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第11話 僕たちの覚醒
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何か冷たい物が柄を握る手から全身に行き渡っていくのを感じる。腕から足、背筋を伝い首筋を伝い、軽く痛みを生じて、収まる。僕は刀を少し振ってみようと持ち上げたが、それよりも先に体が勝手に動き出した。
前屈みになり、ぐっと足に力が入るのを感じる。僕が力を入れていなくても動くそれは、まるで真夏に水を飲まず足がつったときのような違和感を僕にもたらす。体の主導権が今どちらにあるのかわからないけれど、でも明らかにナキの力が優勢なのがわかった。
足に入った力が解放される。地面を蹴り出して、一歩、前に出る。
これは僕の一歩じゃない。
ナキの一歩だ。
「なんですこれ! なんですこれ、なんですこれ、なんですこれ!」
ナキが僕の口で話しながら、落ちるような速度で走って行く。僕が無理に体を動かせば転んでしまいそうで、ビクビクしながらナキに主導権を渡す。いや、渡す前からナキは全力で僕の体を動かしていた。
「すごいすごい! 触覚と視覚だけじゃない! 音がする、匂いがする、空気の味がする! 今までこんなことなかったのに! こんなにも五感を感じたことなんてなかったのに! 世界ってこんなにも色鮮やかなんですね、主人様!!」
「ナキ! 僕の口で叫ぶな!」
そこでちょうどナキが着地をして僕は舌を噛んでしまう。
「痛い!」
と言ったのはどちらだったろう。けれどその直後に話し出したのはナキで、
「痛み! 痛いってこんな感じなんですね! ああ、もっとたくさん感覚を知りたい! 主人様もひどい人です! もっと早く取り憑かせてくれればよかったのに!」
こうなるなんて思いもよらなかったんだよ。というか、僕の口で話すのを止めてくれ。
『えへへ、ついつい楽しくて。走るのも体を動かすのも、こんなに楽しいんですね!』
気分の高揚が僕にまで伝わってくるようだった。
これから魔動歩兵にぶつかって戦い、死ぬかもしれないなんて考えも、恐れも、全部吹っ飛んでしまうくらいに。ナキは喜びに満ちあふれていて、百数十年の眠りが、それ以前の不自由さが、朝焼けに塗りつぶされていく夜の帳みたいに過去の物になっていくのがわかった。
生きている。
『妾たちは生きています!』
これから死ぬんだとしても、今この瞬間だけでも、生きている。
魔動歩兵が新たな矢をつがえ引いているのが見える。エスミはヒビの入った竜源装を構えて、突撃を始めている。
『主人様、あのエスミちゃんと一緒に魔動歩兵の腕をそらしますよ。衝撃が来ます』
わかった。好きにやってくれ。
足にさらに力が入る。一歩はすでに跳躍に等しく、僕は自分がこんなに跳べただろうかと疑問に思う。竜源刀の力なのかそれともナキの身体遣いがうまいのかはわからない。
最後の一歩を踏み出すのとエスミの盾が魔動歩兵にぶつかるのが同時。彼女はすでに力が残っていないのか、盾が二つに割れてもなお、弓が逸れるのはほんのわずかでしかない。
エスミの顔が絶望に染まっていくのが見える。
僕の体が飛ぶ。
『いっきまーす!』
ナキは足を振りだして、魔動歩兵の弓を思い切り蹴り飛ばした。ぐんっとそれた矢はあらぬ方を向いて射出され、水棲馬もなにもいない水面に突き刺さった。
僕の体は蹴り飛ばした反動でわずかに後方に浮かび、そのままくるっと宙返りして着地する。
「えっ? ……えっ? 君誰っ?」
エスミが混乱している。いやその質問はごもっともです。
僕も僕が誰なのかわからなくなってきた。
