1 / 6
プロローグ
しおりを挟む
俺は教室の扉を開けて、自身の席に座る。
「章丞、おはよう」
「おはよう」
前の席に座っている女子の言葉に、俺は眠そうに答える。
彼女の名前は、梅野 華菜。
入学した時から席が近く、いろいろ話してる内に仲良くなった。
そして眠そうに答えたのは、実際かなり眠いからだ。
「また遅くまでゲームしてたんやろ?」
「いや、そうでもないと思うで。今日は昨日よりも早く終わって寝たから」
「何時に?」
「三時ぐらいに終わって、そっから寝るのに三十分ぐらいかかったかな?」
「はぁ~~。ホンマよくそれで起きれるなぁ? 華菜やったら、絶対に無理やわ」
「そうでもないと思うで。なぁ、天魔」
俺はそう言って、隣の席でスマホのパズルゲームをしている人物に話を振る。
「いやいや、それは緒方君だけやから。一緒にせんとって」
俺の言葉にそう返してきた男の名前は、北上 天魔。
彼も入学した時から席が近かった事と、同じ天パだった事で仲良くなった。
今では一緒にネットゲームをするほどの仲だ。
「天魔も一緒にやってたやん」
「いや、俺途中で落ちたやん」
「あれ? そうやったけ?」
スマホをいじりながらそう言ってきた天魔に、俺は首を傾げながらそう答える。
俺の中では一緒にゲームをしていた気がするが、どうやらそれは気のせいだったらしい。
「てんまっちは何時に寝たん?」
「俺は十二時には寝たよ」
「まぁ、章丞よりはましやな」
俺はそんな二人の会話を聞きながら、机にうつ伏せになる。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらないクラスメイト達。
いつもと変わらない教室。
今日もいつもと何一つ変わらない一日が始まり、終わっていくものだと思っていた。
その時までは……
「……え?」
俺は瞬きをしたと同時に、言葉を失った。
いや、より正確に言うなれば、現状を理解できなかった。
何故なら一瞬、それも瞬きをした間に、今喋っていたはずの二人や、教室に居たはずのクラスメイト全員が消えたからだ。
そして明らかにこの現状を作り出したであろう、教卓の上に座りながら足をばたつかせている少年。
「そんな驚いた表情を浮かべて、一体どうしたというんだい? お兄さん?」
少年は優しく微笑みながらそう言ってきた。
けれど少年の微笑みを見た俺は、何故か恐怖を感じた。
それが、こんな訳の分からない状況で微笑んでいることに対してなのか……
それとも、少年の存在自体にかはわからない。
「今度は怖いのかい? お兄さんの感情はとても忙しそうだね」
少年はそう言うと教卓から飛び降り、俺の方に向かって歩き出した。
俺は少年が歩いてくるのを、ただ見つめる事しか出来なかった。
本能は全力で逃げろと警笛を鳴らしているのに、どうしても体が言う事を聞いてくれない。
「どうしたの、お兄さん? 怖いんでしょ、逃げないの?」
その少年は興味津々とばかりに、顔を覗き込むようにして聞いてきた。
だが不意に考えるような素振りを見せたかと思うと、急に合点がいったかのように手を叩く。
「ごめん忘れてたよ、お兄さん」
少年はそう言いながら、軽く俺の肩に手を置く。
すると今まで全く体に力が入らなかったのが、徐々に力が入るようになり始める。
けれど何故か依然として、椅子からは立つことはできない。
「動き回られると面倒だからね。その場所からは動けないようにしてたんだけど、加減を間違えて喋る事すらできなくなってたんだ。今拘束を少し軽くしたから、喋る事は出来るよね? その場所から動く事は出来ないだろうけど」
「……一体、僕に何をしたんですか?」
「そんなに畏まらないでいいよ、お兄さん。……と言っても、無理かな?」
少年は首を傾げながら、世間話でもするかのようにそう言ってきた。
俺はその言葉に、軽く頷くことで答える。
「やっぱり? まぁ~、それならそれで別にいいんだけどね。で、聞きたいのはお兄さんに何をしたか、だったっけ? 別に答えてもいいんだけど、多分お兄さんには理解できないよ? だからもっと別の話をしようよ。例えば、クラスメイト達が居なくなった事についてとかさ?」
