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15話
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ハルラスとも別れ、僕は中庭の通りを真っ直ぐ進んでいた。
今日は午後まで授業がないので、早速自室の寮へ向かう。
冬にしては今日の気温は暖かく、この前降った雪も徐々に溶け始めている。
カラッと開いた空は真っ青に澄んでいた。
フロスト寮があるのは氷山の一角…なんてことはなく、学校を中心として伸びる5つの通路のうち、ひとつを通るとたどり着くことができる。
歩いていくと1つの大きな屋敷のような建物の入口が見えてきた。
立て看板にはフロスト寮の紋様が刻まれている。
青天を突くようなこれまた大きい建物は、壁が砂岩でできているのか、ザラザラとした質感になっている。
中に入って見ると、ロビーのような空間があり、この寮の先輩や卒業生であろう人達のトロフィーなどが飾られていた。
「…これを見るのはまた後でかな。」
ああいうの、じっくり見てみたいのは山々なんだけど…。
何せ、今は引越し作業をしているようなもの。
抱えた荷物を自室に置いてこなければ行けないのだ。
貰った鍵の番号をもう一度確認する。
「西棟906号室か、魔法陣を使おうかな。」
端に設置してある魔法陣を踏み、魔力を送る。
ふわっと浮いた感覚がしたかと思えば、もう9階に着いていた。
僕は端から、901、902…と数えていった。
「905、906…あったここだ。」
僕は足元に抱えていた荷物を置くと、鍵穴に鍵を差し込み回した。
実はこの鍵、使うとドアの中のベッドや壁紙、クローゼットなんかも模様変えされる仕組みになっているらしい。
使用者が鍵に触れることで意志を読み取り、反映させているみたいだ。
カチャンッ
「わっ、凄いここも変わるんだ。」
じわじわと回した鍵穴の辺りから、ドアの色や柄が変わっていく。
木製のドアの上部には小さなステンドグラスの小窓が着いていた。
ガチャ…扉を開けて中へと足を踏み込む。
「…わ、ぁ。なんか、懐かしいなぁ。」
別に完全再現されていた訳ではなく、雰囲気だけなんだけれども。
眼前に広がる空間は懐かしさと共にとてつもない安心感を与えてくれた。
丸太が重なったような壁をなぞり、暖炉前の椅子に座った。荷物はテーブルに置いてグッと伸びをする。
パチパチと薪をくべられた暖炉は赤く燃えている。
ふと、取り付けられた窓を眺めた。
晴れた空と、その青天よりも深い青の山々が連なっている。
「へぇー…綺麗、ん!?待ってどういう事?」
慌てて窓辺に駆け寄る。確か、この寮の裏は森みたいになっているけど、ここからじゃ山は見えないはず。
窓ガラスから覗く外の景色は、アルプスのような平原を囲む山々がそこにはいた。
窓の隣にあった扉を開けてみる。
ガチャ、と開けるとそこにはウッドデッキが設置されていて、奥は雪が草の上に積もっているようだ。
思わず僕は雪に身を投げた。
心地のよい空間、景色に悩みなんか元々無かったような清々しさを感じている。
後日、風邪を引いた経緯を先輩に話すと大爆笑されたのは言うまでもない。
今日は午後まで授業がないので、早速自室の寮へ向かう。
冬にしては今日の気温は暖かく、この前降った雪も徐々に溶け始めている。
カラッと開いた空は真っ青に澄んでいた。
フロスト寮があるのは氷山の一角…なんてことはなく、学校を中心として伸びる5つの通路のうち、ひとつを通るとたどり着くことができる。
歩いていくと1つの大きな屋敷のような建物の入口が見えてきた。
立て看板にはフロスト寮の紋様が刻まれている。
青天を突くようなこれまた大きい建物は、壁が砂岩でできているのか、ザラザラとした質感になっている。
中に入って見ると、ロビーのような空間があり、この寮の先輩や卒業生であろう人達のトロフィーなどが飾られていた。
「…これを見るのはまた後でかな。」
ああいうの、じっくり見てみたいのは山々なんだけど…。
何せ、今は引越し作業をしているようなもの。
抱えた荷物を自室に置いてこなければ行けないのだ。
貰った鍵の番号をもう一度確認する。
「西棟906号室か、魔法陣を使おうかな。」
端に設置してある魔法陣を踏み、魔力を送る。
ふわっと浮いた感覚がしたかと思えば、もう9階に着いていた。
僕は端から、901、902…と数えていった。
「905、906…あったここだ。」
僕は足元に抱えていた荷物を置くと、鍵穴に鍵を差し込み回した。
実はこの鍵、使うとドアの中のベッドや壁紙、クローゼットなんかも模様変えされる仕組みになっているらしい。
使用者が鍵に触れることで意志を読み取り、反映させているみたいだ。
カチャンッ
「わっ、凄いここも変わるんだ。」
じわじわと回した鍵穴の辺りから、ドアの色や柄が変わっていく。
木製のドアの上部には小さなステンドグラスの小窓が着いていた。
ガチャ…扉を開けて中へと足を踏み込む。
「…わ、ぁ。なんか、懐かしいなぁ。」
別に完全再現されていた訳ではなく、雰囲気だけなんだけれども。
眼前に広がる空間は懐かしさと共にとてつもない安心感を与えてくれた。
丸太が重なったような壁をなぞり、暖炉前の椅子に座った。荷物はテーブルに置いてグッと伸びをする。
パチパチと薪をくべられた暖炉は赤く燃えている。
ふと、取り付けられた窓を眺めた。
晴れた空と、その青天よりも深い青の山々が連なっている。
「へぇー…綺麗、ん!?待ってどういう事?」
慌てて窓辺に駆け寄る。確か、この寮の裏は森みたいになっているけど、ここからじゃ山は見えないはず。
窓ガラスから覗く外の景色は、アルプスのような平原を囲む山々がそこにはいた。
窓の隣にあった扉を開けてみる。
ガチャ、と開けるとそこにはウッドデッキが設置されていて、奥は雪が草の上に積もっているようだ。
思わず僕は雪に身を投げた。
心地のよい空間、景色に悩みなんか元々無かったような清々しさを感じている。
後日、風邪を引いた経緯を先輩に話すと大爆笑されたのは言うまでもない。
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