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第72話 頼み
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「何をするかはわからないし、
私の思い過ごしかもしれない。
ただ、あの女は危険なんだ。
リーゼロッテがシャルロット嬢に近寄ってきたら、
シャルロット嬢を守ってやって欲しいんだ。」
ジョージアは頼むと言って頭を下げた。
「!!!
兄上!!
やめてください!!」
王太子であるジョージアが、
弟とはいえ誰かに簡単には頭を下げてはいけなかった。
「頼む。
私はシャルロット嬢を、
守ってあげられなかった。
もう彼女に傷ついて欲しくないんだ。」
ジョージアは頭を下げたまま辛そうに言った。
「……
兄上、
兄上に言われなくても、
シャルロットは私が守ります………」
アーノルドがそう言うと、
ジョージアは頭を上げた。
「……そうか。
そうだよな………」
ジョージアは辛そうに言った。
「アーノルド、
私はお付きの騎士をまいてきているんだ。
そろそろ戻らないとまずい。
リーゼロッテは銀髪で、
瞳の色は私と同じだ。
小柄で、天使のような容姿をしているが、
………中身は悪魔みたいな女だ。」
ジョージアはそう言うと、
「アーノルド、
本当にリーゼロッテにだけは気を付けてくれ。
アレキサンダー、
手入れの邪魔をしてすまなかった。」
と言って慌ただしく去っていった。
私の思い過ごしかもしれない。
ただ、あの女は危険なんだ。
リーゼロッテがシャルロット嬢に近寄ってきたら、
シャルロット嬢を守ってやって欲しいんだ。」
ジョージアは頼むと言って頭を下げた。
「!!!
兄上!!
やめてください!!」
王太子であるジョージアが、
弟とはいえ誰かに簡単には頭を下げてはいけなかった。
「頼む。
私はシャルロット嬢を、
守ってあげられなかった。
もう彼女に傷ついて欲しくないんだ。」
ジョージアは頭を下げたまま辛そうに言った。
「……
兄上、
兄上に言われなくても、
シャルロットは私が守ります………」
アーノルドがそう言うと、
ジョージアは頭を上げた。
「……そうか。
そうだよな………」
ジョージアは辛そうに言った。
「アーノルド、
私はお付きの騎士をまいてきているんだ。
そろそろ戻らないとまずい。
リーゼロッテは銀髪で、
瞳の色は私と同じだ。
小柄で、天使のような容姿をしているが、
………中身は悪魔みたいな女だ。」
ジョージアはそう言うと、
「アーノルド、
本当にリーゼロッテにだけは気を付けてくれ。
アレキサンダー、
手入れの邪魔をしてすまなかった。」
と言って慌ただしく去っていった。
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