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本編
初めての共同授業
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それから、待ちに待ったアリステア様との同じクラスの授業の時間がやってきましたの。
週2回はルクレツィア建国から現在の同盟を結んでいる主要国を学ぶ歴史の時間と、週1回のリトアリア語の授業でご一緒しますのよ?
こういう青春みたいな経験はありませんでしたわ。
前世の大学にはチャラ男が多すぎてというか代行を取る生徒がたくさん良すぎて、講堂は空いてましたし。
「レティシア、ここに座れ」
アリステア様の一言で同じ授業の時は隣の席に座るということになったんですけれど、近くで見てもうっとりするぐらい美形で授業に集中できないことが隣同士で座る難点ですわね。
歴史の授業では特に会話はありませんでしたけれど、隣で見るアリステア様の横顔にドキドキでしたわ。
たまに目が合うと「フッ」と微笑んでくださるのも素敵。
リトアリア語のクラスは予想外のことが起こりましたけれど。
なんとフィリップ様も出席してらして、アリステア様との挨拶がきっかけにやっとご対面となりましたの。
「クラスが違っているため今まで挨拶もままならなかった。レティシア、久しぶりですね?7歳の園遊会以来かな?」
柔らかな空色の瞳の殿下が微笑する。
「ええ。王太子殿下、お久しぶりでございます」
「君がリトアリアに興味を持っているなんて意外だったよ」
「ええ。貴重な外国語ですので…」
あくまでこの言語の選択理由はアリステア様なのだけれど、そういう不純な動機をいうわけにはいきませんわ。婚約者候補のフィリップ様には特に。
「王太子殿下こそ、こちらでお会いできるなんて思ってもみませんでしたわ」
わたくしの言葉に当然頷くと、
「外交に必要でね。それに私の婚約者候補であるリトアリアの姫君との会話が進むように。やはり自国の言葉の方が会話も進みやすいでしょう?この言語は王宮でも教えてもらっていなかったからね」
フィリップ様は8カ国語に堪能で、王太子として外交もされている有能な王子様ですわ。
当然というようにアリステア様の隣に座っているわたくしの隣にお座りになった。
これはまずいのでは?とわたくしは思いましたわ。
フィリップ様には現在4人の婚約者候補がいらっしゃるの。わたくしとビアンカ様と辺境伯の一人娘であるアリシア様、そしてリトアリアの王女様、王族のいとこで隣国に嫁がれた姫から生まれた、12歳の王女様。
この婚約者候補たちは「国のために選ばれた王家の婚約者候補」で、周りに選ばれた候補からどの相手にするか最終決定をするのはフィリップ様になりますの。本人の気持ちを無視して婚約破棄でもされれば貴族間や国際間の関係に傷がつきますし、王家にとっても大スキャンダルですから、本人の意思も尊重するということで、「あくまで候補であり、その候補の中からでも、新しく王子自らが選んだ相手でも選択できる」という比較的自由な制度なのです。今のところ殿下はどの婚約者候補とも適度に距離を置いて接してらっしゃるので、特別に親しくしている様子のマリアンヌ様が新しい候補になるのではないかと早くも噂になっているのだけれど。
思わず、上目遣いで見上げると、フィリップ様と目が合いましたわ。
「改めてよろしく。レティシア」
と挨拶をされて
「こちらこそ」
としかいうことしかできませんでしたが。
隣を見るとアリステア様は肘をついて、教科書を読んでおられた。銀髪がキラキラして綺麗。わたくしの髪よりもさらに透明感がある色合いで神々しいですわ。
「あの、アリステア様?」
わたくしの声で見上げられたアイスブルーと目があって、しっ心臓に悪いですわ。
「アリステア様はどうしてリトアニア語を選択されたんですか?」
「好きな女のためかな」
一瞬、わたくしの瞳が曇る。
「冗談だ。わが公爵家の貿易の相手なので、仕事のためだ」
わたくしの顔を見てから面白そうに微笑まれたアリステア様。
「なるほど。そういうことか」
わたくしたちのやりとりを見てフィリップ様が呟かれる。
「レティシア、今までの時間を埋めるためにこれからは昼食を一緒に取ろう?」
「えっ?あっ、よろしいのですか?(他の婚約者候補に方に示しがつきませんよ?)」
「別に2人きりでもあるまい?なあ、アリステア?」
フィリップ様の言葉にアリステア様が頷く。苦虫を噛み潰したようなお顔になってらっしゃるけれど、わたくしがお邪魔して大丈夫なのかしら?
