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第16話 記念日とかって気にする人としない人にわかれますよね(ФωФ)
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「誕生日?」
シュナイダーはアンナの言葉に首を傾げながら言った。
「エヴァの!?
エヴァの誕生日っていつなんだよ!?」
アンナの隣に寝かされていたハンスはびっくりして飛び起きて叫んだ。
「うっくっ、えっぐ。
7日後、18歳になる。
ひっく。
先月、ハンスがいなかったとき、『エヴァの誕生日はいつ?』って聞いたの。
エヴァ、去年も、一昨年も忙しかったし、お金が勿体ないからお祝いしなかったって。
だからまだ自分は15歳のままなんだって。
若いでしょうって。
へらへら笑って言ってた。
ひっく。
だから、だから今年はお祝いしてあげたかったの。」
アンナはだからいつもよりも一生懸命勉強して、ハンスに勝って、街に買い物に行きたかったと涙ながらに言った。
「なんで俺にも教えてくれなかったんだよ!!
俺だってお祝いしたかったのに!!」
「だって内緒で用意してびっくりさせたかったんだもん!!
ハンスはすぐに顔に出るから、ハンスにいったらすぐばれちゃうもん!!」
「そんなこと言って、自分だけエヴァにプレゼントあげようとしてたんだろ!!
ずるいぞ!!」
「違うもん!!
二人からって渡すつもりだったもん!!
ハンスに選ばせたら絶対変なの選ぶもん!!」
「なんだと!!?
じゃあアンナは何買ったんだよ!!!」
アンナは気絶しても手放さずにしっかり握っていた紙袋から3つの小さな箱をだした。
そのうちひとつの箱のリボンをスルスル外すと中を開けてハンスに中身を取り出して見せた。
「これは私の。
私とハンスとエヴァでお揃いのものが欲しかったの。
お揃いの猫の飾りが付いたネックレス。
私とハンスの分の猫の目はエヴァの瞳の色の黒、エヴァの分は私とハンスの瞳の色の水色の石。」
アンナはエヴァは猫みたいだからこれにしたと言ってまた泣き始めてしまった。
「……………」
ハンスは何も言えずにくしゃくしゃな顔をした。
「はぁ~~~~~。
アンナ、お前の言い分は分かった。
ハンス、お前も反省しているのは分かった。
ただ今回は怪我人がでてる。
お前らをどうするかは兄上の判断を仰ぎたいが、生憎兄上は明日から外交に行く予定だ。
大事な外交の邪魔をするわけにはいかない。
お前らは兄上が外交から帰ってくるまでの間はとりあえず謹慎だ。
おとなしく寝てろ。」
「「兄様!!
エヴァは!?」」
「はぁ、ランディール嬢もしばらくは入院だ。
何か分かったら知らせてやる。
…………頼むからしばらくはおとなしくしてろ。」
シュナイダーはそういうと、涙目の二人を部屋に残してリンツと一緒に出ていった。
シュナイダーはアンナの言葉に首を傾げながら言った。
「エヴァの!?
エヴァの誕生日っていつなんだよ!?」
アンナの隣に寝かされていたハンスはびっくりして飛び起きて叫んだ。
「うっくっ、えっぐ。
7日後、18歳になる。
ひっく。
先月、ハンスがいなかったとき、『エヴァの誕生日はいつ?』って聞いたの。
エヴァ、去年も、一昨年も忙しかったし、お金が勿体ないからお祝いしなかったって。
だからまだ自分は15歳のままなんだって。
若いでしょうって。
へらへら笑って言ってた。
ひっく。
だから、だから今年はお祝いしてあげたかったの。」
アンナはだからいつもよりも一生懸命勉強して、ハンスに勝って、街に買い物に行きたかったと涙ながらに言った。
「なんで俺にも教えてくれなかったんだよ!!
俺だってお祝いしたかったのに!!」
「だって内緒で用意してびっくりさせたかったんだもん!!
ハンスはすぐに顔に出るから、ハンスにいったらすぐばれちゃうもん!!」
「そんなこと言って、自分だけエヴァにプレゼントあげようとしてたんだろ!!
ずるいぞ!!」
「違うもん!!
二人からって渡すつもりだったもん!!
ハンスに選ばせたら絶対変なの選ぶもん!!」
「なんだと!!?
じゃあアンナは何買ったんだよ!!!」
アンナは気絶しても手放さずにしっかり握っていた紙袋から3つの小さな箱をだした。
そのうちひとつの箱のリボンをスルスル外すと中を開けてハンスに中身を取り出して見せた。
「これは私の。
私とハンスとエヴァでお揃いのものが欲しかったの。
お揃いの猫の飾りが付いたネックレス。
私とハンスの分の猫の目はエヴァの瞳の色の黒、エヴァの分は私とハンスの瞳の色の水色の石。」
アンナはエヴァは猫みたいだからこれにしたと言ってまた泣き始めてしまった。
「……………」
ハンスは何も言えずにくしゃくしゃな顔をした。
「はぁ~~~~~。
アンナ、お前の言い分は分かった。
ハンス、お前も反省しているのは分かった。
ただ今回は怪我人がでてる。
お前らをどうするかは兄上の判断を仰ぎたいが、生憎兄上は明日から外交に行く予定だ。
大事な外交の邪魔をするわけにはいかない。
お前らは兄上が外交から帰ってくるまでの間はとりあえず謹慎だ。
おとなしく寝てろ。」
「「兄様!!
エヴァは!?」」
「はぁ、ランディール嬢もしばらくは入院だ。
何か分かったら知らせてやる。
…………頼むからしばらくはおとなしくしてろ。」
シュナイダーはそういうと、涙目の二人を部屋に残してリンツと一緒に出ていった。
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