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1章
6話 賢者が師匠に?
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「…という訳で、私たちがレイカにあげられるものは魔法に関してのことしかないの。ごめんなさい」
「いいえ…充分過ぎるくらいです。これ以上望めばバチが当たりますよ」
本心だ。
本当に、充分過ぎる。
王家に協力してもらうとはありがたいこと極まりない。
後ろ盾が得られるということになるのだろうか。
それならばもう不安はあまりない。
「ふふっ…信頼されているのかしら。でも…」
『嘘、ついているようには見えないって?』
「そう…心の底からレイカは信じてもいいと思う。私、昔から感は鋭いの」
自信満々にそう告げるメリスはとても楽しそうだった。
…何年待っていたのだろう。
それも、子供の頃から。
すごい。
私なら、どうするのか。
多分…忘れてしまう。
今に一生懸命にならねばと、約束に対して思いを馳せることはせずに人生を苦しみながら…。
私が少し俯くと、メリスは急に立ち上がった。
「さて!そうと決まれば、さっそく賢者様の元へ行きましょう!」
私は顔を上げて応える。
「賢者様…?」
「そう!教えてもらうのであれば本人に聞くのが一番でしょう?」
本人…
賢者さんはどんな人なのだろうか。
『まあ、確かに…でも、納得して教えてくれるの?』
「大丈夫。理解のある人だから」
そう言って部屋の扉を開け、一歩前へ出た。
すると、
「姫様…どこへ…行こうと…?」
そこに居たのはルリアだった。
なんだかとても近づきがたいオーラを放っている。
(わあ…笑っているけど目が…笑ってない…)
「あ…そうだ。ルリアもついて来て!一緒に賢者様の元へ行きましょう」
「…はい?え、ちょっ…!姫様ぁ!?」
ルリアの手を引っ張り歩き出すその姿はまるで親子のようだった。
「…?ルリア…さんって、不思議な感じするね?」
『それは、後でわかると思うよ~』
「……?」
不思議、と言っても具体的に言えない。
けれど…なにか人とは違う、そう、感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「ここだよ。……賢者様、ここを開けてください」
ここに来るまでドアをあまり見かけなかった。
ただ、そこにぽつんとある扉に向かい、声を上げたメリス。
扉の真ん中あたりに-研究室-用のない者、立ち入るべからず…と、書いていた。
異世界で字ってわかるのか?それをシルに聞くと『全て元の世界で使っていた字に変換されて、見えるようにしといたからね』なんて、楽しそうに話すもんだから神様って凄いんだなと、改めて思った。
急に扉が開き、穏やかそうな雰囲気の青年が姿を現した。
青年は顔立ちがよかったが、着ているローブがだらしない感じの着方になっている。
急いできたようだ。申し訳ない。
よくよく見れば後ろには物が散乱している部屋の光景があった。
「メリス…?どうしたんだい?……っ!?その子は…!?」
いきなり私の肩を掴み、美形な顔を近づけられる。
目がバッチリと合っている。
なぜに…?もしや転生者だとバレて…?
「君!君は…なぜそれで生きていられるんだ…!?」
「え」
え…?
なぜそうなる。
そんな絶望的な顔に見えるのか?
馬鹿にして…いや、してなさそうだな。
そんな驚き方じゃない。ってかなんで驚いてんの?
「君はどうなっているんだ…魔力量が普通の人の比じゃない!これは…僕すらも超えているのか…?それなのに…どうして耐えられる…?」
「っちょ、ちょっと待って…賢者様。私達が来たのはこのレイカに魔法を教えて欲しいから来たの。この子が魔法を使いこなせるように教えてあげて?」
「それは…弟子は持ったことはないけど…うん。いいよ。僕が役に立てるなら。よろしくね、レイカちゃん」
「あ…ちゃん付けはしなくていいです。気色わr…鳥肌立つので」
「レイカ…それは…だいたい同じこと言っているようなものだよ…」
ちゃん付けとか気持ち悪い。
賢者さんがそう呼んだら気持ち悪いとかではなく、ちゃん付け自体が気持ち悪い。
レイカ…ちゃん…だあ?
そんなの、迷惑極まりないじゃないか。
やめろ。マジで。本当に。
「じゃあ、レイカでいい…よね?…部屋汚いけど、あがって。話すこともあるだろうし…紅茶入れるよ」
部屋に入ると、まず言葉にするなら…汚い。
本やら変な色の液体やらその入れ物っぽいビーカー…などなどが散乱してあった。
今までで片付けるということをしなかったような人の部屋だ。
美形なのに……美形なのに。
惜しいな…これは。
初の家デートでそっこー彼女に振られるパターンのやつや。
唯一綺麗だったソファーに座るよう促される。
メリス、私が座ったが、ルリアさんは座らずに部屋を片付け始めた。
いつもこうして片付けているのだろうか?
なんか手慣れている。
「それで…具体的にはどういう魔法を教えればいいの?」
賢者さんは、紅茶を入れ、資料らしき紙が置いてあるソファーの前にあったテーブルに4人分の紅茶が入ったカップを置くと、メリスに問うた。
「そうね…できるだけ教えてあげられれば嬉しいのだけど…」
「…難しいね。メリスがいいと言うのであれば教えるけど…基本的な魔法も、それより上位の魔法も、僕の編み出した魔法も、レイカなら覚えられるよ。魔力だけでなく、才能にまで恵まれているようだし」
魔力…そういえば、なぜ耐えられるみたいなこと言っていたな。
それだけ多いってこと?
「あの…さっきの、なんで生きていられる…みたいなのってどういうことなんですか?」
「レイカはね、普通の人間と比べられない…比べちゃいけないほどに魔力量が多いんだ。僕は普通の人間としてではなく、最初から賢者として生まれたから、この魔力量でも生きていける体になってるんだけど…」
そして、賢者さんは話してくれた。
私の魔力が異常であり、賢者として生まれたとしても、ここまでの者はいないこと。
そして、魔力は、消費したり元からそうでも、少なすぎたらうまく体が動かなくなったり、なにかと困る症状が出たりするし、多すぎても体が耐え切れなくなり、暴走したり死に至ったりもすると。
とにかく、今こうして私が普通に生きていることが不思議でならないのだそうだ。
実は違う種族なのでは、とも思ったそうだが、私ほどの魔力量は神か、魔王か、もしくは存在すら知らなかった上位の存在か…だそうだ。
どうして神から貰ったのに神を超えることができるのだろう。
『レイカは特別なんだよ。私はとある力をあげただけ。その力さえも特別だっていうのに、レイカ自身に変化が起きてね…今のレイカは中位の神にはとどきそうなくらいだよ』
「あ、シルナア様。いらしていたのですね。その…ピアス…に?」
『うん。久しぶり~』
なんだ。
こっちも知り合いか。
おもんない。
「それで…シル、どういう意味?」
私が問うと、
『どういう意味って言われても…その通りだし』
「まあ、これ以上聞いてもよくわからない自信があるから、とりあえず賢者様、魔法について言っておいたほうがいいのでは?」
「…そうだね。となると…まず…」
またしても説明。
頭もつよな…もってくれ。
この世界の魔法等としては、自然魔法、回復魔法、空間魔法、召喚術、陰陽術、などがあり、更には固有魔法というものも存在し、自分だけの魔法で、使えるのは珍しいらしい。
後継術というのもあり、その名の通り人から人へ受け継いでいるとか。
生活に役立つ魔法道具はたくさん種類もあり、魔法があまり使えない人にも生きやすい世の中になっているそう。
魔法等は魔力を消費し、行使する。
魔力配分によっては、威力を上げたりできる。
「…今は…これくらいわかっていたら十分かな」
そう言って自分の分の紅茶を飲み干し、立ち上がる。
それを見て私も立つ。
私はというと紅茶は飲み終えておりましたよ。
喉が異様に渇いていたのでね。
なぜか。
「さて、頭にいれるだけでは身につかないからね。さっそく始めようか」
「あ…ちょっと!行くなら私も行きた「危ないからダメ」」
むくれているメリス。
可愛い。
そう思っていると、いきなり私と賢者さんの足もとに白く淡く光る魔法陣が浮かぶ。
なんだ、と反射的に受身をとる。
目をつむっていたが、ゆっくり開けてみると、そこには平原があった。
川や、遠くには山などがある。
「ここは…?」
「ここは僕が創った結界だよ。普通の結界とは違う特殊結界だけど」
これは…魔法とかって、こんなに面白いのか。
覚えたい。使いたい。
元いた世界では私は自由ではなかった。
本音を誰にも言わなかった。家族にも。
もう、違う。
これで、居場所を見つける。
私の…本音を、本当の自分を出せる場所を…見つけたい。
…でも…まだ、生きたくないよ…異世界でも人は変わらない。
人の醜いものは、人がいるところに必ずある。
だから…まだ…生きたくないな…
そう言っても、死ねない。
死ぬ勇気が…ない…
「いいえ…充分過ぎるくらいです。これ以上望めばバチが当たりますよ」
本心だ。
本当に、充分過ぎる。
王家に協力してもらうとはありがたいこと極まりない。
後ろ盾が得られるということになるのだろうか。
