猫目の伯爵令嬢は今日も今日とて労働に従事する(ФωФ)

てん

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第52話 心情は筆跡にあらわれるものです(ФωФ)

「………」





『試用期間が終わっても働く気はあるか』





「………簡潔すぎるか?」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「おや(ФωФ)

もうそんなに日がたったかな(ФωФ)

なんだか慌ただしかったのであっという間だったな(ФωФ)」





『ゴミは大分片付きましたが、修繕がまだ途中なので、可能であれば働きたいと思っています。』





エヴァがルイスの自宅で働き始めたのはクリスハルト侯爵を頼るとカルロと結婚させられそうなのを回避するためだった。

アーノルドがクリスハルト侯爵に諸々報告にいったとき、改めてカルロとのことは断ってくれ、もう心配するなとは言われたが、エヴァはまだ油断できないと思っていた。

いずれはアンナとハンスの世話係に戻りたいが、一度引き受けたルイス宅の仕事を途中で投げ出すのは嫌だったし、シュナイダーからほとぼりがさめるまではエヴァを双子の世話係に戻すことは難しいとリンツを通して言われていた。

貴族社会では色々ややこしいしがらみもあり、当分は様々なご令嬢が双子の世話係になってはクビか辞職するを繰り返すだろうと聞かされていた。

つまりはエヴァは当分の間、ルイス宅以外に行き場所はないのだ。







「……大丈夫かな?(ФωФ)?」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「………修繕が終わってないしな。」






『では本採用になる。

給金や雇用条件について要望を書くように。』






「………簡潔すぎるか?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「おお!(ФωФ)!

本採用になった(ФωФ)

兄上に報告しないと♪♪(ФωФ)♪♪

………要望か(ФωФ)

フム(ФωФ)

お給料あげてもらえるかな?(ФωФ)?」




『・……………………

・……………………

・……………………

……………………………

以上が要望ですが、ご意見をお願いします。

公爵様からも何か要望があればお願いします。』





「フム(ФωФ)」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「……要望か。」






『要望は全て承認する。

掃除と修繕以外の仕事について引き受けるつもりはあるか。』





「……………別に嫌ならいい。」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「おお(ФωФ)

お給料上がった上がった♪♪(ФωФ)♪♪

??(ФωФ)??

掃除と修繕以外??(ФωФ)??

まぁできることならいいけど、さらにお給料あげてもらえるかな?(ФωФ)?

さすがにがめついか??(ФωФ)??

でも仕事増えるんだしな(ФωФ)

悩ましいな(ФωФ)」







『掃除と修繕以外とは具体的にはどのような業務でしょうか?』






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「……書くの忘れた。」







『朝食と洗い物。

ただし顔は会わせないことは変わらない。

【朝食について】

・使用人は朝食を2階で作る

・雇用主は朝の7時に階段のドアを開けて合図をして私室に戻る

・使用人は階段のドアを開けて雇用主が私室にいることを確認したら朝食をダイニングテーブルに置いたらすぐに2階に戻る

・雇用主が朝食を食べ、出かける合図をするまで使用人は降りてきてはいけない

・雇用主が出掛けたあと食器を洗い、片付ける



大体のルールは以上。

何か意見があれば書くように。

朝食は毎日サンドイッチだけでよい。

給金は仕事が増える分上乗せする。』






「……会いたくはない。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「おお!(ФωФ)!!

給金が大分上がるな♪♪(ФωФ)♪♪

食事も洗い物も、どうせ自分の分もやらなきゃいけないから大した業務量じゃないのに悪いかな?(ФωФ)?

でもまぁいいか(ФωФ)

その分頑張ろう(ФωФ)」





『かしこまりました。

どうぞよろしくお願いします。

好きな食材や苦手な食材などがあれば教えてください。

サンドイッチ以外もある程度は作れますので何か要望があれば言ってください。』





「………公爵様はサンドイッチ好きなんだな(ФωФ)

でも毎日サンドイッチ食べたら飽きるよ(ФωФ)

まぁ、具を変えればなんとかいけるかな?(ФωФ)?

フフ(ФωФ)

………やっぱり変な人だな(ФωФ)」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「…………サンドイッチだけでいい。」




『サンドイッチだけでよい。

ニンジンが嫌いだ。

好きなものは特にない。』






「…………サンドイッチ食べたい。」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ニンジン(ФωФ)

……………あのソース、ニンジンをすりおろしたものを使ってるんだけどな(ФωФ)

前に『美味かった』って書いてあったけど、ニンジンだってわからなかったのかな?(ФωФ)?

明らかにあのソースニンジンの色してるんだけどな(ФωФ)

公爵様は生粋のお坊っちゃんらしいから、わからないのかな?(ФωФ)?

………いや、きっと公爵様はあれだな、天然ってやつだな(ФωФ)

そして大分おかしい(ФωФ)」







『以前リンツ様に渡したサンドイッチに使われているソースにはニンジンが入っていますが、今後は使わない方がよいでしょうか?』






「……まぁ、今後のこともあるし、正直に言った方がいいよね(ФωФ)

他にも何種類かソースあるからなんとかなるだろう
(ФωФ)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「…………………………ニンジン」






『あれは美味かったので別によい。

具としてニンジンは入れるな。』





「………………………ニンジン」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「……ニンジンが入っていたことにショックを受けたのかな?(ФωФ)?

筆跡が乱れている(ФωФ)

フフ(ФωФ)

公爵様は分かりやすいな(ФωФ)」





こうしてエヴァはルイスの朝食作りも行うことになった。

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