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指と声で支配された日
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「こんなに優しい人が、こんなふうに命令するなんて──」
最初はただ、会ってみたいという興味だった。
42歳の既婚者。子どもは成人済み。落ち着いたやりとり、スマートな立ち振る舞い、匂い、指の動き、そして……命令。
車の中で指を入れられて、濡れたまま連れて行かれたホテル。
「終わりじゃないよ」と囁かれて始まった第2ラウンド。
この日のことを、誰にも話せずにいたけれど、ちゃんと残しておきたいと思った。
車の中で始まった私の“欲”
「週末会える?」
そのメッセージが届いたのは、金曜日の19時前。
夕食の支度をしながらスマホを見ていた私は、一瞬手を止めた。
今は夫と会話もたまにしかない生活。
静まり返った部屋の中で、スマホだけが生き生きと光を放っていた。
彼は42歳、プロフィールには「既婚・子持ち」とだけ。
でも、メッセージはやさしく、どこか色っぽくて、数日間のやり取りだけで私は心の奥をくすぐられていた。
「じゃあ、駅前まで来れる?」
「車で待ってる。俺、黒のSUV」
ドキドキしながらメイクをし直し、タイトなスカートとブラウスに着替えた。
下着だけは、ちょっとだけセクシーなレースの黒。
たぶん、何もないかもしれない。だけど、もしもがあったとき、恥ずかしくないように──女の性だった。
駅前のロータリー、黒いSUVが一台だけ止まっていた。
車体はピカピカに磨かれていて、窓ガラスは濃いスモーク。
まるで映画に出てくる秘密の待ち合わせみたいだった。
助手席のドアを開けると、彼は静かに笑っていた。
スーツのジャケットを脱ぎ、ワイシャツの袖をまくった腕には筋が通っていて、40代らしい色気をまとっていた。
車内にはほんのり甘くてスパイシーな香水の香り。
少し照れながら「こんにちは」と言うと、彼は「来てくれて嬉しい」と低い声で答えた。
私がシートベルトを締めると、車は静かに動き出した。
「ちょっとだけドライブしない?」
目的も聞かずにうなずいた。
10分ほど走って、人気のない駐車場へたどり着いた。
風の音がかすかに聞こえ、外はじっとりしていて、車内も不思議と熱っぽかった。
エンジンを切ると、静けさがふたりを包み込んだ。
その空間に、言葉は必要なかった。
彼の手がそっと、私の太ももに触れた。
柔らかく、でも確かに求めるように──右手のひらがスカートの上から滑り込んでくる。
私は息を詰めて、視線だけ彼を見た。
彼は静かに微笑みながら、「嫌なら言ってね」と、声を潜めた。
私は首を横に振らなかった。
その代わり、スカートの裾を自分で少しだけ引き上げた。
彼の指先が、太ももの内側を這って、下着の境界線に触れる。
その瞬間、全身がビクリと震えた。
下着の上からなぞるだけなのに、熱を帯びていく身体。
じわりと、クロッチの部分が濡れ始めているのがわかって、自分でも驚いた。
「もう、こんなになってる」
ささやくような声。
そのまま指が下着の中へ潜り込むと、クリトリスを軽く弾かれ、私は思わず小さく喘いだ。
「声、我慢しなくていいよ」
そう言われても、車内という密閉された空間が羞恥心を煽った。
彼の指が、濡れた粘膜を撫で、指の腹で小さな円を描き始めた。
くちゅっ、くちゅっ……
車内に響く、明らかにいやらしい音。
でも、もう引き返せなかった。
私は片手でシートを握りしめ、もう一方の手で自分の胸元を押さえていた。
ブラ越しに自分で乳首を押さえると、そこからまた違う刺激が走る。
「もっとして……」
自分の口から出た言葉に、驚いたのは私だった。
彼は微笑みながら、指をゆっくり挿入してきた。
1本、そしてすぐに2本。
膣内がキュッと彼の指を締め付けていく。
腰が勝手に動き、私はシートの上で小さく震えながら、ぐちゃぐちゃになっていた。
絶頂は、波のように静かに、でも確実にやってきた。
身体が一瞬浮き、シートに濡れた液が滴り落ちていくのが分かった。
「ホテル、行こっか。ゆっくり、ね」
彼は優しく微笑み、私の太ももに手を添えながらエンジンをかけた。
私はパンツを履かないまま、そのままシートに座っていた。
下半身がスースーして、濡れたままの自分に興奮している自分がいた。
ホテルに着くと、裏口から入り、フロントを通らないタイプの部屋へ。
中は清潔で、天井の鏡がどこか淫靡な空気を漂わせていた。
ベッドに腰を下ろすと、彼がスマホを手にしてこう言った。
「撮ってもいい?」
私は一瞬だけ戸惑ったけれど──首を縦に振った。
「顔、映さないから。エロい声と、体だけ。俺だけが見るやつ」
その言葉に、不思議と安心した。
服を脱がされ、ブラとスカートだけを残された私の姿が、レンズ越しに映し出された。
画面には、濡れて光る私のアソコが、指で開かれ、ぐちゅぐちゅと音を立てて動いていた。
「こんなに濡れてるの、ヤバいよ……」
画面を見せられながら、私は腰を浮かせていた。
動画だけでなく、写真も何枚も撮られた。
脚を開かされ、角度を変え、バックのままクリトリスを吸われながら──シャッター音が鳴るたび、私の中の理性が溶けていく。
「声、もっと出して。キレイだよ」
何度も絶頂を繰り返し、気づけば枕に顔を埋めて泣くように喘いでいた。
「今日のこと、忘れられなくなるよ」
その言葉は、甘い毒のように私の胸に突き刺さった。
車の中で、ホテルで、どんどん濃くなる私たちの関係。
それは愛ではなく、依存と快楽の関係だったのかもしれない。
でも確かに、女としての自分を取り戻せた気がした。
「……ちょっと水、飲んで」
差し出されたペットボトルを受け取って一口飲むと、喉が乾いていたことに気づく。
1回目の絶頂のあと、ベッドにうつ伏せになったまま身体はぐったりしていたのに、頭の奥だけがずっと熱を残していた。
彼はベッドの端に腰を下ろしながら、私の髪をやさしく撫でていた。
「大丈夫?無理してない?」
「……うん、大丈夫。けど……」
「けど?」
「身体、ちょっと……まだジンジンしてる」
その言葉に、彼はくすっと喉の奥で笑った。
「じゃあ、まだ続けられるね」
「えっ……?」
「今のは、前菜。ここからが本番だよ」
そう言った彼の声は、落ち着いていて、どこまでもやさしい。
でもその奥に、“支配”の熱を含んだ何かが見えた気がした。
「うつ伏せになって、両手、枕の上に置いて。……そう、素直だね」
言われた通りにすると、彼が後ろから近づいてくる気配がした。
腰のあたりに温もりを感じた直後、ショーツがすっと下ろされた。
「すごい……もう、びしょびしょだよ。触らなくても、トロトロなのがわかる」
彼の指先が、粘膜に触れた瞬間、背中がピクッと反応した。
「っ……あ……」
「こういう時の声が、いちばん可愛い」
くちゅ……と濡れた音を立てながら、指がわざとゆっくりと、クリトリスの周辺をなぞっていく。
1回目の余韻が残っているから、刺激が強すぎる。
息を飲むたび、身体が過敏に跳ねた。
「声、我慢しなくていい。……もっと聞かせて?」
指先がじらすように、ほんの少しだけ押し込まれる。
膣口がピクピクと反応し、自然に腰が動いてしまう。
「ほら、動いてる。勝手に求めてるね。……そんなに、欲しいの?」
「ちが……っ、そんな、こと……」
「嘘は嫌いだよ。身体の方がずっと正直だ」
彼の中指がずぶりと入ってくると、声が漏れた。
ぬるんと音を立てて抜き差しされるたびに、シーツを掴んでしまう。
「気持ちいい時は、“気持ちいい”って言わないと。……教えて?」
「きもち……いい……です」
「うん、えらい。……じゃあ、もう少し深くしてみようか」
2本目の指が挿し込まれた。
膣内がぐっと広がり、奥まで届いた瞬間、背中にぞわっと鳥肌が立つ。
「締めつけ、すごい。俺のこと、ずっと待ってたみたいだ」
「っ……そんなこと……」
「あるよ。だって、こうして……俺の指を、咥え込んで離さないんだから」
彼の囁く声に、頭の奥がしびれていく。
「ねえ、目隠ししてもいい?」
「え……」
「顔が見えないと、敏感になるでしょ。……全部、俺の声と、俺の指だけを感じて?」
断る理由なんて、もうなかった。
アイマスクをつけられると、視界がふっと消えた。
「怖くないよ。……俺が、ちゃんと気持ちよくしてあげる」
声だけが頼りの世界で、彼の指が再び動き出す。
クリトリスにあてたローターが小刻みに振動すると、膝が崩れそうになった。
「……やっ、まって、やばい……!」
「だめ。声、我慢しない。イく時は、“イきます”って、ちゃんと俺に伝えて」
「無理……そんなの、言えない……っ」
「言わなきゃ、止めない」
責めが加速する。
クリに強めに振動が当てられたと思えば、中の指がぐるぐると回され、Gスポットを的確に擦られていた。
「い、いくっ……も、だめ、イく、イッちゃう……っ!」
「うん、イっていい。俺の声と指の中で、ちゃんとイけ」
何度も高く跳ね、身体中が震えた。
太ももの内側を伝って滴る愛液の熱。
けれど、彼の指は止まらなかった。
「まだ、止めないよ。お前はもっと、快感を知っていい」
ローターが外され、代わりに彼の舌がそっとクリを這う。
柔らかく、繊細な舌の動き。
ローターの刺激とはまったく違って、余韻の中でじんわりと身体が再び熱くなっていく。
「ねえ、もう1回……声、聞かせて?」
「もう、やだ……声、出ちゃう……」
「出して。俺が聞きたいのは、お前が壊れていく声だから」
舌と指が同時に動いた。
膣内を埋め尽くす2本の指と、外側を舐め尽くす舌の刺激。
頭の中が真っ白になって、何度目かわからない絶頂が身体を襲った。
「可愛いね。こんなに素直に、俺の声で乱れてくれるなんて」
アイマスクを外された時、彼と目が合った。
「……今日のこと、ずっと覚えてろよ。お前は、俺だけのモノだから」
唇にそっとキスが落ちた。
優しく、でもどこまでも支配的なそのキスに、心も身体も全部、彼に預けたくなった。
最初はただ、会ってみたいという興味だった。
42歳の既婚者。子どもは成人済み。落ち着いたやりとり、スマートな立ち振る舞い、匂い、指の動き、そして……命令。
車の中で指を入れられて、濡れたまま連れて行かれたホテル。
「終わりじゃないよ」と囁かれて始まった第2ラウンド。
この日のことを、誰にも話せずにいたけれど、ちゃんと残しておきたいと思った。
車の中で始まった私の“欲”
「週末会える?」
そのメッセージが届いたのは、金曜日の19時前。
夕食の支度をしながらスマホを見ていた私は、一瞬手を止めた。
今は夫と会話もたまにしかない生活。
静まり返った部屋の中で、スマホだけが生き生きと光を放っていた。
彼は42歳、プロフィールには「既婚・子持ち」とだけ。
でも、メッセージはやさしく、どこか色っぽくて、数日間のやり取りだけで私は心の奥をくすぐられていた。
「じゃあ、駅前まで来れる?」
「車で待ってる。俺、黒のSUV」
ドキドキしながらメイクをし直し、タイトなスカートとブラウスに着替えた。
下着だけは、ちょっとだけセクシーなレースの黒。
たぶん、何もないかもしれない。だけど、もしもがあったとき、恥ずかしくないように──女の性だった。
駅前のロータリー、黒いSUVが一台だけ止まっていた。
車体はピカピカに磨かれていて、窓ガラスは濃いスモーク。
まるで映画に出てくる秘密の待ち合わせみたいだった。
助手席のドアを開けると、彼は静かに笑っていた。
スーツのジャケットを脱ぎ、ワイシャツの袖をまくった腕には筋が通っていて、40代らしい色気をまとっていた。
車内にはほんのり甘くてスパイシーな香水の香り。
少し照れながら「こんにちは」と言うと、彼は「来てくれて嬉しい」と低い声で答えた。
私がシートベルトを締めると、車は静かに動き出した。
「ちょっとだけドライブしない?」
目的も聞かずにうなずいた。
10分ほど走って、人気のない駐車場へたどり着いた。
風の音がかすかに聞こえ、外はじっとりしていて、車内も不思議と熱っぽかった。
エンジンを切ると、静けさがふたりを包み込んだ。
その空間に、言葉は必要なかった。
彼の手がそっと、私の太ももに触れた。
柔らかく、でも確かに求めるように──右手のひらがスカートの上から滑り込んでくる。
私は息を詰めて、視線だけ彼を見た。
彼は静かに微笑みながら、「嫌なら言ってね」と、声を潜めた。
私は首を横に振らなかった。
その代わり、スカートの裾を自分で少しだけ引き上げた。
彼の指先が、太ももの内側を這って、下着の境界線に触れる。
その瞬間、全身がビクリと震えた。
下着の上からなぞるだけなのに、熱を帯びていく身体。
じわりと、クロッチの部分が濡れ始めているのがわかって、自分でも驚いた。
「もう、こんなになってる」
ささやくような声。
そのまま指が下着の中へ潜り込むと、クリトリスを軽く弾かれ、私は思わず小さく喘いだ。
「声、我慢しなくていいよ」
そう言われても、車内という密閉された空間が羞恥心を煽った。
彼の指が、濡れた粘膜を撫で、指の腹で小さな円を描き始めた。
くちゅっ、くちゅっ……
車内に響く、明らかにいやらしい音。
でも、もう引き返せなかった。
私は片手でシートを握りしめ、もう一方の手で自分の胸元を押さえていた。
ブラ越しに自分で乳首を押さえると、そこからまた違う刺激が走る。
「もっとして……」
自分の口から出た言葉に、驚いたのは私だった。
彼は微笑みながら、指をゆっくり挿入してきた。
1本、そしてすぐに2本。
膣内がキュッと彼の指を締め付けていく。
腰が勝手に動き、私はシートの上で小さく震えながら、ぐちゃぐちゃになっていた。
絶頂は、波のように静かに、でも確実にやってきた。
身体が一瞬浮き、シートに濡れた液が滴り落ちていくのが分かった。
「ホテル、行こっか。ゆっくり、ね」
彼は優しく微笑み、私の太ももに手を添えながらエンジンをかけた。
私はパンツを履かないまま、そのままシートに座っていた。
下半身がスースーして、濡れたままの自分に興奮している自分がいた。
ホテルに着くと、裏口から入り、フロントを通らないタイプの部屋へ。
中は清潔で、天井の鏡がどこか淫靡な空気を漂わせていた。
ベッドに腰を下ろすと、彼がスマホを手にしてこう言った。
「撮ってもいい?」
私は一瞬だけ戸惑ったけれど──首を縦に振った。
「顔、映さないから。エロい声と、体だけ。俺だけが見るやつ」
その言葉に、不思議と安心した。
服を脱がされ、ブラとスカートだけを残された私の姿が、レンズ越しに映し出された。
画面には、濡れて光る私のアソコが、指で開かれ、ぐちゅぐちゅと音を立てて動いていた。
「こんなに濡れてるの、ヤバいよ……」
画面を見せられながら、私は腰を浮かせていた。
動画だけでなく、写真も何枚も撮られた。
脚を開かされ、角度を変え、バックのままクリトリスを吸われながら──シャッター音が鳴るたび、私の中の理性が溶けていく。
「声、もっと出して。キレイだよ」
何度も絶頂を繰り返し、気づけば枕に顔を埋めて泣くように喘いでいた。
「今日のこと、忘れられなくなるよ」
その言葉は、甘い毒のように私の胸に突き刺さった。
車の中で、ホテルで、どんどん濃くなる私たちの関係。
それは愛ではなく、依存と快楽の関係だったのかもしれない。
でも確かに、女としての自分を取り戻せた気がした。
「……ちょっと水、飲んで」
差し出されたペットボトルを受け取って一口飲むと、喉が乾いていたことに気づく。
1回目の絶頂のあと、ベッドにうつ伏せになったまま身体はぐったりしていたのに、頭の奥だけがずっと熱を残していた。
彼はベッドの端に腰を下ろしながら、私の髪をやさしく撫でていた。
「大丈夫?無理してない?」
「……うん、大丈夫。けど……」
「けど?」
「身体、ちょっと……まだジンジンしてる」
その言葉に、彼はくすっと喉の奥で笑った。
「じゃあ、まだ続けられるね」
「えっ……?」
「今のは、前菜。ここからが本番だよ」
そう言った彼の声は、落ち着いていて、どこまでもやさしい。
でもその奥に、“支配”の熱を含んだ何かが見えた気がした。
「うつ伏せになって、両手、枕の上に置いて。……そう、素直だね」
言われた通りにすると、彼が後ろから近づいてくる気配がした。
腰のあたりに温もりを感じた直後、ショーツがすっと下ろされた。
「すごい……もう、びしょびしょだよ。触らなくても、トロトロなのがわかる」
彼の指先が、粘膜に触れた瞬間、背中がピクッと反応した。
「っ……あ……」
「こういう時の声が、いちばん可愛い」
くちゅ……と濡れた音を立てながら、指がわざとゆっくりと、クリトリスの周辺をなぞっていく。
1回目の余韻が残っているから、刺激が強すぎる。
息を飲むたび、身体が過敏に跳ねた。
「声、我慢しなくていい。……もっと聞かせて?」
指先がじらすように、ほんの少しだけ押し込まれる。
膣口がピクピクと反応し、自然に腰が動いてしまう。
「ほら、動いてる。勝手に求めてるね。……そんなに、欲しいの?」
「ちが……っ、そんな、こと……」
「嘘は嫌いだよ。身体の方がずっと正直だ」
彼の中指がずぶりと入ってくると、声が漏れた。
ぬるんと音を立てて抜き差しされるたびに、シーツを掴んでしまう。
「気持ちいい時は、“気持ちいい”って言わないと。……教えて?」
「きもち……いい……です」
「うん、えらい。……じゃあ、もう少し深くしてみようか」
2本目の指が挿し込まれた。
膣内がぐっと広がり、奥まで届いた瞬間、背中にぞわっと鳥肌が立つ。
「締めつけ、すごい。俺のこと、ずっと待ってたみたいだ」
「っ……そんなこと……」
「あるよ。だって、こうして……俺の指を、咥え込んで離さないんだから」
彼の囁く声に、頭の奥がしびれていく。
「ねえ、目隠ししてもいい?」
「え……」
「顔が見えないと、敏感になるでしょ。……全部、俺の声と、俺の指だけを感じて?」
断る理由なんて、もうなかった。
アイマスクをつけられると、視界がふっと消えた。
「怖くないよ。……俺が、ちゃんと気持ちよくしてあげる」
声だけが頼りの世界で、彼の指が再び動き出す。
クリトリスにあてたローターが小刻みに振動すると、膝が崩れそうになった。
「……やっ、まって、やばい……!」
「だめ。声、我慢しない。イく時は、“イきます”って、ちゃんと俺に伝えて」
「無理……そんなの、言えない……っ」
「言わなきゃ、止めない」
責めが加速する。
クリに強めに振動が当てられたと思えば、中の指がぐるぐると回され、Gスポットを的確に擦られていた。
「い、いくっ……も、だめ、イく、イッちゃう……っ!」
「うん、イっていい。俺の声と指の中で、ちゃんとイけ」
何度も高く跳ね、身体中が震えた。
太ももの内側を伝って滴る愛液の熱。
けれど、彼の指は止まらなかった。
「まだ、止めないよ。お前はもっと、快感を知っていい」
ローターが外され、代わりに彼の舌がそっとクリを這う。
柔らかく、繊細な舌の動き。
ローターの刺激とはまったく違って、余韻の中でじんわりと身体が再び熱くなっていく。
「ねえ、もう1回……声、聞かせて?」
「もう、やだ……声、出ちゃう……」
「出して。俺が聞きたいのは、お前が壊れていく声だから」
舌と指が同時に動いた。
膣内を埋め尽くす2本の指と、外側を舐め尽くす舌の刺激。
頭の中が真っ白になって、何度目かわからない絶頂が身体を襲った。
「可愛いね。こんなに素直に、俺の声で乱れてくれるなんて」
アイマスクを外された時、彼と目が合った。
「……今日のこと、ずっと覚えてろよ。お前は、俺だけのモノだから」
唇にそっとキスが落ちた。
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