少年は露骨に、クラスメイト達という部分を強調して言ってきた。
まるで話題転換である事がわかるように……
いや、わからせるかのように。
「教えてくれるんですか?」
「もちろんだよ。それにそっちの方がお兄さんにも理解できる話だろうからね。どう?」
少年は楽しそうにそうたずねてくる。
俺はこのまま話を聞いていいいのか少し迷った。
けれど俺は軽く頷き、話を聞く事にした。
迷いはしたが、やはり怖かったんだと思う。
少年の思惑を揺るがすのが。
そして何より、俺一人だけであるというこの状況が。
「物分かりが良くて助かるよ、お兄さん。それじゃぁ約束通り今の状況を簡単に説明してあげるね。実はお兄さん達は今、異世界に召喚されようとしているんだよ」
少年は日常会話でもしているような、そんな軽い口調でそう言った。
けれど俺にはその意味がイマイチ納得できず、首を傾げた。
「あれ? もしかしてお兄さん、異世界とかわからない?」
「いぇ、わかりますよ。わかりますけど……」
「けどなに?」
「……実際にそんな事があるのかな? って思いまして」
俺は少し躊躇いながらそう答える。
もちろん少年の機嫌を損ねないよう丁寧に、だ。
「確かに、最もな疑問だ。何せお兄さん達からすれば、おとぎ話のような事だもんね。でも現にお兄さん達は、別の世界に召喚される。これは事実であり、変え難い現実なんだよ」
少年は優しく、諭すようにそう言った。
だがそんな少年の言葉を聞いた俺に、ある疑問が脳裏をよぎる。
何故俺は一人取り残されているのか? と。
「と言っても、まだ完全に召喚された訳じゃないけどね」
「……僕がここに居るからですか?」
「正解! でもだからと言ってお兄さんが悪い訳じゃないよ。余の都合で世界に干渉してきた力に介入して、少しお兄さんをこちらの世界に引きとめただけだから」
「……という事は、僕に何か用があるという事ですよね?」
「理解が早くて助かるよ、お兄さん。少しじっとしててね、とわ言っても動けないだろうけど」
「なっ……」
少年は今までと変わらない口調でそう言うと、突如右手で俺の体を貫いた。
俺は少年の予想だにしない行動に、驚愕と恐怖で言葉に詰まってしまう。
「心配しなくても大丈夫だよ、お兄さん。悪いようにはしないから」
少年は優しく語りかけるようにそう言った。
だが俺はあまりの恐怖で少年の言葉が耳に入らず、呼吸が乱れ始める。
「落ち着いて、お兄さん。もう終わるから」
少年はそう言うと一度俺から右手を抜き、青白く光る正八面体をどこからともなく取り出し、それを俺の体に向けて指先で軽く弾いた。
青白く光るそれは、俺の体に当たるのではなく、俺の体の中に浸透するように入ってきた。
「はい、終わり」
少年は笑顔で、何事もなかったかのようにそう言った。
俺は乱れた呼吸のまま、少年に貫かれていた自身の体を確認する。
「……何とも、ない。確かに俺の体を腕が貫いていたはずなのに」
「現象としてその理解は概ね間違ってないよ。ただお兄さんが理解、知覚出来る理からは既に逸脱してるんだよ。それに今更理解できない事が一つや二つ増えたところで、たいして違いはないでしょ?」
俺は少し落ち着き始めた頭で考える。
今の少年の言葉は、暗に詮索するなという事なのだろう、と。
「けどさっきも言ったけど、心配しなくて大丈夫だよ。悪いようにはしてないから。単に今から行く世界での力である、技能を一つあげただけだから」
「技能? ですか?」
「うん。あ! でも勘違いしないでね。別にお兄さんが特別だとかそんなんじゃないよ。偶然そこに居たってだけの理由だから」
「はっ……」
一瞬意識が持っていかれそうになり、俺は机に倒れてしまう。
それを見ていた少年は、驚きを隠せない表情だった。
「副産物? いや、人間にそれを扱えるだけのキャパシティーは存在しないはず。……最後に疑問が出てきたけど、そろそろ時間みたいだ、あっちの世界で元気でね。因みにどれだけ頑張ろうと、こっちの世界に戻ってくること……できない……ね」
俺は薄れゆく意識の中で、そんな少年の言葉をぼんやりと聞いていた。
「章丞、おはよう」
「おはよう」
前の席に座っている女子の言葉に、俺は眠そうに答える。
彼女の名前は、梅野 華菜。
入学した時から席が近く、いろいろ話してる内に仲良くなった。
そして眠そうに答えたのは、実際かなり眠いからだ。
「また遅くまでゲームしてたんやろ?」
「いや、そうでもないと思うで。今日は昨日よりも早く終わって寝たから」
「何時に?」
「三時ぐらいに終わって、そっから寝るのに三十分ぐらいかかったかな?」
「はぁ~~。ホンマよくそれで起きれるなぁ? 華菜やったら、絶対に無理やわ」
「そうでもないと思うで。なぁ、天魔」
俺はそう言って、隣の席でスマホのパズルゲームをしている人物に話を振る。
「いやいや、それは緒方君だけやから。一緒にせんとって」
俺の言葉にそう返してきた男の名前は、北上 天魔。
彼も入学した時から席が近かった事と、同じ天パだった事で仲良くなった。
今では一緒にネットゲームをするほどの仲だ。
「天魔も一緒にやってたやん」
「いや、俺途中で落ちたやん」
「あれ? そうやったけ?」
スマホをいじりながらそう言ってきた天魔に、俺は首を傾げながらそう答える。
俺の中では一緒にゲームをしていた気がするが、どうやらそれは気のせいだったらしい。
「てんまっちは何時に寝たん?」
「俺は十二時には寝たよ」
「まぁ、章丞よりはましやな」
俺はそんな二人の会話を聞きながら、机にうつ伏せになる。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらないクラスメイト達。
いつもと変わらない教室。
今日もいつもと何一つ変わらない一日が始まり、終わっていくものだと思っていた。
その時までは……
「……え?」
俺は瞬きをしたと同時に、言葉を失った。
いや、より正確に言うなれば、現状を理解できなかった。
何故なら一瞬、それも瞬きをした間に、今喋っていたはずの二人や、教室に居たはずのクラスメイト全員が消えたからだ。
そして明らかにこの現状を作り出したであろう、教卓の上に座りながら足をばたつかせている少年。
「そんな驚いた表情を浮かべて、一体どうしたというんだい? お兄さん?」
少年は優しく微笑みながらそう言ってきた。
けれど少年の微笑みを見た俺は、何故か恐怖を感じた。
それが、こんな訳の分からない状況で微笑んでいることに対してなのか……
それとも、少年の存在自体にかはわからない。
「今度は怖いのかい? お兄さんの感情はとても忙しそうだね」
少年はそう言うと教卓から飛び降り、俺の方に向かって歩き出した。
俺は少年が歩いてくるのを、ただ見つめる事しか出来なかった。
本能は全力で逃げろと警笛を鳴らしているのに、どうしても体が言う事を聞いてくれない。
「どうしたの、お兄さん? 怖いんでしょ、逃げないの?」
その少年は興味津々とばかりに、顔を覗き込むようにして聞いてきた。
だが不意に考えるような素振りを見せたかと思うと、急に合点がいったかのように手を叩く。
「ごめん忘れてたよ、お兄さん」
少年はそう言いながら、軽く俺の肩に手を置く。
すると今まで全く体に力が入らなかったのが、徐々に力が入るようになり始める。
けれど何故か依然として、椅子からは立つことはできない。
「動き回られると面倒だからね。その場所からは動けないようにしてたんだけど、加減を間違えて喋る事すらできなくなってたんだ。今拘束を少し軽くしたから、喋る事は出来るよね? その場所から動く事は出来ないだろうけど」
「……一体、僕に何をしたんですか?」
「そんなに畏まらないでいいよ、お兄さん。……と言っても、無理かな?」
少年は首を傾げながら、世間話でもするかのようにそう言ってきた。
俺はその言葉に、軽く頷くことで答える。
「やっぱり? まぁ~、それならそれで別にいいんだけどね。で、聞きたいのはお兄さんに何をしたか、だったっけ? 別に答えてもいいんだけど、多分お兄さんには理解できないよ? だからもっと別の話をしようよ。例えば、クラスメイト達が居なくなった事についてとかさ?」
少年は露骨に、クラスメイト達という部分を強調して言ってきた。
まるで話題転換である事がわかるように……
