3 / 152
第一章:モブからの覚醒
第二話:小さな一歩とダンジョンの誘い
しおりを挟む
知力に1ポイントを振ってから、俺は明確な手応えを感じていた。
いや、数値的にはたった1だ。何か劇的に世界の見え方が変わったとか、突如として魔導の知識が湧き出てきたとか、そういう派手な変化があったわけではない。
それでも、頭の中が少しだけクリアになったような、思考の速度がわずかに上がったような、そんな感覚があった。
例えるなら、古いPCのOSが、ほんの少しだけバージョンアップしたような、地味だが確かな改善だ。
ゴブリンとの遭遇から一夜明け、俺は改めてこの世界での行動指針を固めた。
「まず、自活できるだけの基礎能力の確立だな」
そして、将来の「魔物の大侵攻」に備え、村から脱出するための準備を着々と進めることだ。
(俺はモブだ。生き残る事だけを考えていればいい)
そのためには、地道な努力が不可欠である。
しかし、俺はかつて社畜だった。努力は得意だ。むしろ、努力することしかできないと言っても過言ではない。
その日から、俺のモブとしての成り上がり生活が始まった。
日中は、村の仕事を手伝う。
一番簡単なのは、薬草採集だ。
ゲーム知識がある俺にとって、毒草と薬草の見分けは容易い。安全な場所を選び、効率よく薬草を摘んでいく。
最初はぎこちなかった動きも、毎日繰り返すうちに少しずつ洗練されていくのを感じた。腕の筋肉がわずかに盛り上がり、呼吸も以前より楽になる。
「アルス、今日は早いね。ずいぶん慣れてきたじゃないか」
薬草を買い取ってくれる薬師の老女が、目を細めて微笑んだ。
「はい、おかげさまで」
言葉通り、体が少しずつ慣れてきているのがわかる。
(ここはゲームと同じ仕様か)
この世界は、身体を動かせば動かすほど、実際に能力が向上していく。ゲーム的な表現をすれば、「熟練度」が上がっている感覚だ。
【体力:0 → 0.1】
【筋力:0 → 0.1】
【器用:0 → 0.1】
【サバイバル知識:1 → 1.1】
【薬草学:未習得 → 1】
おお、ついにスキルが覚醒した!
薬草学。地味だが、薬草採集に特化したスキルだ。これがあれば、さらに効率よく薬草が見つかるだろう。
能力値も小数点以下だが、確実に増えている。ゼロから脱却したのだ。この小さな変化が、俺には何よりも嬉しかった。
そして夜は、村の図書館で本を読み漁った。
図書館といっても、小さな村なので、数少ない古びた本が並べられているだけだが、この世界の歴史や地理、魔物に関する基礎知識を得るには十分だった。
特に俺が興味を持ったのは、魔物に関する記述だ。ゲームでは知ることのできなかった、魔物の生態や弱点に関する、より詳細な情報が記されている。
「なるほど、ゴブリンは火を恐れるが、特定の植物から抽出した毒にも弱いのか……」
(ここもやはりゲームと同じ……)
読書中、時折、脳内で新たなウィンドウが開く。
【知力:1 → 1.1】
【歴史知識:未習得 → 0.5】
【モンスター生態学:未習得 → 0.8】
知力が着実に上がっているのがわかる。同時に、新たな隠しスキルも覚醒していた。
「……おもしれぇ」
特に「モンスター生態学」は大きい。これで、より安全に魔物と遭遇し、対処できるようになるだろう。
そんな生活を、数ヶ月続けた。
体力、筋力、器用さは、薬草採集や村の手伝い(薪割り、水汲みなど)で地道に向上した。
知力は、夜の読書で着実に伸びていった。
各ステータスは、ようやく「1」を超えるか超えないか、といったところだが、それでも最初のオールゼロと比べれば、雲泥の差だ。
身体能力が少しずつ上がっていくことで、できる仕事の幅も広がった。
最初は子供だからと断られていた、少し重い荷物の運搬や、畑仕事なども手伝わせてもらえるようになった。
村人たちの俺を見る目も、少しずつ変わってきたように思う。最初は「かわいそうな子」といった憐憫の目だったのが、今では「働き者だね」といった賞賛の言葉をかけてくれる。
「アルス、君は本当に頑張り屋だね。将来が楽しみだよ」
長老の言葉が、俺の心にじんわりと温かさを灯す。
ゲームでは名前すら与えられなかったモブの俺が、この世界では「アルス」として、確かに存在している。そして、村の人々に認められつつある。
しかし、俺は浮かれることはなかった。
これは、まだ第一歩に過ぎない。
何故なら俺は今、ここまでしても初期プレイヤーには遠く及ばない。ゼロという数字はそれ程までに大きいものなのだ。
---
ある日、俺は村の長老に、思い切って一つの質問をしてみた。
「長老、この村から一番近い、大きな街はどこですか?」
長老は少し驚いた顔をした後、穏やかに答えた。
「ああ、それなら東へ三日の道程だね。『エメラルドの都』と呼ばれる、美しい街だよ」
エメラルドの都。ゲーム序盤でヒロインが最初に訪れる、かなり規模の大きな都市だ。そこには冒険者ギルドもあり、より本格的な活動ができる。
「そうですか……」
俺は地図を頭の中に描く。東へ三日。今の俺の体力では、到底たどり着けない距離だ。それに、道中には危険な魔物も多く生息しているはずだ。
長老は、俺の様子を察したのか、少し心配そうに付け加えた。
「なぜそんなことを聞くんだい? 君はまだ子供だ。一人で旅に出るなんて、考えるものではないよ」
「いえ、少し気になっただけです。いつか、この村を出て、もっと広い世界を見てみたい、なんて……」
半ば嘘、半ば本音でそう答える。長老は何も言わず、ただ優しく頭を撫でてくれた。
やはり、地道な努力を続けるしかない。
村での生活で基礎を固め、将来的には冒険者として活動できるだけの力をつけなければ。
そのためには、もっと効率的に能力を上げる必要がある。
その日の夜、俺は改めてゲームの知識を総動員し、考えを巡らせた。
この世界には、「ダンジョン」というものが存在する。
村の近くにも、小さなダンジョンがある。村人たちは「危険な場所」として近づかないようにしていたが、ゲーム的には「初心者向けの練習ダンジョン」という位置づけだった。
ダンジョンには、通常のフィールドよりも多くの魔物がいる。
そして、経験値やアイテムも手に入りやすい。
つまり、効率的なレベリング場所なのだ。
「ダンジョン……。危険は伴うが、今の俺には必要なステップだ」
オールゼロだった俺が、わずかながらステータスを上げた今なら、もしかしたら……。
いや、待て。今の俺はたったの知力1、体力1、筋力1といった程度だ。調子に乗ってダンジョンに突っ込めば、あっけなく死ぬのがオチだろう。
しかし、もう一つ、俺には特別な情報があった。
そのダンジョンには、「隠された安全な採集ポイント」があることを、ゲームをやり込んだ俺だけが知っている。
そこには珍しい薬草が自生しており、魔物の出現頻度も極めて低い。しかも、運が良ければ、希少な素材アイテムが見つかる可能性もあった。
──翌朝、俺は長老に、
「少し遠くまで薬草採集に行きます」と告げ、村を後にした。
向かうは、村人たちが忌避する「森の奥の洞窟」。
それが、俺が目指すダンジョンだった。
洞窟の入り口は、黒い口を開けたように不気味だった。
ひんやりとした空気が肌を刺す。
いくらゲーム知識があるとはいえ、やはり生身で踏み入れるのは恐怖を感じる。
腰には、村の雑貨屋でなんとか手に入れた、錆びついた小さなナイフ。
背負った袋には、採集道具と、万が一のために村の薬師から分けてもらった解毒剤がいくつか。
「……行くぞ」
俺は、意を決して、暗闇が広がる洞窟の奥へと足を踏み入れた。
いや、数値的にはたった1だ。何か劇的に世界の見え方が変わったとか、突如として魔導の知識が湧き出てきたとか、そういう派手な変化があったわけではない。
それでも、頭の中が少しだけクリアになったような、思考の速度がわずかに上がったような、そんな感覚があった。
例えるなら、古いPCのOSが、ほんの少しだけバージョンアップしたような、地味だが確かな改善だ。
ゴブリンとの遭遇から一夜明け、俺は改めてこの世界での行動指針を固めた。
「まず、自活できるだけの基礎能力の確立だな」
そして、将来の「魔物の大侵攻」に備え、村から脱出するための準備を着々と進めることだ。
(俺はモブだ。生き残る事だけを考えていればいい)
そのためには、地道な努力が不可欠である。
しかし、俺はかつて社畜だった。努力は得意だ。むしろ、努力することしかできないと言っても過言ではない。
その日から、俺のモブとしての成り上がり生活が始まった。
日中は、村の仕事を手伝う。
一番簡単なのは、薬草採集だ。
ゲーム知識がある俺にとって、毒草と薬草の見分けは容易い。安全な場所を選び、効率よく薬草を摘んでいく。
最初はぎこちなかった動きも、毎日繰り返すうちに少しずつ洗練されていくのを感じた。腕の筋肉がわずかに盛り上がり、呼吸も以前より楽になる。
「アルス、今日は早いね。ずいぶん慣れてきたじゃないか」
薬草を買い取ってくれる薬師の老女が、目を細めて微笑んだ。
「はい、おかげさまで」
言葉通り、体が少しずつ慣れてきているのがわかる。
(ここはゲームと同じ仕様か)
この世界は、身体を動かせば動かすほど、実際に能力が向上していく。ゲーム的な表現をすれば、「熟練度」が上がっている感覚だ。
【体力:0 → 0.1】
【筋力:0 → 0.1】
【器用:0 → 0.1】
【サバイバル知識:1 → 1.1】
【薬草学:未習得 → 1】
おお、ついにスキルが覚醒した!
薬草学。地味だが、薬草採集に特化したスキルだ。これがあれば、さらに効率よく薬草が見つかるだろう。
能力値も小数点以下だが、確実に増えている。ゼロから脱却したのだ。この小さな変化が、俺には何よりも嬉しかった。
そして夜は、村の図書館で本を読み漁った。
図書館といっても、小さな村なので、数少ない古びた本が並べられているだけだが、この世界の歴史や地理、魔物に関する基礎知識を得るには十分だった。
特に俺が興味を持ったのは、魔物に関する記述だ。ゲームでは知ることのできなかった、魔物の生態や弱点に関する、より詳細な情報が記されている。
「なるほど、ゴブリンは火を恐れるが、特定の植物から抽出した毒にも弱いのか……」
(ここもやはりゲームと同じ……)
読書中、時折、脳内で新たなウィンドウが開く。
【知力:1 → 1.1】
【歴史知識:未習得 → 0.5】
【モンスター生態学:未習得 → 0.8】
知力が着実に上がっているのがわかる。同時に、新たな隠しスキルも覚醒していた。
「……おもしれぇ」
特に「モンスター生態学」は大きい。これで、より安全に魔物と遭遇し、対処できるようになるだろう。
そんな生活を、数ヶ月続けた。
体力、筋力、器用さは、薬草採集や村の手伝い(薪割り、水汲みなど)で地道に向上した。
知力は、夜の読書で着実に伸びていった。
各ステータスは、ようやく「1」を超えるか超えないか、といったところだが、それでも最初のオールゼロと比べれば、雲泥の差だ。
身体能力が少しずつ上がっていくことで、できる仕事の幅も広がった。
最初は子供だからと断られていた、少し重い荷物の運搬や、畑仕事なども手伝わせてもらえるようになった。
村人たちの俺を見る目も、少しずつ変わってきたように思う。最初は「かわいそうな子」といった憐憫の目だったのが、今では「働き者だね」といった賞賛の言葉をかけてくれる。
