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【三章】技術大国プラセリア
49.私の救世主様
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「ケイタさん……」
ふわり、とやわらかな温もりが俺を包む。
気が付けばシルヴィアが正面からそっと俺を抱き締めていた。
そして子供をあやすかのような声色で、耳元でこう囁いた。
「ケイタさん、あなたは本当に優しい人。戦うのなんて怖くてたまらないのに、誰かのために一生懸命になって、それですぐ無茶しちゃう」
「シル……ヴィア?」
「あんな化け物を相手に、普通なら逃げ出したっておかしくありません。なのにケイタさんはそうしませんでした」
違う……違うんだ、そんなことはない。俺はただ、怖くて恐くてこわくて。
逃げ出す勇気すらなくて、それで……!
「あなたが今こうして震えているのは、心のなかで恐怖と戦っているからです。相手から逃げないように、心を奮い立たせるために。
でもね、ケイタさん。今は私が……フラムさんだっています。あなたがひとりで全部背負わなくたっていいんです。
ですから、私にもお手伝いさせてください。私を救ったあなたの優しさが、思いやりが、もっと多くの人に届くことが、私にとっての幸せです」
「――っ」
俺を抱擁するシルヴィアの腕に力が込められる。「大丈夫だよ、私も一緒だよ」というメッセージが、言葉にせずとも伝わってくる。
「――だから諦めるなんて、カッコ悪いことはしないでくださいね。私の救世主様」
ゆっくりと体を離したシルヴィアは、どこか悪戯な笑みを浮かべてそう言い放った。
「――ふふっ、ははっ!」
シルヴィアの言葉が、俺の心に空いた穴にすとんとはまる。その拍子に思わず笑えてきてしまった。
だってさ、「もうじゅうぶん頑張った」とか「逃げ出したっていい」とかって慰めの言葉じゃなくて、「逃げるな戦え」って言われたんだぜ?
ああ、おかしい。なんだよ。俺には戦う道しかないってか?
私の夫なんだから、甲斐性見せろって?
――――上等だよ。
やってやろうじゃないか。こんなに良い嫁さんに良いところのひとつやふたつ見せられないんじゃ、男が廃るってもんだよ!
歯を食いしばり、拳を強く握り締め心を奮い立たせる。
そして俺のことを英雄だと呼ぶ女の子の瞳を真っ直ぐ見つめ、こう言った。
「ありがとうシルヴィア。もう、大丈夫だ」
「はいっ!」
シルヴィアは輝くような笑みで応えた。その表情は恋する乙女そのものであり、思わず見惚れてしまうほど美しい。
彼女の前では逃げることは許されない――それは呪縛なのか、はたまた祝福なのか。
それがどちらにせよ、俺は今目の前のこの笑顔を守りたい、期待に応えたいと、そう思ったのだ。
……そしてシルヴィアだけじゃない。フラムだって今も命懸けで戦ってくれているんだ。
そもそも俺には逃げるだなんて選択肢はありえない。怖いだなんて言ってられないんだ。
……気付けば震えは止まっていた。
それと同時に、奴にひと泡吹かせる手段を脳内で構想し始める。
今のまま正面衝突してもまず勝てない。今の戦力は俺、シルヴィア、フラム、ライゼルトさん、レフネイトさんの所有する魔動人形五機。
フラムのガレオニクスが金等級で、他は銀等級四機と総合力は高いがそれでも足りない。
まずは相手の戦力を大幅に削ぎたいところだな。
ガレオニクスの技で腕を落としたときのように、あのドロドロを魔力攻撃で本体から切り離せば、コントロールを失うようだった。それをもっと大規模なかたちで実行できれば、巨人の質量を大幅に低下させることができるるはずだ。
しかしそのためには圧倒的な火力が必要になる。そのための手段があるにはあるが……。
「迷ってる場合じゃない……か。なあシルヴィア、頼みがあるんだ」
「はい、なんでも言ってくださいっ」
シルヴィアは両手で小さくガッツポーズをして、やる気満々だ。
「俺の最大火力を奴にぶつける。でも、攻撃までに相応の時間がかかるんだ。それまでシルバライザーは無防備になるから、できるだけ時間を稼いでほしい」
