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第1章:私が聖女って冗談ですか?
マジで?私が聖女?
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私が男爵令嬢として生まれた大国ダイダード王国は、鉱山で採れる豊富な鉱物や魔法石でかなり裕福な王国で、王政は安定しており、ここ300年は戦争もなく統治されていた。国は、王家、公爵家、侯爵家、伯爵家、子爵家、男爵家で国民の10%を占め、平民は他国と比べて比較的裕福で、商人層と農民層が多数だけれど、王都の中には貧民層もいたけれど、お父様やお母様からこの地域には近づくなといわれているエリアにいると聞いているわ。
下位貴族といっても、貴族の慣習で16歳になった貴族の子女のために盛大な誕生パーティーが催されることになっている。
男爵家とはいえ、普通にお金もあるウチも同様で一人娘である私、ライラのために盛大なパーティー執り行われているのだけれど、成人を祝うパーティーの為、普通の社交とは異なるイベントが組み込まれることになっている。
王国で名高い預言者を招いて「新しく成人した子息や子女」の未来を占ってもらうのだ。
私はそれはあくまでも余興の一つとして真剣に取り合っていなかったんだけど。
綺麗に着飾られた私がパーティーに集まってくれた皆様に感謝の挨拶をお父様の次に済ませると、王家からの祝辞が読み上げられる。
でも、祝辞は定番の言葉で別にウチが時に王家に目をかけてもらっているとかそういうわけではない。下級貴族のパーティーには同じぐらいの格の家とか富豪の商人や他国での取引の相手の貴族や教会の関係者などが招かれており、こういうパーティーで上位なら伯爵家あたりが男爵家でも力を持っている家なら参加するのだけれど、ウチにはそういう知り合いはいない。
とりあえず、王家の祝辞の後、恒例の預言者のお言葉というか占いの時間になった。
「レナード男爵令嬢の未来を占って差し上げましょう」
「よろしくお願いします」
預言者は年齢不詳の老婆で黒いマントを纏っており、一見して魔女っぽい雰囲気。名前はあるのだけれど、預言者といえば「あの人!」というぐらい有名なので、「預言者」で通っている。
芝居がかってるわ。さすが余興ね。
骨ばった手には宝石のついた指輪が嵌められており、私の手をとって、目を閉じて何事かの呪文を唱え始めた。
数分後、カッ!と瞳が開かれて、私を握る手に力が籠もった。
「伝説の聖女の未来が見えます!その力でダンダードに更なる富と栄光を与えるでしょう!」
預言者の言葉に静かだった周りがざわめき始める。
「聖女?」
私が呟くと、
「はい。ライラ様は数千年に1度現れるという幻の聖女でございます!」
と預言者は更なる聖女情報をくれた。
「なんで、私?」
びっくりしているわたしの周りが更に騒がしくなる。
「おめでとうございます!レナード男爵様!」
私の驚きに更に追い討ちをかけるように拍手されたのは我が国の教会関係者である神官の方でした。
「預言者の予言は外れたことがありません。でも、預言をそのままに教会としては受け取れませんので、早速聖女の「聖なる光」あるかどうか、これで試して頂かせていただきます。このままうやむやにできることではありませんから!」
そういうと、首から下げていた水晶玉の首飾りみたいなものを外すと、
「ライラ様、気持ちを楽にしてこれを握ってください」
と私に渡す。
「はい」
ダイダードだけではなく、他国にも力のある教会を敵に回すわけにはいけないし、このテストで預言がホントじゃないとわかれば普通にダンスと会食の時間に移れると思った私は、素直に差し出されたペンダントを握った。
その瞬間、会場中に白い光が放たれて、キラキラした光の粒子が花びらの結晶のように舞い降りる。
「すごい魔力だ。さすがは伝説の聖女、ですね」
はああああああ?私が、この、私が聖女おおおお?嘘ー、どんな冗談よ?
その神官様の言葉で「聖女」ということが確定されて、会場は拍手とおめでとうの嵐に包まれた。
私は、いきなりの展開に呆然としたままアルカイックスマイルで立ち尽くすのだった。
下位貴族といっても、貴族の慣習で16歳になった貴族の子女のために盛大な誕生パーティーが催されることになっている。
男爵家とはいえ、普通にお金もあるウチも同様で一人娘である私、ライラのために盛大なパーティー執り行われているのだけれど、成人を祝うパーティーの為、普通の社交とは異なるイベントが組み込まれることになっている。
王国で名高い預言者を招いて「新しく成人した子息や子女」の未来を占ってもらうのだ。
私はそれはあくまでも余興の一つとして真剣に取り合っていなかったんだけど。
綺麗に着飾られた私がパーティーに集まってくれた皆様に感謝の挨拶をお父様の次に済ませると、王家からの祝辞が読み上げられる。
でも、祝辞は定番の言葉で別にウチが時に王家に目をかけてもらっているとかそういうわけではない。下級貴族のパーティーには同じぐらいの格の家とか富豪の商人や他国での取引の相手の貴族や教会の関係者などが招かれており、こういうパーティーで上位なら伯爵家あたりが男爵家でも力を持っている家なら参加するのだけれど、ウチにはそういう知り合いはいない。
とりあえず、王家の祝辞の後、恒例の預言者のお言葉というか占いの時間になった。
「レナード男爵令嬢の未来を占って差し上げましょう」
「よろしくお願いします」
預言者は年齢不詳の老婆で黒いマントを纏っており、一見して魔女っぽい雰囲気。名前はあるのだけれど、預言者といえば「あの人!」というぐらい有名なので、「預言者」で通っている。
芝居がかってるわ。さすが余興ね。
骨ばった手には宝石のついた指輪が嵌められており、私の手をとって、目を閉じて何事かの呪文を唱え始めた。
数分後、カッ!と瞳が開かれて、私を握る手に力が籠もった。
「伝説の聖女の未来が見えます!その力でダンダードに更なる富と栄光を与えるでしょう!」
預言者の言葉に静かだった周りがざわめき始める。
「聖女?」
私が呟くと、
「はい。ライラ様は数千年に1度現れるという幻の聖女でございます!」
と預言者は更なる聖女情報をくれた。
「なんで、私?」
びっくりしているわたしの周りが更に騒がしくなる。
「おめでとうございます!レナード男爵様!」
私の驚きに更に追い討ちをかけるように拍手されたのは我が国の教会関係者である神官の方でした。
「預言者の予言は外れたことがありません。でも、預言をそのままに教会としては受け取れませんので、早速聖女の「聖なる光」あるかどうか、これで試して頂かせていただきます。このままうやむやにできることではありませんから!」
そういうと、首から下げていた水晶玉の首飾りみたいなものを外すと、
「ライラ様、気持ちを楽にしてこれを握ってください」
と私に渡す。
「はい」
ダイダードだけではなく、他国にも力のある教会を敵に回すわけにはいけないし、このテストで預言がホントじゃないとわかれば普通にダンスと会食の時間に移れると思った私は、素直に差し出されたペンダントを握った。
その瞬間、会場中に白い光が放たれて、キラキラした光の粒子が花びらの結晶のように舞い降りる。
「すごい魔力だ。さすがは伝説の聖女、ですね」
はああああああ?私が、この、私が聖女おおおお?嘘ー、どんな冗談よ?
その神官様の言葉で「聖女」ということが確定されて、会場は拍手とおめでとうの嵐に包まれた。
私は、いきなりの展開に呆然としたままアルカイックスマイルで立ち尽くすのだった。
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