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第19話 黒い石の正体
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目の前には、漬物石のような大きな黒い石が転がっていた。
その黒い石は俺が水死体になりかけた時に見たやつ。
透明度の全くない、漆黒の丸い石。
そういえばこの石が水に沈んだ後から水面が上がらなくなったんだっけ。
もしかして、この石があの大穴を開けたとか。
めちゃくちゃ重かったりして……ちょっと触ってみるか。
見た目の不気味なその石にそっと近づいて行き、両手で抱えてみる。
その石は想像してた硬さは全く無く、逆にゼリーのような肌触りであった。
思ったより軽い。それに、石じゃないな。
なんだこれ?柔らかくてプニプニしてて……何か気持ちいぞ!
その物体が何なのかを考えず、ただ気持ちいと言う理由だけでそれを抱き抱える。
しばらくの間、その黒いプニプニに癒されていると、またどこからか声がするのであった。
「ヤ……ロ」
「ん?。また声が聞こえた気が」
「ヤ……メロ」
「や……めろ?……辞めろ?」
辞めろ? って何を?
自分に話しかけてくる声の主がまだわかっておらず、ひたすらに黒い物体をムニムニと弄り回していた。
「ヤメロ……ヤ……メロ!」
言葉は途切れ途切れ。でも、なんか怒ってる?
「ハ……ナセ!」
「な、なんだ?急に動きだして、がぁは!?」
俺の抱える黒いプニプニは急に動きを見せる。
手から離れ、変形し出したかと思えば、その丸い形状から触手のようなものがニョキニョキと生える。
そしてそれを俺が認識するのと同時に、俺は腹に一撃を入れられていたのだった。
地面から足が離れ、気づいたら何メートルも離れた壁のほうまで飛ばされていたのだった。
腹と背中にかなりの激痛。
攻撃を受け、壁にメリ込む。
自分の置かれた状況に気づいた時には、意識が飛びかけるほどの痛みを感じるのだった。
「今何が……痛い。痛い痛い痛い痛い痛い!」
攻撃されたのか今? 俺が?
何に? あの黒い石? あれにか?
状況の整理が全く追いつかない。
急な出来事でパニックになる。
俺は激痛に耐えきれず体を地面に寝かしつける。
元の世界では味わうことのない痛みを、今まさに体感する。
こんな、こんな痛いのって。
何で俺生きてるんだ……あ、あぁ。
涙とヨダレで顔がぐちゃぐちゃになる。
だが、まだ体は原型を保っていた。
そして、感じたことの無い痛みを受けたにも関わらず、まだ体に力が入るのは不思議でしかない。
「オワリ……タテナイ……オワリ?」
倒れている俺の元に、その黒い物体はゆっくりと近づいてくる。そして語りかけて来る。
その近付いて来る黒い物体を見て、やっと自分の置かれた状況を理解することが出来た。
俺は今コイツにやられたんだ。
多分腹パンをくらった。
ありえないぐらい痛い。
でもまだ息も出来てるし、立ち上がることは出来そうな気がする。
俺は激痛の中で体を起こす。
このまま寝てたら、また何かされても反応できないと思い、飛びそうになる意識が切れないよう、自分の顔を引っ叩き、その物体と対峙するため立ち上がる。
終わりか? と聞いて来たその黒い物体は、俺が立ち上がるのを見て、驚くようなリアクションをする。
表面からはてなマークやびっくりマーク、そして怒りのマークを俺に見せるのであった。
「感情があるのか!?」
自分の意思を目に見えるよう表示しているであろうその物体を見て驚く。
そして形を自由自在に変形させるのを見て、流石の俺でもその物体の正体に気づいた。
「こいつ……ヨヨが言ってた『上位スライム』か」
真っ黒で丸いそのプニプニの物体、それはかつての江口軍太が知っている本来のスライムの姿であったのだ。
知っているものとは色が違うが、これこそが紛れもない、俺の知るスライムの形状なのだ。
そのゼリーのようなプニプニの体は、スライムとしか言えないほど自分のイメージと合致するのであった。
だが自分の想像するスライムの強さなどを遥かに超えている。
スライムの攻撃1つで壁まで飛ばされるなど聞いたこともない。
「……ステータス」
俺はヨヨに教えられた戦闘のコツを思い出し、ステータスプレートを表示する。
戦いにおいて自分のステータスを把握するのは必須事項。
俺は自分の状態を確認することにした。
これほどの攻撃を食らって何も無いわけが。
そう思ってステータスプレートを見てみる。
しかしステータスは特に何も変化が無かった。
「嘘だろ、めちゃくちゃ痛いんだぞ。おかしいだろが!」
体力などが減ってない状況は本来なら喜ぶべきことであるが、ここまでの激痛を伴う攻撃を受けて何も変わらないなどあり得ないと混乱するのであった。
「……ダメダ……イマハ……」
立ち上がり、ステータスプレートを見つめる俺に対し、スライムは落ち込んだ様子を見せた。
ダメって……何がダメなんだ?
