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私は愛する人と結婚できなくなったのに、あなたが結婚できると思うの?
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王宮の東の庭園は、今の時期は薔薇が見頃だ。華奢なお茶のセットと、小ぶりなピンクのバラが活けられたガラスの一輪挿ししか載っていない小さなテーブルをはさんで、私はしっかりとレベッカを見据えて椅子に座った
私はレイア・ハミルトン侯爵令嬢。まっすぐな金髪に碧眼、たおやかな体つきが儚げだと言われる。レベッカは私の妹。ウェーブした金髪に同じ碧眼、顔つきは似ているが言動がやや幼い。そこが殿方の庇護欲を誘うようだ。
レベッカは深く俯き、膝の上に載せた両手はハンカチを握りしめて、いたいけな少女のような様相だった。
少し離れた回廊を通る人たちは、興味深そうに視線を私たちに注いでいる。
『…まあ、話題のハミルトン姉妹がそろっているんだものね』
内心ため息をついて目の前のレベッカを見る。どう見ても「傷ついてます~」って感じだ。部屋で完璧な角度の練習でもしてるのだろうか。傍らの護衛騎士たちはコロッとほだされている。侍女のアメリーは『ちょろいっ!』って顔で騎士たちを見てるけど。
「…ごめんなさい、お姉さま。いまさら言っても遅いのは分かっているけど。でも、本当にお二人を別れさせるつもりじゃ無かったの」
その声は今にも泣きそうで、『じゃあどんなつもりだったの』なんて突っ込んだらこっちが悪人になりそうだ。
私は幼いころから第一王子と婚約していた。だが、いつの間にか二人の不仲が人々の噂になり、好奇な目線に雁字搦めの中、ささやかな行き違いやすれ違いが重なり相手への信頼が揺らぎ、やがて疑心が生まれて、その溝はどうしようもなくなってしまった。
それらがレベッカが企んだ事だと明らかになった時には、もうお互いの心は元には戻らなくなっていて、婚約は解消された。
レベッカがした、王子からの手紙や贈り物を隠す・王子に返事をしないのは姉が浮気をしているからだと思わせぶりな曖昧な事を王子に伝える・姉と王子が不和だと噂を流す、などは「いたずら」とも言える範疇だったが、王子の結婚を妨害したのだから国家の問題として処罰を与えなければならない。
それに反対したのが、私たちの父・ハミルトン侯爵だった。父は私よりレベッカを取ったのだ。
家に帰りづらくなった私は、ずっとアメリーと一緒に王宮に滞在している。
「お姉さま、そろそろ家に帰ってらして。お父様もお母様も心配しているわ。それに、いつまでも居たらご迷惑よ。新しい縁談も探さないとだし」
「縁談ならもう王妃様が持ってきたわ。来週には隣国に嫁ぐから」
「そんな…!」
悲しそうな声だけど、その目は『厄介払いされたのね』と嬉しそうだ。相手が公爵令息なのは言わないでおこう。
「今日来てもらったのは、あなたへの処罰を伝えるためよ」
あくまでも冷静に言葉を放つ。
「あなたとトーマス様との婚約を解消していただきます」
あら、何を言われてるか分からないという顔。久しぶりに素の表情を見たわ、と思ったら見る見るうちに怒りに変わった。
「何で私とトーマス様が婚約解消しなきゃいけないのよ!」
「レベッカのせいで私は愛する人と結婚できなくなったのよ。順当な処罰だわ」
「そんなのトーマス様が承知しないわ!」
「もう了承済みよ」
「お父様が許すわけない!」
「国王陛下が婚約解消の手続きをしてくださったわ」
「あんたの陰謀ね!」
「そうよ。陛下がレベッカへの処罰は私に一任してくれたの。トーマス様は私の命令に逆らえないわ。あなたとトーマス様はもう赤の他人よ」
勢いよく立ち上がったレベッカの手にバラが活けられていた一輪挿しの花瓶があるのに気づいた時には、それで頭を殴られていた。
護衛騎士たちに羽交い絞めにされて身体の自由が利かないレベッカは、怒りのままに私を罵る。その罵詈雑言に何事かと人々が集まってきたが、私はアメリーに連れられて退場した。
*****
……つい、感情的になってしまったわ。
私が王宮で暴力事件を起こしただなんて人々に広まって、お父様は怒り、お母様は寝込んでしまった。本当の被害者は私で、悪いのは私とトーマス様を引き裂いたお姉さまなのに。
でもトーマス様だけは真実をわかってくれている。それだけで充分。
そんな時、トーマス様がハミルトン家を訪ねて来てくれた。
「この度は騒ぎを起こしてしまってごめんなさい。お姉さまが私たちを婚約解消させようとするもので、つい……。まったく、自分が婚約解消されたからって」
「……」
「トーマス様も、お姉さまに婚約解消を強制されておつらかったでしょう。私、負けませんわ。もう一度二人の婚約を」
「一年間の予定だった」
「はい?」
「一年たって、君が反省したらもう一度婚約をさせてくれる予定だったんだ」
「……うそ」
「レイア様は君の幸せのために計画してくれたんだ。先週、僕と父は王宮に呼ばれて…」
~~ 一週間前 ~~
イルーズ伯爵、トーマス・イルーズ令息、本日はわざわざ王宮に足をお運び頂いて申し訳ありません。内密な話なので、このような形で。
どうぞお座りになって。アメリー、お茶を。
この度は、レベッカがした事によりそちらのお宅にもご迷惑が掛かっているはずなのに、婚約を継続してくださったそうでありがとうございます。
……でも、私は心配なのです。
レベッカは、世間から「王子と姉の縁談を壊したのに、父親の庇護で処罰を免れた女」と見られています。
もしこのままレベッカとトーマス様が結婚したとしたら、世間の二人を見る目は厳しいはずです。たとえ今は良くても、一挙手一投足をあざ笑われ、揚げ足を取られ、見下される生活に果たしてお二人は何年も耐えられるでしょうか。
覚悟の上と言ってくださるのですね。ならば……。
どうか、レベッカとの婚約を解消してください。
いえ! 一年間だけです! 婚約解消すれば、きっとレベッカは自分のした事を反省するでしょう。己を律し、罪を悔いる生活をするレベッカを誰も責めることはできないはずです。一年もしたら世間のレベッカを見る目が変わるはず。一年たったら、再び婚約を申し込んでくれませんか?
もちろん国王陛下もこの計画は承知しています。お二人の婚姻の際には大々的に祝福をしてくださるそうですよ。今、一年間我慢していただければ、皆に祝福される結婚ができるんです。
レベッカには私の命令で婚約解消させたと伝えますので、レベッカのトーマス様への愛は揺るぎませんわ。私、立派に悪役を演じて見せます。
~ ~ ~ ~ ~
「『隣国からお二人の幸せを祈っていますわ』と微笑んだレイア様は、この方にこそ次の国母になって欲しかったと思える慈愛をたたえていた。その方を害するとは…」
お姉さまは、二重三重に罠を張っていたのだ。
何も言えないでいる私に
「婚約を解消していて良かった、と思いますよ」
そう言ってトーマスは館を辞した。
*****
「いやまさか武器で殴るとはね~」
「何をのんきに言ってるんですか。たんこぶで済んだから良かったものの、レベッカ様の気性は一番ご存じだったでしょうに」
アメリーがお茶を出してくれる。
「怒らせようとは思ったけど、外面がいいから皆の前でそこまでするとは思わなかったのよ」
「外面の良さはレイア様もでしょう」
「王子の婚約者なんて強くなくちゃできないわよ。レベッカにはそれが『王子様を騙してる』って思えたみたいだけどね。王妃様なんてもっと強いのに」
殿下との婚約が解消された時、
「この勢いがあるうちに次に行きましょう! 元々うちの子とは合わないと思ってたのよね。あの子ってば女性に夢を持ってるから。王子様の前では誰でも猫を被ってるんだっての。レイアちゃんにはもっとお薦めの男性がいるのよ。すぐに飛んで来いって連絡しといたわ!」
だったものね…。
飛んで来たのは隣国の公爵子息だった。軍人の家系で、前線に叩き込まれて転戦している間に婚約者が他の男性と結婚してしまったらしい。
突然の縁談でお互いにぎこちない顔合わせだったが
「戦場では、早く・正確に伝える事が大事なため、私は貴族の遠回しな表現が苦手です。寂しいとか怒ってるとか、はっきり言って欲しい」
と言った彼に
「私も貴族の表現は嫌いです! 私なんて浮気を疑われていたんですよ!」
と答えたことから一気に打ち解けた。
ほんと、「僕の贈った宝石を身に着けないのは、他に好きな男がいるの?」って聞いてくれれば「宝石なんて受け取ってない」って言えたのに、「花の色が~」「香りが~」って話からどうやって察しろっていうのか。
こういうところが、王妃様の言う「合わない」なんでしょうね。殿下には、まどろっこしいやり取りをキャッキャウフフと楽しめる女性と上手くいって欲しいわ。