それならばもう不安はあまりない。
「ふふっ…信頼されているのかしら。でも…」
『嘘、ついているようには見えないって?』
「そう…心の底からレイカは信じてもいいと思う。私、昔から感は鋭いの」
自信満々にそう告げるメリスはとても楽しそうだった。
…何年待っていたのだろう。
それも、子供の頃から。
すごい。
私なら、どうするのか。
多分…忘れてしまう。
今に一生懸命にならねばと、約束に対して思いを馳せることはせずに人生を苦しみながら…。
私が少し俯くと、メリスは急に立ち上がった。
「さて!そうと決まれば、さっそく賢者様の元へ行きましょう!」
私は顔を上げて応える。
「賢者様…?」
「そう!教えてもらうのであれば本人に聞くのが一番でしょう?」
本人…
賢者さんはどんな人なのだろうか。
『まあ、確かに…でも、納得して教えてくれるの?』
「大丈夫。理解のある人だから」
そう言って部屋の扉を開け、一歩前へ出た。
すると、
「姫様…どこへ…行こうと…?」
そこに居たのはルリアだった。
なんだかとても近づきがたいオーラを放っている。
(わあ…笑っているけど目が…笑ってない…)
「あ…そうだ。ルリアもついて来て!一緒に賢者様の元へ行きましょう」
「…はい?え、ちょっ…!姫様ぁ!?」
ルリアの手を引っ張り歩き出すその姿はまるで親子のようだった。
「…?ルリア…さんって、不思議な感じするね?」
『それは、後でわかると思うよ~』
「……?」
不思議、と言っても具体的に言えない。
けれど…なにか人とは違う、そう、感じた。
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「ここだよ。……賢者様、ここを開けてください」
ここに来るまでドアをあまり見かけなかった。
ただ、そこにぽつんとある扉に向かい、声を上げたメリス。
扉の真ん中あたりに-研究室-用のない者、立ち入るべからず…と、書いていた。
異世界で字ってわかるのか?それをシルに聞くと『全て元の世界で使っていた字に変換されて、見えるようにしといたからね』なんて、楽しそうに話すもんだから神様って凄いんだなと、改めて思った。
急に扉が開き、穏やかそうな雰囲気の青年が姿を現した。
青年は顔立ちがよかったが、着ているローブがだらしない感じの着方になっている。
急いできたようだ。申し訳ない。
よくよく見れば後ろには物が散乱している部屋の光景があった。
「メリス…?どうしたんだい?……っ!?その子は…!?」
いきなり私の肩を掴み、美形な顔を近づけられる。
目がバッチリと合っている。
なぜに…?もしや転生者だとバレて…?
「君!君は…なぜそれで生きていられるんだ…!?」
「え」
え…?
なぜそうなる。
そんな絶望的な顔に見えるのか?
馬鹿にして…いや、してなさそうだな。
そんな驚き方じゃない。ってかなんで驚いてんの?
「君はどうなっているんだ…魔力量が普通の人の比じゃない!これは…僕すらも超えているのか…?それなのに…どうして耐えられる…?」
「っちょ、ちょっと待って…賢者様。私達が来たのはこのレイカに魔法を教えて欲しいから来たの。この子が魔法を使いこなせるように教えてあげて?」
「それは…弟子は持ったことはないけど…うん。いいよ。僕が役に立てるなら。よろしくね、レイカちゃん」
「あ…ちゃん付けはしなくていいです。気色わr…鳥肌立つので」
「レイカ…それは…だいたい同じこと言っているようなものだよ…」
ちゃん付けとか気持ち悪い。
賢者さんがそう呼んだら気持ち悪いとかではなく、ちゃん付け自体が気持ち悪い。
レイカ…ちゃん…だあ?
そんなの、迷惑極まりないじゃないか。
やめろ。マジで。本当に。
「じゃあ、レイカでいい…よね?…部屋汚いけど、あがって。話すこともあるだろうし…紅茶入れるよ」
部屋に入ると、まず言葉にするなら…汚い。
本やら変な色の液体やらその入れ物っぽいビーカー…などなどが散乱してあった。
今までで片付けるということをしなかったような人の部屋だ。
美形なのに……美形なのに。
惜しいな…これは。
初の家デートでそっこー彼女に振られるパターンのやつや。
唯一綺麗だったソファーに座るよう促される。
メリス、私が座ったが、ルリアさんは座らずに部屋を片付け始めた。
いつもこうして片付けているのだろうか?
