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最終章:ゼロ
第百四十五話:『それは悪夢か、救済か』
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夢を見た。
視界はどこまでも続く真っ白な空間。床も壁も天井も存在しないのに、確かに“場”の気配だけはある。靄のような光がゆらめき、息を吸えば冷たい甘い匂いが肺の奥に届く。その中心に、もう一人の俺が立っていた。
彼は動かない。話しかける訳でもなく、ただじっと俺を見つめているだけ。目が合っているのに、そこに温度がない。こちらから接触を測ろうとしても、声が喉で絡みつくように出ない。動こうとした足は、粘土に埋まったように重く、進めない。
そんな退屈で奇妙な空間に、次々と俺の記憶にいる顔が浮かび上がっていく。
白い光の幕がひらひらと裂け、そこから現れたのは、セレナ、エル、ダーウィン──女ばかりだ。柔らかな笑みを浮かべる者、真剣なまなざしを持つ者、それぞれが俺の過去の断片のように並んでいる。
我ながら恥ずかしい。
こんな時でも夢に出てくるのは女ばかり。
そこに、もう一人の俺がゆっくり歩いて行き、四人の輪に入り、楽しそうにトークをしていた。笑顔の花が、真っ白な空間に咲いたように見える。
(女子トークになに割って入ってんだよ俺)
心の中でつっこんでも、声は届かない。彼女達の声も聞こえない。口が動いているのと、楽しそうに肩を寄せ合っている程度しか分からない。
孤独の中で、それは光る水面の向こうの幻のようだった。
(なんだよこれ……孤独な俺を嘲笑う悪夢だったのかよ)
てっきり、いい夢だと思ったが、結局は悪夢──
『アルスくん』
その時、心地よい声が、風鈴が鳴るように響いた。
楽しそうにトークをしていたダーウィンの声だ。
ダーウィンは、セレナ達に小さく手を振り、ゆっくり俺の方へと歩いてくる。白い空間を揺らしながら近づいてくるその姿は、夢の中にいる“もう一人の俺”ではない。見ている俺に、まっすぐに向かってくる彼女だった。
『君とはお別れだ』
その声を聞いた瞬間、喉がひりつく。声を動かそうとしても、舌が凍ったように上手く喋れない。
『僕は君にね、幸せになって欲しかったんだあ』
ダーウィンは腕を後ろに組み、まるで散歩の途中のように軽やかに俺の顔を覗き込んでくる。
その顔は、これまで見たどの表情よりも優しく、光を帯びていた。
『……今まで君をずっと見ていたんだよ?色んな人間がいる中で”君だけ”をね。……僕はキミが好きだ、遠山くん』
(──ッ)
胸の奥で何かが音を立てた。声が出せない。言いたいこと、伝えたい事が、雪崩のように込み上げてくるのに、すべてが閉ざされている。
『時間が無いから手短に言うよ。……僕はラプラスに嵌められた。彼女は周囲の人間の未来を予知し、僕と君を切り離したんだ。……君も気付いていると思うけど、今の君は不死身じゃない。それどころかステータスも存在しない』
(……やはり力を失っていたのか)
胸の中で呟きが渦巻く。ダーウィンの声は優しくもあり、どこか遠い鈴の音のようにも響く。
『それだけじゃないんだ。ラプラスは君を殺しにくると思う。以前、僕と彼女は敵対しているって言ったろ?彼女はきっと僕が選んだ使徒である君を狙いに来るはずだ。ラプラス──彼女はそういう性格だからね』
迷惑極まりない話だ、といつもの癖で心の中で吐き捨てる。だが、その声さえ空間に吸い込まれて消えていく。
『巻き込んでしまってごめんね。でも、今や君はこの世界の“異物”でね。この世界の異世界人は、必ず魔神の使徒に選ばれてやってくる。……けれど、今の君には魔神がいない。僕という存在がね』
魔神を宿さない異世界人──自分がまさにそれだと、冷たく理解する。
