猫目の伯爵令嬢は今日も今日とて労働に従事する(ФωФ)

てん

文字の大きさ
56 / 56

第56話 登場したというかは微妙です(ФωФ)

しおりを挟む
「はぁ、それにしてもルイスがよく住み込みで使用人なんか雇えたわね!

ルイスの人間不審は相当なものなのに!

それに貴女、アンナとハンスの世話係だったわよね!?

あの双子も貴女が世話係になってからは大人しくなったって言うことは聞いていたわ!

あの人間不審のルイスの家で住み込みで働いて、悪魔の双子を大人しくさせるなんて!

とても人間技とは思えないわ!」








「え~~??(ФωФ)??

え~っと、多分人間です~~(ФωФ)」







シュナイダー達の心配も他所に、エヴァはリリアンヌとのんびり馬車の中で過ごしていた。

エヴァは双子の世話係だったが、その間リリアンヌとまともに顔を会わせたことはなかった。

リリアンヌはルイスをライバル視し、美容に命を懸けていた。

エヴァと出会う前のある日、双子は『リリアンヌ姉様の高級美容液コレクションの瓶の中身をすべて普通の水に入れ替える』といういたずらをした。

リリアンヌはこのいたずらに気づかず美容液を使い続け、『さすが高級美容液は違うわ!!』と発言した。

それを聞いた双子はリリアンヌに対して『中身は全部水なのに、効果が変わらないなら、高級な美容液を使うなんて無駄遣いだ』とゲラゲラ笑って馬鹿にした。

リリアンヌはこれに激昂し、それから両者は犬猿の仲になった。

リリアンヌは好んで双子には関わらなかったし、双子もすぐにヒステリーを起こすリリアンヌを敬遠していた。








「……ところで貴女、ルイスの家で住み込みで働いて本当に大丈夫なの?

その、ルイスはあの通り外見は完璧だけど、中身は残念クズヤロウじゃない?」






「ブフッ!(ФωФ)!」






「!!

何よ!!

人が心配して言ってあげてるのになんで笑うのよ!!」







「す、すみません(ФωФ)

王女様から『残念クズヤロウ』なんて言われるなんて思ってなくて(ФωФ)

ブフッ!!(ФωФ)!!

すみません(ФωФ)

……リリアンヌ様は優しいだけじゃなくて、面白いんですね(ФωФ)」






「!!!

何よ!!

ちょっと!!

貴女、私が面白い?!

な、わ、私はし、市井の勉強のために、い、色々小説とか読んでいて、その、た、確かにちょっと言葉遣いが悪かったかもしれないけど……」








「すみません(ФωФ)

責めているつもりはなく、純粋に楽しかっただけなのですが(ФωФ)

気に障ったのならすみません(ФωФ)」






「べ、別によくってよ!!

わ、私は心が広いの!!

だ、だから特別に許してあげるわ!!」






「フフ(ФωФ)

ありがとうございます(ФωФ)」






エヴァはそう言って、恭しく頭を下げた。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「お陰さまでこれで買いたいものはすべて買えました~~~(ФωФ)

ありがとうございました(ФωФ)」






「フン!!

まぁ、別によくってよ!!

じゃあ、あとは馬車でルイスの家まで送ってあげるわ!!」








「いや~~(ФωФ)

ありがとうございます~~(ФωФ)」






結局エヴァはリリアンヌに馬車で店まで送ってもらい、普通に買い物を終えて馬車に戻ってきた。

リリアンヌはそんなエヴァを馬車から顔を出して出迎えた。

その時、エヴァ達の馬車の真後ろに猛スピードで一台の馬車が突っ込んできた。









「エヴァ嬢!!

無事か!!?」









「!!?(ФωФ)!!?

シュナイダー様!?(ФωФ)!?」





「シュナイダー兄様?!?」






猛スピードで突っ込んできた馬車から慌てて降りてきたのはシュナイダーだった。







「シュナイダー様~~

いくらリリアンヌ様と言っても流石にエヴァ嬢をとって食べたりしませんよ~~~」





「!?(ФωФ)!?

リンツ様も!?(ФωФ)!?」



「ちょっと!!

リンツ!!

貴方、どういう意味よ!!!」






シュナイダーの後ろから相変わらずのリンツが登場した。







「どういう意味って、そのままの意味ですよ~~。

っていうか、ルイス様!!

なんでここまで来て降りて来ないんですか!!」







「…………来たくて来た訳じゃない。」






「!!?(ФωФ)!!?

公爵様も??(ФωФ)??」




「!!?

ルイスも来ているの!!?」









「………来ていない。」








人間不審でひきこもりのルイスヒーローは一応登場したが、馬車の中からは出てこなかったので、これを『登場した』というかは微妙だった。

しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です

流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。 父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。 無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。 純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。

婚約破棄された令嬢、気づけば王族総出で奪い合われています

ゆっこ
恋愛
 「――よって、リリアーナ・セレスト嬢との婚約は破棄する!」  王城の大広間に王太子アレクシスの声が響いた瞬間、私は静かにスカートをつまみ上げて一礼した。  「かしこまりました、殿下。どうか末永くお幸せに」  本心ではない。けれど、こう言うしかなかった。  王太子は私を見下ろし、勝ち誇ったように笑った。  「お前のような地味で役に立たない女より、フローラの方が相応しい。彼女は聖女として覚醒したのだ!」

【完結】シュゼットのはなし

ここ
恋愛
子猫(獣人)のシュゼットは王子を守るため、かわりに竜の呪いを受けた。 顔に大きな傷ができてしまう。 当然責任をとって妃のひとりになるはずだったのだが‥。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

お飾り王妃の死後~王の後悔~

ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。 王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。 ウィルベルト王国では周知の事実だった。 しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。 最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。 小説家になろう様にも投稿しています。

処理中です...