ボクの好きだった人

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プロローグ

入学式

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僕は入学式そうそう学校を遅刻した。

短髪に前髪は伸び切っていて
右目は隠れんぼしている

慌てる様子を見せるわけでもなく
1回のリビングから叫び声が聞こえた。
「えるーー!!!!遅刻してるわよ!」

うん。そんなことは知ってるんだ。

枕元にデジタル時計が一生懸命僕を
学校に行かせようとしてるのか
7時にセットしたアラームが
ずっと鳴っている…

時計の時間は8時半を回っていた。
少女漫画の主人公を
このシーンで例えるなら
入学式の当日

新しい制服と高校デビューと
青春を楽しみにしすぎて寝不足し

遅刻して慌てながら身支度を済ませ
長い髪の毛を疾走してる風になびかせながら学校に行くというシーンが

多いはずだ.....

だが僕は違う。

まず制服はスカートだし
ワイシャツにベスト、それにブレザーや
リボンをしなきゃいけない事に
僕は嫌気をさしている。

その時点で僕は学校に通う気0%だ。
だからといってが男子の制服を
着るわけにはいかないのが現実…

仕方なく制服を着て
髪の毛を水に濡らし手ぐしで済ませ
食パンを加えながら玄関に向かい

階段の端で見つめてる猫を

片手で頭を撫でて家を出た。

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