その後の物語。ーかつてのはも勇者はもう一度

けんじょうあすか

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第1章

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13時。ルーベン伯爵は時間通りにやってきた。

クラウス・ルーベン伯爵。49歳。5年前までは子爵だった。
アルトドルフィー家に取り入り、伯爵の地位を得たのだろうと推察される。
現在もアルトドルフィー家と懇意にしているようだ。
自分の娘をアルトドルフィー家の分家に嫁がせる話も出ているが、なかなか進んでいないようだ。

ファトゥからリュドミラが聞いた話はそれくらいだ。

目の前にいるルーベン伯爵は、派手な衣服に身を包んでいた。

細く吊り上がった目は、何を考えているかあまり読めない。

「グロシュラ―侯爵様、お時間とっていただきありがとうございます。」

レイに言われてソファに座るなり、ルーベン伯爵は言う。
なんだか嘘くさい口ぶりだ。

「いえ、お声がけ頂けるなんて思ってもみませんでした。」

「ああ、この前の晩餐会ですね。少し酔ってましてね、本当に申し訳ありませんでした。」

ファトゥのこめかみがぴくりと動くのをリュドミラは見逃さなかった。

リュドミラはレイのことをそれほど信用していないが、なんだかルーベンには少しばかり敵意を持った。

ファトゥいわく、ルーベンはレイが23歳と若いことと、婿養子だということでなめている節があるという。
レイは当主としては若い。先代当主が亡くなったのがはやく、レイは21歳で当主になった。

リュドミラはそれを聞いたとき、少し感心さえした。
レイはリュドミラと同い年だが、もうすでに複雑な貴族社会でうまく立ち回っているようだ。
侯爵家がうまく回っているのもレイのおかげらしい。
が、ルーベンはそういう見方をしない。

「あれ、侯爵様は使用人の数が少ない倹約家で有名でしたのに、今日は新しい方がいらっしゃいますね。」

リュドミラはこっちに気づかれたことに驚いた。
ルーベンは、品定めするかのようにじっとリュドミラを見る。

リュドミラはその表情を変えなかった。

「少し忙しくて。」

レイは全く表情を変えなず、にこやかに答える。

「はあ、そうですか。侯爵家は大変ですね。」

ルーベンは何も遠慮せずに、出された茶菓子を口にした。

「さっそくですが、本題に入りましょうか。」

レイはにこやかにルーベンに言う。

「ああ、それもそうなんですがね。私の娘が今年で18になるんですよ。結婚させないといけないのに、まだ良い相手を決めかねてまして。」

ファトゥのこめかみがまたぴくぴくと動いたのがリュドミラの視界に入る。

「結婚のお相手に多く魔法石を譲りたいんですよ。」

「そのお考えには納得できますが、魔法石は武器になるものですから、それだけで決めるのはどうでしょうか。」

レイは調子を変えずに言う。
レイもわかったうえで核心には触れないのだろう。

「私としましても、王室に多く譲れるのが一番だと思ってますよ。魔法石は我が国にとっても大切なのは十分承知の上です。そこでですね、侯爵様は王室とも関係の深いお方。どうにか王室と関係の深い方を紹介していただけないでしょうか。」