『主人様は主人様ですよ。妾が補助をしていますが』
もうこれは補助じゃないだろ。僕はほとんど動かされてるだけだ。
『今までこんなに自由だったことなかったんですもん。竜源装の能力もかなり引き出せてますし、予想とぜんぜん違いました。ただ、そうは言っても、竜源装を破壊するのは主人様の役目ですよ。妾にはできないその一手がこの魔動歩兵を討つには必要不可欠なんです。ほら、主人様。魔動歩兵が近接戦闘に切り替えましたよ』
ナキの言うとおり魔動歩兵は僕を敵認定したようで、一度弓を下ろし左腕を刃に変えた。
僕の体が刀を構える。ナキが取り憑いているからだろう、頭の中に刀による戦闘情報が溢れ、僕の体にあわせて取捨選択していくのがわかる。
『ほとんど使えませんね。まあしょうがないです。使える物を使いますよ。妾はできる武器ですから!』
頼りにしてるよ、ほんと。
魔動歩兵が刃を振り下ろした。僕の刀がその軌道に沿う。切っ先が触れた瞬間に体が全力で持ち上げようとする。腕だけでは足りず、肘を膝につけるようにして支えている。背中の筋肉まで悲鳴を上げる。
『軌道を変えてるだけなのにこの重さですか! 魔動歩兵が竜源装を持つのは恐ろしいですね』
言いながらも、ナキは巨大な刃の軌道を完全にそらす。魔動歩兵の左腕は上方に振り上げられ、弧を描く。まるで、
「イノリちゃんと同じことできるのっ!?」
少し離れた場所でエスミが驚いている。
僕が思ったことを大声で言ってくれてありがとう。
『主人様、がら空きになった今です! 竜源装に触れてください』
魔動歩兵の左腕が上方に逸れた分、右腕が下がって手の届く位置にある。
体の主導権が僕に戻る。
刀を右手に持ち替え左手を伸ばし、弓に触れた、
まさにその直前、
魔動歩兵の右肩からツタが伸び、僕の左肩を貫いた。
痛みが駆け巡り、ナキが叫ぶ。
「痛い! 痛い痛い! なんて新鮮な感覚!」
だから僕の口で叫ぶなっての!
というか、痛ってええ!
それでも思ったより痛くないのはナキの興奮を押しつけられているからか、それとも、恐怖が軽減しているのと同じようなナキの効果なのか。
わかんない。わかんないけどさ、
「まだだ! もっと痛くても、辛くても、僕は戦える」
腕がちぎれようが戦え、ナキ!
コハクを守り抜くって決めたんだからさ!!
『さっすが主人様! 最高!!』
左肩を貫かれた瞬間、ほとんど突き飛ばされたように僕の体は回転して、魔動歩兵の竜源弓が遠ざかっている。別のツタが僕の体を狙っているのが見えた。
知ったことじゃない!
突き刺さったツタを引き抜くどころかさらに押し込むようにして僕が体を回転させると、ナキが無理矢理左腕を持ち上げた。今度ばかりは激痛が頭まで走る。それでも左腕は上がりきらず、刀の切っ先、刃のない部分を使って持ち上げる。
僕を狙っていたツタが伸びてくる。ナキが避けるが、胸、脇腹、太ももをかすり、抉られる。
その程度か。
お前、僕を殺す最後の機会を失ったな。
左腕はすでに竜源弓を握っている。
『ぶっ壊してください、主人様』
言われなくても!
魔動歩兵の弓を握る手に力を込める。
今まで幾度もやってきたこと。
僕の無力の象徴。
戦えないと思い知らされたその象徴で、
コハクを守る!
「ぶっ壊れろ!!」
強く、どこまでも強く、発動するように念じた。
一瞬、ほんの一瞬だけ壊れないんじゃないかと思った。
ナキのように壊れない竜源弓なんじゃないかと。
そんなのはただの杞憂だった。
パキン!
一気に全体にヒビが入りそのまま崩れ落ちる。竜源弓を失った魔動歩兵が、その衝撃からか数歩後ずさり、僕の左肩からツタを乱暴に引き抜く。
痛ってえ!
でもこれで。
これで終わりだ。
竜源弓の握られていた魔動歩兵の右腕から順に赤い部分が黒く染まっていく。
助かったんだ。コハクは助かった。
それこそが気の緩みだった。
魔動歩兵が刃を振ろうと左腕を掲げる。体の黒い部分はまだそれほど広がっていない。赤い部分が手足だけじゃなかったこいつは、黒い魔動歩兵に戻るまで時間がかかる。
まだ、終わってない。
前屈みになり、ぐっと足に力が入るのを感じる。僕が力を入れていなくても動くそれは、まるで真夏に水を飲まず足がつったときのような違和感を僕にもたらす。体の主導権が今どちらにあるのかわからないけれど、でも明らかにナキの力が優勢なのがわかった。
足に入った力が解放される。地面を蹴り出して、一歩、前に出る。
これは僕の一歩じゃない。
ナキの一歩だ。
「なんですこれ! なんですこれ、なんですこれ、なんですこれ!」
ナキが僕の口で話しながら、落ちるような速度で走って行く。僕が無理に体を動かせば転んでしまいそうで、ビクビクしながらナキに主導権を渡す。いや、渡す前からナキは全力で僕の体を動かしていた。
「すごいすごい! 触覚と視覚だけじゃない! 音がする、匂いがする、空気の味がする! 今までこんなことなかったのに! こんなにも五感を感じたことなんてなかったのに! 世界ってこんなにも色鮮やかなんですね、主人様!!」
「ナキ! 僕の口で叫ぶな!」
そこでちょうどナキが着地をして僕は舌を噛んでしまう。
「痛い!」
と言ったのはどちらだったろう。けれどその直後に話し出したのはナキで、
「痛み! 痛いってこんな感じなんですね! ああ、もっとたくさん感覚を知りたい! 主人様もひどい人です! もっと早く取り憑かせてくれればよかったのに!」
こうなるなんて思いもよらなかったんだよ。というか、僕の口で話すのを止めてくれ。
『えへへ、ついつい楽しくて。走るのも体を動かすのも、こんなに楽しいんですね!』
気分の高揚が僕にまで伝わってくるようだった。
これから魔動歩兵にぶつかって戦い、死ぬかもしれないなんて考えも、恐れも、全部吹っ飛んでしまうくらいに。ナキは喜びに満ちあふれていて、百数十年の眠りが、それ以前の不自由さが、朝焼けに塗りつぶされていく夜の帳みたいに過去の物になっていくのがわかった。
生きている。
『妾たちは生きています!』
これから死ぬんだとしても、今この瞬間だけでも、生きている。
魔動歩兵が新たな矢をつがえ引いているのが見える。エスミはヒビの入った竜源装を構えて、突撃を始めている。
『主人様、あのエスミちゃんと一緒に魔動歩兵の腕をそらしますよ。衝撃が来ます』
わかった。好きにやってくれ。
足にさらに力が入る。一歩はすでに跳躍に等しく、僕は自分がこんなに跳べただろうかと疑問に思う。竜源刀の力なのかそれともナキの身体遣いがうまいのかはわからない。
最後の一歩を踏み出すのとエスミの盾が魔動歩兵にぶつかるのが同時。彼女はすでに力が残っていないのか、盾が二つに割れてもなお、弓が逸れるのはほんのわずかでしかない。
エスミの顔が絶望に染まっていくのが見える。
僕の体が飛ぶ。
『いっきまーす!』
ナキは足を振りだして、魔動歩兵の弓を思い切り蹴り飛ばした。ぐんっとそれた矢はあらぬ方を向いて射出され、水棲馬もなにもいない水面に突き刺さった。
僕の体は蹴り飛ばした反動でわずかに後方に浮かび、そのままくるっと宙返りして着地する。
「えっ? ……えっ? 君誰っ?」
エスミが混乱している。いやその質問はごもっともです。
僕も僕が誰なのかわからなくなってきた。
『主人様は主人様ですよ。妾が補助をしていますが』
もうこれは補助じゃないだろ。僕はほとんど動かされてるだけだ。
『今までこんなに自由だったことなかったんですもん。竜源装の能力もかなり引き出せてますし、予想とぜんぜん違いました。ただ、そうは言っても、竜源装を破壊するのは主人様の役目ですよ。妾にはできないその一手がこの魔動歩兵を討つには必要不可欠なんです。ほら、主人様。魔動歩兵が近接戦闘に切り替えましたよ』
ナキの言うとおり魔動歩兵は僕を敵認定したようで、一度弓を下ろし左腕を刃に変えた。
僕の体が刀を構える。ナキが取り憑いているからだろう、頭の中に刀による戦闘情報が溢れ、僕の体にあわせて取捨選択していくのがわかる。
『ほとんど使えませんね。まあしょうがないです。使える物を使いますよ。妾はできる武器ですから!』
頼りにしてるよ、ほんと。
魔動歩兵が刃を振り下ろした。僕の刀がその軌道に沿う。切っ先が触れた瞬間に体が全力で持ち上げようとする。腕だけでは足りず、肘を膝につけるようにして支えている。背中の筋肉まで悲鳴を上げる。
『軌道を変えてるだけなのにこの重さですか! 魔動歩兵が竜源装を持つのは恐ろしいですね』
言いながらも、ナキは巨大な刃の軌道を完全にそらす。魔動歩兵の左腕は上方に振り上げられ、弧を描く。まるで、
「イノリちゃんと同じことできるのっ!?」
少し離れた場所でエスミが驚いている。
僕が思ったことを大声で言ってくれてありがとう。
『主人様、がら空きになった今です! 竜源装に触れてください』
魔動歩兵の左腕が上方に逸れた分、右腕が下がって手の届く位置にある。
体の主導権が僕に戻る。
刀を右手に持ち替え左手を伸ばし、弓に触れた、
まさにその直前、
魔動歩兵の右肩からツタが伸び、僕の左肩を貫いた。
痛みが駆け巡り、ナキが叫ぶ。
「痛い! 痛い痛い! なんて新鮮な感覚!」
だから僕の口で叫ぶなっての!
というか、痛ってええ!
それでも思ったより痛くないのはナキの興奮を押しつけられているからか、それとも、恐怖が軽減しているのと同じようなナキの効果なのか。
わかんない。わかんないけどさ、
「まだだ! もっと痛くても、辛くても、僕は戦える」
腕がちぎれようが戦え、ナキ!
コハクを守り抜くって決めたんだからさ!!
『さっすが主人様! 最高!!』
左肩を貫かれた瞬間、ほとんど突き飛ばされたように僕の体は回転して、魔動歩兵の竜源弓が遠ざかっている。別のツタが僕の体を狙っているのが見えた。
知ったことじゃない!
突き刺さったツタを引き抜くどころかさらに押し込むようにして僕が体を回転させると、ナキが無理矢理左腕を持ち上げた。今度ばかりは激痛が頭まで走る。それでも左腕は上がりきらず、刀の切っ先、刃のない部分を使って持ち上げる。
僕を狙っていたツタが伸びてくる。ナキが避けるが、胸、脇腹、太ももをかすり、抉られる。
その程度か。
お前、僕を殺す最後の機会を失ったな。
左腕はすでに竜源弓を握っている。
『ぶっ壊してください、主人様』
言われなくても!
魔動歩兵の弓を握る手に力を込める。
今まで幾度もやってきたこと。
僕の無力の象徴。
戦えないと思い知らされたその象徴で、
コハクを守る!
「ぶっ壊れろ!!」
強く、どこまでも強く、発動するように念じた。
一瞬、ほんの一瞬だけ壊れないんじゃないかと思った。
ナキのように壊れない竜源弓なんじゃないかと。
そんなのはただの杞憂だった。
パキン!
一気に全体にヒビが入りそのまま崩れ落ちる。竜源弓を失った魔動歩兵が、その衝撃からか数歩後ずさり、僕の左肩からツタを乱暴に引き抜く。
痛ってえ!
でもこれで。
これで終わりだ。
竜源弓の握られていた魔動歩兵の右腕から順に赤い部分が黒く染まっていく。
助かったんだ。コハクは助かった。
それこそが気の緩みだった。
魔動歩兵が刃を振ろうと左腕を掲げる。体の黒い部分はまだそれほど広がっていない。赤い部分が手足だけじゃなかったこいつは、黒い魔動歩兵に戻るまで時間がかかる。
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