そう、私なりに殿下を愛していたが、婚約解消には納得している。
だけど、“妹が画策して婚約解消させられた”というのは許せない、許してはいけないと思うのだ。
「なぜ、自分は愛する人と結婚できると思えるのかしらね…」
私はレイア・ハミルトン侯爵令嬢。まっすぐな金髪に碧眼、たおやかな体つきが儚げだと言われる。レベッカは私の妹。ウェーブした金髪に同じ碧眼、顔つきは似ているが言動がやや幼い。そこが殿方の庇護欲を誘うようだ。
レベッカは深く俯き、膝の上に載せた両手はハンカチを握りしめて、いたいけな少女のような様相だった。
少し離れた回廊を通る人たちは、興味深そうに視線を私たちに注いでいる。
『…まあ、話題のハミルトン姉妹がそろっているんだものね』
内心ため息をついて目の前のレベッカを見る。どう見ても「傷ついてます~」って感じだ。部屋で完璧な角度の練習でもしてるのだろうか。傍らの護衛騎士たちはコロッとほだされている。侍女のアメリーは『ちょろいっ!』って顔で騎士たちを見てるけど。
「…ごめんなさい、お姉さま。いまさら言っても遅いのは分かっているけど。でも、本当にお二人を別れさせるつもりじゃ無かったの」
その声は今にも泣きそうで、『じゃあどんなつもりだったの』なんて突っ込んだらこっちが悪人になりそうだ。
私は幼いころから第一王子と婚約していた。だが、いつの間にか二人の不仲が人々の噂になり、好奇な目線に雁字搦めの中、ささやかな行き違いやすれ違いが重なり相手への信頼が揺らぎ、やがて疑心が生まれて、その溝はどうしようもなくなってしまった。
それらがレベッカが企んだ事だと明らかになった時には、もうお互いの心は元には戻らなくなっていて、婚約は解消された。
レベッカがした、王子からの手紙や贈り物を隠す・王子に返事をしないのは姉が浮気をしているからだと思わせぶりな曖昧な事を王子に伝える・姉と王子が不和だと噂を流す、などは「いたずら」とも言える範疇だったが、王子の結婚を妨害したのだから国家の問題として処罰を与えなければならない。
それに反対したのが、私たちの父・ハミルトン侯爵だった。父は私よりレベッカを取ったのだ。
家に帰りづらくなった私は、ずっとアメリーと一緒に王宮に滞在している。
「お姉さま、そろそろ家に帰ってらして。お父様もお母様も心配しているわ。それに、いつまでも居たらご迷惑よ。新しい縁談も探さないとだし」
「縁談ならもう王妃様が持ってきたわ。来週には隣国に嫁ぐから」
「そんな…!」
悲しそうな声だけど、その目は『厄介払いされたのね』と嬉しそうだ。相手が公爵令息なのは言わないでおこう。
「今日来てもらったのは、あなたへの処罰を伝えるためよ」
あくまでも冷静に言葉を放つ。
「あなたとトーマス様との婚約を解消していただきます」
あら、何を言われてるか分からないという顔。久しぶりに素の表情を見たわ、と思ったら見る見るうちに怒りに変わった。
「何で私とトーマス様が婚約解消しなきゃいけないのよ!」
「レベッカのせいで私は愛する人と結婚できなくなったのよ。順当な処罰だわ」
「そんなのトーマス様が承知しないわ!」
「もう了承済みよ」
「お父様が許すわけない!」
「国王陛下が婚約解消の手続きをしてくださったわ」
「あんたの陰謀ね!」
「そうよ。陛下がレベッカへの処罰は私に一任してくれたの。トーマス様は私の命令に逆らえないわ。あなたとトーマス様はもう赤の他人よ」
勢いよく立ち上がったレベッカの手にバラが活けられていた一輪挿しの花瓶があるのに気づいた時には、それで頭を殴られていた。
護衛騎士たちに羽交い絞めにされて身体の自由が利かないレベッカは、怒りのままに私を罵る。その罵詈雑言に何事かと人々が集まってきたが、私はアメリーに連れられて退場した。
*****
……つい、感情的になってしまったわ。
私が王宮で暴力事件を起こしただなんて人々に広まって、お父様は怒り、お母様は寝込んでしまった。本当の被害者は私で、悪いのは私とトーマス様を引き裂いたお姉さまなのに。
でもトーマス様だけは真実をわかってくれている。それだけで充分。
そんな時、トーマス様がハミルトン家を訪ねて来てくれた。
「この度は騒ぎを起こしてしまってごめんなさい。お姉さまが私たちを婚約解消させようとするもので、つい……。まったく、自分が婚約解消されたからって」
「……」
「トーマス様も、お姉さまに婚約解消を強制されておつらかったでしょう。私、負けませんわ。もう一度二人の婚約を」