俺がダメなのか?……それとも……。
スライムの言葉について考える。
「……」
いや、やっぱダメなことなんて無いだろ。
すごい痛いじゃんか。
……もしかしてこれでもダメだと思うぐらい、あのスライムは弱ってたりするのか?
俺が立ち上がった時に驚いてたぐらいだし。
「……アーツ……モドセ……マダ」
さっきから何を言っているかは正直わからない。
でもまだ俺は殺られるわけにはいかない。
ユウリにラノベ書くって約束したんだ。
死ねない、俺は死ねないんだよ!
スライムが攻撃を仕掛けてこない時間があったお陰で少し痛みも引いてきた。まだ戦えるぞ!
「タメス……ウツワ」
構えを取るとスライムは宙に飛び上がる。
「こい、この真っ黒黒すけが!!」
俺はスライムを睨みつけ、戦闘する意志をしっかり持って、拳をギュッと握り締めるのであった。
その黒い石は俺が水死体になりかけた時に見たやつ。
透明度の全くない、漆黒の丸い石。
そういえばこの石が水に沈んだ後から水面が上がらなくなったんだっけ。
もしかして、この石があの大穴を開けたとか。
めちゃくちゃ重かったりして……ちょっと触ってみるか。
見た目の不気味なその石にそっと近づいて行き、両手で抱えてみる。
その石は想像してた硬さは全く無く、逆にゼリーのような肌触りであった。
思ったより軽い。それに、石じゃないな。
なんだこれ?柔らかくてプニプニしてて……何か気持ちいぞ!
その物体が何なのかを考えず、ただ気持ちいと言う理由だけでそれを抱き抱える。
しばらくの間、その黒いプニプニに癒されていると、またどこからか声がするのであった。
「ヤ……ロ」
「ん?。また声が聞こえた気が」
「ヤ……メロ」
「や……めろ?……辞めろ?」
辞めろ? って何を?
自分に話しかけてくる声の主がまだわかっておらず、ひたすらに黒い物体をムニムニと弄り回していた。
「ヤメロ……ヤ……メロ!」
言葉は途切れ途切れ。でも、なんか怒ってる?
「ハ……ナセ!」
「な、なんだ?急に動きだして、がぁは!?」
俺の抱える黒いプニプニは急に動きを見せる。
手から離れ、変形し出したかと思えば、その丸い形状から触手のようなものがニョキニョキと生える。
そしてそれを俺が認識するのと同時に、俺は腹に一撃を入れられていたのだった。
地面から足が離れ、気づいたら何メートルも離れた壁のほうまで飛ばされていたのだった。
腹と背中にかなりの激痛。
攻撃を受け、壁にメリ込む。
自分の置かれた状況に気づいた時には、意識が飛びかけるほどの痛みを感じるのだった。
「今何が……痛い。痛い痛い痛い痛い痛い!」
攻撃されたのか今? 俺が?
何に? あの黒い石? あれにか?
状況の整理が全く追いつかない。
急な出来事でパニックになる。
俺は激痛に耐えきれず体を地面に寝かしつける。
元の世界では味わうことのない痛みを、今まさに体感する。
こんな、こんな痛いのって。
何で俺生きてるんだ……あ、あぁ。
涙とヨダレで顔がぐちゃぐちゃになる。
だが、まだ体は原型を保っていた。
そして、感じたことの無い痛みを受けたにも関わらず、まだ体に力が入るのは不思議でしかない。
「オワリ……タテナイ……オワリ?」
倒れている俺の元に、その黒い物体はゆっくりと近づいてくる。そして語りかけて来る。
その近付いて来る黒い物体を見て、やっと自分の置かれた状況を理解することが出来た。
俺は今コイツにやられたんだ。
多分腹パンをくらった。
ありえないぐらい痛い。
でもまだ息も出来てるし、立ち上がることは出来そうな気がする。
俺は激痛の中で体を起こす。
このまま寝てたら、また何かされても反応できないと思い、飛びそうになる意識が切れないよう、自分の顔を引っ叩き、その物体と対峙するため立ち上がる。
終わりか? と聞いて来たその黒い物体は、俺が立ち上がるのを見て、驚くようなリアクションをする。
表面からはてなマークやびっくりマーク、そして怒りのマークを俺に見せるのであった。
「感情があるのか!?」
自分の意思を目に見えるよう表示しているであろうその物体を見て驚く。
そして形を自由自在に変形させるのを見て、流石の俺でもその物体の正体に気づいた。
「こいつ……ヨヨが言ってた『上位スライム』か」
真っ黒で丸いそのプニプニの物体、それはかつての江口軍太が知っている本来のスライムの姿であったのだ。
知っているものとは色が違うが、これこそが紛れもない、俺の知るスライムの形状なのだ。
そのゼリーのようなプニプニの体は、スライムとしか言えないほど自分のイメージと合致するのであった。
だが自分の想像するスライムの強さなどを遥かに超えている。
スライムの攻撃1つで壁まで飛ばされるなど聞いたこともない。
「……ステータス」
俺はヨヨに教えられた戦闘のコツを思い出し、ステータスプレートを表示する。
戦いにおいて自分のステータスを把握するのは必須事項。
俺は自分の状態を確認することにした。
これほどの攻撃を食らって何も無いわけが。
そう思ってステータスプレートを見てみる。
しかしステータスは特に何も変化が無かった。
「嘘だろ、めちゃくちゃ痛いんだぞ。おかしいだろが!」
体力などが減ってない状況は本来なら喜ぶべきことであるが、ここまでの激痛を伴う攻撃を受けて何も変わらないなどあり得ないと混乱するのであった。
「……ダメダ……イマハ……」
立ち上がり、ステータスプレートを見つめる俺に対し、スライムは落ち込んだ様子を見せた。
ダメって……何がダメなんだ?
俺がダメなのか?……それとも……。
スライムの言葉について考える。
「……」
いや、やっぱダメなことなんて無いだろ。
すごい痛いじゃんか。
……もしかしてこれでもダメだと思うぐらい、あのスライムは弱ってたりするのか?
俺が立ち上がった時に驚いてたぐらいだし。
「……アーツ……モドセ……マダ」
さっきから何を言っているかは正直わからない。
でもまだ俺は殺られるわけにはいかない。
ユウリにラノベ書くって約束したんだ。
死ねない、俺は死ねないんだよ!
スライムが攻撃を仕掛けてこない時間があったお陰で少し痛みも引いてきた。まだ戦えるぞ!
「タメス……ウツワ」
構えを取るとスライムは宙に飛び上がる。
「こい、この真っ黒黒すけが!!」
俺はスライムを睨みつけ、戦闘する意志をしっかり持って、拳をギュッと握り締めるのであった。
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