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卒業パーティーのその後のその後
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=ガイア王子視点=
「女子力のカケラもない仕事の事しか話してませんわよ?」
アルテミスにはわからない。「宰相のお使いに可愛い女の子が来てラッキー!」なんて思っていたら、その娘がにこやかに超ハイスペックな話を始めた時、男たちがどんなに衝撃を受けるか。
アルテミスは気付かない。自分が説明している時、相手は彼女の賢さと美しさに感嘆している事に。
だって……「殿方はサンディみたいな子がお好きなのでしょう?」と信じているから。
そうです! 僕のせいですー!!
まさか僕のたった一度の心変わりが、アルテミスの鉄壁の信念になるなんて。
……いや、考えてみれば、アルテミスの思考回路なんて分かった事が無かったな。
なんで出されたケーキを見て、小麦の生産量の話になる?
「去年より8%も収穫量が増えましたわね!」って、それ青少年の言われて嬉しい言葉ランキングに無いから!
なんで「ルビーとサファイア、どっちが好き?」と聞かれて、「どちらも鋼玉石ですね」って鉱物の話になる? ってか父上たち、「王子妃教育」と称して何で鉱石学教えてんの。
だから、「わぁ美味しそう」とか「わぁ綺麗」って反応してくれるサンディに惹かれたのは、ほんの、ほ~んのちょっとは仕方ない……ような。
そのサンディにも振られた事は、悲しいから考えないようにしよう。
「ちなみに君を国外に出させないように、誰かが君を射止めるように父上も彼らを煽ってる」
最初、わだかまりなく話してる僕たちを見た父上は僕たちが復縁することを期待してたんだけど、「僕を恋愛対象として見てないから話せるんだよ」と言ったらガッカリしてた。
もしかしたら婚約中も恋愛対象として見られてなかったような気がするけど、悲しくなるから考え無い。
「……めんどくさい」
アルテミスの本音に大笑いして紅茶を飲むと、吹き出してしまいそうな味だった。
何だこれは⁈ 馴染みのあるこの味は、決して毒では無いが……。
警戒心マックスの僕に
「あ、それお塩を入れましたの。疲れた時は体が塩分を求めてますのよ」
だからって何故紅茶に入れる? 侍女たちも止めろよ。(って、城一番の才女が嬉々として塩を入れてたら止めにくいか)
僕は紳士の意地で黙って飲み干して、アルテミスにお礼を言ってその日はお開きにした。
数日後、今度は宰相補佐室の人が塩入り紅茶の犠牲になったと聞き、はっきり言わなかった事を反省したが、奴らは今度は誰が振る舞われるか楽しみにしているそうなので放っておくことにする。
翌週、妹姫と出席した建国記念パーティーで、アルテミスの横には魔法省の奴がいた。複数の人がパートナーに誘ってくれたので、あみだくじで選んだそうだ。(あみだくじ……)
婚約者のいない自分に皆が気遣ってくれると、優しい方たちだと、皆の親切をありがたがるアルテミスを、可哀想な人を見る目で妹が見てる。王女が顔に出すんじゃありません。
そこへ、あみだで外れた男たちが押し寄せて来てアルテミスにダンスを申し込み、有無を言わせず連れ去った。
「これは、強制力ぅぅぅぅぅ?」
遠ざかるアルテミスの声。
僕は、取り残された魔法省の奴に、城の女性文官と女官たちが「アルテミス様を守る会」を作った事を教えて、ますます難攻不落な恋になる彼を励ますように優しく肩を叩いた。
「女子力のカケラもない仕事の事しか話してませんわよ?」
アルテミスにはわからない。「宰相のお使いに可愛い女の子が来てラッキー!」なんて思っていたら、その娘がにこやかに超ハイスペックな話を始めた時、男たちがどんなに衝撃を受けるか。
アルテミスは気付かない。自分が説明している時、相手は彼女の賢さと美しさに感嘆している事に。
だって……「殿方はサンディみたいな子がお好きなのでしょう?」と信じているから。
そうです! 僕のせいですー!!
まさか僕のたった一度の心変わりが、アルテミスの鉄壁の信念になるなんて。
……いや、考えてみれば、アルテミスの思考回路なんて分かった事が無かったな。
なんで出されたケーキを見て、小麦の生産量の話になる?
「去年より8%も収穫量が増えましたわね!」って、それ青少年の言われて嬉しい言葉ランキングに無いから!
なんで「ルビーとサファイア、どっちが好き?」と聞かれて、「どちらも鋼玉石ですね」って鉱物の話になる? ってか父上たち、「王子妃教育」と称して何で鉱石学教えてんの。
だから、「わぁ美味しそう」とか「わぁ綺麗」って反応してくれるサンディに惹かれたのは、ほんの、ほ~んのちょっとは仕方ない……ような。
そのサンディにも振られた事は、悲しいから考えないようにしよう。
「ちなみに君を国外に出させないように、誰かが君を射止めるように父上も彼らを煽ってる」
最初、わだかまりなく話してる僕たちを見た父上は僕たちが復縁することを期待してたんだけど、「僕を恋愛対象として見てないから話せるんだよ」と言ったらガッカリしてた。
もしかしたら婚約中も恋愛対象として見られてなかったような気がするけど、悲しくなるから考え無い。
「……めんどくさい」
アルテミスの本音に大笑いして紅茶を飲むと、吹き出してしまいそうな味だった。
何だこれは⁈ 馴染みのあるこの味は、決して毒では無いが……。
警戒心マックスの僕に
「あ、それお塩を入れましたの。疲れた時は体が塩分を求めてますのよ」
だからって何故紅茶に入れる? 侍女たちも止めろよ。(って、城一番の才女が嬉々として塩を入れてたら止めにくいか)
僕は紳士の意地で黙って飲み干して、アルテミスにお礼を言ってその日はお開きにした。
数日後、今度は宰相補佐室の人が塩入り紅茶の犠牲になったと聞き、はっきり言わなかった事を反省したが、奴らは今度は誰が振る舞われるか楽しみにしているそうなので放っておくことにする。
翌週、妹姫と出席した建国記念パーティーで、アルテミスの横には魔法省の奴がいた。複数の人がパートナーに誘ってくれたので、あみだくじで選んだそうだ。(あみだくじ……)
婚約者のいない自分に皆が気遣ってくれると、優しい方たちだと、皆の親切をありがたがるアルテミスを、可哀想な人を見る目で妹が見てる。王女が顔に出すんじゃありません。
そこへ、あみだで外れた男たちが押し寄せて来てアルテミスにダンスを申し込み、有無を言わせず連れ去った。
「これは、強制力ぅぅぅぅぅ?」
遠ざかるアルテミスの声。
僕は、取り残された魔法省の奴に、城の女性文官と女官たちが「アルテミス様を守る会」を作った事を教えて、ますます難攻不落な恋になる彼を励ますように優しく肩を叩いた。
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