「一年間の予定だった」
「はい?」
「一年たって、君が反省したらもう一度婚約をさせてくれる予定だったんだ」
「……うそ」
「レイア様は君の幸せのために計画してくれたんだ。先週、僕と父は王宮に呼ばれて…」
~~ 一週間前 ~~
イルーズ伯爵、トーマス・イルーズ令息、本日はわざわざ王宮に足をお運び頂いて申し訳ありません。内密な話なので、このような形で。
どうぞお座りになって。アメリー、お茶を。
この度は、レベッカがした事によりそちらのお宅にもご迷惑が掛かっているはずなのに、婚約を継続してくださったそうでありがとうございます。
……でも、私は心配なのです。
レベッカは、世間から「王子と姉の縁談を壊したのに、父親の庇護で処罰を免れた女」と見られています。
もしこのままレベッカとトーマス様が結婚したとしたら、世間の二人を見る目は厳しいはずです。たとえ今は良くても、一挙手一投足をあざ笑われ、揚げ足を取られ、見下される生活に果たしてお二人は何年も耐えられるでしょうか。
覚悟の上と言ってくださるのですね。ならば……。
どうか、レベッカとの婚約を解消してください。
いえ! 一年間だけです! 婚約解消すれば、きっとレベッカは自分のした事を反省するでしょう。己を律し、罪を悔いる生活をするレベッカを誰も責めることはできないはずです。一年もしたら世間のレベッカを見る目が変わるはず。一年たったら、再び婚約を申し込んでくれませんか?
もちろん国王陛下もこの計画は承知しています。お二人の婚姻の際には大々的に祝福をしてくださるそうですよ。今、一年間我慢していただければ、皆に祝福される結婚ができるんです。
レベッカには私の命令で婚約解消させたと伝えますので、レベッカのトーマス様への愛は揺るぎませんわ。私、立派に悪役を演じて見せます。
~ ~ ~ ~ ~
「『隣国からお二人の幸せを祈っていますわ』と微笑んだレイア様は、この方にこそ次の国母になって欲しかったと思える慈愛をたたえていた。その方を害するとは…」
お姉さまは、二重三重に罠を張っていたのだ。
何も言えないでいる私に
「婚約を解消していて良かった、と思いますよ」
そう言ってトーマスは館を辞した。
*****
「いやまさか武器で殴るとはね~」
「何をのんきに言ってるんですか。たんこぶで済んだから良かったものの、レベッカ様の気性は一番ご存じだったでしょうに」
アメリーがお茶を出してくれる。
「怒らせようとは思ったけど、外面がいいから皆の前でそこまでするとは思わなかったのよ」
「外面の良さはレイア様もでしょう」
「王子の婚約者なんて強くなくちゃできないわよ。レベッカにはそれが『王子様を騙してる』って思えたみたいだけどね。王妃様なんてもっと強いのに」
殿下との婚約が解消された時、
「この勢いがあるうちに次に行きましょう! 元々うちの子とは合わないと思ってたのよね。あの子ってば女性に夢を持ってるから。王子様の前では誰でも猫を被ってるんだっての。レイアちゃんにはもっとお薦めの男性がいるのよ。すぐに飛んで来いって連絡しといたわ!」
だったものね…。
飛んで来たのは隣国の公爵子息だった。軍人の家系で、前線に叩き込まれて転戦している間に婚約者が他の男性と結婚してしまったらしい。
突然の縁談でお互いにぎこちない顔合わせだったが
「戦場では、早く・正確に伝える事が大事なため、私は貴族の遠回しな表現が苦手です。寂しいとか怒ってるとか、はっきり言って欲しい」
と言った彼に
「私も貴族の表現は嫌いです! 私なんて浮気を疑われていたんですよ!」
と答えたことから一気に打ち解けた。
ほんと、「僕の贈った宝石を身に着けないのは、他に好きな男がいるの?」って聞いてくれれば「宝石なんて受け取ってない」って言えたのに、「花の色が~」「香りが~」って話からどうやって察しろっていうのか。
こういうところが、王妃様の言う「合わない」なんでしょうね。殿下には、まどろっこしいやり取りをキャッキャウフフと楽しめる女性と上手くいって欲しいわ。
そう、私なりに殿下を愛していたが、婚約解消には納得している。
だけど、“妹が画策して婚約解消させられた”というのは許せない、許してはいけないと思うのだ。
「なぜ、自分は愛する人と結婚できると思えるのかしらね…」
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