「アルス、君は本当に頑張り屋だね。将来が楽しみだよ」
長老の言葉が、俺の心にじんわりと温かさを灯す。
ゲームでは名前すら与えられなかったモブの俺が、この世界では「アルス」として、確かに存在している。そして、村の人々に認められつつある。
しかし、俺は浮かれることはなかった。
これは、まだ第一歩に過ぎない。
何故なら俺は今、ここまでしても初期プレイヤーには遠く及ばない。ゼロという数字はそれ程までに大きいものなのだ。
---
ある日、俺は村の長老に、思い切って一つの質問をしてみた。
「長老、この村から一番近い、大きな街はどこですか?」
長老は少し驚いた顔をした後、穏やかに答えた。
「ああ、それなら東へ三日の道程だね。『エメラルドの都』と呼ばれる、美しい街だよ」
エメラルドの都。ゲーム序盤でヒロインが最初に訪れる、かなり規模の大きな都市だ。そこには冒険者ギルドもあり、より本格的な活動ができる。
「そうですか……」
俺は地図を頭の中に描く。東へ三日。今の俺の体力では、到底たどり着けない距離だ。それに、道中には危険な魔物も多く生息しているはずだ。
長老は、俺の様子を察したのか、少し心配そうに付け加えた。
「なぜそんなことを聞くんだい? 君はまだ子供だ。一人で旅に出るなんて、考えるものではないよ」
「いえ、少し気になっただけです。いつか、この村を出て、もっと広い世界を見てみたい、なんて……」
半ば嘘、半ば本音でそう答える。長老は何も言わず、ただ優しく頭を撫でてくれた。
やはり、地道な努力を続けるしかない。
村での生活で基礎を固め、将来的には冒険者として活動できるだけの力をつけなければ。
そのためには、もっと効率的に能力を上げる必要がある。
その日の夜、俺は改めてゲームの知識を総動員し、考えを巡らせた。
この世界には、「ダンジョン」というものが存在する。
村の近くにも、小さなダンジョンがある。村人たちは「危険な場所」として近づかないようにしていたが、ゲーム的には「初心者向けの練習ダンジョン」という位置づけだった。
ダンジョンには、通常のフィールドよりも多くの魔物がいる。
そして、経験値やアイテムも手に入りやすい。
つまり、効率的なレベリング場所なのだ。
「ダンジョン……。危険は伴うが、今の俺には必要なステップだ」
オールゼロだった俺が、わずかながらステータスを上げた今なら、もしかしたら……。
いや、待て。今の俺はたったの知力1、体力1、筋力1といった程度だ。調子に乗ってダンジョンに突っ込めば、あっけなく死ぬのがオチだろう。
しかし、もう一つ、俺には特別な情報があった。
そのダンジョンには、「隠された安全な採集ポイント」があることを、ゲームをやり込んだ俺だけが知っている。
そこには珍しい薬草が自生しており、魔物の出現頻度も極めて低い。しかも、運が良ければ、希少な素材アイテムが見つかる可能性もあった。
──翌朝、俺は長老に、
「少し遠くまで薬草採集に行きます」と告げ、村を後にした。
向かうは、村人たちが忌避する「森の奥の洞窟」。
それが、俺が目指すダンジョンだった。
洞窟の入り口は、黒い口を開けたように不気味だった。
ひんやりとした空気が肌を刺す。
いくらゲーム知識があるとはいえ、やはり生身で踏み入れるのは恐怖を感じる。
腰には、村の雑貨屋でなんとか手に入れた、錆びついた小さなナイフ。
背負った袋には、採集道具と、万が一のために村の薬師から分けてもらった解毒剤がいくつか。
「……行くぞ」
俺は、意を決して、暗闇が広がる洞窟の奥へと足を踏み入れた。
88
あなたにおすすめの小説
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる