9 / 18
第二章 とある少年の物語
誓約の刺青
しおりを挟む
最古の魔術と称される誓約には、大きく分けて二つの使い道がある。
一つは、制約や対価を支払うことで理に反した力を得る使い方。
もう一つは、契約を逆手に取って、対象に制約や対価を強いる使い方――特にこちらのほうは、生殺与奪を握っている相手に対しては、理不尽なルールすらも設定可能である。
彼女たち奴隷に施された鎖の刺青。それに込められた術式は当然、後者に該当した。
「これがある限り、彼女たちは逃げ出すことはおろか、レイノルズ商会の者や顧客、もちろん購入した主人にも、逆らうことすら許されません」
「なんだよ、それ……もし逆らったら、どうなるんだ?」
「それは場合によりけりですが……基本的には苦痛か、あるいは快楽で動けなくなるはずです。ちなみに、どちらを与えるかは切り替え可能となっています」
ちなみに前者は首に、後者は下腹部を中心に刻印されるのが常である。
――なるほど。道理で、見張りが緩いわけだ。
しかし、こんな恐ろしい刺青の存在など、獣人のヴォルグは知らなかった。
「いつからこんなヤッバいもんが……!?」
「私が知る限り、ここ数年以内からですね。噂によると、もともとはメアリス教国が捕らえた魔女の一人が持っていた力の一端だとか」
「魔女様を捕らえたって……マジかよ……」
この世界における魔女とは、ただの魔術師なんかとは一線を画す人智を超えた存在である。
特に上位層の二つ名持ち面々は、世界の法則すら捻じ曲げるほどの力があるらしい。
眉唾ものだが、その気になればたった一人で世界すら滅ぼせる女たち。
絶対的力を持つがゆえ自らを律し、学問を尊び、俗世に干渉せず生きる……それが獣人ヴォルグの知る魔女だった。
「でも、魔法学校がメアリス教国に焼き討ちされた件は、流石にご存じでしょう?」
「ああ。だが、それが……?」
魔法学校とは、数年前まで大陸の最西端で開かれていた魔術の学校である。
どこの国家にも属さない完全中立な学園都市だったが、数年前に神聖メアリス教国が容赦なく学徒を皆殺しにしたと彼は聞いていた。
「その魔法学校の教員は、少なくとトップ二人が魔女だったはずです」
「あ……ああっ!?」
事件から数年が過ぎた今さらになって、その異常性を理解する獣人ヴォルグ。
いったいメアリス教国は、どのようにしてそれほど武力を、急に手に入れることができたのか……。
「ま、『どうやって』を考えるのは、今は無意味ですね。大事なのは、それが魔女の技術であるのは本当で、私たちには手が出せないという事実です」
「ここで働いているお前でも、解除はできないのか?」
一縷の望みにかけて獣人ヴォルグは問いかけるも、少年メイドは無慈悲に首を横に振った。
「無理に決まってるでしょ? 私は一介のメイドにすぎませんから」
「そんな……せっかく見つけたのに……!」
「ルーくん……」
鉄格子越しにそっと触れ合う恋人たち。その二人の姿は姿は尊くも、同時に悲しいものだった。
「まあ、仮にできたとして、私は絶対にやりませんけど。責任を問われたくありませんし」
「責任……そうだ! ここの責任者をぶっ殺せば、みんな自由になるんじゃ……?」
獣人ヴォルグは思いついたことをそのまま口にするが、そんな浅はかなアイデアが上手く行くはずなどない。
「短絡的ですね。その場合、次の責任者に権利が移るだけですよ」
案の定、彼の考えは少年メイドに一蹴された。
「ならそいつも、いや、いっそ、ここに居る奴らを皆殺しに……!」
少年メイドはそのバカさ加減に、いよいよ大きなため息を吐く。
「……もし仮にそれで解決するとして、貴方にそれを実行する力はありますか?」
ミト少年は、ヴォルグの考え方が間違っているとは思わない。
そもそも定められた法が獣人の人権を侵害しているのだ(人権なんて概念はこの世界には無いが)。メアリス教国の法に従うことを正義とするならば、獣人は平穏な幸福を望むだけで社会的な悪となる。
だから、ヴォルグの発言はある意味で正しい。自由と平穏を取り戻すためには、戦わなければならない。
ただ――弱者には実現が不可能なだけである。
そう、たとえ弱者が平穏な日々を望んでも、強者は理不尽にそれを奪っていく。
突き詰めればどんな世界でも、結局は『力こそ正義』なのだから。
そして、たとえ弱者が正義を唱えても、世の中を変える力はないだろう。力無き者に許される正義など、この世には存在しない。
ミトの冷静な指摘に、ヴォルグは何も反論できなかった。
「一度、外に出ることをお勧めします。一晩経ったら、状況が一変する可能性だってありますし」
「クッ……リンスさんが今日買われる可能性は、どのぐらいある?」
「少なくとも、一週間は大丈夫でしょう」
意外にも、少年メイドは断言した。
「実は、最近大口の顧客ができまして、健康な女性はなるべくそちらにお売りする方針となっています。その証拠……と言ってはなんですが、営業時間にもかかわらず此処には誰も居ないでしょう?」
言われてみれば確かに、周囲には不自然なほど誰も居ない。
この区画は展示スペースだと少年メイドは言ったが、それが本当なら、今この瞬間にも性奴隷を求める客の一人や二人はいて然るべきである。
外の奴隷市はあれだけ賑わっているのだ。
ただ不景気で閑古鳥が鳴いていると考えるよりは、性奴隷を買い占める大口顧客の存在を信じるほうがよっぽど説得力があった。
「じゃあ、リンスさんが今日明日にここから居なくなるってことはないんだな?」
「はい。まだ猶予はあります。一度戻って、じっくり方法を考えてみてはいかがでしょうか」
「一週間……」
「さらに言えば、私を巻き込まないでくれれば、なおよろしいかと」
ちゃっかり厄介ごとの切り捨てに掛かる少年メイド。
「……ルーくん、無理は絶対しないで。どうしても無理そうなら、助けなくてもいいから……私は、ルーくんが傷付くほうが、絶対に耐えられない」
リンスと呼ばれた獣人の奴隷は、獣人のヴォルグを心配するように言った。
「ごめんなさい、本当なら、逃げてって言うべきなのに……」
「リンスさんは、悪くないよ……絶対に助け出すから。でも、日はちゃんよ改めるよ。約束だからな。ミト、俺をここから出してくれ」
ヴォルグがそう言って、少年メイドはあからさまにホッと息を吐いた。
「分かりました……くれぐれも、早まった真似はしないでくださいね?」
少年メイドはそう言うと、残りの配膳に取り掛かった。
そして十数分後、空になった黒パンのバスケットで身を隠すヴォルグをワゴンに乗せ、二人は堂々と奴隷の宿舎を後にした。
* * *
深夜、レイノルズ商会の裏手――草木も寝静まったころ、闇の中をこっそりと移動する影があった。
その正体は言うまでもなく、獣人のヴォルグである。
(悪いな、ミト。結局、その日のうちにまた侵入することになっちまった……)
これは、彼なりに色々と考えた結果だった。
理由は三つ。
一つ。情報が足りないこと。
恋人を救出するためには、あの刺青の解決策を見つけなければならない。そう考えれば……もう、猶予は一週間しかないのだ。一日たりとも無駄にはできない。
買われた後で救出することも少し考えたが、その場合だと相手になるのは『女性の奴隷を根こそぎ買おうとする客』だ。そんな奴、金や地位が間違いなくあるだろうし、ならば警備も商会よりますます厳重になるだろう。
二つ。今夜が新月であること。おまけに風が程よく強い。
つまり、視覚的にも聴覚的にも、潜入するには絶好の条件だ。今夜侵入しないで、いったいいつ侵入すればいい?
