99 / 120
【三章】技術大国プラセリア
48.戦いへの葛藤
しおりを挟む
キィーーン。
ふと、聞き覚えのある甲高い駆動音が耳に入る。
「ケイタっ!」「ケイタさんっ!」
そして、聞き覚えのある声がふたつ。
声のした方へと振り返ると、バイクに跨がった女性二人が、サイクロプスの近くへ停車した。
「カティア! それに……シルヴィア!? どうしてここに!?」
俺は慎重に魔動人形から降りて、二人の元へと駆け寄った。
「ケイタさんっ! 無事でよかったです!」
「おわっ! シ……シルヴィア、苦しいよ」
対面するや否や、シルヴィアはその体を預けるようにして、もう離さないと言わんばかりに力を込めながら俺へと抱きついてきた。
「だって……だって私、心配で心配で……!」
やわらかな感触と甘い香りに脳が蕩けてしまいそうになるが、今はそれどころではない。できる限り平静を装って、そっとシルヴィアを降ろした。
「ごめん、心配かけたよね。でも俺はこのとおり、ほら、大丈夫だから」
むん。とボディビルダーよろしくダブルバイセップスのポーズで、平気なことをアピールする。まあ実際はひょろひょろなんで、力こぶの一つもできないんですけどね。
「あっ、頬に切り傷が……今治しますね。【ヒール】」
「……」
……いや、聞いてましたかシルヴィアさん?
ポージングしながらシルヴィアに癒しの魔法をかけてもらってる姿は、端から見たらえらくシュールに映るだろう。
ていうかシルヴィア回復魔法使えたんだね。
「あー、ゴホンゴホン! イチャつくのは後にしてくんねぇかな?」
カティアが俺とシルヴィアの間に割って入ってくる。
「あ、ごめんカティア。……って、別にイチャついてるわけじゃないから!」
「あー、はいはい。言い訳なら後で聞いてやるよ。とりあえず簡単に説明するぜ」
「――そうだ、なんでシルヴィアがここにいるんだ!? それにフラムも!」
急な展開に、いまだに頭の回転が追いつかない。
なぜカティアとシルヴィアが一緒にいるのか。
なぜフラムは巨人と交戦しているのか。
俺にはわからないことだらけだった。
「ああ、あの後オレになにができるのか考えてな……結果、アークライト王国へ助けを求めるために行動したんだ。GODSの連中からちょちょいっとバイクを拝借してな」
「拝借って……おいおい」
カティアは誤魔化すように軽く肩をすくめながら続ける。
「んで、道中偶然出くわしたんだ。プラセリアへと密入国していたこいつらとな」
そう言って、カティアは親指で自分の背後にいるシルヴィアを指差した。
「密入国!? シルヴィア、どうしてそんな危険なことを……?」
「ケイタさんが悪いんですよ! 連絡のひとつも寄越さないで! ……私、ずっと心配していたんですからね?」
心配かけちゃってたのは申し訳ないと思うけど……それにしたってあの品行方正なシルヴィアと、元が付くとはいえ王族のフラムが犯罪まがいなことに手を出すとは思わなかった。
まあその辺はあまりつっこまないでおこう。
「ご、ごめん。いろいろ事情があってさ」
「……もう。事情はカティアさんから聞いたので知っていますが、お人好しも大概にしないとですよ?」
「う……ごめん」
カティアは事情を話したのか。しかし、シルヴィアとフラムが信用してくれたな。
面識があるものの、問答無用で俺を誘拐したことで、最悪の印象だったろうに。
俺はちらりとカティアへと視線を送る。
「……まあ、そういうこった。国境を越えるとなるとかなり時間がかかるからな。偶然出くわしたのは運が良かったよ」
「ふふ、カティアさんにあそこまで誠意を見せられては、断るわけにはいきませんからね」
「ちょ、コイツの前でそういうこと言うなって!」
カティアは顔を赤くしながらシルヴィアの言葉を遮った。対するシルヴィアはくすくすと、からかうような微笑みを浮かべている。
ふたりの間には、なんとなく仲良さげな雰囲気を感じる。どんなやり取りがあったのかは知らないが、彼女らの間にあったわだかまりは、完全とはいかまいまでも改善されたようだな。
カティアは今となっては良き友人だと思っている。俺の家族であるシルヴィアとフラムとは、できれば仲良くしてほしいものだ。
「ったく……まあ、それよりもケイタ。あいつらが時間を稼いでくれているうちに態勢を整えるぞ」
「ああ……いや、でも俺にはもう魔動人形がないんだ」
フラムたちはいまだに巨人と交戦中だ。戦場を移し、今は結構距離が離れたけれど、まだ黙視で確認できる距離だ。
巨人相手に陣形を維持しながら善戦しているようだけど、今のままじゃいずれ追い込まれてしまうだろう。
「ケイタさん、これを」
待ってましたと言わんばかりに、シルヴィアが俺に手渡したものは、アーティファクトだった。
「これは……まさかシルバライザーか!?」
「はい。万が一のためにと、用意してきて正解でした」
俺はシルヴィアからアーティファクトを受け取るも、そのまま微動だにせず考え込んでしまう。
シルバライザー……アークライトにいた時、俺が乗っていた銀等級の魔動人形だ。確かにこいつがあれば再び戦えるようにはなる。
しかし一般等級だったサイクロプスと比べ、二段階上の等級のシルバライザーならば勝ち筋がある……とは言えないのだ。
正直、今のままのシルバライザーじゃ、あの巨人相手に勝てるイメージが湧かない。
ぶっちゃけ、核の性能差を除けば、シルバライザーよりもオリジナルパーツを使って強化したサイクロプスの方が能力値は高いのだ。
特に火力に関してはかなり開きがある。相手が普通の魔動人形であれば問題ないのだろうけど、残念ながらそうではない。
あの化け物を止めようとするのならば、相応の火力が必要になるのだ。
――――なんて、なんだかんだ理屈をこねているけど、すぐに動き出さない理由は自分でもわかってる。
結局は戦うのが怖いんだ。
初めて命を賭けた攻防、敵との戦力差。またあの巨人と対峙し、あの凍えるような冷たい瞳で射抜かれるかもしれないと思うと、頭ではわかっていても体が、本能が、戦うことを拒んでいるかのように言うことを聞かない。
気が付けば、俺の体は小刻みに震えていた――。
ふと、聞き覚えのある甲高い駆動音が耳に入る。
「ケイタっ!」「ケイタさんっ!」
そして、聞き覚えのある声がふたつ。
声のした方へと振り返ると、バイクに跨がった女性二人が、サイクロプスの近くへ停車した。
「カティア! それに……シルヴィア!? どうしてここに!?」
俺は慎重に魔動人形から降りて、二人の元へと駆け寄った。
「ケイタさんっ! 無事でよかったです!」
「おわっ! シ……シルヴィア、苦しいよ」
対面するや否や、シルヴィアはその体を預けるようにして、もう離さないと言わんばかりに力を込めながら俺へと抱きついてきた。
「だって……だって私、心配で心配で……!」
やわらかな感触と甘い香りに脳が蕩けてしまいそうになるが、今はそれどころではない。できる限り平静を装って、そっとシルヴィアを降ろした。
「ごめん、心配かけたよね。でも俺はこのとおり、ほら、大丈夫だから」
むん。とボディビルダーよろしくダブルバイセップスのポーズで、平気なことをアピールする。まあ実際はひょろひょろなんで、力こぶの一つもできないんですけどね。
「あっ、頬に切り傷が……今治しますね。【ヒール】」
「……」
……いや、聞いてましたかシルヴィアさん?
