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第9話 溜め息

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「シャルロットはいつも真剣です。

面白いことをしようとしているわけではありません。

それで、どういたしましょうか?」

カインはまだ爆笑し続けるバーベル国王を見ながら面白くなさそうにいった。

カインはシャルロットが不器用なりに一生懸命頑張っているのを分かっていた。

ジョージア王子の婚約者候補としても頑張っているのを分かっていたが、

シャルロットが悪いというわけではなく、

シャルロットの性格的に、

正妃という役は、

シャルロットを苦しめることになると判断し、

婚約者候補から辞退させたのだった。

「どうって?

アーノルドとの婚約のこと?

シャルロット嬢のいうとおりすぐには婚約破棄は無理だよ(ヾノ・∀・`)

しばらく様子見るしかないんじゃない?」

アーノルドとシャルロットの婚約は、

一応色々な事情を考慮してのものだった。

アーノルドひとりの我儘で簡単に破棄できるようなものではない。

「でもまぁ私もアーノルドとシャルロット嬢には幸せになってもらいたいし、

あまりに二人が合わなかったら、

婚約解消も考えるよ( *・ω・)ノ」

君と縁続きになれないのはかなり痛いけどと苦笑しながらバーベルは言った。

バーベルの回答にカインは溜め息をつきながらも頷いた。

「まぁまぁ、かわいい娘がアーノルドみたいな我儘王子にいじめられて腹がたつのはわかるけど、

まぁ多目に見てよ( *・ω・)ノ

私としてもアーノルドをあのままにしておくのはよくないと思ってるんだ。

シャルロット嬢には申し訳ないけど、

私はアーノルドがシャルロット嬢と関わることで、

いい影響を受けてくれるんじゃないかと密かに期待しているんだよ。」

そういってニコリと笑うバーベルに対して、

カインは本日何度めか分からない溜め息をついた。
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