群青の夏、僕らは明日を願った。

青葉はな

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「それは、碧音君の一層レベルアップしたドラムの技術や真剣に打ち込んでる姿にうっとり見とれてたから。暑くなってTシャツパタパタしたときに程よく鍛えられた腹筋が見えちゃってもう悶えて声が出せなかったというか!」

例えるなら運動部、特にバスケ部が汗かいてユニフォームで拭く時に惜し気もなく晒してくれる腹筋を見る、あの興奮と同じだ。

但し、碧音君は色気を醸し出しているという違い。

間違いなく悩殺ものである。

「本当に残念な奴だな!頭ん中お花畑にも程があるわ痴女」

「痴女じゃないし!てかここで言わないでチラ見されたじゃん今」

「真実を言ったまでだ。お前あれじゃね?甘いもんばっか飲んでるからお花畑なんだよ。苦いカフェインたっぷりのコーヒー飲めば頭シャキッとすんだろ」

「コーヒー抹茶ラテに入れないで!!お願いします止めろ」

必死で抹茶ラテを死守。

「お前の頭がアホなのは事実だ。でも、そんなアホなお前でも絶対何か隠してんだろ。気になってんだろうが、碧音に関して」

アホと連発されたことに反論したくなった。でも、核心を突かれて言葉が出ない。

「痴女じゃないし!ここで言わないでチラ見されたじゃん今」

「真実を言ったまでだ。お前あれじゃね?甘いもんばっか飲んでるからお花畑なんだよ。苦いカフェインたっぷりのコーヒー飲めば頭シャキッとすんだろどうぞ」

「コーヒー抹茶ラテに入れないで!!お願いお願いします止めろ」

必死で抹茶ラテを死守。

「お前の頭がアホなのは事実だ。でも、そんなアホなお前でも絶対何か隠してんだろ。気になってんだろうが、碧音に関して」

アホと連発されたことに反論したくなった。でも、核心を突かれて言葉が出ない。

「な、何で碧音君?」

「お前、チラッチラ碧音の様子窺ってたしよ。今日碧音が早く帰ってったら若干ほっとした顔しただろうが」

証拠は十分あるんだよと言わんばかりの強気な声色。

悩むフリして抹茶ラテをズゴーと飲んでいたら『誤魔化すんじゃねえ』と、取り上げられてしまった。

「ほっとしたように見えたって、それは皐月の勘違いだよ絶対」

「年上なめんな。子供がつく嘘くらいすぐ見破れるっつーの」

「3歳差ですけどね」

「3歳差も、だろ」

……これはもう、自白するべきなのかな。

皐月って案外誤魔化し効かないというか、先回りされるというか。

そもそも年上相手に顔に出やすい私が嘘をつき通すのは無理がある。

「俺はなあ、何でも白黒はっきりつけたいタイプなんだよ!ずっと気になってモヤモヤすんのも嫌いなんだよ。だから言え」

「私のために相談のってくれるんじゃないのかあなたは!」

「相談するにしても、てめえが言わないと何も話進まねえだろうが」

コトリ、テーブルに私の抹茶ラテが戻された。おかえり、ぬるくなった抹茶ラテ。

「……、分かった。言う」

「おう」

「ライブの時、アンコールで歌ってくれた曲あるでしょ?」

「Feeling waiverな」

「碧音君が考えた歌詞がさ、気になっちゃって」

言えば、皐月の顔つきが少し変わる。

「どこがだよ」

「私の勝手な妄想ならそれで良いんだけど。歌詞に出てくる相手、碧音君にとってすごく大切だったんじゃないかなって」

例え歌詞の中だとしても、碧音君があんなに素直に好意を寄せているなんて珍しいから。


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