ポージングしながらシルヴィアに癒しの魔法をかけてもらってる姿は、端から見たらえらくシュールに映るだろう。
ていうかシルヴィア回復魔法使えたんだね。
「あー、ゴホンゴホン! イチャつくのは後にしてくんねぇかな?」
カティアが俺とシルヴィアの間に割って入ってくる。
「あ、ごめんカティア。……って、別にイチャついてるわけじゃないから!」
「あー、はいはい。言い訳なら後で聞いてやるよ。とりあえず簡単に説明するぜ」
「――そうだ、なんでシルヴィアがここにいるんだ!? それにフラムも!」
急な展開に、いまだに頭の回転が追いつかない。
なぜカティアとシルヴィアが一緒にいるのか。
なぜフラムは巨人と交戦しているのか。
俺にはわからないことだらけだった。
「ああ、あの後オレになにができるのか考えてな……結果、アークライト王国へ助けを求めるために行動したんだ。GODSの連中からちょちょいっとバイクを拝借してな」
「拝借って……おいおい」
カティアは誤魔化すように軽く肩をすくめながら続ける。
「んで、道中偶然出くわしたんだ。プラセリアへと密入国していたこいつらとな」
そう言って、カティアは親指で自分の背後にいるシルヴィアを指差した。
「密入国!? シルヴィア、どうしてそんな危険なことを……?」
「ケイタさんが悪いんですよ! 連絡のひとつも寄越さないで! ……私、ずっと心配していたんですからね?」
心配かけちゃってたのは申し訳ないと思うけど……それにしたってあの品行方正なシルヴィアと、元が付くとはいえ王族のフラムが犯罪まがいなことに手を出すとは思わなかった。
まあその辺はあまりつっこまないでおこう。
「ご、ごめん。いろいろ事情があってさ」
「……もう。事情はカティアさんから聞いたので知っていますが、お人好しも大概にしないとですよ?」
「う……ごめん」
カティアは事情を話したのか。しかし、シルヴィアとフラムが信用してくれたな。
面識があるものの、問答無用で俺を誘拐したことで、最悪の印象だったろうに。
俺はちらりとカティアへと視線を送る。
「……まあ、そういうこった。国境を越えるとなるとかなり時間がかかるからな。偶然出くわしたのは運が良かったよ」
「ふふ、カティアさんにあそこまで誠意を見せられては、断るわけにはいきませんからね」
「ちょ、コイツの前でそういうこと言うなって!」
カティアは顔を赤くしながらシルヴィアの言葉を遮った。対するシルヴィアはくすくすと、からかうような微笑みを浮かべている。
ふたりの間には、なんとなく仲良さげな雰囲気を感じる。どんなやり取りがあったのかは知らないが、彼女らの間にあったわだかまりは、完全とはいかまいまでも改善されたようだな。
カティアは今となっては良き友人だと思っている。俺の家族であるシルヴィアとフラムとは、できれば仲良くしてほしいものだ。
「ったく……まあ、それよりもケイタ。あいつらが時間を稼いでくれているうちに態勢を整えるぞ」
「ああ……いや、でも俺にはもう魔動人形がないんだ」
フラムたちはいまだに巨人と交戦中だ。戦場を移し、今は結構距離が離れたけれど、まだ黙視で確認できる距離だ。
巨人相手に陣形を維持しながら善戦しているようだけど、今のままじゃいずれ追い込まれてしまうだろう。
「ケイタさん、これを」
待ってましたと言わんばかりに、シルヴィアが俺に手渡したものは、アーティファクトだった。
「これは……まさかシルバライザーか!?」
「はい。万が一のためにと、用意してきて正解でした」
俺はシルヴィアからアーティファクトを受け取るも、そのまま微動だにせず考え込んでしまう。
シルバライザー……アークライトにいた時、俺が乗っていた銀等級の魔動人形だ。確かにこいつがあれば再び戦えるようにはなる。
しかし一般等級だったサイクロプスと比べ、二段階上の等級のシルバライザーならば勝ち筋がある……とは言えないのだ。
正直、今のままのシルバライザーじゃ、あの巨人相手に勝てるイメージが湧かない。
ぶっちゃけ、核の性能差を除けば、シルバライザーよりもオリジナルパーツを使って強化したサイクロプスの方が能力値は高いのだ。
特に火力に関してはかなり開きがある。相手が普通の魔動人形であれば問題ないのだろうけど、残念ながらそうではない。
あの化け物を止めようとするのならば、相応の火力が必要になるのだ。
――――なんて、なんだかんだ理屈をこねているけど、すぐに動き出さない理由は自分でもわかってる。
結局は戦うのが怖いんだ。
初めて命を賭けた攻防、敵との戦力差。またあの巨人と対峙し、あの凍えるような冷たい瞳で射抜かれるかもしれないと思うと、頭ではわかっていても体が、本能が、戦うことを拒んでいるかのように言うことを聞かない。
気が付けば、俺の体は小刻みに震えていた――。
4
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる