ナクヨアイドル令和2年

仇血@足立祐一

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第二話・・研修生たちの下剋上計画

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アイドルグループ”ぼったくりーむ”が所属する
タレント事務所『くりーむプロジェクト』
そのとある一室に、ぼったくりーむの研修生2人が呼ばれていた

峠超一郎社長と、副社長でもある元ぼったくりーむメンバーである”尾盛あさみ”が
待ち構えていて、社長の座する机の上にはノートPCが置いてあった


PC上のyoutube画面に夏樹リリィガルボが映っている

神妙な表情を浮かべながら目には泣きホクロがのこっていた

『ファンの皆さん、関係者の皆さん
本日、私、夏樹リリィガルボから伝えたいお話があります
まだ・・事務所にもメンバーの誰にも話してないお話です』

リリィは少し息を置いて話し続ける

『私リリィガルボは、青東仁くんと御付き合いしております
決して安易な気持ちでなく真剣に愛しています』

『そしてお休みを頂いていた昨夜も青東君と会っていました』

『ここからが大事な事です・・その青東君が昨夜、危険な薬を使用してるのが判明しました』
『彼は意識が朦朧としていて別人のような言動を繰り返してました』
『私は1時間ほど自分が冷静になるのを待ってから警察に通報しました』
『私自身も取り調べを受けましたが青東君は今警察に預かってもらってます』

リリィ少し息を呑んで

『私は彼を、こんな薬中毒にした連中を許しません』
『事務所やメンバーやファンの方々には申し訳ないですが
今日限りで”ぼったくりーむ”夏樹リリィガルボは姿を消します

私の一番大事な人間である青東君、彼を・・こんな風にした連中を
必ず探し出し復讐しますボコボコにしてやります・・・・』

『では、私がみんなの前に姿を見せるのは最後になると思います
一までありがとうございました・・さようなら』

あ!わすれてた!
この動画を見て、私の事”かわいい”って思った人は
チャンネル登録グットボタンよろしくおねがいしま(”ま”の部分で切る)





バタっとPCの画面が閉じられる

ここは”ぼったくりーむ”を運営する、クリームプロジェクト(CPホールディングス)の事務所

CPHの社長、峠超一郎と尾盛あさみ

それと、ぼったくりーむ研修生のマナとココがいた
2人とも、この状況に怯えたフリをしていた

社長『つまり、そういう事だ』
尾盛『リリィがやらかしました・・私!忠告してたんですが』

峠社長と尾盛副社長はマナとココをジロと観ながら話を続ける


社長『ぼったくりーむの正規メンバーは7人、これは覆せない』
尾盛『ひとりも欠ける事は出来ないのです』

少しづつマナとココに近づいてくる

社長『今まで3人卒業してるけど引継ぎは問題なかったのだがなぁ』
尾盛『一瞬でも欠員が出る事は、かつてない事なんです』

社長『つまりは君たち2人のどちらかを正規メンバーに昇格させる』
尾盛『これは緊急事態で今夜までに決める事になります』

社長『それまでに覚悟を決めておくように・・じゃ今日は帰って良いぞ』
尾盛『帰るんです』

尾盛は終始、心ここにあらずな単体とした話し方だった
マナとココは一切表情を変えずに、ただ話を聞いているだけだった

マナとココは部屋を出る

マナ『ふーようやく昇格のチャンスが来たのに、私たちのどっちか一人か』
ココ『うん急に呼び出されて何かと思ったけど、リリさんの件何なん?』
マナ『あーあれね、もうネットニュースになってるよ』

マナ、ココにスマホを見せる

ココ『ありゃ・・覚せい剤か・・え?青東さんと付き合ってたの??』
マナ『そうみたいね、あの20世紀生まれのババァよくやるよ』
ココ『ババァってw、あ、それで尾盛さん何か様子が変だったんだ』
マナ『あの人、青東さんのファンだから・・それよりさ・・』
ココ『そうだね・・どうしようか』

マナの回想

私がココと出会ったのは5年前、中学1年生の時だ

その前の年に彗星のように現れた
ぼったくりーむに憧れた私たちは

第二期メンバーのオーディションに応募した

最終審査まで進んだ私は、その会場でココと出会ったのだ
すごく足が細くて可憐な姿に私はドキっとしてしまったが
結果として2人ともに落選してしまった

落胆したのだが
2人とも来年も挑戦しようと約束した
また会う事を約束したのだった

1年後、第三期メンバー応募があり私もココも参加したのだけど
またしても2人とも落選してしまった
そこで私の心は折れてしまいココとは話さず会場を出ていった
その後ココからの連絡も無視していた

そして荒れた半年間が始まる
夜遊びをして酒も飲みタバコも飲んだ
パパ活もしたしパパ恐喝もした
ただ単に自分を殺したかった日々だった
そんな中、久々にココからメールが来た

ココは諦めず翌年もオーディションを受け
見事3度目の正直で合格していた

私は激しい後悔をして心を入れ替えた
レッスンにも通い、ココとも会うようになり
直接指導もしてもらった、それはすごい心の支えだった

そして1年後、第5期生として私は合格したのだ

そして、そのお披露目イベントにてココと会った時
『ずっと待っていたんだよ』と言ってくれたのだった

私はココの為に生きると誓った


マナ『ココ・・やっぱり正規メンバーにはココがなるべきだよ』
ココ『何言ってるの???そんな事ないよ』
マナ『私にはバレたらアイドル失格な過去があるし・ココがなるべきだよ』
ココ『マナ。。私は』
マナ『そしたら私も引退して運営に回ってココのサポートをしたいよ』
ココ『ダメだよ!何言ってるの2人で上に上がろうよ』
マナ『うん・・でも・・私なんかよりココが相応しいのは間違いないよ』

2人はしばらく会話が途絶えた後。ココが突然いいだした

ココ『もう一人、正規メンバーを潰しちゃえばいいんだよ』
マナ『え?』
ココ『でしょ?』

私は唖然としながらも、ココの言葉にしがみ付くのだった

(つづく)
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