2 / 18
第一章 今宵の咎人たち
娼年の休息
しおりを挟む
――とある時代。とある世界。
その大陸は、一つの宗教国家によって支配されていた。
覇権国家の名は、神聖メアリス教国。
女神メアリスと、彼女によって召喚された異世界の英雄たちを祀る、英雄崇拝を掲げた宗教国家である。
一見するとまともな宗教に見えるが、その実は極端な女神中心思想――女神メアリスとその信徒こそが世界の中心であるべきだと自負する、一種の自民族中心主義とでも言うべき思想に染まっており、彼らはその思想に従って大陸の統一を果たしていた。
しかし、その手段は悪辣かつ非人道的。
異文化や異民族を蔑視する彼らの“戦争”は何処までも残虐であることができた。
特に他の動物等の特徴を持った亜人族やその混血たちは、語るのも憚られるほど悲惨な目にあわされていることも多々あったらしい。
かつては人々の希望だった英雄たちの物語も、今は全て虚構の果てに。
今のメアリス教では、大聖堂ですら人の形した魑魅魍魎が跋扈する。
そして当然、多くの人々が女神やその信徒を恨み、大陸の治安は乱れることとなった。
戦争が終わっても、平和なんて訪れない。
人が人として生きるための戦いは、命ある限り終わらない。
ある者は日々の糧のため。ある者は尊厳のため。ある者は正義のため。ある者は愛のため。
そして、ある者は――復讐のために。
誰も裁かない巨悪を、闇の中で始末する。
月の無い夜は、暗殺者たちの味方。
今宵もまた、メアリス教国内で一つの悪が裁かれたのであった……。
* * *
……古びた小さなバスタブと、立ち上る湯気。
その傍らで、体を磨く美しい少年。執拗なほどにゴシゴシと洗っている。
その少年の容姿は、まさに芸術品のようだった。
桃色が混じったブロンドの髪に、つぶらなサファイア色の瞳。
まだ幼い四肢は白磁器か象牙細工のようにすらりと伸びており、幼さが残る中性的な顔立ちは少女と見まごうほどだ。
実際少年は齢十四だったが、二次性徴や変声期が訪れる兆しはまだ見えていなかった。
唯一、右の頬に残る傷痕が玉の瑕だったが……その程度の傷では、少年の美しさを台無しにすることはできていない。
彼の正体は、大神官を暗殺した赤ずきんの娼年だ。
彼はメアリス教に反抗するレジスタンス組織の暗殺者であった。
今回の任務は大神官の抹殺と、ついでに“聖歌隊”の救出。そして、その際に少年へと割り当てられた役目は、潜入による情報提供及び計画実行日の時間稼ぎであった。
無事に任務を完了させ、仮拠点となるスラムの隠れ家に戻ってきた彼は、さっそく色々な意味で汚れてしまった体を清めていた。
なお、返り血はここに帰る途中の小川で簡単に流していたが……それでもさらに体を清めたいのは、単に気分の問題だった。
「うえぇ……まだ何か入ってる気がする……」
あれから丸一晩経っているのに、まだ気持ちが悪い。
嘔吐く少年。胃袋の中はとっくに空っぽだったが、まだ腹の中で白いオタマジャクシが蠢いているような錯覚に襲われる。
上からも下からも、肚の中心を目指して突き進む子種たち。
不幸なことに、鮮明に思い出せる青臭くて苦い味が、その悍ましいイメージを補強してしまった。
現実にはそんなこと感じられるわけがないし、これがただの思い込み……気にし過ぎなのは理解している。
それでも、こればっかりは理屈じゃないのだ!
もし可能なら、この場で胃袋と直腸を取り出して、豪快に丸洗いしてしまいたい気分だった。
余談だが、この時代に生きる少年たちにとって、風呂というのは極上の贅沢だ。
このご時世、綺麗な水やそれを沸かす燃料も決して安価ではない。炎属性が得意な魔術師ならばともかく、平民ですら数ヶ月単位でふろに入らないなんて当たり前なのである。ましてや、彼らのようなスラム在住にとってはなおさらだ。
だが、この少年に限っては上司の好意により、お湯をふんだんに使うことが許されていた。
仮にも組織としては明らかな依怙贔屓なのだが、表向きに少年の身分は高級男娼だ。支配人として、外見に気を遣わせるのは何も不自然ではない。
だが、本当の理由は、たぶんそうではなく……少年はこの後の展開を想像して悪態を吐いた。
「クソッ、あの陰獣ババアめ。絶対わざと長引かせたな。二回だぞ、に・か・い! 口も含めれば三回だ!」
顔に似合わない汚い言葉で、この場に居ない相手を独り罵る。
そもそも、こんな仕事ばかり回してくるのが作為的だ。
少年の特技は、魔力で強化した弓矢による狙撃だというのに――飛ばした矢を自由に軌道変更できるその腕前は、神業がかっているとさえ言えるのだが――ここに堕ちて来てから、その技術を活かせたことはほとんどない。
自分が強制させられるのは決まって潜入からの暗殺。しかも大抵の場合、相手は救いようのない変態だ。
毎回毎回イヤになる。多少は慣れたと言っても、後ろを犯されるのは決して気持ちいいものではないのだから。
……ないったら、ないのだ!
さて、その女上司だが、あまり待たせると不機嫌になる厄介な特性まで持っている。
だから、そろそろ体を洗うのも切り上げるべきだろう……そう少年は判断した。
「まったく、本当に面倒臭い……」
いくら目的を果たすまでの辛抱とは言っても……こう変な意味で酷使されてばかりじゃ、いつまで耐えられるか分からない。
この風呂みたいに優遇だけしてもらえるなら、いくらでも偽りの愛を耳元で囁いてやるのだが……湯船に浸かった少年は、憂鬱そうに目を閉じた。
その大陸は、一つの宗教国家によって支配されていた。
覇権国家の名は、神聖メアリス教国。
女神メアリスと、彼女によって召喚された異世界の英雄たちを祀る、英雄崇拝を掲げた宗教国家である。
一見するとまともな宗教に見えるが、その実は極端な女神中心思想――女神メアリスとその信徒こそが世界の中心であるべきだと自負する、一種の自民族中心主義とでも言うべき思想に染まっており、彼らはその思想に従って大陸の統一を果たしていた。
しかし、その手段は悪辣かつ非人道的。
異文化や異民族を蔑視する彼らの“戦争”は何処までも残虐であることができた。
特に他の動物等の特徴を持った亜人族やその混血たちは、語るのも憚られるほど悲惨な目にあわされていることも多々あったらしい。
かつては人々の希望だった英雄たちの物語も、今は全て虚構の果てに。
今のメアリス教では、大聖堂ですら人の形した魑魅魍魎が跋扈する。
そして当然、多くの人々が女神やその信徒を恨み、大陸の治安は乱れることとなった。
戦争が終わっても、平和なんて訪れない。
人が人として生きるための戦いは、命ある限り終わらない。
ある者は日々の糧のため。ある者は尊厳のため。ある者は正義のため。ある者は愛のため。
そして、ある者は――復讐のために。
誰も裁かない巨悪を、闇の中で始末する。
月の無い夜は、暗殺者たちの味方。
今宵もまた、メアリス教国内で一つの悪が裁かれたのであった……。
* * *
……古びた小さなバスタブと、立ち上る湯気。
その傍らで、体を磨く美しい少年。執拗なほどにゴシゴシと洗っている。
その少年の容姿は、まさに芸術品のようだった。
桃色が混じったブロンドの髪に、つぶらなサファイア色の瞳。
まだ幼い四肢は白磁器か象牙細工のようにすらりと伸びており、幼さが残る中性的な顔立ちは少女と見まごうほどだ。
実際少年は齢十四だったが、二次性徴や変声期が訪れる兆しはまだ見えていなかった。
唯一、右の頬に残る傷痕が玉の瑕だったが……その程度の傷では、少年の美しさを台無しにすることはできていない。
彼の正体は、大神官を暗殺した赤ずきんの娼年だ。
彼はメアリス教に反抗するレジスタンス組織の暗殺者であった。
今回の任務は大神官の抹殺と、ついでに“聖歌隊”の救出。そして、その際に少年へと割り当てられた役目は、潜入による情報提供及び計画実行日の時間稼ぎであった。
無事に任務を完了させ、仮拠点となるスラムの隠れ家に戻ってきた彼は、さっそく色々な意味で汚れてしまった体を清めていた。
なお、返り血はここに帰る途中の小川で簡単に流していたが……それでもさらに体を清めたいのは、単に気分の問題だった。
「うえぇ……まだ何か入ってる気がする……」
あれから丸一晩経っているのに、まだ気持ちが悪い。
嘔吐く少年。胃袋の中はとっくに空っぽだったが、まだ腹の中で白いオタマジャクシが蠢いているような錯覚に襲われる。
上からも下からも、肚の中心を目指して突き進む子種たち。
不幸なことに、鮮明に思い出せる青臭くて苦い味が、その悍ましいイメージを補強してしまった。
現実にはそんなこと感じられるわけがないし、これがただの思い込み……気にし過ぎなのは理解している。
それでも、こればっかりは理屈じゃないのだ!
