転生令嬢、淑女の嗜みよりも筋肉と剣を極めます 〜チートレベルアップで最強貴族令嬢になった件〜 [完]

水無月いい人(minazuki)

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第三章「狂宴の幕開け」

Episode Yuu 【The Silver Vanguard】

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──夜の帳が街を覆い、静寂が石畳の上に広がる。

 人気のない通りに、かすかに響く靴音がひとつ。  
 ギルドの門の前に佇む、銀髪の青年──ユウ。

「……さて、そろそろか」

 ユウは遠くに続く街道を見やる。  
 月光に照らされたその姿は、まるでこの世ならざる者のように美しく、儚げだった。  
 だが、彼の瞳に宿る光は冷静そのもの。そこに迷いも動揺もない。ただ、これから訪れる戦いを見据えるのみ。

「ふむ、来たか。思ったよりも早いな……だが、リリアナに手を出させるわけにはいかない」

 ユウが視線を門の影に移した刹那──  
 静寂を引き裂くように、冷笑が響く。

「ハハッ、随分と気取ったお出迎えじゃねぇか、銀髪の兄ちゃんよ」

 歪んだ笑みと共に影から現れたのは、漆黒の外套に身を包んだ男たち。  
 目の奥に潜む冷たい光と、獣のような身のこなしが、ただのならず者ではないことを物語る。

 その佇まいから放たれる圧力は、並の冒険者では到底耐えられないものだった。  
 彼らの名は──"カゲロウ"。  
 裏社会で名を馳せる、闇に生きるSランク冒険者たち。彼らにはそれぞれの目的があり、その為ならどんな手段も厭わない集団である。

 それもただの下っ端などではなく、各地でその名を轟かせた歴戦の猛者たちの集まりだ。

 先頭に立つのは、赤みがかった長髪を背に流した男。  
 目は血の色に染まり、口元に笑みを浮かべているが、そこにあるのは純然たる殺意のみ。

「“赤刃のランデル”……」

「おっ、俺のことを知ってやがるとは光栄だぜ、坊主」

 ランデルは長身で筋肉質な体格を持ち、肌には過去の戦いを物語る無数の傷跡が刻まれている。  
 右手には血を吸うたびに赤く染まる魔剣《ブラッドハウンド》。  
 その刃には、数多の命の断末魔が染み込んでいた。

 その背後に控えるのは、長い黒髪を乱し、野獣のような目つきをした男。  
 皮鎧に身を包み、両手に銀色の短剣を構えるその姿は、獲物を追い詰める獣のようだった。

「“双牙のグレン”……」

「へへっ、覚えてもらってるとは光栄だな」

 最後に立つのは、腰まで届く氷のように白い髪を持つ女。  
 蒼白な肌と氷の瞳を持ち、漆黒のローブから覗く指先には冷気が漂っている。

「“氷華のセラフィーナ”……なるほど、これだけの面子が揃うとはね。依頼が相当な額だったと見える」

「ハッ、話が早くて助かるぜ。まあ、あの令嬢に“依頼”が出されてな。で、俺たちが追いかけねぇといけねぇんだわ」

 ランデルがニタリと笑いながら、魔剣の刃を地面に突き立てる。  
 その刃先が石畳に触れると、じわじわと紅い光が滲み出した。  
 魔剣が血を求めて蠢く──それは、これまでどれだけの命を刈り取ってきたのかを示す証だった。

