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第25話 知らないものは知りません(ФωФ)
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「絶世の美人?(ФωФ)?
公爵様は女性なんですか?(ФωФ)?」
「いや。
ルイスは男だ。
俺やアーノルドの同級生のな。
君はルイスを知らないんだな。
王都にいる女性は皆やつのことを知っていると思っていたよ。」
「シュナイダー殿下、妹はそういうことには疎いというか興味がありませんので。
しかしルイス様のところとは。
……妹には無理ではないかと………」
「兄上、兄上はローゼベルト公爵様をご存知なんですか?(ФωФ)?」
「あぁ。
ルイス様は今はマルクス様やシュナイダー様の補佐をされているから時時お見かけする。
というか学園でルイス様のことを知らない人間はいなかったよ。
その、お美しいこともさることながら、色々伝説が多いかただったからな。」
「伝説??(ФωФ)??」
「うーむ。
あいつの伝説は色々ありすぎてね。
とりあえず悪いやつではないことは俺が保証する。
あいつはあいつで、今ちょっと困った状況なんだ。
エヴァ嬢と話していて思ったが、王都にいてルイスを知らない鈍感さといい、あの悪魔の双子と楽しく過ごせた忍耐力といい、エヴァ嬢は適役かもしれない。
エヴァ嬢、話だけでも聞いてもらえないか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ルイス・ローゼベルトは幼い頃から神がかったように美しかった。
太陽のように金色の髪は波打つように美しく、キラキラと天使のような輪っかができるほど輝いていた。
白磁のような肌と黄金比率の顔立、まつげは長く、瞳は宝石のように美しい翡翠色で、鼻はすっと高く、頬は化粧などしていないのに真珠の粉を撒いたように輝き、唇は朝露に濡れた薔薇のように艶やかだった。
人から見れば羨ましい限りの容姿は彼にとっては災いでしかなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彼はその美しさから老若男女問わず虜にした。
幼い頃は数えきれないほど誘拐されそうになり、招かれた茶会では同年代の少女たちはおろか、紳士淑女が彼を争っていさかいを起こした。
彼は次第に屋敷に引きこもるようになったが、屋敷の中さえ彼にとっては安全ではなかった。
屋敷の使用人でもルイスの美しさに目がくらみ、誘拐しそうになったものや、妙な行いをしようとするものがあとをたたなかった。
幸い、ルイスの両親が必死に魔の手からルイスを守っていたのですべて未遂におわっていたがルイスは極度の人間不審に陥った。
ルイスは成長するとともにその美しさに益々磨きがかかっていった。
ルイスは自分の身は自分で守れるようになりたいと剣の稽古を始め、学園では騎士科に入学した。
ルイスは屋敷を出て学園の寮で生活することになった。
学園は全員男子ばかりで、学園の寮は二人部屋だった。
ルイスの入学時、誰が美しいルイスと同じ部屋になるかで血みどろの争いが起こってしまった。
結局争いを鎮めるためと、警護の観点から幼馴染みであったシュナイダーと同室になり、ルイスは騎士科に属しながらシュナイダーと一緒に近衛騎士に守られるという情けない寮生活を送った。
それでもルイスの美しさを原因とする争いはあとをたたず、ルイスは人間不審を悪化させた。
ルイスやシュナイダー、アーノルドが学園を卒業する頃、ルイスの両親が馬車の事故で急死してしまった。
ルイスは卒業とともに爵位を継ぎ、騎士ではなくマルクスやシュナイダーの補佐をする仕事につくことになり、屋敷に戻ったが、屋敷には彼を守ってくれていた両親はいなかった。
彼が屋敷に戻って生活をし始めるとそれまではまともに勤めていた使用人達が次々と問題を起こした。
ある使用人は落ちているルイスの美しい髪を拾い集め、とある変態に高額で売り付けようとした。
ある使用人はルイスの食事に睡眠薬をいれようとした。
ある使用人はルイスの一日の行動を事細かに記録し続け、その記録した紙の重さで床に穴を開けた。
ある使用人はルイスの寝込みを襲おうとして、ルイスの騎士科で磨いた剣の腕前にひれ伏せた。
そんな使用人をどんどん辞めさせていき、最後に残ったのはルイスの乳母と、その夫の執事だけだった。
3人だけで、公爵家の屋敷に住むことは労働力の面からも、警備の面からもできず、ルイスは公爵家の屋敷の維持などを伯父一家に任せ、3人で王宮近くの高級住宅街に小さめの家を買った。
しばらくは3人でなんとか暮らしていたルイスだったが、半年ほど前、執事が病死し、気落ちした乳母は病気がちになり、話し合いの結果遠方に住む娘夫婦の所に行くことになった。
乳母はルイスのことを心配しながらも3か月前に遠方に住む娘夫婦の所に旅立った。
つまりルイスは一人で暮らすことになってしまったのだった。
公爵様は女性なんですか?(ФωФ)?」
「いや。
ルイスは男だ。
俺やアーノルドの同級生のな。
君はルイスを知らないんだな。
王都にいる女性は皆やつのことを知っていると思っていたよ。」
「シュナイダー殿下、妹はそういうことには疎いというか興味がありませんので。
しかしルイス様のところとは。
……妹には無理ではないかと………」
「兄上、兄上はローゼベルト公爵様をご存知なんですか?(ФωФ)?」
「あぁ。
ルイス様は今はマルクス様やシュナイダー様の補佐をされているから時時お見かけする。
というか学園でルイス様のことを知らない人間はいなかったよ。
その、お美しいこともさることながら、色々伝説が多いかただったからな。」
「伝説??(ФωФ)??」
「うーむ。
あいつの伝説は色々ありすぎてね。
とりあえず悪いやつではないことは俺が保証する。
あいつはあいつで、今ちょっと困った状況なんだ。
エヴァ嬢と話していて思ったが、王都にいてルイスを知らない鈍感さといい、あの悪魔の双子と楽しく過ごせた忍耐力といい、エヴァ嬢は適役かもしれない。
エヴァ嬢、話だけでも聞いてもらえないか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ルイス・ローゼベルトは幼い頃から神がかったように美しかった。
太陽のように金色の髪は波打つように美しく、キラキラと天使のような輪っかができるほど輝いていた。
白磁のような肌と黄金比率の顔立、まつげは長く、瞳は宝石のように美しい翡翠色で、鼻はすっと高く、頬は化粧などしていないのに真珠の粉を撒いたように輝き、唇は朝露に濡れた薔薇のように艶やかだった。
人から見れば羨ましい限りの容姿は彼にとっては災いでしかなかった。
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彼はその美しさから老若男女問わず虜にした。
幼い頃は数えきれないほど誘拐されそうになり、招かれた茶会では同年代の少女たちはおろか、紳士淑女が彼を争っていさかいを起こした。
彼は次第に屋敷に引きこもるようになったが、屋敷の中さえ彼にとっては安全ではなかった。
屋敷の使用人でもルイスの美しさに目がくらみ、誘拐しそうになったものや、妙な行いをしようとするものがあとをたたなかった。
幸い、ルイスの両親が必死に魔の手からルイスを守っていたのですべて未遂におわっていたがルイスは極度の人間不審に陥った。
ルイスは成長するとともにその美しさに益々磨きがかかっていった。
ルイスは自分の身は自分で守れるようになりたいと剣の稽古を始め、学園では騎士科に入学した。
ルイスは屋敷を出て学園の寮で生活することになった。
学園は全員男子ばかりで、学園の寮は二人部屋だった。
ルイスの入学時、誰が美しいルイスと同じ部屋になるかで血みどろの争いが起こってしまった。
結局争いを鎮めるためと、警護の観点から幼馴染みであったシュナイダーと同室になり、ルイスは騎士科に属しながらシュナイダーと一緒に近衛騎士に守られるという情けない寮生活を送った。
それでもルイスの美しさを原因とする争いはあとをたたず、ルイスは人間不審を悪化させた。
ルイスやシュナイダー、アーノルドが学園を卒業する頃、ルイスの両親が馬車の事故で急死してしまった。
ルイスは卒業とともに爵位を継ぎ、騎士ではなくマルクスやシュナイダーの補佐をする仕事につくことになり、屋敷に戻ったが、屋敷には彼を守ってくれていた両親はいなかった。
彼が屋敷に戻って生活をし始めるとそれまではまともに勤めていた使用人達が次々と問題を起こした。
ある使用人は落ちているルイスの美しい髪を拾い集め、とある変態に高額で売り付けようとした。
ある使用人はルイスの食事に睡眠薬をいれようとした。
ある使用人はルイスの一日の行動を事細かに記録し続け、その記録した紙の重さで床に穴を開けた。
ある使用人はルイスの寝込みを襲おうとして、ルイスの騎士科で磨いた剣の腕前にひれ伏せた。
そんな使用人をどんどん辞めさせていき、最後に残ったのはルイスの乳母と、その夫の執事だけだった。
3人だけで、公爵家の屋敷に住むことは労働力の面からも、警備の面からもできず、ルイスは公爵家の屋敷の維持などを伯父一家に任せ、3人で王宮近くの高級住宅街に小さめの家を買った。
しばらくは3人でなんとか暮らしていたルイスだったが、半年ほど前、執事が病死し、気落ちした乳母は病気がちになり、話し合いの結果遠方に住む娘夫婦の所に行くことになった。
乳母はルイスのことを心配しながらも3か月前に遠方に住む娘夫婦の所に旅立った。
つまりルイスは一人で暮らすことになってしまったのだった。
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