もし可能なら、この場で胃袋と直腸を取り出して、豪快に丸洗いしてしまいたい気分だった。
余談だが、この時代に生きる少年たちにとって、風呂というのは極上の贅沢だ。
このご時世、綺麗な水やそれを沸かす燃料も決して安価ではない。炎属性が得意な魔術師ならばともかく、平民ですら数ヶ月単位でふろに入らないなんて当たり前なのである。ましてや、彼らのようなスラム在住にとってはなおさらだ。
だが、この少年に限っては上司の好意により、お湯をふんだんに使うことが許されていた。
仮にも組織としては明らかな依怙贔屓なのだが、表向きに少年の身分は高級男娼だ。支配人として、外見に気を遣わせるのは何も不自然ではない。
だが、本当の理由は、たぶんそうではなく……少年はこの後の展開を想像して悪態を吐いた。
「クソッ、あの陰獣ババアめ。絶対わざと長引かせたな。二回だぞ、に・か・い! 口も含めれば三回だ!」
顔に似合わない汚い言葉で、この場に居ない相手を独り罵る。
そもそも、こんな仕事ばかり回してくるのが作為的だ。
少年の特技は、魔力で強化した弓矢による狙撃だというのに――飛ばした矢を自由に軌道変更できるその腕前は、神業がかっているとさえ言えるのだが――ここに堕ちて来てから、その技術を活かせたことはほとんどない。
自分が強制させられるのは決まって潜入からの暗殺。しかも大抵の場合、相手は救いようのない変態だ。
毎回毎回イヤになる。多少は慣れたと言っても、後ろを犯されるのは決して気持ちいいものではないのだから。
……ないったら、ないのだ!
さて、その女上司だが、あまり待たせると不機嫌になる厄介な特性まで持っている。
だから、そろそろ体を洗うのも切り上げるべきだろう……そう少年は判断した。
「まったく、本当に面倒臭い……」
いくら目的を果たすまでの辛抱とは言っても……こう変な意味で酷使されてばかりじゃ、いつまで耐えられるか分からない。
この風呂みたいに優遇だけしてもらえるなら、いくらでも偽りの愛を耳元で囁いてやるのだが……湯船に浸かった少年は、憂鬱そうに目を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
豚公子の逆襲蘇生
ヤネコ
ファンタジー
肥満体の公爵令息ポルコは婚約者の裏切りを目撃し、憤死で生涯を終えるはずだった。だが、憤怒の中に燃え尽きたはずのポルコの魂は、社内政争に敗れ命を落とした男武藤の魂と混じり合う。
アニメ化も決定した超人気ロマンスファンタジー『婚約者の豚公子に虐げられていましたが隣国皇子様から溺愛されています』を舞台に、『舞台装置』と『負け犬』落伍者達の魂は、徹底した自己管理と泥塗れの知略で再点火する。
※主人公の『原作知識』は断片的(広告バナーで見た一部分のみ)なものとなります。
己の努力と知略を武器に戦う、ハーレム・チート・聖人化無しの復讐ファンタジーです。
準備を重ねて牙を剥く、じっくり型主人公をお楽しみください。
【お知らせ】
第4話「追放魔術師の事件録」は2026/02/02 08:00公開予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【読切短編】転生したら辺境伯家の三男でした ~のんびり暮らしたいのに、なぜか領地が発展していく~
Lihito
ファンタジー
過労死したシステムエンジニアは、異世界の辺境伯家に転生した。
三男。継承権は遠い。期待もされない。
——最高じゃないか。
「今度こそ、のんびり生きよう」
兄たちの継承争いに巻き込まれないよう、誰も欲しがらない荒れ地を引き受けた。
静かに暮らすつもりだった。
だが、彼には「構造把握」という能力があった。
物事の問題点が、図解のように見える力。
井戸が枯れた。見て見ぬふりができなかった。
作物が育たない。見て見ぬふりができなかった。
気づけば——領地が勝手に発展していた。
「俺ののんびりライフ、どこ行った……」
これは、静かに暮らしたかった男が、なぜか成り上がっていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる