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第82話 三者三様

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アーノルドはそれからも何人かに当たってみたが、

中々これといった情報は得られなかった。

『母上を待ってみるしかないかな?

ジャハマール将軍の稽古は嫌だしな。。』

へたれなアーノルドはとりあえず母の情報を待つことにした。



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「白豚が私について聞きまわっている?」

リーゼロッテは侍女からの報告に可愛らしく首をかしげた。

「はい。

アーノルド殿下がリーゼロッテお嬢様やクリスティー様について、

なにか知らないかと色々聞いて回っているそうです。」


「あらあら!

何かを探しまわってるなんてほんとに豚みたいね?

でも探られるなんて気分が悪いわ!

しかも白豚に!

臭くなっちゃいそう!

身分をわきまえない、

方には、

一度きちんとお話してあげた方がいいかしら?」

リーゼロッテは可愛らしくウフフと微笑んだが、

台詞は全然可愛くないし、

目は座っていた。

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「!!!」

「あらシャルロット!

寒気でもするの?

風邪かしら?」

ブルッと背筋が震えたシャルロットにルミリアが心配そうに聞いたが、

「いえ。大丈夫です。

なんでしょう?(-_-)?」

「大丈夫ならいいけど!

具合が悪くなったら早く言うのよ!」

ルミリアはそう言って、

シャルロットを優しく抱き締めた。

「あなたはいつも誰かのために一生懸命で、

それはあなたのいいところでもあるけど、

あなたはもっと自分を大事にしないとダメよ!

お父様も、私も、アルフレッドも、

あなたのことが大事なんだから!」

「………」

シャルロットは抱き締められたま、

黙ってこくりと頷いた。

しばらく二人は抱き合ったままでいた。
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