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第81話 考えさせて
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「ふむ!
事情はわかりましたが、
抽象的な話は苦手でしてな!
例えばどんなことをお知りになりたいのですかな?」
「例えば、えーっと。
とりあえずマリアンナのことは知っているからいいとして、
クリスティー様と、リーゼロッテ様はどんな人かな?」
クリスティーの祖父でもある将軍に、
リーゼロッテについてだけ聞くのもおかしいので、
クリスティーについても聞いてみた。
「ふむ!
クリスティーは我が孫ながら剣の筋がよいのですよ!
だからつい幼い頃から気合いをいれて稽古をつけてしまいましてな!
いまじゃそこら辺の男じゃ歯が立たない位の腕前ですよ!
本人も女性騎士になりたいと言ってましてな!
わしはそれでも構わないと思ってるんですが、
息子はジョージア様に側妃としてでもいいから嫁がせたいみたいでしてな!
いつも喧嘩しとりますわ!
あとはリーゼロッテ様ですな!
リーゼロッテ様は大変お美しくて、
深窓のお嬢様と言った感じですな!
ただクリスティーがあの方と一緒にいるのを何回か見たことがありますが、
クリスティーが珍しく死んだ魚みたいな目をしてましたな!
まぁクリスティーとおしとやかなリーゼロッテ様は正反対ですからな!
気が合わないのも致し方ないかと!」
ジャハマール将軍はガハハと豪快に笑って言った。
「そうだ!
アーノルド殿下!
婚約者候補のことについて知りたいのなら、
クリスティーに聞けばいいのでは?」
「え!?
でも、僕はクリスティー様とあまりきちんとお話したことがないし……」
「これからクリスティーに稽古をつけてやる予定でしてな!!
剣を交えればお互いすぐ打ち解けられますよ!!
では善は急げ!!」
再びアーノルドの首根っこをつかもうとした将軍からアーノルドは反射的に後退りながら叫んだ。
「か、考えさせてください!!」
アーノルドはクリスティーにリーゼロッテのことを聞く前に、
熊将軍にガチで命がけの稽古をつけられた挙げ句
熊将軍の孫のクリスティーにぼこぼこにされる未来しか思い浮かばなかった!
事情はわかりましたが、
抽象的な話は苦手でしてな!
例えばどんなことをお知りになりたいのですかな?」
「例えば、えーっと。
とりあえずマリアンナのことは知っているからいいとして、
クリスティー様と、リーゼロッテ様はどんな人かな?」
クリスティーの祖父でもある将軍に、
リーゼロッテについてだけ聞くのもおかしいので、
クリスティーについても聞いてみた。
「ふむ!
クリスティーは我が孫ながら剣の筋がよいのですよ!
だからつい幼い頃から気合いをいれて稽古をつけてしまいましてな!
いまじゃそこら辺の男じゃ歯が立たない位の腕前ですよ!
本人も女性騎士になりたいと言ってましてな!
わしはそれでも構わないと思ってるんですが、
息子はジョージア様に側妃としてでもいいから嫁がせたいみたいでしてな!
いつも喧嘩しとりますわ!
あとはリーゼロッテ様ですな!
リーゼロッテ様は大変お美しくて、
深窓のお嬢様と言った感じですな!
ただクリスティーがあの方と一緒にいるのを何回か見たことがありますが、
クリスティーが珍しく死んだ魚みたいな目をしてましたな!
まぁクリスティーとおしとやかなリーゼロッテ様は正反対ですからな!
気が合わないのも致し方ないかと!」
ジャハマール将軍はガハハと豪快に笑って言った。
「そうだ!
アーノルド殿下!
婚約者候補のことについて知りたいのなら、
クリスティーに聞けばいいのでは?」
「え!?
でも、僕はクリスティー様とあまりきちんとお話したことがないし……」
「これからクリスティーに稽古をつけてやる予定でしてな!!
剣を交えればお互いすぐ打ち解けられますよ!!
では善は急げ!!」
再びアーノルドの首根っこをつかもうとした将軍からアーノルドは反射的に後退りながら叫んだ。
「か、考えさせてください!!」
アーノルドはクリスティーにリーゼロッテのことを聞く前に、
熊将軍にガチで命がけの稽古をつけられた挙げ句
熊将軍の孫のクリスティーにぼこぼこにされる未来しか思い浮かばなかった!
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