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第17話 事象には人の数だけ捉え方があります(ФωФ)
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「あのエヴァとか言う世話係はアンナ様とハンス様に怪我をさせたんですよ!!
いますぐあの娘をクビにするべきです!!」
エヴァの階段転落事件の翌日、カスケード侯爵は双子の責任者(本人否認)であるシュナイダーの元に駆け付け、唾を散らしてわめき散らした。
「…………カスケード侯爵、私は『ランディール嬢がアンナとハンスを助けて怪我をした』と聞いていますが?」
「臣下がお二人を庇うのはあたりまえです!!
お二人はあの世話係に投げ飛ばされて怪我をしたそうじゃないですか!!
お二人を投げ飛ばすなんてとても許されることではありません!!
しかもお二人は世話係のせいで気絶までしたそうじゃないですか!!
クビだけでは生ぬるい!!
厳罰に処すべきです!!」
「ランディール嬢は階段から落ちそうになった二人を助けるために二人の手を引っ張ったのです。
ランディール嬢のおかげで、二人はかすり傷だけですみました。
二人が気絶したのも、ランディール嬢を酷く心配したためです。」
「シュナイダー殿下!!
なぜそんなにもあの娘を庇うのですか!!?
あの娘の後見がクリスハルト侯爵だからですか!!?
一人の臣下にあまり肩入れするのは問題ですぞ!!?」
「…………」
シュナイダーは苦虫を噛み潰したような顔をしたまま、なおもわめき散らしているカスケード侯爵の暴言に耐えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「言われっぱなしで良かったんですか?」
ひととおりわめき散らしたカスケード侯爵が帰ったあと、シュナイダーの隣でカスケード侯爵の暴言に共に耐えていたリンツが不服そうに言った。
「………仕方ないだろう。
カスケード侯爵はあれでかなりの実力者だ。
俺みたいな半端者が事を構えるのにはかなり面倒だ。」
シュナイダーは第2王子だったが、正妃の子供ではなかった。
5人兄弟のうち、シュナイダーだけは愛妾の子供で、しかもシュナイダーの母は身分が低く、シュナイダーが幼いころに病気で既にこの世を去っていた。
幸い正妃は穏やかな性格で、自分の子とシュナイダーを分け隔てなく、厳しくも優しく育ててくれた。
王太子のマルクスも穏やかな性格でシュナイダーを他の弟妹同様に可愛がってくれた。
通常第2王子の役割は『王太子のスペア』だが、ハンスがいる以上シュナイダーには『スペア』の役割すらないも同然で、シュナイダーの立場は非常に微妙なものだった。
「………シュナイダー様は気にしすぎなんですよ。
マルクス殿下も、陛下だって、王妃様だって皆貴方の実力を認めているのに。
貴方の産まれについてとやかく言っているのは一部の馬鹿な貴族だけですよ。
…………いくら自分だけ地味顔だからって卑屈になりすぎなんですよ。」
「だから地味顔関係ないだろ!!
兄上達は義母上似なの!!
俺は父上似なの!!
俺の顔を馬鹿にするのは父上、国王陛下を馬鹿にしてるってことだからな!?
わかってんのか!!?
はぁ~~~~。
……………まぁお前なりの励まし方なんだよな。
……………いつも割に合わないことばっかりに付き合わせて悪いな。」
シュナイダーにそう言われてプイッと横を向いてしまったリンツを見て、シュナイダーは久しぶりにふっと笑った。
いますぐあの娘をクビにするべきです!!」
エヴァの階段転落事件の翌日、カスケード侯爵は双子の責任者(本人否認)であるシュナイダーの元に駆け付け、唾を散らしてわめき散らした。
「…………カスケード侯爵、私は『ランディール嬢がアンナとハンスを助けて怪我をした』と聞いていますが?」
「臣下がお二人を庇うのはあたりまえです!!
お二人はあの世話係に投げ飛ばされて怪我をしたそうじゃないですか!!
お二人を投げ飛ばすなんてとても許されることではありません!!
しかもお二人は世話係のせいで気絶までしたそうじゃないですか!!
クビだけでは生ぬるい!!
厳罰に処すべきです!!」
「ランディール嬢は階段から落ちそうになった二人を助けるために二人の手を引っ張ったのです。
ランディール嬢のおかげで、二人はかすり傷だけですみました。
二人が気絶したのも、ランディール嬢を酷く心配したためです。」
「シュナイダー殿下!!
なぜそんなにもあの娘を庇うのですか!!?
あの娘の後見がクリスハルト侯爵だからですか!!?
一人の臣下にあまり肩入れするのは問題ですぞ!!?」
「…………」
シュナイダーは苦虫を噛み潰したような顔をしたまま、なおもわめき散らしているカスケード侯爵の暴言に耐えた。
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「言われっぱなしで良かったんですか?」
ひととおりわめき散らしたカスケード侯爵が帰ったあと、シュナイダーの隣でカスケード侯爵の暴言に共に耐えていたリンツが不服そうに言った。
「………仕方ないだろう。
カスケード侯爵はあれでかなりの実力者だ。
俺みたいな半端者が事を構えるのにはかなり面倒だ。」
シュナイダーは第2王子だったが、正妃の子供ではなかった。
5人兄弟のうち、シュナイダーだけは愛妾の子供で、しかもシュナイダーの母は身分が低く、シュナイダーが幼いころに病気で既にこの世を去っていた。
幸い正妃は穏やかな性格で、自分の子とシュナイダーを分け隔てなく、厳しくも優しく育ててくれた。
王太子のマルクスも穏やかな性格でシュナイダーを他の弟妹同様に可愛がってくれた。
通常第2王子の役割は『王太子のスペア』だが、ハンスがいる以上シュナイダーには『スペア』の役割すらないも同然で、シュナイダーの立場は非常に微妙なものだった。
「………シュナイダー様は気にしすぎなんですよ。
マルクス殿下も、陛下だって、王妃様だって皆貴方の実力を認めているのに。
貴方の産まれについてとやかく言っているのは一部の馬鹿な貴族だけですよ。
…………いくら自分だけ地味顔だからって卑屈になりすぎなんですよ。」
「だから地味顔関係ないだろ!!
兄上達は義母上似なの!!
俺は父上似なの!!
俺の顔を馬鹿にするのは父上、国王陛下を馬鹿にしてるってことだからな!?
わかってんのか!!?
はぁ~~~~。
……………まぁお前なりの励まし方なんだよな。
……………いつも割に合わないことばっかりに付き合わせて悪いな。」
シュナイダーにそう言われてプイッと横を向いてしまったリンツを見て、シュナイダーは久しぶりにふっと笑った。
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