猫目の伯爵令嬢は今日も今日とて労働に従事する(ФωФ)

てん

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第41話 睡眠は大切です(ФωФ)

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翌日、リンツからドアがつき次第2階に住んでもいいと聞かされたエヴァは張り切った。

鍵つきのドアはルイス宅前まで知り合いの職人に運んでもらい、リンツと二人で家の中に運び込むと、エヴァは手際よくさっさとドアを取り付けた。








「……ほんとについた。」








エヴァがドアを取り付けるのを興味津々で眺めていたリンツがつぶやいた。







「大切なのはきちんとした計測ですね(ФωФ)キリ」








「…………ほんと何者?」







結局この日はドアを取り付けて、宿屋を引き払い、2階にエヴァが住み込めるように細々整えて終わりとなった。






「明日から1階に手を付けます(ФωФ)

とりあえず午前中は私が分別をするので、リンツ様は午後に選別と確認に来てください(ФωФ)」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「これが鍵です。

2階側からは開けられませんから安心してください。」





「………」






ルイスは黙ってリンツから鍵を受けとると憂鬱そうにため息をついた。








「おやおや。

そんなに他人が2階にいるのは嫌ですか。

まぁルイス様も嫌かもしれませんが、エヴァ嬢だって嫌だと思いますよ。

存在感を消して生活しないといけないなんて。

考えただけで息がつまりそうですよ。」








「………帰る。」








「お疲れー。

…………おいリンツ、エヴァ嬢は大丈夫そうか?」








「エヴァ嬢はまったく気にしてなさそうでしたよ。

部屋にいても寝るか本を読むくらいしかしないから大丈夫だと思うと言ってましたから。」







「あぁ、なんかエヴァ嬢は大丈夫そうだな。

どんな生活でも平気そう。

無人島でも平気そう。

となると問題はルイスのほうか。」







「まぁそうでしょうね。

ま。

なるようにしかならないでしょ。」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ルイスは自宅の玄関の前で鳥の仮面を付けて深呼吸をひとつした。







リン♪ドン。リン♪ドン。リン♪ドン。リン♪ドン。








『【帰宅を知らせる方法】

・雇用主は可能な限り事前に大体の帰宅時間を使いの者を使って使用人に伝える

・雇用主は帰宅した際、呼び鈴を鳴らしてドアを叩くを四回繰り返す

・使用人は1階にいた場合、合図が出てから遅くとも1分以内に2階に上がる。』










「………」






ガチャ。







「…………いないか。」








帰宅したルイスは1階を隈無く捜索した。







「………いない。」





ルイスは1階にエヴァがいないことを確認してから階段に付けられたドアの鍵を閉めた。





ガチャ。






「………」






ルイスは無語のまま私室に向かった。








「………静かだな。」








1階の物が所々動かされているので、確かに家に人が入った痕跡はあるが、2階からはまったく音が聞こえなかった。







『…………今日は用心して寝るのはやめよう。』






2階に人がいると思うと落ち着かなくなったルイスはそう思って、ベッドではなく長椅子で夜を過ごすことにした。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『意外と快適だな(ФωФ)』







一方2階のエヴァはベッドで寝転んでホットミルクを片手にのんびり本を読んでいた。






2階にはトイレと風呂と、簡単な台所がついていた。





それとは別に寝室がひとつと、小さめのリビングと収納部屋、洗濯物を干すベランダがついていて、エヴァが一人で暮らすには充分すぎる位だった。




エヴァはなるべく音が階下に聞こえないように床に絨毯を敷き詰めて、歩くときはスリッパを履いてなるべく静かに歩くことにした。






エヴァはルイスが帰ってくる前にご飯を済ませ、お風呂に入り、あとはのんびりベッドで過ごした。








エヴァも兄のアーノルドも無口な方だったので、特に話し相手がいなくても苦痛ではなかった。





『さて、明日から1階の掃除か(ФωФ)

頑張らないと(ФωФ)』







エヴァはそう思って本を読むのを途中でやめて、なるべく音をたてないようにコップを洗って片付けると、早めに眠ることにした。













一晩中無駄な警戒をし続けたルイスに対して、エヴァはぐっすり眠って快適な朝を迎えた。
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