ルーベンは何も隠さずに言う。

今、王室は2大勢力の争いの場だ。そのどちらについても損をしないように、あくまでも中立で自分の立場を良くしたいのか。それとも、第3の勢力にでもなるつもりか。

それにしても、強引なやり方だ。
しかし、魔法石の重要性は高い。こんな強引な方法にでても勝ち目を見出すほどに。

「少し検討します。」

レイはそう穏やかに言うと、ルーベンは口角をこれでもかというほど上げた。

「ありがとうございます。ぜひ前向きに検討していただけると幸いです。」

それからルーベンは、どれだけ魔法石が取れているか、娘が素晴らしいかなど上機嫌で説明した。

それをレイはにこにこしながら聞いていた。



ルーベンがやっと帰ったとき、レイは思い切り疲労を顔に出した。
溜息をふうっとつくと、片付けをしているファトゥに声をかけた。

「紅茶をお願いできないか?」

「ミルクもお入れしましょうか?」

ファトゥはレイを心配そうな顔をして見上げて言う。

「ああ、お願い。」

レイはそういうとそのままソファにだらんともたれかかった。

ファトゥは少し迷うような素振りを見せたが、リュドミラに残りの片付けをするように言うと、紅茶を準備しに部屋をさった。

「どう思った?」

レイは天井に顎を向け、目を瞑ったまま聞く。
この部屋には、レイとリュドミラしかいない。

「さきほどの様子だけでしたら、わかりやすい人だと思いました。」

リュドミラはそのまま伝える。

「他には?」

「よく人を見ている部分もあります。」

今は、魔法石のせいで調子づいている。
そして、それを利用して、もっと地位をあげたいらしい。
ルーベンは一度、子爵から伯爵になることに成功している。
ああいうタイプは、一度味をしめると、もっともっとほしくなるタイプだとリュドミラは考えた。

一方でリュドミラの存在に気付くというなかなか目ざとい部分もある。
レイの噂がどんなものかによるが、気づくのは珍しいかもしれない。

「ルーベン伯爵は、最近勢力を拡大しようと躍起になっているみたいだ。それに魔法石も持っている。どちらの派閥にも今のところいい顔をしているし、どうしたものか。」

レイは大きな溜息をついた。
そして、目をゆっくりあけて、片付けをしているリュドミラに目をむける。

レイの目は先ほどとは打って変わって、恐ろしく冷たい目をしていた。

リュドミラはそれに気づかないふりをした。

「月の勇者は悪い貴族をやっつけるんですよね?」

机を拭いていた手をぴくりと止める。

「やってくれますか?」

リュドミラはレイの目を見て、すぐに視線をそらした。
そしてさらりと言った。

「できません。」

レイはルーベン伯を陥れろとリュドミラに命令している。
あの音が聞こえない何者でもないリュドミラが、伯爵を陥れるなんて無理だろう。

「今の私は、月の勇者ではありません。ご期待に沿えず申し訳ございません。もし用がなくなったのなら、処刑台送りにしていただいても構いません。」

「なぜそんなことを言うのですか。」

レイの言葉には珍しく怒りが込められていた。
それにリュドミラはびくりとする。

殺してもらっても構わないという、命を軽んじる言葉か。
期待に沿えないと軽々しく言った、不誠実な態度か。
リュドミラには、振り返ってみると、言葉のすべてが偉い貴族にとっては不快なものに聞こえて、レイがどこに怒っているのかわからなかった。

それからレイはソファからおりて、リュドミラと目線をあわせるようにかがむ。
その行動にリュドミラは驚き、少し距離をとるように後ずさりした。
レイの表情は、真剣で先ほど見せた怒りの感情は全く感じられない。

「私はこの貴族社会を憎んでいます。」

そして、レイの突然の告白にリュドミラは面食らった。

「貴方の力になりたい。それに嘘はありません。貴方の力になることが、この貴族社会を打倒することにつながると思ったのです。」

リュドミラは面食らったが、レイの言葉を鵜呑みにするつもりはない。

「なぜ侯爵であるあなたが貴族社会を憎んでいるのですか?」

「それは、幼いころに見た両親の影響だと思います。両親は、貴族階級でない人々をまるで家畜同然に扱っていました。それが許せなかった・・・。」

リュドミラはレイの表情の小さな変化を見た。
いつも穏やかに微笑している顔は、負の感情で目の色が暗くなる。
レイは何かしらの貴族を恨むことになった出来事があったらしい。

リュドミラは、レイの言葉に偽りがないことを悟った。

いきなりの告白は、リュドミラの中にほんの少し残っている月の勇者としての矜持をつついた。

「私の意志はわかってくれましたか?ルーベン伯を追い詰めようとしてるのは、ただの権力争いなんかではないんです。」

月の勇者は民衆の味方だ。一部の貴族の肩を持つことは信念に反する。
それでリュドミラがあのような発言をしたとでも思ったのだろう。

だが、むなしいことにリュドミラはそんな崇高な理由などもっていない。
ただ自分の能力でできるかどうか、それだけを考えていた。

「申し訳ありません。」

なぜか全てが申し訳なくなってきた。

すると、レイはリュドミラの背中に両手を添え、自分の方に抱き寄せた。
いきなりのことでリュドミラは目を見開き、そのまま動けなかった。

「何を怖がることがあるんです?」

「怖がってなんて。」

リュドミラはレイから離れようとするが、レイの腕の中から逃れられなかった。

「いえ、あなたは怖がっている。自分のなかにあるのもの気づかないふりをして、全部諦めたように振舞ってる。」

からまった紐がとけていくような気がした。

私は鈴の音が聞こえなくなってから、全てを諦めた。
もう月の勇者という輝いていた自分には戻れないのだと。
月の勇者の象徴だった剣もおいて、容姿も変えて、王都を去った。
音が聞こえていたらと考えることなんて数えきれないくらいあった。

それは、自分の中にまだ強く月の勇者に戻りたいと思っていたということだった。
なのに、それに気づかないふりして、何もしなかった。その感情を忘れようとした。
月の勇者に戻りたいと考えることが恐ろしかったのか。
絶対無理だとわかっているから。

「何も怖がらなくてい。」

耳元でする優しい声が、なぜか心地よいものに感じられた。

「戻りたい。」

リュドミラはぽつりと言った。

「辛かったね。大丈夫。貴方はずっと変わらない。貴方はずっと月の勇者だよ。もしリュドミラが昔とちがうと思っていても、絶対に戻れる。」

レイの声が心の痛いところを治してくれた気がした。

リュドミラの目からつうっと涙がこぼれた。
あわててレイからはなれて、涙をぬぐう。

「リュドミラ、一度、ルーベン伯爵を調べてみてくれないか。辛くなったら辞めてもいいし、私を頼ってほしい。ルーベン伯爵をどうするかもリュドミラが決めていい。」

リュドミラは返事をすることができなくて、頷いた。

「さあ、もう行って大丈夫。ファトゥは厳しいから、見つかる前に。」

そう言ってレイは微笑む。

リュドミラはレイにお辞儀をしてから部屋を出た。

レイの言葉はリュドミラの傷口をそっと包んでくれる。

なんて自分は単純な奴なんだとがっかりしながらも、リュドミラは自分の欲する方へ動いた。


そしてことは、何事もなくスムーズに進んでいた。
レイから、一度ルーベン伯の領地を見てくるように言われ、その準備を整えていた。




リュドミラは、休みの許可をもらった日、昔のことを思い出しながら目的地を目指した。
5年前と違っている部分もあり、少し迷うこともあったが、目的地についた。

王都の中心部からはなれたところにある鍛冶屋。
2階部分は主の居住スペースにもなっているその建物の古びた外観は変わらない。

リュドミラは、たどり着いたはいいものの、入ることができなかった。

かつて月の勇者だったころ、ここで剣を調達していた。
初めて自分用の剣を作ったのもここで、それ以来ずっとここの鍛冶屋に世話になっていた。
王都を離れると同時にその剣は、この鍛冶屋に返した。

5年前、主は少し腰が曲がったおじいさんだった。
その鍛冶職人は、怪しげな若い女の客の正体に気づいていただろう。
だが、何も言わなかった。


リュドミラは覚悟を決めると、扉をノックした。

心臓がどくどくなる。

扉が勢いよく開いて、一瞬びくりとする。

「なに?お客さん?」

気怠そうにして出てきたのは、リュドミラより少し年上くらいの女の人だった。

それに驚いて、リュドミラは言葉がでてこなくなる。

「なに?冷やかしにきたの?」

女はぶっきらぼうに言い、扉を閉めようとした。

あわててリュドミラは答える。

「ここに、オーウェンっていう鍛冶職人はいらっしゃいますか?」

かつて世話になった鍛冶職人の老人の名前を出す。

「ああ、爺ちゃんね。死んだよ。」

リュドミラは、頬をいきなりぶたれたかのような錯覚に陥った。

「え。」

「もう2年前に死んだけど。もういい?」

女が扉をこんどこそ閉めようとしたときだ。

「姉さん!何やってるの!」

声を張り上げて、少女が出てきた。
少女は、女を押しのけて、リュドミラの前に来た。

リュドミラよりだいぶ背が低く、少女は見上げるようにリュドミラに話しかける。

「もしかして、お客さんですか?」

きらきらした瞳に、耐え切れずうなずいた。

すると少女はとてもうれしそうににっこりして、リュドミラを工房のなかに案内した。

少女はリュドミラを椅子に座らせ、お茶を出した。

その間、あのぶっきらぼうな女は剣の手入れを始めていた。

「ごめんなさい。姉さん、あんな感じだけど、腕は確かだから。」

まだ幼さの残る少女のは、とてもしっかりしていてはリュドミラは感心していた。

「いえ、こちらもオーウェンさんのこと知らずに。ごめんなさい。」

「いいんです。たぶん姉さんもそんなに気にしてないと思うし。」

そこでふと疑問に思ったことを口にした。

「あの方が今の鍛冶職人さん?」

少女に姉さんと呼ばれた女をリュドミラは見る。

腕は確か。
少女はそう確かに言った。ということは、あの「姉さん」が鍛冶職人らしかった。

女は鉄を汚すなんて言われる。
女の鍛冶職人は聞いたことがない。

女は話を聞いていたのかこっちを向いて言う。

「客じゃないやつはさっさと帰んな。ビビアンもそんなやつにかまうな。」

そういうと、先ほどまで手入れしていた剣をおき、新しい剣を手に取ると、それの手入れを始めた。

ビビアンと呼ばれた少女は、またリュドミラに謝る。

「お爺さんが亡くなって、姉さんがこの鍛冶屋をついだんですけど、女がつくるものは汚れてるって言って、お客さんが全然こなくて。今は、秘密なんですけど男性の鍛冶職人の名前を借りて、あとは近所のお店とかを手伝ってでなんとかしてるんです。だから姉さんもひねくれちゃって。」

ビビアンが申し訳なさそうに言うが、リュドミラはその言葉の半分は耳を通り過ぎて行った。

リュドミラは、女の鍛冶職人が持つ剣にくぎ付けになっていた。
それは、かつてリュドミラが月の勇者であったとき使っていたものだ。
都を離れるときに、リュドミラはそれを何も言わずここに置いて行ったのだ。

リュドミラは立ち上がって、女の鍛冶職人の前にたつ。

「その剣・・・。」

「これが何か?」

女鍛冶職人はリュドミラの方を見向きもせず、鬱陶しいというふうに返事した。

「それは昔の私が使っていたものです。」と言いたかった。
たまらなく懐かしくて、もう一度、手に取りたかった。

が、リュドミラはそれができなかった。

「きれいですよね、私たちの祖父が作ったものなんです。祖父は生涯この剣を大事にしていました。なので、売ることはできないのですが・・・」

ビビアンが申し訳なさそうに言う。

オーウェンは、この剣をずっと大切に持っていた。
誰も使わないなら売ればいい。あんな立派な剣、いい値がつくに違いない。
それか鉄に戻せばいい。
なんのためだ。
もしかして、自分のために。

リュドミラは言葉を飲み込んだ。

「私の剣を作ってくれませんか?」

その代わりに、依頼の意を口にする。

「はぁ?なんの冷やかし?」

「大真面目です。」

そこでやっと女はリュドミラの目を見た。

数秒、目が合う。

「ふーん。まあ、いいよ。」

女が思ったより簡単に承諾したので少し拍子ぬけた。

「ほんと!」

うれしそうな声をあげたのは、ビビアンだった。

「うん。あんた、なんか面白そうだし。」

女はそういうと、手入れしていた剣をそっとテーブルにおくと立ち上がる。

「私はアレイダ。名前は?」」

「リュドミラ。」

アレイダはにやっと笑った。

リュドミラはアレイダの意図が読めなかった。

そのあとリュドミラはアレイダに注文の剣について聞かれた。

そこでふと思い出したかのようにアレイダはメモする手をとめて、リュドミラを見る。

「お前、なんで剣なんかいるんだ?」

リュドミラは少し考えた。

ここに来たのは、オーウェンに会ってみたいと思ったからだ。
それと、ルーベン伯爵の問題もある。

「意思の確認のため、です。」

リュドミラは少し自信なさげに答えた。

「ふうん、何か決意したってこと?」

「まあ、はい。」

リュドミラはそこははっきり分かる。
昔の自分に戻る。

「ふうん。なにかは教えてくれないんだ。」

「簡単にいうと、自分に戻ること。」

そういうと、アレイダはあきれた顔をした。

「はあ?意味わからない。あんたはあんた。自分に戻るってどういうことよ。」

「私は昔の自分に戻りたくて。」


月の勇者の自分は何でもできた。
無力な今の自分は嫌いだ。
昔の自分に戻りたい。
戻れるって背中を押してくれる人もいる。

「ふうん。」

アレイダは、それ以上きかなかった。

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