「わかりました。どれぐらいの時間ですか?」
「そうだな……正直ぶっつけ本番だから正確なところはわからないけど、二分……いや三分は必要だと思う」
……実は俺が密かに作っておいた武装がある。それは運用云々を抜きにして、魔動人形一機が出せる最大火力を追求した武装。
ガレオニクスの必殺技を参考に、より高威力が出せるよう設計したものだ。
ただ、ロマンを求めすぎて実戦では使えないと判断したため、お蔵入りになっていた。
理由としてはその大きさと重量にある。全長は魔動人形と同等、それ故に重量は相当あるだろう。取り回しが困難で、ほぼ固定砲台と化してしまうだろう。
だが、あの巨人にダメージを与えられるとしたらこれしか考えられない。
だからチャージ中、最大出力に達するまで守ってもらう必要があるのだ。
「三分……わかりました。必ず役目を果たしてみせます!」
シルヴィアが覚悟を決めた表情でしっかりと頷いた。
「ありがとうシルヴィア。それと……カティアにも頼みたいことがあるんだけど、いいか?」
「――――ん、ああ、おう」
どこか上の空だったカティアは、急に話が振られたことで若干取り乱している様子だった。
なんか変なものでも見たような……ああ、さっきのシルヴィアとのやり取りは、端から見たら引いてしまうかもしれないし、当然か。
今更だけどちょっと恥ずかしいな。
俺は恥ずかしさを誤魔化すようにひとつ咳払いをはさみ、言葉を続けた。
「フラムたちにあの巨人をこっち側に誘導するよう伝えてほしいんだ。ごめん、かなり危険なんだけど頼まれてくれるか? もちろん、無理しない範囲ででかまわない」
今、巨人はかなり遠くへ移動している。目視できるとはいえ、この距離を狙撃するとなると、手元が数ミリずれるだけで的を外してしまう。
となると俺の腕じゃ不安が残る。
それに、距離があると事前に察知され回避される可能性が高まってしまう。
だから少なくとも見てから回避するのは無理なぐらいの距離で撃つ必要がある。
「ああ、わかった。リンのためならオレはなんだってやるぜ」
カティアは迷いなく頷いた。
「ありがとう。……よし、じゃあ作戦開始だ!」
――こうして、俺たちの最後の作戦が始まった。
ふわり、とやわらかな温もりが俺を包む。
気が付けばシルヴィアが正面からそっと俺を抱き締めていた。
そして子供をあやすかのような声色で、耳元でこう囁いた。
「ケイタさん、あなたは本当に優しい人。戦うのなんて怖くてたまらないのに、誰かのために一生懸命になって、それですぐ無茶しちゃう」
「シル……ヴィア?」
「あんな化け物を相手に、普通なら逃げ出したっておかしくありません。なのにケイタさんはそうしませんでした」
違う……違うんだ、そんなことはない。俺はただ、怖くて恐くてこわくて。
逃げ出す勇気すらなくて、それで……!
「あなたが今こうして震えているのは、心のなかで恐怖と戦っているからです。相手から逃げないように、心を奮い立たせるために。
でもね、ケイタさん。今は私が……フラムさんだっています。あなたがひとりで全部背負わなくたっていいんです。
ですから、私にもお手伝いさせてください。私を救ったあなたの優しさが、思いやりが、もっと多くの人に届くことが、私にとっての幸せです」
「――っ」
俺を抱擁するシルヴィアの腕に力が込められる。「大丈夫だよ、私も一緒だよ」というメッセージが、言葉にせずとも伝わってくる。
「――だから諦めるなんて、カッコ悪いことはしないでくださいね。私の救世主様」
ゆっくりと体を離したシルヴィアは、どこか悪戯な笑みを浮かべてそう言い放った。
「――ふふっ、ははっ!」
シルヴィアの言葉が、俺の心に空いた穴にすとんとはまる。その拍子に思わず笑えてきてしまった。
だってさ、「もうじゅうぶん頑張った」とか「逃げ出したっていい」とかって慰めの言葉じゃなくて、「逃げるな戦え」って言われたんだぜ?
ああ、おかしい。なんだよ。俺には戦う道しかないってか?
私の夫なんだから、甲斐性見せろって?
――――上等だよ。
やってやろうじゃないか。こんなに良い嫁さんに良いところのひとつやふたつ見せられないんじゃ、男が廃るってもんだよ!
歯を食いしばり、拳を強く握り締め心を奮い立たせる。
そして俺のことを英雄だと呼ぶ女の子の瞳を真っ直ぐ見つめ、こう言った。
「ありがとうシルヴィア。もう、大丈夫だ」
「はいっ!」
シルヴィアは輝くような笑みで応えた。その表情は恋する乙女そのものであり、思わず見惚れてしまうほど美しい。
彼女の前では逃げることは許されない――それは呪縛なのか、はたまた祝福なのか。
それがどちらにせよ、俺は今目の前のこの笑顔を守りたい、期待に応えたいと、そう思ったのだ。
……そしてシルヴィアだけじゃない。フラムだって今も命懸けで戦ってくれているんだ。
そもそも俺には逃げるだなんて選択肢はありえない。怖いだなんて言ってられないんだ。
……気付けば震えは止まっていた。
それと同時に、奴にひと泡吹かせる手段を脳内で構想し始める。
今のまま正面衝突してもまず勝てない。今の戦力は俺、シルヴィア、フラム、ライゼルトさん、レフネイトさんの所有する魔動人形五機。
フラムのガレオニクスが金等級で、他は銀等級四機と総合力は高いがそれでも足りない。
まずは相手の戦力を大幅に削ぎたいところだな。
ガレオニクスの技で腕を落としたときのように、あのドロドロを魔力攻撃で本体から切り離せば、コントロールを失うようだった。それをもっと大規模なかたちで実行できれば、巨人の質量を大幅に低下させることができるるはずだ。
しかしそのためには圧倒的な火力が必要になる。そのための手段があるにはあるが……。
「迷ってる場合じゃない……か。なあシルヴィア、頼みがあるんだ」
「はい、なんでも言ってくださいっ」
シルヴィアは両手で小さくガッツポーズをして、やる気満々だ。
「俺の最大火力を奴にぶつける。でも、攻撃までに相応の時間がかかるんだ。それまでシルバライザーは無防備になるから、できるだけ時間を稼いでほしい」
「わかりました。どれぐらいの時間ですか?」
「そうだな……正直ぶっつけ本番だから正確なところはわからないけど、二分……いや三分は必要だと思う」
……実は俺が密かに作っておいた武装がある。それは運用云々を抜きにして、魔動人形一機が出せる最大火力を追求した武装。
ガレオニクスの必殺技を参考に、より高威力が出せるよう設計したものだ。
ただ、ロマンを求めすぎて実戦では使えないと判断したため、お蔵入りになっていた。
理由としてはその大きさと重量にある。全長は魔動人形と同等、それ故に重量は相当あるだろう。取り回しが困難で、ほぼ固定砲台と化してしまうだろう。
だが、あの巨人にダメージを与えられるとしたらこれしか考えられない。
だからチャージ中、最大出力に達するまで守ってもらう必要があるのだ。
「三分……わかりました。必ず役目を果たしてみせます!」
シルヴィアが覚悟を決めた表情でしっかりと頷いた。
「ありがとうシルヴィア。それと……カティアにも頼みたいことがあるんだけど、いいか?」
「――――ん、ああ、おう」
どこか上の空だったカティアは、急に話が振られたことで若干取り乱している様子だった。
なんか変なものでも見たような……ああ、さっきのシルヴィアとのやり取りは、端から見たら引いてしまうかもしれないし、当然か。
今更だけどちょっと恥ずかしいな。
俺は恥ずかしさを誤魔化すようにひとつ咳払いをはさみ、言葉を続けた。
「フラムたちにあの巨人をこっち側に誘導するよう伝えてほしいんだ。ごめん、かなり危険なんだけど頼まれてくれるか? もちろん、無理しない範囲ででかまわない」
今、巨人はかなり遠くへ移動している。目視できるとはいえ、この距離を狙撃するとなると、手元が数ミリずれるだけで的を外してしまう。
となると俺の腕じゃ不安が残る。
それに、距離があると事前に察知され回避される可能性が高まってしまう。
だから少なくとも見てから回避するのは無理なぐらいの距離で撃つ必要がある。
「ああ、わかった。リンのためならオレはなんだってやるぜ」
カティアは迷いなく頷いた。
「ありがとう。……よし、じゃあ作戦開始だ!」
――こうして、俺たちの最後の作戦が始まった。
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