いや、わからせるかのように。
「教えてくれるんですか?」
「もちろんだよ。それにそっちの方がお兄さんにも理解できる話だろうからね。どう?」
少年は楽しそうにそうたずねてくる。
俺はこのまま話を聞いていいいのか少し迷った。
けれど俺は軽く頷き、話を聞く事にした。
迷いはしたが、やはり怖かったんだと思う。
少年の思惑を揺るがすのが。
そして何より、俺一人だけであるというこの状況が。
「物分かりが良くて助かるよ、お兄さん。それじゃぁ約束通り今の状況を簡単に説明してあげるね。実はお兄さん達は今、異世界に召喚されようとしているんだよ」
少年は日常会話でもしているような、そんな軽い口調でそう言った。
けれど俺にはその意味がイマイチ納得できず、首を傾げた。
「あれ? もしかしてお兄さん、異世界とかわからない?」
「いぇ、わかりますよ。わかりますけど……」
「けどなに?」
「……実際にそんな事があるのかな? って思いまして」
俺は少し躊躇いながらそう答える。
もちろん少年の機嫌を損ねないよう丁寧に、だ。
「確かに、最もな疑問だ。何せお兄さん達からすれば、おとぎ話のような事だもんね。でも現にお兄さん達は、別の世界に召喚される。これは事実であり、変え難い現実なんだよ」
少年は優しく、諭すようにそう言った。
だがそんな少年の言葉を聞いた俺に、ある疑問が脳裏をよぎる。
何故俺は一人取り残されているのか? と。
「と言っても、まだ完全に召喚された訳じゃないけどね」
「……僕がここに居るからですか?」
「正解! でもだからと言ってお兄さんが悪い訳じゃないよ。余の都合で世界に干渉してきた力に介入して、少しお兄さんをこちらの世界に引きとめただけだから」
「……という事は、僕に何か用があるという事ですよね?」
「理解が早くて助かるよ、お兄さん。少しじっとしててね、とわ言っても動けないだろうけど」
「なっ……」
少年は今までと変わらない口調でそう言うと、突如右手で俺の体を貫いた。
俺は少年の予想だにしない行動に、驚愕と恐怖で言葉に詰まってしまう。
「心配しなくても大丈夫だよ、お兄さん。悪いようにはしないから」
少年は優しく語りかけるようにそう言った。
だが俺はあまりの恐怖で少年の言葉が耳に入らず、呼吸が乱れ始める。
「落ち着いて、お兄さん。もう終わるから」
少年はそう言うと一度俺から右手を抜き、青白く光る正八面体をどこからともなく取り出し、それを俺の体に向けて指先で軽く弾いた。
青白く光るそれは、俺の体に当たるのではなく、俺の体の中に浸透するように入ってきた。
「はい、終わり」
少年は笑顔で、何事もなかったかのようにそう言った。
俺は乱れた呼吸のまま、少年に貫かれていた自身の体を確認する。
「……何とも、ない。確かに俺の体を腕が貫いていたはずなのに」
「現象としてその理解は概ね間違ってないよ。ただお兄さんが理解、知覚出来る理からは既に逸脱してるんだよ。それに今更理解できない事が一つや二つ増えたところで、たいして違いはないでしょ?」
俺は少し落ち着き始めた頭で考える。
今の少年の言葉は、暗に詮索するなという事なのだろう、と。
「けどさっきも言ったけど、心配しなくて大丈夫だよ。悪いようにはしてないから。単に今から行く世界での力である、技能を一つあげただけだから」
「技能? ですか?」
「うん。あ! でも勘違いしないでね。別にお兄さんが特別だとかそんなんじゃないよ。偶然そこに居たってだけの理由だから」
「はっ……」
一瞬意識が持っていかれそうになり、俺は机に倒れてしまう。
それを見ていた少年は、驚きを隠せない表情だった。
「副産物? いや、人間にそれを扱えるだけのキャパシティーは存在しないはず。……最後に疑問が出てきたけど、そろそろ時間みたいだ、あっちの世界で元気でね。因みにどれだけ頑張ろうと、こっちの世界に戻ってくること……できない……ね」
俺は薄れゆく意識の中で、そんな少年の言葉をぼんやりと聞いていた。
0
あなたにおすすめの小説
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる