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第六話 ざわめき
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その日から無気力な日々だった。
ワタルと過ごした日々を思い出すのは悲しくなるだけだったので記憶の奥底にしまい込み意識しないよう努めた。でもワタルと触れ合った日々や女装した時のドキドキ感は身体の深い所に確かに残っていて。だがもう昔の自分ではいられない、わかっていても心にうっすら靄がかかったままだった。
高校生になったある日、過去を忘れたくて陰鬱としていた頃偶然告白された同級生の女の子と付き合った。明るい性格でとてもいい子だった。女の子と付き合っていたらきっと世の中が言う普通に、元に戻れるんだろうと必死に過去の自分に蓋をし、努力したが、自分が女性と付き合うのがちぐはぐに感じるのがどうしても拭いきれず、長続きしなかった。相手の女の子には申し訳ない事をしたと思う。やはり自分は今でもにいちゃんのことが好きなままだった。
アルバイトのシフトを入れるだけ入れたり、大学に進学する受験勉強にも励んだり、とにかくワタルのことを少しでも考えないですむよう忘れるよう努力する日々を送る、そうして高校生活はあっという間に過ぎてしまったように思える。
◇
大学に進学し、上京すると益々無気力さが増していった。
東京にはワタルもいる。もう就職しているだろうが、もちろんどこに就職したのかも今どうしてるのかも知らない。特に会いたいという気持ちは湧いてこなかった。向こうが会いたがっていないのだから、会う理由はない。法事のあの日、彼女がいると言っていたぐらいだ。完全に自分を拒否している印だろう。トモヤはため息を吐きながらキャンパス内を移動し、楽そうだからという理由で適当に入ったサークルの部室へ向かった。
そんなある日、学園祭が行われる際女装をする催しがあり、なんとトモヤは実行委員からスカウトされてしまった。女装はワタルとのあの日のことを思い出すので気乗りせず断ったが、背がそこまで高くないのと絶対に似合うと猛烈なオファーに遭い、あれよあれよと結局自分はエントリーメンバーに選出されてしまった。
学園祭当日を迎え、用意された衣装を纏い簡単に化粧をし、ステージに上がった。衣装はメイド服でスカートやエプロンの裾が長いクラシカルなタイプで髪型はゆるく巻かれたウェーブのウィッグ、あとはお決まりのヘットドレスだった。他にも特設ステージには何人か女装した学生達が居たが一般票と学生票の合計票数の結果、トモヤが圧倒的一位を獲ってしまう事態になってしまった。客席からの拍手にトモヤは驚き、困惑のままステージを降りると裏方をしていた女子達にダントツで可愛いかったよ!写真撮らせて!と絡まれた上、大層褒められてしまった。
やっとの思いで野次馬の女子達から解放され喧騒から少し遠ざかった階段に出る。目についた踊り場の鏡を覗き込むと改めて鏡に映った自分を見つめ、久しぶりに女性の格好をして心が躍る自分がいたことに気づく。少し戸惑う気持ちもあるが、無気力な日々を送っていた自分が少し生き返ったような気がしたのは確かだった。
◇
出番は終わったため着替えようと更衣室替わりにされている普段授業で使われていない準備室に帰ろうとした所、たまたま入り口の側にいたイベント企画の担当の一人である先輩が話しかけてきた。
「もう着替えるの?可愛くて勿体無いからそのままキャンパス内ちょっと散歩してきたら?まだ片付けには余裕あるから」
そう言われ、一瞬迷ったがお言葉に甘えることにした。正直に言うと自分もまだ名残惜しかったからだ。
校舎を離れキャンパスの外を出るとあてもなく彷徨い歩く。広い屋外ではあちこちで様々な催しが行われ、どこも賑わっている。皆浮かれているのと、自分なんて比にならないぐらい派手な格好をしている学生もいるので全然浮かなくて助かる。ふらふらと気の赴くままに歩き、大きな木の木陰に辿り着く。今日は過ごしやすい気候で木陰は涼しくて気持ちがいい。柵があるので寄りかかって賑やかな風景を眺めていた時だった。
「ねえ、君」
トモヤはビクッと震えた、突然男性の声が、しかもなんの前触れもなく話しかけられたからだ。視線を上げると中折れハットを被った黒のスーツを着た細身の男性が佇んでいた。何だか浮世離れした人が突然目の前に現れて状況が飲み込めないトモヤはただ固まるばかりだった。
「すまない、驚かせてしまったね」
男性は胸の左ポケットから名刺入れを取り出しその中から一枚取り出すとトモヤに差し出した。
「樋口と申します。とある飲食店を営んでいまして」
「はあ」
恐る恐る名刺を受け取る。何だかざらざらした変わった質感の紙と深い紫色の名刺だった。
店名は「Straw Dogs」と白色の洒落たフォントで記載がある。一体何の飲食店だろう。
「まどろっこしいのも何なので、単刀直入にいいますとうちの店は女装した子を集めたバーです」
女装した子を集めたバー?トモヤはあまりにも突飛な話にただ困惑するばかりで何か言おうにも言葉が出てこなかった。そんなトモヤの内心を知ってか知らずか樋口は微笑んで話を続ける。
「突然こんな事言われても困りますよね。ですが通りすがりであの女装コンテストを見かけましたが、君は実に可愛らしく美しかった」
トモヤは顔を伏せる、褒められているのに素直に喜んでいいのかわからない。だって俺は男なのに。
「学園祭の催しだけで終わらすのは非常に勿体無い、どうでしょう、うちで働いてみる興味はありませんか?見学からでも体験入店からでもお好きな入り方でお任せします」
樋口という男の言葉に頭で警笛がなる。ダメだと思いつつその誘いに惹かれている自分がいる。でもその場所なら、もう自分では抑えきれなくなってきた何かを解放できるのだろうか。女の子の姿をしたいと言う欲求を。誰かの特別になりたいという欲求を。
「それに、これは私の勝手な予想ですが」
少し低くなった樋口の声に顔をあげる、顎髭に手を添えてとても興味津々と言う顔だ。
「君は、そう、男を知ってますね?」
トモヤはサッと血の気が引いていくのを感じ、トモヤは再び顔を伏せると手のひらを握りしめた。
「い、一体何を…」
「そして満たされない何かがある。違いますか?」
ざあっと強い風が吹き、木々がざわめく。まるでトモヤの心を代弁しているかのようだった。
「満たされない何か、埋められるきっかけ見つかるかもしれませんよ」
満たされない何かが埋められる?そんなことが可能なのだろうか。ワタルという存在以外で。もしそんなことができるのなら、自分は。
トモヤは唇を引き結び、これ以上ないほど拳を握りしめた。そんなトモヤの姿を、樋口は愉快そうに眺めていた。
そしてトモヤは長い沈黙の後、ゆっくり首を縦に振った。
ワタルと過ごした日々を思い出すのは悲しくなるだけだったので記憶の奥底にしまい込み意識しないよう努めた。でもワタルと触れ合った日々や女装した時のドキドキ感は身体の深い所に確かに残っていて。だがもう昔の自分ではいられない、わかっていても心にうっすら靄がかかったままだった。
高校生になったある日、過去を忘れたくて陰鬱としていた頃偶然告白された同級生の女の子と付き合った。明るい性格でとてもいい子だった。女の子と付き合っていたらきっと世の中が言う普通に、元に戻れるんだろうと必死に過去の自分に蓋をし、努力したが、自分が女性と付き合うのがちぐはぐに感じるのがどうしても拭いきれず、長続きしなかった。相手の女の子には申し訳ない事をしたと思う。やはり自分は今でもにいちゃんのことが好きなままだった。
アルバイトのシフトを入れるだけ入れたり、大学に進学する受験勉強にも励んだり、とにかくワタルのことを少しでも考えないですむよう忘れるよう努力する日々を送る、そうして高校生活はあっという間に過ぎてしまったように思える。
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大学に進学し、上京すると益々無気力さが増していった。
東京にはワタルもいる。もう就職しているだろうが、もちろんどこに就職したのかも今どうしてるのかも知らない。特に会いたいという気持ちは湧いてこなかった。向こうが会いたがっていないのだから、会う理由はない。法事のあの日、彼女がいると言っていたぐらいだ。完全に自分を拒否している印だろう。トモヤはため息を吐きながらキャンパス内を移動し、楽そうだからという理由で適当に入ったサークルの部室へ向かった。
そんなある日、学園祭が行われる際女装をする催しがあり、なんとトモヤは実行委員からスカウトされてしまった。女装はワタルとのあの日のことを思い出すので気乗りせず断ったが、背がそこまで高くないのと絶対に似合うと猛烈なオファーに遭い、あれよあれよと結局自分はエントリーメンバーに選出されてしまった。
学園祭当日を迎え、用意された衣装を纏い簡単に化粧をし、ステージに上がった。衣装はメイド服でスカートやエプロンの裾が長いクラシカルなタイプで髪型はゆるく巻かれたウェーブのウィッグ、あとはお決まりのヘットドレスだった。他にも特設ステージには何人か女装した学生達が居たが一般票と学生票の合計票数の結果、トモヤが圧倒的一位を獲ってしまう事態になってしまった。客席からの拍手にトモヤは驚き、困惑のままステージを降りると裏方をしていた女子達にダントツで可愛いかったよ!写真撮らせて!と絡まれた上、大層褒められてしまった。
やっとの思いで野次馬の女子達から解放され喧騒から少し遠ざかった階段に出る。目についた踊り場の鏡を覗き込むと改めて鏡に映った自分を見つめ、久しぶりに女性の格好をして心が躍る自分がいたことに気づく。少し戸惑う気持ちもあるが、無気力な日々を送っていた自分が少し生き返ったような気がしたのは確かだった。
◇
出番は終わったため着替えようと更衣室替わりにされている普段授業で使われていない準備室に帰ろうとした所、たまたま入り口の側にいたイベント企画の担当の一人である先輩が話しかけてきた。
「もう着替えるの?可愛くて勿体無いからそのままキャンパス内ちょっと散歩してきたら?まだ片付けには余裕あるから」
そう言われ、一瞬迷ったがお言葉に甘えることにした。正直に言うと自分もまだ名残惜しかったからだ。
校舎を離れキャンパスの外を出るとあてもなく彷徨い歩く。広い屋外ではあちこちで様々な催しが行われ、どこも賑わっている。皆浮かれているのと、自分なんて比にならないぐらい派手な格好をしている学生もいるので全然浮かなくて助かる。ふらふらと気の赴くままに歩き、大きな木の木陰に辿り着く。今日は過ごしやすい気候で木陰は涼しくて気持ちがいい。柵があるので寄りかかって賑やかな風景を眺めていた時だった。
「ねえ、君」
トモヤはビクッと震えた、突然男性の声が、しかもなんの前触れもなく話しかけられたからだ。視線を上げると中折れハットを被った黒のスーツを着た細身の男性が佇んでいた。何だか浮世離れした人が突然目の前に現れて状況が飲み込めないトモヤはただ固まるばかりだった。
「すまない、驚かせてしまったね」
男性は胸の左ポケットから名刺入れを取り出しその中から一枚取り出すとトモヤに差し出した。
「樋口と申します。とある飲食店を営んでいまして」
「はあ」
恐る恐る名刺を受け取る。何だかざらざらした変わった質感の紙と深い紫色の名刺だった。
店名は「Straw Dogs」と白色の洒落たフォントで記載がある。一体何の飲食店だろう。
「まどろっこしいのも何なので、単刀直入にいいますとうちの店は女装した子を集めたバーです」
女装した子を集めたバー?トモヤはあまりにも突飛な話にただ困惑するばかりで何か言おうにも言葉が出てこなかった。そんなトモヤの内心を知ってか知らずか樋口は微笑んで話を続ける。
「突然こんな事言われても困りますよね。ですが通りすがりであの女装コンテストを見かけましたが、君は実に可愛らしく美しかった」
トモヤは顔を伏せる、褒められているのに素直に喜んでいいのかわからない。だって俺は男なのに。
「学園祭の催しだけで終わらすのは非常に勿体無い、どうでしょう、うちで働いてみる興味はありませんか?見学からでも体験入店からでもお好きな入り方でお任せします」
樋口という男の言葉に頭で警笛がなる。ダメだと思いつつその誘いに惹かれている自分がいる。でもその場所なら、もう自分では抑えきれなくなってきた何かを解放できるのだろうか。女の子の姿をしたいと言う欲求を。誰かの特別になりたいという欲求を。
「それに、これは私の勝手な予想ですが」
少し低くなった樋口の声に顔をあげる、顎髭に手を添えてとても興味津々と言う顔だ。
「君は、そう、男を知ってますね?」
トモヤはサッと血の気が引いていくのを感じ、トモヤは再び顔を伏せると手のひらを握りしめた。
「い、一体何を…」
「そして満たされない何かがある。違いますか?」
ざあっと強い風が吹き、木々がざわめく。まるでトモヤの心を代弁しているかのようだった。
「満たされない何か、埋められるきっかけ見つかるかもしれませんよ」
満たされない何かが埋められる?そんなことが可能なのだろうか。ワタルという存在以外で。もしそんなことができるのなら、自分は。
トモヤは唇を引き結び、これ以上ないほど拳を握りしめた。そんなトモヤの姿を、樋口は愉快そうに眺めていた。
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