猫目の伯爵令嬢は今日も今日とて労働に従事する(ФωФ)

てん

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第42話 金銭が発生する掃除はやる気が出ます(ФωФ)

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ドン。リン♪ドン。リン♪ドン。リン♪ドン。リン♪


『【雇用主が出掛けるとき】

・雇用主が階段のドアの鍵を開ける

・雇用主は玄関のドアを叩く、呼び鈴を鳴らすを四回繰り返す

・使用人は上記の合図があるまで一階に降りてはいけない』







ガタガタ。ガチャ。






「いってらっしゃいませ~~(ФωФ)

まぁ聞こえないだろうけど(ФωФ)」






ルイスが家を出てからエヴァは1階に降りてきた。







「さてやるか(ФωФ)キリ」







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





「おやおや。

エヴァ嬢。

昨日はよく眠れましたか?

ゴミの中で遭難せずにご無事でなにより。」







午後になってルイス宅にリンツが顔をだした。

1階はルイスの私室の他に応接間と台所、トイレと収納部屋、書斎と食堂などがあるようだが、どの部屋もゴミで溢れ全容は不明であった。






「お陰さまで朝までぐっすり寝れましたよ(ФωФ)

今日もご足労いただきありがとうございます(ФωФ)

とりあえず応接間から手をつけることにしました(ФωФ)

あちらが、『完全なゴミ』、こちらが『判断がいるもの』です(ФωФ)

とりあえずどちらも検分お願いします(ФωФ)

リンツ様が『必要なもの』と判断したものは『判断がいるもの』の中からそちらに移動させてください(ФωФ)」







「すごい量ですね~~。

了解しました。

あー。これ王宮の本だ。

家にもって帰っちゃうなんてひどいなー。

ん?これはなんだ?

汚れすぎてて読めない。

……………………終わる気がしない。」








「…まぁいつかは終わりますよ(ФωФ)

気長にいきましょう(ФωФ)

しかし公爵様は勉強家なんですね(ФωФ)

ゴミかと思いましたが、大概は難しい外国語の本やら資料やらでした(ФωФ)」








「そうですね~。

ルイス様は昔から『引きこもり』でしたからね~。

本が友達みたいな?

外国語がお得意でしてね。

読むだけでなく流暢に話すんですよ。

半年前に亡くなったルイス様の執事が外国語に長けた方だったみたいでその方に教わったみたいですよ。

まぁ、元々頭がいいんでしょうけどね。

剣の腕前も中々でしてね。」









「あぁ(ФωФ)

ちらほら武具もありますね(ФωФ)

……公爵様は神経質なのか、ずぼらなのかわからないですね(ФωФ)」






「このゴミの山を見てくださいよ。

どう見てもずぼらじゃないですか。」






「うーん?(ФωФ)?

なんとなくそんな気がしただけなので(ФωФ)

まぁ先は長そうですがとにかく進めましょうか(ФωФ)」







リンツはそうですねと相槌をうち、それからリンツとエヴァは黙々と作業を進めた。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「今日出たゴミだけで馬車で3往復したんですけどー!!」






夕方、シュナイダーとルイスの仕事部屋に来たリンツは開口一番そう言った。






「…………」






「お疲れー。

おい、ルイス、お前もなんか言えよ。

お前が『完全なゴミ』もリンツが責任もって廃棄しろって言うから、リンツはお前の家のゴミ王宮に運んで処分してるんだぞ?」






「………ご苦労」






「全然心こもってない!!

別にルイス様のためにやってるんじゃないからいいですけどね!!

私の安定的な未来のためとエヴァ嬢のためですからね!!」






「………」





「リンツ、ルイスがこういうやつだって昔からわかってるだろ?

期待するな。

諦めろ。」






「うー!!

あ!ルイス様!!

王宮の本が何冊もあったのでもって帰ってきましたからね!!

勝手に王宮の書庫の本もって帰らないでくださいよ!!」






「……チッ。

ちょっと借りただけだろ。」







「舌打ち!!

ルイス様の自宅の掃除で疲弊した私に対して舌打ち!!

むかつくーー!!

あー、なんだか大声でエヴァ嬢がルイス様の自宅で住み込みで働いているって叫びたくなってきたナー!!」







「………………帰る。」





「あ!ルイス様、応接間にあるものは私でもいるかいらないかわからなかったものなので、帰ったら分別してください。

要らないものは廊下側、要る物は窓側にしておいてください。」






「………」





バタン。





「………ルイス様、いつもに増して感じ悪いですね。」





「あぁ、なんか寝れなかったらしい。」





「えー?

エヴァ嬢がいるからですか?

エヴァ嬢は朝までぐっすり寝たそうですよ。」






「………さすがエヴァ嬢。

ルイスは家に入る前に仮面をつけて、ベッドじゃなくて長椅子に横になって警戒しているらしい。

…………なんか一人で気にしてるルイスが馬鹿みたいだな。」





「ブフッ!!!」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


リン♪ドン。リン♪ドン。リン♪ドン。リン♪ドン。





「…………」






バタン。







「…………」







ルイスは昨日と同じように仮面をつけてから家に入り、1階を隈無く捜索して、エヴァがいないことを確認してから階段のドアの鍵を閉めた。






ガチャ。







「……」







ルイスは応接間に行き、リンツに言われた通りに分別を始めた。







「………音がしない。」






分別をしながらルイスが一人で呟いた。






「………あの女、生きてるのか?」





乳母や執事が2階に住んでいたときはある程度物音がしたが、昨日も今日も生きている人間が2階にいるはずなのに2階からはまったく物音も人の気配もしなかった。






「………音がしないのも不気味だな。

………今日も長椅子で寝るか。」








その頃2階のエヴァはさすがに掃除でくたびれて泥のように眠っていただけであった。

今日も無駄な警戒を続けるルイスであった。
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