「それは困る。リリアナを傷つける者は、僕が許さない」

「ハッ、なら話は簡単だ。──お前をここで殺す!!」

 刹那、夜の空気が鋭く張り詰めた。  

「行くぜェッ!!」

 叫びと共にランデルが地を蹴る。  
 魔剣《ブラッドハウンド》が獲物を求め、血の香りを漂わせながら振り下ろされた。

 その一撃は、並の冒険者なら避けることすらできない速さ。  
 だが──

「遅いね」

「なっ……!?」

 ユウの姿が、ほんのわずかに揺らいだかと思えば、次の瞬間には消えていた。

 赤い軌跡が空を切る。  
 ランデルの斬撃は、ユウに一片の傷も与えないまま、ただ空を裂いた。

「嘘だろ……今のを避けやがっただと……!?」

「この程度なら、視るまでもない」

「クソッ、ならこれでどうだァッ!!」

 ランデルが再び斬りかかる。  
 刃が横薙ぎに、縦に、突きの連撃が雨のように降り注ぐ。  
 だが、ユウはその全てを最小限の動きで回避していく。

 あり得ない。  
 人間の反応速度を超えている。  
 いや、それ以前に──これは、"戦闘"ではない。

 ランデルは一方的に攻撃を繰り出し、ユウはそれをただ"いなしている"だけ。  
 まるで、獲物と狩人が逆転したかのように。

「なぜだ……なぜ当たらねぇ!?俺はSランク冒険者だぞ!!?」

「“Sランク”──か。残念だけど、君たちとは次元が違うんだ」

 その言葉と同時に、ユウが鞘に収めたままの剣を僅かに動かした。

「──そこ、お留守だよ」

「……ッ!!?」

 ユウの手が一瞬だけ動いた。

 剣を抜いた?否。  
 鞘から完全に抜かず、僅かに動かしただけ──それでも、"結果"は生まれた。

「ぐあっ……!!?」

 ランデルの体が、わずかに傾ぐ。  
 彼の胸元から、鮮血が溢れ出していた。

「ぐっ……あぁ……ッ!!な、なんだ……いつの間に……」

「視えなかった?なら、君に勝ち目はないね」

 ユウの声は、酷く冷たかった。

 戦いは、もはや決したも同然だった。  

「次は“双牙のグレン”かい?」

「調子に乗るなよ小僧ッ!!」

 二本の短剣を両手に握ったグレンが、ユウに迫る。  
 その一歩は、軽やかでありながら獣じみた鋭さを持っていた。  
 姿勢を低くし、横へ滑るような独特の動き──まるで蛇が地を這うかのように、死角を狙い続ける。

 その速さ、まさに一級品。  
 たとえ一流の冒険者でも、一瞬のうちに喉を掻っ切られてもおかしくない。  

「チッ、避けやがれッ!!」

 グレンの短剣が銀の閃きを放つ。  
 空気を裂く速度で振り下ろされる一撃。  
 それが、ユウの首を狙い──  

「だから遅いって」

「なっ──!?」

 次の瞬間、グレンの腕が弾かれた。  

 いや、弾かれたのではない。  
 ユウが剣を鞘からわずかに引き、"風圧"だけで斬撃を逸らしたのだ。  

「ッ……こ、こいつ……!」

 グレンは即座に跳び退る。  
 だが、その瞬間、背中に悪寒が走った。  

「もう手遅れだよ」

「っ……!」

 ユウの剣が、完全に抜刀されることはなかった。  
 だが、"抜かれないまま"放たれた一撃は──まるで大気そのものを切り裂くかのように、グレンの体を切断した。  

「が……はッ……!!?」

 グレンの体がよろめき、両手の短剣が虚しく地面へと落ちる。  
 胸元から血が噴き出し、視界が暗転する。  

「く……くそが……なんだ、こいつは……」

 膝をついたグレンは、苦しげに息を吐きながら、それでも立ち上がろうとする。  
 だが、その足に力は入らない。  
 気付けば、彼の腹部には深く刻まれた"見えない傷"が走っていた。  