贅沢を言えば小雨でも振ってくれれば臭いも誤魔化せるのだが……無いものねだりをしていても仕方がない。
三つ。ミト少年の情報が真実であるとは限らないこと。
あの少年メイドが言った言葉があの場を凌ぐための虚言である可能性は否定できないし、勘違いや予定変更だって起こる確率はゼロではない。
与えられた情報を鵜呑みにして何もせず待機するなんて、それが危ういことは、深く考えなくても分かるだろう。
色々と要因を挙げたが――要は、焦っているのだ。
(せめて、糸口ぐらいは見つけないと……契約書みたいなのがあれば、奴隷契約の内容を変えられるか?)
まずは正式な手続きで使われるであろう契約書を調べてみよう。彼はそう考える。
狩りを生業にしている彼は、警備の目をかいくぐり、あっさりと敷地内に侵入した。
――その様子を、じっと観察する存在がいたことに、彼は気付かなかった。
一つは、制約や対価を支払うことで理に反した力を得る使い方。
もう一つは、契約を逆手に取って、対象に制約や対価を強いる使い方――特にこちらのほうは、生殺与奪を握っている相手に対しては、理不尽なルールすらも設定可能である。
彼女たち奴隷に施された鎖の刺青。それに込められた術式は当然、後者に該当した。
「これがある限り、彼女たちは逃げ出すことはおろか、レイノルズ商会の者や顧客、もちろん購入した主人にも、逆らうことすら許されません」
「なんだよ、それ……もし逆らったら、どうなるんだ?」
「それは場合によりけりですが……基本的には苦痛か、あるいは快楽で動けなくなるはずです。ちなみに、どちらを与えるかは切り替え可能となっています」
ちなみに前者は首に、後者は下腹部を中心に刻印されるのが常である。
――なるほど。道理で、見張りが緩いわけだ。
しかし、こんな恐ろしい刺青の存在など、獣人のヴォルグは知らなかった。
「いつからこんなヤッバいもんが……!?」
「私が知る限り、ここ数年以内からですね。噂によると、もともとはメアリス教国が捕らえた魔女の一人が持っていた力の一端だとか」
「魔女様を捕らえたって……マジかよ……」
この世界における魔女とは、ただの魔術師なんかとは一線を画す人智を超えた存在である。
特に上位層の二つ名持ち面々は、世界の法則すら捻じ曲げるほどの力があるらしい。
眉唾ものだが、その気になればたった一人で世界すら滅ぼせる女たち。
絶対的力を持つがゆえ自らを律し、学問を尊び、俗世に干渉せず生きる……それが獣人ヴォルグの知る魔女だった。
「でも、魔法学校がメアリス教国に焼き討ちされた件は、流石にご存じでしょう?」
「ああ。だが、それが……?」
魔法学校とは、数年前まで大陸の最西端で開かれていた魔術の学校である。
どこの国家にも属さない完全中立な学園都市だったが、数年前に神聖メアリス教国が容赦なく学徒を皆殺しにしたと彼は聞いていた。
「その魔法学校の教員は、少なくとトップ二人が魔女だったはずです」
「あ……ああっ!?」
事件から数年が過ぎた今さらになって、その異常性を理解する獣人ヴォルグ。
いったいメアリス教国は、どのようにしてそれほど武力を、急に手に入れることができたのか……。
「ま、『どうやって』を考えるのは、今は無意味ですね。大事なのは、それが魔女の技術であるのは本当で、私たちには手が出せないという事実です」
「ここで働いているお前でも、解除はできないのか?」
一縷の望みにかけて獣人ヴォルグは問いかけるも、少年メイドは無慈悲に首を横に振った。
「無理に決まってるでしょ? 私は一介のメイドにすぎませんから」
「そんな……せっかく見つけたのに……!」
「ルーくん……」
鉄格子越しにそっと触れ合う恋人たち。その二人の姿は姿は尊くも、同時に悲しいものだった。
「まあ、仮にできたとして、私は絶対にやりませんけど。責任を問われたくありませんし」
「責任……そうだ! ここの責任者をぶっ殺せば、みんな自由になるんじゃ……?」
獣人ヴォルグは思いついたことをそのまま口にするが、そんな浅はかなアイデアが上手く行くはずなどない。
「短絡的ですね。その場合、次の責任者に権利が移るだけですよ」
