔動人形うち数機が、どこからとなく現れた黒い槍に貫かれていた。
「な、なんだ!? この槍はどこから……?」
よくよく見れば、槍はかなり長い。元を辿るように視線を巡らせると、その槍は巨人から伸びたものだった。
俺は獣の群れに意識を割いていたので、巨人から直接的な攻撃があるなど想定していなかった。
それは他の操縦者も同じだったようで、誰一人として回避ができておらず、刺し貫かれた魔動人形は力なくうなだれている。
「なっ!? これは……魔動人形を吸収しているのか……!?」
黒い槍は貫通して空いた穴から侵食し始めており、数秒後には魔動人形全身を覆う繭のように形を変えていた。
繭は勢いよく巨人の元へと引き戻され、そのまま溶け込むようにして巨人の一部として吸収されてしまったのだった。
ただでさえ厄介な相手だというのに、これ以上強化されてしまうといよいよ手が付けられなくなってしまう。
戦闘が長引くと不利になると判断した俺は、唯一対抗できるであろう切り札を切る決断をする。
正直、少しでも攻略の糸口を掴んでから使うべきではあるが、状況がそれを許してはくれない。
俺は覚悟を決めると同時に、巨人の姿を見据え、深く呼吸を整えた。
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