『そう聞くと無力だと自分を責めると思う。この世界以前からずっと君を見てきたから分かる。……今の君は自信を失くしているとね。……でも僕は信じてるよ。君は必ず成し遂げる……あ、手短って言った手前で長話が過ぎたね。じゃあね!』
ダーウィンの声は、風鈴の音のように軽やかで、それでいて胸の奥に残る響きを持っていた。彼女の身体が淡い光に包まれ、輪郭は揺らぎ、やがて無数の光の粒子へと変わっていく。指先から、髪先から、まるで砂が零れ落ちるように、その存在は空気へ溶けていく。
彼女だけじゃない。セレナも、エルも、同じように柔らかな光に抱かれ、表情だけは優しいまま、ゆっくりと霧のように散っていく。微笑みを残しながら消えていく姿は、懐かしい夢が朝日に焼き消されていく瞬間のようで、胸に寂寥感だけを置いていった。
(……何を成し遂げろってんだ。お前達が作った世界だろうが)
胸の奥から不満と疑念が滲み出る。俺は勝手にこの世界に呼ばれ、ただ生き延びることだけを考えてここまで来た。目の前で仲間を失いかけ、力を失い、それでも這うように歩いてきただけだ。それなのに、今や『世界を救う』とほざいてやがる。力も何もない、ただの俺が。
世界が滅べば自分も死ぬ。だから世界を救うなんて良いように解釈しここまでやってきた。
(俺はやっぱ偽善者だな)
吐き捨てるような内心の声が、真っ白な空間に反響して消える。だがその余韻をかき消すように、またダーウィンの声が届いた。
『──あ、そうそう。一つ言い忘れていたよ! この世界は僕ら魔神が創ったんじゃない。僕たちはあくまで“ルールを定めた”だけだよ。続きはまた話してあげるね!…………待ってるから』
その声が最後に響いた瞬間、ダーウィンの姿は完全に掻き消えた。真っ白な空間に残されたのは、ただひとり取り残された俺だけだった。
孤独が音を立てて押し寄せる。残響すらない静寂に、呼吸の音だけがやけに大きく響いた。
俺はただ立ち尽くすしかなかった。
再び誰かが呼ぶ声が聞こえる。今度は夢じゃない。
外からの声だ。
恐らく彼女だろう。うなされている俺を心配するような声が聞こえてくる。
さあ──目を覚ます時間だ。
視界はどこまでも続く真っ白な空間。床も壁も天井も存在しないのに、確かに“場”の気配だけはある。靄のような光がゆらめき、息を吸えば冷たい甘い匂いが肺の奥に届く。その中心に、もう一人の俺が立っていた。
彼は動かない。話しかける訳でもなく、ただじっと俺を見つめているだけ。目が合っているのに、そこに温度がない。こちらから接触を測ろうとしても、声が喉で絡みつくように出ない。動こうとした足は、粘土に埋まったように重く、進めない。
そんな退屈で奇妙な空間に、次々と俺の記憶にいる顔が浮かび上がっていく。
白い光の幕がひらひらと裂け、そこから現れたのは、セレナ、エル、ダーウィン──女ばかりだ。柔らかな笑みを浮かべる者、真剣なまなざしを持つ者、それぞれが俺の過去の断片のように並んでいる。
我ながら恥ずかしい。
こんな時でも夢に出てくるのは女ばかり。
そこに、もう一人の俺がゆっくり歩いて行き、四人の輪に入り、楽しそうにトークをしていた。笑顔の花が、真っ白な空間に咲いたように見える。
(女子トークになに割って入ってんだよ俺)
心の中でつっこんでも、声は届かない。彼女達の声も聞こえない。口が動いているのと、楽しそうに肩を寄せ合っている程度しか分からない。
孤独の中で、それは光る水面の向こうの幻のようだった。
(なんだよこれ……孤独な俺を嘲笑う悪夢だったのかよ)
てっきり、いい夢だと思ったが、結局は悪夢──
『アルスくん』
その時、心地よい声が、風鈴が鳴るように響いた。
楽しそうにトークをしていたダーウィンの声だ。
ダーウィンは、セレナ達に小さく手を振り、ゆっくり俺の方へと歩いてくる。白い空間を揺らしながら近づいてくるその姿は、夢の中にいる“もう一人の俺”ではない。見ている俺に、まっすぐに向かってくる彼女だった。
『君とはお別れだ』
その声を聞いた瞬間、喉がひりつく。声を動かそうとしても、舌が凍ったように上手く喋れない。
『僕は君にね、幸せになって欲しかったんだあ』
ダーウィンは腕を後ろに組み、まるで散歩の途中のように軽やかに俺の顔を覗き込んでくる。
その顔は、これまで見たどの表情よりも優しく、光を帯びていた。
『……今まで君をずっと見ていたんだよ?色んな人間がいる中で”君だけ”をね。……僕はキミが好きだ、遠山くん』
(──ッ)
胸の奥で何かが音を立てた。声が出せない。言いたいこと、伝えたい事が、雪崩のように込み上げてくるのに、すべてが閉ざされている。
『時間が無いから手短に言うよ。……僕はラプラスに嵌められた。彼女は周囲の人間の未来を予知し、僕と君を切り離したんだ。……君も気付いていると思うけど、今の君は不死身じゃない。それどころかステータスも存在しない』
(……やはり力を失っていたのか)
胸の中で呟きが渦巻く。ダーウィンの声は優しくもあり、どこか遠い鈴の音のようにも響く。
『それだけじゃないんだ。ラプラスは君を殺しにくると思う。以前、僕と彼女は敵対しているって言ったろ?彼女はきっと僕が選んだ使徒である君を狙いに来るはずだ。ラプラス──彼女はそういう性格だからね』
迷惑極まりない話だ、といつもの癖で心の中で吐き捨てる。だが、その声さえ空間に吸い込まれて消えていく。
『巻き込んでしまってごめんね。でも、今や君はこの世界の“異物”でね。この世界の異世界人は、必ず魔神の使徒に選ばれてやってくる。……けれど、今の君には魔神がいない。僕という存在がね』
魔神を宿さない異世界人──自分がまさにそれだと、冷たく理解する。
『そう聞くと無力だと自分を責めると思う。この世界以前からずっと君を見てきたから分かる。……今の君は自信を失くしているとね。……でも僕は信じてるよ。君は必ず成し遂げる……あ、手短って言った手前で長話が過ぎたね。じゃあね!』
ダーウィンの声は、風鈴の音のように軽やかで、それでいて胸の奥に残る響きを持っていた。彼女の身体が淡い光に包まれ、輪郭は揺らぎ、やがて無数の光の粒子へと変わっていく。指先から、髪先から、まるで砂が零れ落ちるように、その存在は空気へ溶けていく。
彼女だけじゃない。セレナも、エルも、同じように柔らかな光に抱かれ、表情だけは優しいまま、ゆっくりと霧のように散っていく。微笑みを残しながら消えていく姿は、懐かしい夢が朝日に焼き消されていく瞬間のようで、胸に寂寥感だけを置いていった。
(……何を成し遂げろってんだ。お前達が作った世界だろうが)
胸の奥から不満と疑念が滲み出る。俺は勝手にこの世界に呼ばれ、ただ生き延びることだけを考えてここまで来た。目の前で仲間を失いかけ、力を失い、それでも這うように歩いてきただけだ。それなのに、今や『世界を救う』とほざいてやがる。力も何もない、ただの俺が。
世界が滅べば自分も死ぬ。だから世界を救うなんて良いように解釈しここまでやってきた。
(俺はやっぱ偽善者だな)
吐き捨てるような内心の声が、真っ白な空間に反響して消える。だがその余韻をかき消すように、またダーウィンの声が届いた。
『──あ、そうそう。一つ言い忘れていたよ! この世界は僕ら魔神が創ったんじゃない。僕たちはあくまで“ルールを定めた”だけだよ。続きはまた話してあげるね!…………待ってるから』
その声が最後に響いた瞬間、ダーウィンの姿は完全に掻き消えた。真っ白な空間に残されたのは、ただひとり取り残された俺だけだった。
孤独が音を立てて押し寄せる。残響すらない静寂に、呼吸の音だけがやけに大きく響いた。
俺はただ立ち尽くすしかなかった。
再び誰かが呼ぶ声が聞こえる。今度は夢じゃない。
外からの声だ。
恐らく彼女だろう。うなされている俺を心配するような声が聞こえてくる。
さあ──目を覚ます時間だ。
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