案の定、彼の考えは少年メイドに一蹴された。
「ならそいつも、いや、いっそ、ここに居る奴らを皆殺しに……!」
少年メイドはそのバカさ加減に、いよいよ大きなため息を吐く。
「……もし仮にそれで解決するとして、貴方にそれを実行する力はありますか?」
ミト少年は、ヴォルグの考え方が間違っているとは思わない。
そもそも定められた法が獣人の人権を侵害しているのだ(人権なんて概念はこの世界には無いが)。メアリス教国の法に従うことを正義とするならば、獣人は平穏な幸福を望むだけで社会的な悪となる。
だから、ヴォルグの発言はある意味で正しい。自由と平穏を取り戻すためには、戦わなければならない。
ただ――弱者には実現が不可能なだけである。
そう、たとえ弱者が平穏な日々を望んでも、強者は理不尽にそれを奪っていく。
突き詰めればどんな世界でも、結局は『力こそ正義』なのだから。
そして、たとえ弱者が正義を唱えても、世の中を変える力はないだろう。力無き者に許される正義など、この世には存在しない。
ミトの冷静な指摘に、ヴォルグは何も反論できなかった。
「一度、外に出ることをお勧めします。一晩経ったら、状況が一変する可能性だってありますし」
「クッ……リンスさんが今日買われる可能性は、どのぐらいある?」
「少なくとも、一週間は大丈夫でしょう」
意外にも、少年メイドは断言した。
「実は、最近大口の顧客ができまして、健康な女性はなるべくそちらにお売りする方針となっています。その証拠……と言ってはなんですが、営業時間にもかかわらず此処には誰も居ないでしょう?」
言われてみれば確かに、周囲には不自然なほど誰も居ない。
この区画は展示スペースだと少年メイドは言ったが、それが本当なら、今この瞬間にも性奴隷を求める客の一人や二人はいて然るべきである。
外の奴隷市はあれだけ賑わっているのだ。
ただ不景気で閑古鳥が鳴いていると考えるよりは、性奴隷を買い占める大口顧客の存在を信じるほうがよっぽど説得力があった。
「じゃあ、リンスさんが今日明日にここから居なくなるってことはないんだな?」
「はい。まだ猶予はあります。一度戻って、じっくり方法を考えてみてはいかがでしょうか」
「一週間……」
「さらに言えば、私を巻き込まないでくれれば、なおよろしいかと」
ちゃっかり厄介ごとの切り捨てに掛かる少年メイド。
「……ルーくん、無理は絶対しないで。どうしても無理そうなら、助けなくてもいいから……私は、ルーくんが傷付くほうが、絶対に耐えられない」
リンスと呼ばれた獣人の奴隷は、獣人のヴォルグを心配するように言った。
「ごめんなさい、本当なら、逃げてって言うべきなのに……」
「リンスさんは、悪くないよ……絶対に助け出すから。でも、日はちゃんよ改めるよ。約束だからな。ミト、俺をここから出してくれ」
ヴォルグがそう言って、少年メイドはあからさまにホッと息を吐いた。
「分かりました……くれぐれも、早まった真似はしないでくださいね?」
少年メイドはそう言うと、残りの配膳に取り掛かった。
そして十数分後、空になった黒パンのバスケットで身を隠すヴォルグをワゴンに乗せ、二人は堂々と奴隷の宿舎を後にした。
* * *
深夜、レイノルズ商会の裏手――草木も寝静まったころ、闇の中をこっそりと移動する影があった。
その正体は言うまでもなく、獣人のヴォルグである。
(悪いな、ミト。結局、その日のうちにまた侵入することになっちまった……)
これは、彼なりに色々と考えた結果だった。
理由は三つ。
一つ。情報が足りないこと。
恋人を救出するためには、あの刺青の解決策を見つけなければならない。そう考えれば……もう、猶予は一週間しかないのだ。一日たりとも無駄にはできない。
買われた後で救出することも少し考えたが、その場合だと相手になるのは『女性の奴隷を根こそぎ買おうとする客』だ。そんな奴、金や地位が間違いなくあるだろうし、ならば警備も商会よりますます厳重になるだろう。
二つ。今夜が新月であること。おまけに風が程よく強い。
つまり、視覚的にも聴覚的にも、潜入するには絶好の条件だ。今夜侵入しないで、いったいいつ侵入すればいい?
贅沢を言えば小雨でも振ってくれれば臭いも誤魔化せるのだが……無いものねだりをしていても仕方がない。
三つ。ミト少年の情報が真実であるとは限らないこと。
あの少年メイドが言った言葉があの場を凌ぐための虚言である可能性は否定できないし、勘違いや予定変更だって起こる確率はゼロではない。
与えられた情報を鵜呑みにして何もせず待機するなんて、それが危ういことは、深く考えなくても分かるだろう。
色々と要因を挙げたが――要は、焦っているのだ。
(せめて、糸口ぐらいは見つけないと……契約書みたいなのがあれば、奴隷契約の内容を変えられるか?)
まずは正式な手続きで使われるであろう契約書を調べてみよう。彼はそう考える。
狩りを生業にしている彼は、警備の目をかいくぐり、あっさりと敷地内に侵入した。
――その様子を、じっと観察する存在がいたことに、彼は気付かなかった。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
豚公子の逆襲蘇生
ヤネコ
ファンタジー
肥満体の公爵令息ポルコは婚約者の裏切りを目撃し、憤死で生涯を終えるはずだった。だが、憤怒の中に燃え尽きたはずのポルコの魂は、社内政争に敗れ命を落とした男武藤の魂と混じり合う。
アニメ化も決定した超人気ロマンスファンタジー『婚約者の豚公子に虐げられていましたが隣国皇子様から溺愛されています』を舞台に、『舞台装置』と『負け犬』落伍者達の魂は、徹底した自己管理と泥塗れの知略で再点火する。
※主人公の『原作知識』は断片的(広告バナーで見た一部分のみ)なものとなります。
己の努力と知略を武器に戦う、ハーレム・チート・聖人化無しの復讐ファンタジーです。
準備を重ねて牙を剥く、じっくり型主人公をお楽しみください。
【お知らせ】
第4話「追放魔術師の事件録」は2026/02/02 08:00公開予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【読切短編】転生したら辺境伯家の三男でした ~のんびり暮らしたいのに、なぜか領地が発展していく~
Lihito
ファンタジー
過労死したシステムエンジニアは、異世界の辺境伯家に転生した。
三男。継承権は遠い。期待もされない。
——最高じゃないか。
「今度こそ、のんびり生きよう」
兄たちの継承争いに巻き込まれないよう、誰も欲しがらない荒れ地を引き受けた。
静かに暮らすつもりだった。
だが、彼には「構造把握」という能力があった。
物事の問題点が、図解のように見える力。
井戸が枯れた。見て見ぬふりができなかった。
作物が育たない。見て見ぬふりができなかった。
気づけば——領地が勝手に発展していた。
「俺ののんびりライフ、どこ行った……」
これは、静かに暮らしたかった男が、なぜか成り上がっていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる