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はじめまして、まずは媚薬でも飲みませんか?
しおりを挟む「だぁれ?」
ヒュウっと冷たい夜風が真っ白な夜着だけを身に付けたエレノアの頬を掠める。開け放したままの窓から黒い影が私室に侵入してくるのを見て、伯爵令嬢であるエレノアは呑気な声を上げた。
育ちのせいかとてものんびりとした性格で、今だって夜中に窓から侵入してきた不埒者に危機感を持つということすら忘れている。
「お前がエレノア・デュ・アルウィンか?」
「ええ、いかにも。私がエレノアよ」
「……おかしいな、姿絵とは随分と印象が違うが」
黒装束の侵入者は、顔の下半分を服と同じく闇に溶け込むような黒い布で覆い隠している為どのような人物かは分からないが、声の感じからして若い男のようだ。そして装束よりも濃い濡羽色の前髪から覗く紅眼はこの国では珍しい色味である。
「まぁ! 貴方の瞳、珍しいお色ね。異国の方かしら?」
エレノアは自分の置かれている危機的状況よりも、珍しい色味をした瞳への好奇心の方が勝っているようだ。この令嬢は今まで蝶よ花よと両親から育てられ、あまりにも無垢過ぎた。目の前に現れた賊に対抗する術など持っておらず、ただのんびりと会話をしている状況なのだから。
「今の状況を理解しているのか? 男が夜中に侵入してきて、何をするつもりか分からないんだぞ」
とうとう呆れが過ぎて苛立った様子の賊は寝台のすぐ傍まで近寄り、起き上がった姿のままで無防備に男を見つめるエレノアを見下ろしている。
「怖いことをするの? どうして?」
「どうして……って。大概はそういう場合が多いだろう」
「じゃあ貴方は何の為にここへいらしたの?」
「俺は、お前に会いに来た」
一度コテンと首を傾げたエレノアは、寝台からスッと白い脚を出して立ち上がろうとする。その時賊がエレノアの今にも折れそうな手首を咄嗟に掴んだ。
「何をする気だ?」
「窓を閉めようと……。開け放したままだと流石に寒いと思って」
「は?」
賊は思わずその紅い瞳を見開いた。先程からこの令嬢とは全く話が噛み合っていない。そもそも姿絵と全く違う印象を受けるこの令嬢は、本当にエレノア・デュ・アルウィンなのかと疑いの目を向ける。
「貴族の令嬢というものは、このような時には叫んだり失神したりするものではないのか?」
「このような夜更けに叫んだりしたら、皆が起きてしまうわ」
「お前、人間の貴族にしては本当におかしな奴だな」
「そうかしら?」
ふむ、と賊の男は考える素振りをする。思った反応と違う事にどう対応しようかということか。対するエレノアは大人しく寝台の端に腰掛けたままで、男の紅い瞳をじっと真っ直ぐに見つめていた。しかしそのうちブルっと身震いをして自らの両手で細い肩を抱く。開け放した窓から入る夜風が、薄い夜着一枚の身体には堪えるようだ。
「あぁ、悪かったな」
そう言うと、男は手のひらを上にして手指をクイッと己の方へと曲げる。そうすればバルコニーに繋がる窓はパタンと小さな音を立てて閉まった。
「まぁ! まるで魔法のようね!」
「……何だか調子が狂うな」
好奇心旺盛でキラキラとした青い瞳を丸くして見つめてくるエレノアに、男はため息を吐きながらも少しばかり目を細めたように見える。
「今日は寝ている顔を見に来るだけのつもりだったが、起きているなら手っ取り早く儀式を済ませてしまうか」
「え?」
エレノアが疑問の声を上げた時には、すでにその肢体は寝台の上に縫い付けられていた。細い両手首は頭の上で一つにされ、寝台に広がるエレノアの美しい金糸のような長い髪は月の光に照らされて煌めいている。真っ白な夜着を身につけた月の女神のようなその姿に、顔を覆っていた布をずらした男が満足げに笑う。
「俺の名はヴィンセント・ル・グベール。お前は俺の番だ」
「つがい……?」
ヴィンセント・ル・グベールの名には聞き覚えがあった。隣国バリアント王国の高位貴族で、つい最近エレノアの生家であるアルウィン伯爵家に求婚を申し出てきた相手。だがその求婚は異形の国であるバリアント王国へ嫁ぐ事に強く反対する両親によって断ったはず。
