5 / 5
十年後
しおりを挟む
「カレン・ランドール! 君とは婚約破棄だ!」
昼下がりの王立学園で、私は婚約者から婚約破棄を言い渡されました。
「……まあ、何故でしょう」
「君が……、君が私より女性にモテるからだ!」
そう言い捨てて元婚約者は走り去ってしまいました。
「と、いうわけで婚約を破棄されましたわ」
教室の片隅で、双子の兄アレンと、上の兄リーファの婚約者エランに報告です。
教室で話す内容では無いのですが、エランは王子なので護衛が付いているため他の人が気軽に近づく事はありませんので。
「カレンは確かに女性にモテるよね。僕より王子様っぽいし」
「何よ、男っぽいと言いたいの?」
アレンやエランと過ごしたからじゃない。
「うーん、そうじゃなく、女性が夢見る王子様って言うか、宝塚の男役みたいな」
エランは頭がいいからか時々分からないことを言います。
「あーあ、いっそエルザやマリエラたちと結婚しようかしら」
「それ、いいね」
「え?」
「女性たちでシェアハウスするの。使用人や護衛を複数の人で雇えるから経済的だし」
また分からないことを言ってますが、何か楽しそう。
「無理だよ。お母様やお祖母様がカレンの子供を楽しみにしているから」
ちぇっ。アレンがあっと言う間に希望を潰してくれました。
「それなら、エランをリーファ兄様から奪って結婚してしまおうかしら」
「うっ、う、奪うなんて!」
「はいはい、エランはリーファ兄様一筋ですものね」
私もアレンも、子供の時に既にエランに失恋しているなんて、この鈍感な王子様は気付かないんだろうな。
昼下がりの王立学園で、私は婚約者から婚約破棄を言い渡されました。
「……まあ、何故でしょう」
「君が……、君が私より女性にモテるからだ!」
そう言い捨てて元婚約者は走り去ってしまいました。
「と、いうわけで婚約を破棄されましたわ」
教室の片隅で、双子の兄アレンと、上の兄リーファの婚約者エランに報告です。
教室で話す内容では無いのですが、エランは王子なので護衛が付いているため他の人が気軽に近づく事はありませんので。
「カレンは確かに女性にモテるよね。僕より王子様っぽいし」
「何よ、男っぽいと言いたいの?」
アレンやエランと過ごしたからじゃない。
「うーん、そうじゃなく、女性が夢見る王子様って言うか、宝塚の男役みたいな」
エランは頭がいいからか時々分からないことを言います。
「あーあ、いっそエルザやマリエラたちと結婚しようかしら」
「それ、いいね」
「え?」
「女性たちでシェアハウスするの。使用人や護衛を複数の人で雇えるから経済的だし」
また分からないことを言ってますが、何か楽しそう。
「無理だよ。お母様やお祖母様がカレンの子供を楽しみにしているから」
ちぇっ。アレンがあっと言う間に希望を潰してくれました。
「それなら、エランをリーファ兄様から奪って結婚してしまおうかしら」
「うっ、う、奪うなんて!」
「はいはい、エランはリーファ兄様一筋ですものね」
私もアレンも、子供の時に既にエランに失恋しているなんて、この鈍感な王子様は気付かないんだろうな。
144
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない
ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。
公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。
旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。
そんな私は旦那様に感謝しています。
無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。
そんな二人の日常を書いてみました。
お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m
無事完結しました!
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる