森の中のレストラン

なつみかん

文字の大きさ
1 / 2
第1章ー森の中のレストランー

かくれんぼ

しおりを挟む
「はぁ~今日も1日…無事に終わった」

私は、橘夏希。よくいる女子高校生だが…ここら辺に引っ越してまだ3ヶ月の新参者。なぜか、よくわからないが私が何かしたのだろうか。確かに愛想は良くなかったと思う。まぁ、最初が肝心なのにも関わらず私は挨拶なども笑顔1つなかった。でも、普通だったら初めてで緊張しているとか考えてくれてもいいはず!だけど…そうも、簡単にいかなくてこんな、殺風景な田舎にもイジメは生まれてしまうものなんだと、なんとも言えなくなってしまった。

ドンッ!

「きゃははははっ!ごめんね夏希ちゃ~ん!あたっちゃったぁー?あははっ!」

絶対心の底から、ごめんなんて…思ってないな。なんて考えながら下に落ちた教科書を拾っていく。

(あーぁ、泥水に数学のノートつかっちゃってるよ~もー本当になんで、私が…)

そんな私の横を通ったクラスメートも、クラスでも直接イジメには参加しないだけで見て見ぬ振り。

(あ、えーと誰だっけ?同じクラスの…浜崎さんだ。あーぁ、めっちゃ私の事見てて拾おうとしてる。佳奈と優菜がいるから、気にしない方が…)

佳奈と優菜は、私をイジメている張本人だ。私が気に入らないのか、下駄箱の中にゴミを入れる。私の机、ロッカーを荒らすなど、よくまぁそんなにちょっかいを出そうと思う。むしろ尊敬するくらいだ。
すると、横を通りすぎていこうとした浜崎さんが、意を決したのか私の方を振り返って下に落ちている筆箱を拾おうとしたから、私は小声で。

「拾わない方が、いいよ。佳奈と優菜が見てるし…なにより、浜崎もいじめられる羽目になるよ?」
なんとも、可愛らしくないお礼だろうか、でも長く話していたらそれだけでもきっと、浜崎さんまでもが標的にされてしまう。周りに無駄な迷惑をかけたくない。私だけで、十分…確かに楽ではないが…
固まっている浜崎さんに、少し頭を下げて歩いて行った。

                       ー翌日ー

(今日も、きつかった。とーゆーか…今現在ピンチ!さっきから、佳奈と優菜に追いかけられている。)

「どこいった?夏希の野郎。あったらただじゃおかねぇ」

(…………うぉぉぉぉぉ!やばい、どーしよう…はぁ~なんで、こんな)
…………さかのぼること、30分前…授業も終わり、イジメタイムも終わり、私は全て終わらせて帰路へついたところだった。だけど、部活動のサッカーボールが来たから、思い切って蹴ったら、そちらの方向には行かず、ヘニョヘニョに飛んでいくボールは見事優菜の頭へヒット!よしっ!………じゃない!どーしよ…やってしまった。と思い逃げたところを、佳奈に見られて、追いかけられているところだ…

「はぁ~」

どうせ、ここもすぐ見つかってしまうだろう。バレないように、違うところへいこう。

(そーえば、噂であの山…カフェがあるとか…)

「よしっ!いこうっ!」
あ!やってしまった…大声を出してしまった…

「あっちだよ!優菜!」

大変だ!早く逃げなきゃ!

ー続くー
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

処理中です...