「ということで、今日からお昼はみんなで食べよう!」
そして連れて行かれたカフェテリアにはあのマリアンヌ様もいらして、リチャード様と話に花を咲かせておられるところでしたわ。
「これからは、レティシアもこの場に入ることになった」
という殿下の言葉に反対する者はなく、思いっきりマリアンヌ様に睨まれたのですけれど。リトアリアのクラスと同じ席順で、フィリップ様とアリステア様に挟まれて昼食を食べることになりましたの。
アリステア様はカトラリー使いも優雅で、静かに食事をなさいます。時々、
「レティシア、これが美味いぞ」
とアステリア様のプレートから私のプレートに美味しいものをくださいますけれど、主にお話はフィリップ様、というよりも空気を読めないマリアンヌ様が主で、次にフィリップ様という感じで、近頃町で始めた慈善事業のトピックやフィリップ様とのメイン会話になる光の魔法トピがほとんどでしたわね。
時々リチャード様が
「さすがマリアンヌ!」
と相槌を打たれる他は、サロモン様もアリステア様も寡黙でいらっしゃるので、わたくしは
さすが食べ方が綺麗だわ…
こんな近くにいるとデートっぽいわ…と妄想しながらランチの時間をやり過ごすことにいたしました。
「へえ…」
とサロモン様がわたくしを観察していることも忘れて。
で、今まではリーシア様とエルメリア様とお食事を取っていたことをいったら、
「それならその2人も連れてきても良い」
という殿下の許可が出て、急遽、リーシア様とエルメリア様たちも混ざることになりましたわ。
「えっ、こいつらが悪役令嬢の取り巻きなんて聞いてない…」
というマリアンヌ様の呟きは、
「フィリップ殿下、この度はお招きありがとうございます!」という二人の挨拶にかき消されて、聞こえたのは目の前にいたわたくしと、その隣のソロモン様ぐらいではないかしら?
とりあえずこうしてフィリップ様達と親しくなるきっかけができましたの。
週2回はルクレツィア建国から現在の同盟を結んでいる主要国を学ぶ歴史の時間と、週1回のリトアリア語の授業でご一緒しますのよ?
こういう青春みたいな経験はありませんでしたわ。
前世の大学にはチャラ男が多すぎてというか代行を取る生徒がたくさん良すぎて、講堂は空いてましたし。
「レティシア、ここに座れ」
アリステア様の一言で同じ授業の時は隣の席に座るということになったんですけれど、近くで見てもうっとりするぐらい美形で授業に集中できないことが隣同士で座る難点ですわね。
歴史の授業では特に会話はありませんでしたけれど、隣で見るアリステア様の横顔にドキドキでしたわ。
たまに目が合うと「フッ」と微笑んでくださるのも素敵。
リトアリア語のクラスは予想外のことが起こりましたけれど。
なんとフィリップ様も出席してらして、アリステア様との挨拶がきっかけにやっとご対面となりましたの。
「クラスが違っているため今まで挨拶もままならなかった。レティシア、久しぶりですね?7歳の園遊会以来かな?」
柔らかな空色の瞳の殿下が微笑する。
「ええ。王太子殿下、お久しぶりでございます」
「君がリトアリアに興味を持っているなんて意外だったよ」
「ええ。貴重な外国語ですので…」
あくまでこの言語の選択理由はアリステア様なのだけれど、そういう不純な動機をいうわけにはいきませんわ。婚約者候補のフィリップ様には特に。
「王太子殿下こそ、こちらでお会いできるなんて思ってもみませんでしたわ」
わたくしの言葉に当然頷くと、
「外交に必要でね。それに私の婚約者候補であるリトアリアの姫君との会話が進むように。やはり自国の言葉の方が会話も進みやすいでしょう?この言語は王宮でも教えてもらっていなかったからね」
フィリップ様は8カ国語に堪能で、王太子として外交もされている有能な王子様ですわ。
当然というようにアリステア様の隣に座っているわたくしの隣にお座りになった。
これはまずいのでは?とわたくしは思いましたわ。
フィリップ様には現在4人の婚約者候補がいらっしゃるの。わたくしとビアンカ様と辺境伯の一人娘であるアリシア様、そしてリトアリアの王女様、王族のいとこで隣国に嫁がれた姫から生まれた、12歳の王女様。
この婚約者候補たちは「国のために選ばれた王家の婚約者候補」で、周りに選ばれた候補からどの相手にするか最終決定をするのはフィリップ様になりますの。本人の気持ちを無視して婚約破棄でもされれば貴族間や国際間の関係に傷がつきますし、王家にとっても大スキャンダルですから、本人の意思も尊重するということで、「あくまで候補であり、その候補の中からでも、新しく王子自らが選んだ相手でも選択できる」という比較的自由な制度なのです。今のところ殿下はどの婚約者候補とも適度に距離を置いて接してらっしゃるので、特別に親しくしている様子のマリアンヌ様が新しい候補になるのではないかと早くも噂になっているのだけれど。
思わず、上目遣いで見上げると、フィリップ様と目が合いましたわ。
「改めてよろしく。レティシア」
と挨拶をされて
「こちらこそ」
としかいうことしかできませんでしたが。
隣を見るとアリステア様は肘をついて、教科書を読んでおられた。銀髪がキラキラして綺麗。わたくしの髪よりもさらに透明感がある色合いで神々しいですわ。
「あの、アリステア様?」
わたくしの声で見上げられたアイスブルーと目があって、しっ心臓に悪いですわ。
「アリステア様はどうしてリトアニア語を選択されたんですか?」
「好きな女のためかな」
一瞬、わたくしの瞳が曇る。
「冗談だ。わが公爵家の貿易の相手なので、仕事のためだ」
わたくしの顔を見てから面白そうに微笑まれたアリステア様。
「なるほど。そういうことか」
わたくしたちのやりとりを見てフィリップ様が呟かれる。
「レティシア、今までの時間を埋めるためにこれからは昼食を一緒に取ろう?」
「えっ?あっ、よろしいのですか?(他の婚約者候補に方に示しがつきませんよ?)」
「別に2人きりでもあるまい?なあ、アリステア?」
フィリップ様の言葉にアリステア様が頷く。苦虫を噛み潰したようなお顔になってらっしゃるけれど、わたくしがお邪魔して大丈夫なのかしら?
「ということで、今日からお昼はみんなで食べよう!」
そして連れて行かれたカフェテリアにはあのマリアンヌ様もいらして、リチャード様と話に花を咲かせておられるところでしたわ。
「これからは、レティシアもこの場に入ることになった」
という殿下の言葉に反対する者はなく、思いっきりマリアンヌ様に睨まれたのですけれど。リトアリアのクラスと同じ席順で、フィリップ様とアリステア様に挟まれて昼食を食べることになりましたの。
アリステア様はカトラリー使いも優雅で、静かに食事をなさいます。時々、
「レティシア、これが美味いぞ」
とアステリア様のプレートから私のプレートに美味しいものをくださいますけれど、主にお話はフィリップ様、というよりも空気を読めないマリアンヌ様が主で、次にフィリップ様という感じで、近頃町で始めた慈善事業のトピックやフィリップ様とのメイン会話になる光の魔法トピがほとんどでしたわね。
時々リチャード様が
「さすがマリアンヌ!」
と相槌を打たれる他は、サロモン様もアリステア様も寡黙でいらっしゃるので、わたくしは
さすが食べ方が綺麗だわ…
こんな近くにいるとデートっぽいわ…と妄想しながらランチの時間をやり過ごすことにいたしました。
「へえ…」
とサロモン様がわたくしを観察していることも忘れて。
で、今まではリーシア様とエルメリア様とお食事を取っていたことをいったら、
「それならその2人も連れてきても良い」
という殿下の許可が出て、急遽、リーシア様とエルメリア様たちも混ざることになりましたわ。
「えっ、こいつらが悪役令嬢の取り巻きなんて聞いてない…」
というマリアンヌ様の呟きは、
「フィリップ殿下、この度はお招きありがとうございます!」という二人の挨拶にかき消されて、聞こえたのは目の前にいたわたくしと、その隣のソロモン様ぐらいではないかしら?
とりあえずこうしてフィリップ様達と親しくなるきっかけができましたの。
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