「……君はもう戦えない。無理をするのはやめておいた方がいいよ」

 ユウは静かに告げる。  
 その瞳には、もはや戦意はない。  
 ただ、淡々とした死刑執行人のような冷淡さがあった。

 ──戦いは、もはや"遊び"ではないのだ。  

「さて、最後は“氷華のセラフィーナ”だったね」

「……やるじゃない。でも、この私を舐めないことね」

 その言葉が告げられるや否や──  

 空気が、一瞬で凍りついた。  

 ギルドの門の前、周囲の地面が音を立てて凍結し、氷の結晶が浮かび上がる。  
 冷気が白い靄となり、ユウの髪をかすめる。  

「フフッ、これでもう動けない。動けなければ私の魔法は絶対に避けられないわ」

 セラフィーナの唇が微かに動く。  

 ──それは、魔法の詠唱。  

「氷華──【フロストランス】!!」

 無数の氷槍が空中に出現し、一斉にユウへと襲いかかる。  
 その速度は疾風の如く、数は嵐の如く。  
 逃げ場などない。  

 だが──  

「……絶対ね。それはどうかな?」

 ユウの微かな呟きと共に、彼の足元が一瞬だけ揺らぐ。  
 いや、彼が動いたのではない。  
 彼を覆っていた氷が、"粉砕"されたのだ。  

「っ!?なっ……!?」

 セラフィーナが目を見開く。  

 氷の魔女として数多の敵を葬ってきた彼女にとって、魔法を真正面から砕かれるなどあり得ない。  
 だが、ユウはそれを"当たり前のこと"のように成し遂げた。  

「これで終わりだ」

 セラフィーナの目前に、ユウの姿があった。  
 そして──  

「やめっ──」

 刃が輝き、一閃。  

 次の瞬間、セラフィーナの意識は闇へと沈んだ。  

 数秒後、地に伏した三人の刺客を見下ろし、ユウは静かに息を吐いた。  

「やれやれ、これで終わりかと思ったんだけどね……まさか貴方が現れるとは」

 ユウは微かに息を吐きながら、静かに後ろを振り向いた。  
 遠くから吹き抜ける夜風が、銀色の髪を揺らす。  

 その視線の先、ギルドの門の陰から歩み出る影──  

「……久しいな、ユウ」

 深く低い声が、闇に溶けるように響く。  
 男は黒い燕尾服を纏い、白髪を背に流していた。  
 その立ち姿は、あまりにも完璧で、隙の欠片も見当たらない。  
 だが、そこに漂う"気"だけは、剣気に満ちていた。  

 ──この男は、ただの剣士ではない。  

「アルフォード……」

 その名を口にした瞬間、ユウの背中に、僅かに冷たい汗が流れる。  
 戦いの中で恐怖を感じることは、ほぼない。  
 だが、この男だけは──  

 ユウが唯一、『剣の才』で敵わないと感じた存在だった。  

「元気そうだな」

「そちらこそ……随分とお元気で何よりですよ、師匠」

「フン……“師匠”か。お前がその呼び方をするとはな。だが、そんな過去は忘れろ。今日の私は“敵”として相対するのだからな」

 アルフォードは、一歩前に踏み出す。  
 そのわずかな動きだけで、空気が震えた。  
 周囲の温度が下がったかのような錯覚すら覚える。  

 ──これが、この男の"圧"。  

 目の前に立つだけで、戦場の流れを支配するほどの"王の剣"。  

「"私"……なるほど、そういう事ですか。貴方もリリアナの一件に関わっているのですね……なら、遠慮はしない」

「その方がいい……さあ、構えろ、ユウ!!」

 その言葉と同時に、世界が沈黙した。  

 空気が張り詰める。  

 そして、次の瞬間──  

 ガキィンッ!!!!  

 刹那、衝撃音が夜の街に轟いた。  

 二人の剣が交差し、火花が散る。  
 ユウは鞘に納めたままの剣で、アルフォードの一撃を受け止めていた。  

「さすがですね、師匠。いきなりの抜刀ですか?」

「お前に手加減するつもりはない。全力で来い」

「では……遠慮なく」

 ユウは一歩踏み込み、剣を引き抜いた。  
 その瞬間、空気が弾けるように揺れる。  

 "真剣勝負"の幕が開いた。  

 斬撃。  

 斬撃。  

 斬撃。  

 一閃、二閃、三閃──  

 ユウとアルフォードの剣が激しく交錯する。  
 その速さは、普通の剣士では目で追うことすらできないだろう。  

 だが、二人の間では、それは"当たり前"だった。  

「……やはり、強いですね」

「当然だ。お前が強くなった分、私も研ぎ澄ましているのだからな」

 ユウは剣を弾かれ、わずかに後ろへ跳ぶ。  
 アルフォードの一撃は、どれも無駄がない。  
 そこに"迷い"や"無駄な動作"は一切存在しない。  

 まるで"完成された剣"そのもの。  

(やはり……まだ届かないか)

 ユウは僅かに唇を噛んだ。  

 師匠と弟子という関係は、とうに過去のものだ。  
 だが、それでもこの剣の前に立つと、自分が"学ぶ側"に戻ってしまう気がする。  

 ──それを、今ここで打ち破らなければならない。  

「次の一手で決めましょう」

「フン、面白いことを言う」

 二人は再び剣を構える。  

 ユウの剣が微かに輝き、アルフォードの目が鋭く細められた。  

 ──次の一撃が、"勝敗"を決める。  

「来い、ユウ!!」

「……行きます!!」

 ──そして。  

 次の瞬間、二人の剣が放たれ──  

 夜の静寂が、鋭く引き裂かれた。   

 ──しかし、その決着を見届けた者はいない。  
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