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モブ、映画館でBL観察する①
しおりを挟む映画館に!来た!
本当は瀬川君との待ち合わせは30分後だったんだけど、今日が楽しみすぎて、いつもなかなか起きられない朝もすんなり起きれちゃった。
いつもは5分おきに鳴るアラームを10回以上止めないとベッドから出られないのに、今日は何とアラームが鳴る前に目が覚めたんだ!
家で時間を潰すことも考えたんだけど、10分くらいリビングでスマホをいじってた時に僕ったら気付いちゃったんだ、早めに映画館に行けば偶然あの幼馴染カップルを見かける確率が上がるんじゃね?って!
というわけで僕は今映画館の入口がばっちり見える、映画館内の良い感じの観葉植物の後ろに待機してる。
これであの二人が映画館に入ってきたところを偶然にも見かけることができるってワケ。
ワクワクしながら入口を見てるけど、なかなか二人らしき人達は入ってこない。
教室で蒼汰君が翔太君に10時に映画館に集合な!って言ってたから、10時10分からの映画をみるのかなって思って、僕も瀬川君と10時に約束したんだ。
「あの二人は約束の時間より前に集まるタイプじゃないか、蒼汰君はよく遅刻ギリギリに教室に入ってくるし。ん~じゃああと30分は暇かなぁ」
「こんな隅っこでどうしたんだい?」
「へぁっ!?」
やばいめっちゃ変な声出た恥ずかしすぎる。
「早めに来たつもりだったんだけど、田中くんに負けちゃったね、待たせちゃったかな?」
「いやいや全然待ってないよ!僕も来たばっかりだから!」
「そう?なら良かった。映画が始まるまでまだ時間があるけどどうする?すぐそこにカフェがあるからそこで時間潰さない?」
「うん、そうしよっか」
まさか瀬川君がこんなに早く来るタイプだっただなんて、、、!
後で幼馴染カップルに遭遇できると良いなぁ。
、、、瀬川君私服姿もかっこいいな、凄い女子に注目されてる。
なんか隣歩いてるのがいたたまれなくなってきた。
もうちょっとお洒落な恰好するべきだったかも。
「田中くん、私服姿も可愛いね」
「だから可愛いって言われても嬉しくないって!」
ーーー
何故か映画館から田中くんが離れることになってしまった、、、!
次回こそ、モブ、映画館でBL観察する!
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