なんか手慣れている。
「それで…具体的にはどういう魔法を教えればいいの?」
賢者さんは、紅茶を入れ、資料らしき紙が置いてあるソファーの前にあったテーブルに4人分の紅茶が入ったカップを置くと、メリスに問うた。
「そうね…できるだけ教えてあげられれば嬉しいのだけど…」
「…難しいね。メリスがいいと言うのであれば教えるけど…基本的な魔法も、それより上位の魔法も、僕の編み出した魔法も、レイカなら覚えられるよ。魔力だけでなく、才能にまで恵まれているようだし」
魔力…そういえば、なぜ耐えられるみたいなこと言っていたな。
それだけ多いってこと?
「あの…さっきの、なんで生きていられる…みたいなのってどういうことなんですか?」
「レイカはね、普通の人間と比べられない…比べちゃいけないほどに魔力量が多いんだ。僕は普通の人間としてではなく、最初から賢者として生まれたから、この魔力量でも生きていける体になってるんだけど…」
そして、賢者さんは話してくれた。
私の魔力が異常であり、賢者として生まれたとしても、ここまでの者はいないこと。
そして、魔力は、消費したり元からそうでも、少なすぎたらうまく体が動かなくなったり、なにかと困る症状が出たりするし、多すぎても体が耐え切れなくなり、暴走したり死に至ったりもすると。
とにかく、今こうして私が普通に生きていることが不思議でならないのだそうだ。
実は違う種族なのでは、とも思ったそうだが、私ほどの魔力量は神か、魔王か、もしくは存在すら知らなかった上位の存在か…だそうだ。
どうして神から貰ったのに神を超えることができるのだろう。
『レイカは特別なんだよ。私はとある力をあげただけ。その力さえも特別だっていうのに、レイカ自身に変化が起きてね…今のレイカは中位の神にはとどきそうなくらいだよ』
「あ、シルナア様。いらしていたのですね。その…ピアス…に?」
『うん。久しぶり~』
なんだ。
こっちも知り合いか。
おもんない。
「それで…シル、どういう意味?」
私が問うと、
『どういう意味って言われても…その通りだし』
「まあ、これ以上聞いてもよくわからない自信があるから、とりあえず賢者様、魔法について言っておいたほうがいいのでは?」
「…そうだね。となると…まず…」
またしても説明。
頭もつよな…もってくれ。
この世界の魔法等としては、自然魔法、回復魔法、空間魔法、召喚術、陰陽術、などがあり、更には固有魔法というものも存在し、自分だけの魔法で、使えるのは珍しいらしい。
後継術というのもあり、その名の通り人から人へ受け継いでいるとか。
生活に役立つ魔法道具はたくさん種類もあり、魔法があまり使えない人にも生きやすい世の中になっているそう。
魔法等は魔力を消費し、行使する。
魔力配分によっては、威力を上げたりできる。
「…今は…これくらいわかっていたら十分かな」
そう言って自分の分の紅茶を飲み干し、立ち上がる。
それを見て私も立つ。
私はというと紅茶は飲み終えておりましたよ。
喉が異様に渇いていたのでね。
なぜか。
「さて、頭にいれるだけでは身につかないからね。さっそく始めようか」
「あ…ちょっと!行くなら私も行きた「危ないからダメ」」
むくれているメリス。
可愛い。
そう思っていると、いきなり私と賢者さんの足もとに白く淡く光る魔法陣が浮かぶ。
なんだ、と反射的に受身をとる。
目をつむっていたが、ゆっくり開けてみると、そこには平原があった。
川や、遠くには山などがある。
「ここは…?」
「ここは僕が創った結界だよ。普通の結界とは違う特殊結界だけど」
これは…魔法とかって、こんなに面白いのか。
覚えたい。使いたい。
元いた世界では私は自由ではなかった。
本音を誰にも言わなかった。家族にも。
もう、違う。
これで、居場所を見つける。
私の…本音を、本当の自分を出せる場所を…見つけたい。
…でも…まだ、生きたくないよ…異世界でも人は変わらない。
人の醜いものは、人がいるところに必ずある。
だから…まだ…生きたくないな…
そう言っても、死ねない。
死ぬ勇気が…ない…
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