「求婚の申し出に関しては、両親から丁重にお断りしたと伺っております」
仰向けでヴィンセントに組み敷かれたまま、それでもじっと青い瞳を逸らす事なく答えるエレノア。雲が晴れた月明かりに照らされて、ヴィンセントの顔の造形が露わになる。誰もがハッと息を呑むほどに美しい男はフッと呆れたような笑いを漏らす。
「断り? 酷く醜い女の姿絵を送り付けてきて、『これが当家のエレノアですが宜しいのですか』と尋ねてきただけだ」
「まあ、そうでしたの」
いくらこのように不作法な事をされているとはいえ、どうやらエレノア側にも落ち度がある様子。相手が隣国の高位貴族と分かった限りは丁寧な対応を心がけようとするエレノアに対し、急な言動の変化にヴィンセントは不機嫌さを隠さない。
「急にその他人行儀な話し方になるのは気に入らないな」
「え、でも……、ん……ッ」
突然の口付けに驚いて目を瞠ったエレノアは思わず身体をよじろうとする。それでも覆いかぶさる男の力には敵わず、二人の唾液が十分に交わる頃にはクタリとその肢体が弛緩した。
「な……ぜ? このように突然……無礼だわ」
息継ぎが上手くできないエレノアに気付き、ヴィンセントが少しの間解放した唇からは疑問の言葉が漏れる。その唇はヴィンセントの情熱的な口付けによって、赤くぽってりと腫れていた。
「なるほど、確かにこのようなやり方は人間の常識では無礼かもな」
そう言ってさも愛おしそうに指先でエレノアの唇をなぞるヴィンセントは、暗赤色の血色のような瞳を細める。その瞳に囚われるかのように、エレノアは目を逸らす事も出来ず、身体も言うことを聞かないようだ。
「では、改めて美しい令嬢にご挨拶を。初めまして、俺は吸血鬼のヴィンセント・ル・グベール。まずは媚薬でもいかがですか」
そう告げると返事も待たずにまたエレノアの唇を貪るように塞ぐ。吸血鬼の体液には強い媚薬の効果があるというのはこの国でも知られている事で。エレノアは何故この男に抗う事が出来ないのかを理解した。
「番の存在自体が俺にとっての媚薬。俺の体液を摂取したエレノアも、それによって苦痛無く受け入れられる準備が出来る」
「はぁ……っ、そん……な……ッ」
ただ口付けを交わしただけなのに、エレノアの白く美しい身体はいつの間にか紅潮して、口から漏れる吐息は甘く切ないものだった。少し衣擦れするだけで敏感に快楽を拾ってしまう感覚は、処女のエレノアにはどう反応して良いのか分からず生理的な涙が頬を伝う。
「両親は反対しているようだが、俺たちにとっての番というのは命を分け与える大切な者。きっと大切にすると誓うから、どうか俺を受け入れてくれ。それに、お前にも俺が番だと感じる事が出来るだろう?」
「そのせいなの? 私……どうしてだか、初めから貴方の美しい瞳から目が離せないの」
何故吸血鬼の番が人間である自分なのかは分からずとも、確かに魂がヴィンセントを求めているのだと、エレノアは己の運命を感じ取ったのだろう。抗うことはしない。
「それが魂の片割れ、番がエレノアである事の証明だろう。今から真の番になる為の儀式を行う」
「まあ、そうなのね。ではどうすれば……」
「俺に任せておけば良い」
いつの間にか澄ました口調が元通りに戻ったヴィンセントは、長い指でシュルシュルとエレノアの胸元を飾るリボンを解く。そして真っ白な夜着を開き、無防備になった美しい裸体に視線を落とす。
「や……、見ないで……」
「何故? お前は綺麗だ。あの姿絵が真実でもお前が俺の番なら別に関係は無かったが、このように美しいのならばそれはそれで僥倖だ」
ヴィンセントはそう言って、エレノアが恥ずかしがるとフルリと揺れる双丘の上に顔を埋めた。そして新雪の雪原のような滑らかな肌に、初めての所有印を刻む。チクリとした痛みの後に広がるのはフワリとした甘さと快楽。二つの牙穴から漏れ出るエレノアの真っ赤な鮮血をヴィンセントは丁寧に舐めて飲み込んだ。
「あ……んッ、や……ぁ」
「処女のエレノアには過ぎた快楽を与える事になるかも知れないが、暫くすると身体が作り替えられる。そうしたらお前にも牙が生えるから、俺の血をそれで啜れ」
「は……ぃ」
ヴィンセントが唇で、舌で、手で触れる場所を中心に、全身に快楽の波が広がるような感覚。エレノアの身体の全てを確認するように、ヴィンセントは優しく触れていく。その度にピクンと可愛らしい反応をするエレノア。ヴィンセントはその美しい顔に満足げな表情を浮かべていた。
「これでもう痛みは感じないはずだ」
「あぁ……んッ」
真っ白な乳房の頂にある慎ましやかな桃色の突起をカリッと噛まれても、エレノアが感じるのは甘い快楽のみ。すっかり固く立ち上がった桃色の突起をペロリと舐め、手で摘まみエレノアの反応を見る。蕩けるような表情の番の姿に安心して、ヴィンセントは乳房にあった手を薄い腹へと下ろしていく。
「初めての交わりを無事に終えたら、牙が完全に生える」
「ふ……ぅ、分か……っ……たわ」
「ここも、既に蜜が零れ落ちるほどになっているから大丈夫だと思うが、辛かったら言ってくれ」
そう告げると、ヴィンセントの手は薄く生え揃った金の下生えを越える。そこは固く閉じられた合わせ目から熱い愛蜜が溢れている場所で、指が触れるとクチュリと濡れた水音がした。
「あぁ……っ、んん……ッ! はずかし……い」
「これは媚薬の効果だから、エレノアが恥ずかしがる必要は無い」
乳房から顔を上げたヴィンセントは、優しい口付けでエレノアを宥めるようにする。そんなヴィンセントの穏やかな声音に、エレノアも頬を赤らめて瞳を潤ませた。
クチュッと指に纏わせた愛蜜を使って、合わせ目の上にあるまだ小さな蕾に優しく触れれば、ただそれだけで甲高い嬌声を上げたエレノアは達してしまう。息を荒くして、何が起こったのか分からないエレノアはヴィンセントに問うた。
「は……ぁッ、今の……なぁに?」
「俺を受け入れる為の準備だ」
「そう……なの……。もう、苦しいから……早く……」
「初めてだから時間をかけて解そうと思ったが、過ぎた快楽の方が辛いか……」
そう言って楚々とした合わせ目の奥へと、ズプリと音を立てて侵入するのはヴィンセントの長い指で。中を広げるように刺激すれば、媚薬の効いたエレノアはその快感に啼き声を上げる。
「ひっ、あぁ……んっ、は……ぁ」
「どうだ? 痛くはないか?」
優しく甘い声音で問いつつも、その指は早三本目を挿入してうねる蜜壺の中を刺激する。グチュグチュという卑猥な水音が部屋に鳴り響くと、余計にエレノアはゾクゾクと背筋を震わせた。
「や……、気持ち……いいのぉ……っ」
「そりゃあ良かった」
「きゃ……っ、あぁ……!」
ぐりっと中のとある場所を刺激すると、エレノアの秘所からはプシャァッと勢いよく飛沫が飛び散った。苦しげな表情にも関わらず壮絶な色香をたたえたエレノアの耳元に、ヴィンセントは甘い声で囁いた。
「上手く達する事が出来たな。もうそろそろ儀式の最終段階だ」
「は……い、どうか……おねがい……します」
エレノアの瞳は潤んで、その眦からは煌めく涙がツウっと流れ落ちている。人間にとっては辛いほどの過ぎた快楽を令嬢としての矜恃で何とか堪えているその姿は、ヴィンセントにとってはいじらしく、そして神々しくも見えた。
「ぁ……ッ、は……っ」
まだきつく閉じられている合わせ目に、凶暴に見える肉杭を当てて狙いを定める。媚薬の効果で痛みはないだろうが、なにぶん処女であるから窮屈さは感じるだろう。
「ほら、落ち着いて呼吸をするんだ」
「あ、はぁ……っ! ん……ッ」
スズっと蜜壺の入口をこじ開けるように進む質量に、エレノアはつい慄いたが痛みは感じない。ただその華奢な体内に侵入してくる熱くて硬い杭が苦しくて、息が詰まるような気がしていた。
「苦しいか?」
「は……い、少し……」
「すぐ楽になる」
「あ……ッ」
細い下肢を持ち上げられて一気にズンっと奥まで貫かれると、その衝撃に驚いたように華奢な背を反らすエレノア。けれど襲ってくるのは痛みでは無くただ途方もない快感の波で。硬い肉杭は何度も抽送を繰り返して、柔らかな肉壁を遠慮なく穿つ。
「あぁー……っ! ひ……んっ、ヴィン……セント……っ」
「……もっと、名を呼んでくれ」
名を呼べと切望するような表情で自分を見つめるその顔を、とても愛しくて美しいとエレノアは感じ、これが番となる者の感情なのだと自覚する。体内におさめたヴィンセントの身体の一部が、熱く溶けて自分と一つになるような感覚に陥る。
「は……ぁん! ヴィンセント……ぉ」
「エレノア……っ」
「あいしてる……って、こういう……ことなのね……」
エレノアの無自覚な煽りによって、深く激しく抽送を繰り返していたヴィンセントの熱い迸りは堪えきれずに胎内へと吐き出される。ビュクビュクと脈動する感覚さえ、媚薬の効いたエレノアには快感で。それでも恍惚とした表情で口を開いた。
「あぁ、愛しています。番の貴方。ヴィンセント……」
「エレノア……、俺も愛している」
いつの間にか伸びた牙で、本能のままにヴィンセントの首筋にツプリと噛み付いたエレノアは、甘く官能的な血の味を愉しんだ。
その瞬間からこの二人は真の番として、これから永い時を共に生きる事が出来る。
翌朝、陽が高くなってからやっと寝台から起き出したエレノア。ハラリと落ちた掛布の下にある自分の身体中に付けられた赤い薔薇の花弁のような所有印の数々に驚いた。そして陽の光を浴びても平気な事にホッとしてから隣を見ると、いつの間にかパチリと目を覚ましていたヴィンセントと目が合う。
「あ……、おはよう、ございます……」
「身体は平気か?」
「……うん、大丈夫みたい」
あの後も明け方まで二人してお互いを貪るようにして交わった。しまいには好奇心旺盛なエレノアが見よう見まねで初めての口淫をしようとして、「流石に今日は無理をするな」と焦ったヴィンセントに止められた。その後はヴィンセントから休みなく与えられる快感に溺れたエレノアは、いつしか気を失ってしまいそのまま朝を迎えたのだ。
「これから私たちどうなるの?」
「エレノアの両親……アルウィン伯爵と夫人に話をする。人間には番の重要さは理解してもらえないかも知れないが、伯爵夫妻が望むならバリアント王国で爵位を与えて不自由無く暮らす事もできるし、この国を出て共に行こう」
「良かった……。どちらにせよ私が婿を取らずに嫁いでしまったらこの家の爵位は国に返上しなければならないし、お父様とお母様の事が不安だったの」
そう言ってフワリと笑うエレノアは知らなかった。昨晩、先に両親の部屋に忍び込んだヴィンセントが二人を眷属にして既に従順な僕としていることを。
異形と人間、国同士にも歴然とした国力の差があり、多くの貴族の中でアルウィン伯爵家が行方不明となったとしても下手に詮索する者は居ない。
「唯一の番であるエレノアの為ならば、俺は何でもする」
「ありがとう……、ヴィンセント。貴方を心から愛しているわ」
元々のんびりとした性格のエレノアは、ヴィンセントがまだ見ぬ番であったエレノアの為に、そのような謀をしているなど思いもよらなかった。
既に昨晩のうちに眷属としている専属メイドと共に朝の身支度をするエレノアの姿を見つめながら、ヴィンセントはその美貌に仄暗い笑みを浮かべる。
「俺は本当に番が醜くても良かった……どんな姿だろうが、唯一で抗えない存在だからだ。だが、異形の頂点である吸血鬼を馬鹿な手で騙そうとした愚かな人間には暫くの間眷属となって償って貰おう」
何も知らないエレノアはメイドと共に着飾りながら美しい姿をなお一層磨いている。澄み渡るような青から吸い込まれるような紅色の変わった目も、煌めくような金色からしっとりとした濡羽色に変わった髪も、メイドが何も言わない事を不審に思わないのはやはり疑う事を知らない無垢なエレノアらしい。
「あぁ、でもエレノアの顔は確かに俺の好みだ。そこは伯爵夫妻に感謝しないとな」
ククッとさも可笑しそうに笑う美貌の吸血鬼は、その日のうちに隣国から母国へと花嫁とその家族を連れ帰った。
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