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7. 讃岐うどん作ってみた
しおりを挟む市場をウロウロして、何とかよく似た調味料を探し出したものの、何だかちょっぴり違う気がする……。
「とにかく家に帰って作ってみよう。」
帰宅すると、お母さんはもう食堂の方へと仕事に出ていたので台所で早速作業を始めた。
「人間、どうしても食べたいもののためには手間を惜しまないもんなんだね。」
ひとまず買ってきた小麦粉をかきまぜながら塩水を少量ずつ加える。
全体に均一に水分が行き渡らせ、丸い団子状にまとめて袋に入れた。
その上からまた袋をかぶせて足で何度も踏み、また丸めて足で踏むを何度もくり返す。
袋に入れたまま一時間ほど寝かせて……
また足で踏み踏みしてほどよい厚さにした後、棒で伸ばした。
生地を畳んで切って、手でほぐすとこれで麺は出来上がり!
たっぷりのお湯を沸かせてで茹でてみた。
「美味しくできるかなー?」
麺がゆで上がったら前世の世界の『ザル』に似た水切り器に入れて水洗いする。そしてよく手でもんで表面のぬめりを取った。
「もうすでに美味しそう!あとはダシだけど……。」
鍋の水にイリコに似た魚を干した物と、昆布を入れて、しばらくら置いてから火にかける。
煮立つ直前に昆布を取り出し、カツオに似た魚を干した物を入れ、灰汁を取りながら弱火で煮出す。
火を止めて蒸らしてから、この世界には漉し器が無いので布でダシ汁をこしてみた。
「おおー!それっぽいのができたね。」
このダシ汁に先程買ってきた醤油もどきと、塩、癖の少ない酒と蜂蜜を入れて味見をしてみたら、なんとなくそれっぽい!!
どんぶりに似た深めの器に持って早速食べてみた……。
「讃岐うどんだ……。」
ものすごく食べたかったアレに近いものができて凄く満足!
「お母さんとお父さんにも食べてもらおう!」
微妙に醤油もどきが気に入らないけど、そこは時間もないし仕方ないか……。
その日、店を閉店して生活スペースに戻ってきた両親に『讃岐うどん』を出したら、すごく不思議な顔をしながらも喜んで食べていた。
「これは……、スパゲッティとは違うのね。」
「太くて、すごく噛みごたえのある麺だな。それに、このスープは?あまり馴染みがない風味だが……。魚か?」
魚のダシはあっても、醤油とみりんもどきの味付けは珍しくて驚いた様子だった。
「これ、店で出してみたらどうかしら?」
「確かに。変わった麺だがこれだけ美味かったら受けるだろう。」
「ソフィア、これ何て言う料理なの?」
「『讃岐うどん』だよ。」
「ああ、これがあなたの言ってた『コンナトキハウドンヤロ』?」
「まあね……。」
こんな成り行きで、フォンドールのメニューに『讃岐うどん』が追加されることになった。
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